職務経歴書のテンプレートを開くと、「職務要約」「職務経歴」「活かせる経験・知識」「自己PR」と見出しが並んでいます。職務経歴の欄に「〇〇保育園 3歳児クラス担任」と書いたところで、手が止まってしまう。保育園の中では十分に伝わるこの一行が、異業種の採用担当には、ほとんど何も伝わらないことに気づくからです。
未経験の職種に応募するとき、保育士の書類が通りにくい理由の多くは、経験が足りないことではなく、経験が翻訳されていないことにあります。採用担当は、連絡帳も、月案・週案も、午睡チェックも知りません。保育の現場で何をしてきたかを、相手の仕事の言葉で書き直す必要があります。
この記事では、未経験の職種に応募する保育士のための、職務経歴書の組み立て方、異業種向けの志望動機の例文、面接でよく聞かれる質問と答え方を、書き換えの例を交えて順に見ていきます。
この記事でわかること
- 異業種の採用担当が、保育士の応募書類で見ているところ
- 未経験職種に向けた職務経歴書の組み立て方と書き換え例
- 異業種向けの志望動機の組み立て方と、職種別の例文
- 異業種の面接でよく聞かれる質問と準備のしかた
- 書類と面接の準備を2週間で仕上げる手順
結論
未経験の職種に応募する保育士の職務経歴書では、勤務先と担当クラスを並べるだけでなく、「応募先の仕事で使える経験」を職務要約と自己PRで先に示すことが大切です。採用担当は保育の仕事の中身を知らないことが多いため、連絡帳や行事といった保育の言葉を、記録、調整、来客対応などの言葉に置き換え、人数や回数を添えます。志望動機は「きっかけ、保育で得たもの、応募先で活かすこと」の3段で組み立て、面接では「なぜ保育士を辞めるのか」に前向きな理由で答えられるよう準備しておくと、未経験でも書類と面接で伝わり方が変わります。
01異業種の採用担当は、保育士の応募書類のどこを見ているか
要点:未経験の応募者に対して採用担当が確かめたいのは、「この人は、うちの仕事を覚えて続けられるか」です。見られるのは、仕事の進め方、人との接し方、学ぶ姿勢の3つです。
経験者の採用なら、採用担当は「同じ仕事をどれだけやってきたか」を見ます。未経験の採用では、そこが比べられないぶん、仕事に向き合う姿勢や、ほかの仕事でも通じる力が見られます。保育士の経験は、この「ほかの仕事でも通じる力」の宝庫ですが、書き方次第で伝わり方が大きく変わります。
たとえば「2歳児クラス担任」とだけ書いても、採用担当には仕事の大変さは伝わりません。国の基準では、1・2歳児はおおむね6人につき保育士1人以上を配置することになっていて[1]、2歳児クラスの担任は、複数の子どもの安全を見ながら、食事や排せつの援助、記録、保護者への連絡を同時に進めています。この「同時に進めている仕事の中身」を書くことが、職務経歴書の出発点です。
書類で伝えたい3つのこと
- 仕事の進め方:期限から逆算して準備する、記録を正確に残す、決められた手順を守る
- 人との接し方:保護者や同僚と信頼関係をつくる、言いにくいことも順序立てて伝える
- 学ぶ姿勢:研修で学んだことを保育に取り入れた、応募先の仕事のために今学んでいること
保育士の応募書類が通りにくい3つのパターン
保育士から異業種への応募書類でよく見かけるのが、次の3つのパターンです。一つ目は、担当クラスの一覧だけで終わっているもの。二つ目は、「子どもが好き」「明るい」など、性格の話で自己PRが終わっているもの。三つ目は、保育への思いが熱く書かれているのに、応募先の仕事との関係が書かれていないものです。どれも、保育の経験そのものに問題があるわけではありません。採用担当が知りたいことと、書いてあることがずれているだけです。ずれを直せば、同じ経験でも伝わり方は大きく変わります。
02職務経歴書の組み立て方と書き換え例
要点:職務経歴書は、職務要約、職務経歴、活かせる経験、自己PRの順に、応募先の仕事に近い経験から書きます。保育の言葉は置き換え、人数や回数を添えると伝わります。
図1
| 項目 | よくある書き方 | 未経験職種に向けた書き方(例) |
|---|---|---|
| 職務要約 | 保育士として7年勤務。0〜5歳児の担任を経験 | 7年間、保育施設で子ども約20人と保護者への対応、記録の作成、行事の運営を担当。期限から逆算した準備と、来訪者への対応を得意とする |
| 職務経歴 | 年度ごとの担当クラスだけを書く | 担当クラスに加え、人数、役割、取り組んだことを1行ずつ添える |
| 活かせる経験 | 保護者対応、書類作成 | 1日約20組の保護者との対面対応、指導計画や記録など月30件程度の書類作成 |
| パソコンの操作 | パソコン使用可 | 文書作成ソフトで園だよりを毎月作成、表計算ソフトで行事の係分担表を作成 |
| 自己PR | 子どもが好き、明るい性格 | 応募職種に関係する強み1つと、具体的な場面、入社後の活かし方 |
| 資格・学習 | 保育士資格のみ | 保育士資格に加え、応募先の仕事のために学んでいることも書く |
職務要約は3〜4行で「応募先に近い経験」から
職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。ここで保育の経験をすべて書こうとせず、応募先の仕事に近い経験を2〜3つ選んで、3〜4行にまとめます。事務職なら記録や書類、営業職なら保護者対応や説明の経験、販売職なら来訪者への対応、というように、応募先によって書き出しを変えてください。たとえば事務職に応募するなら、「保育施設で7年間、子どもと保護者への対応のほか、指導計画や日々の記録など月30件程度の書類作成と、行事の準備の工程管理を担当してきました」のように、事務に近い仕事を前に出します。
職務経歴は「年度・役割・数字」で書く
職務経歴の欄は、年度ごとに担当クラスを書いたうえで、その年の役割と、数字の入った取り組みを1行ずつ添えます。「2023年度 2歳児クラス担任(子ども12人、保育士2人体制)。行事担当として運動会の工程表を作成し、職員8人に作業を分担」といった形です。数字は正確でなくても、「約」を付ければ構いません。
パソコンの操作は「何を作ったか」で書く
未経験の事務職で、採用担当がとくに気にするのがパソコンの操作です。「パソコン使用可」と書くだけでは、どの程度できるのかが分かりません。「文書作成ソフトで園だよりを毎月作成」「表計算ソフトで行事の係分担表と備品の一覧を作成」のように、何を作ったかで書くと、できることの範囲が具体的に伝わります。苦手な操作がある場合は、無理に書き足さず、今学んでいることを資格・学習の欄に添えておきましょう。
保育の言葉は、相手の仕事の言葉に置き換える
連絡帳は「日々の記録と家庭への報告」、行事の準備は「イベントの企画と運営」、保護者からの相談は「顧客からの相談対応」のように置き換えると、異業種の採用担当にも経験の中身が伝わります。どの言葉に置き換えるかの考え方は、保育士の強みを言葉にする方法で詳しく紹介しています。保育士向けの職務経歴書の基本の書き方は保育士の職務経歴書の書き方にまとめています。
03異業種向けの志望動機:組み立て方と例文
要点:志望動機は「きっかけ」「保育で得たもの」「応募先で活かすこと」の3段で組み立てます。「保育がつらいから」という理由は、本音であっても中心には置きません。
図2
- きっかけなぜこの業界・この仕事に関心を持ったか。体験や出来事を1つ
- 保育で得たもの応募する仕事と重なる経験を1つ、数字を添えて
- 応募先で活かすこと入社後にその経験をどう使うか、何を学びたいか
例文:事務職に応募する場合
「行事の担当として準備の工程表を作り、職員の作業を分担する中で、人が動きやすい仕組みを整える仕事にやりがいを感じるようになりました。保育の現場では、毎日12人分の記録と月案・週案を期限内に仕上げ、書類の誤りを減らすために確認の手順を自分で決めてきました。貴社では、この正確さと段取りの力を活かし、営業の方々が動きやすくなるよう事務の面から支えたいと考えています。」
例文:営業職・販売職に応募する場合
「保護者との毎日のやりとりの中で、相手の不安を聞き取り、伝える順番を工夫すると、同じ内容でも受け止め方が変わることを学びました。1日約20組の保護者と短い時間で話してきた経験から、相手が何を求めているかをつかむことには自信があります。子育て世帯のお客様が多い貴社で、お客様の暮らしに合った提案ができる担当者になりたいと考えています。」
例文:子ども関連の企業に応募する場合
「7年間、保育の現場で、子どもの興味や発達に合わせて遊びや教材を選んできました。現場で使いやすい教材と、そうでない教材の違いを、子どもの反応から肌で知っていることが私の強みです。貴社では、保育士として感じてきた現場の声を、教材の企画や営業の場面で伝える役割を担いたいと考えています。」
避けたい志望動機
「保育の仕事がきつかった」「土日休みに惹かれた」は、本音であっても志望動機の中心に置くと、「うちでもきつくなったら辞めるのでは」と受け取られかねません。働き方の条件は大切ですが、それは条件として確認するものであり、志望の理由は「この仕事をしたい理由」で組み立てます。
志望動機は、応募先ごとに書き分ける
一つの志望動機を、すべての応募先に使い回すのは避けましょう。採用担当は、自社のことを調べて書いているかをよく見ています。応募先の事業内容や求人票の業務内容を読み、「なぜこの会社なのか」が一文でも入っていると、読み手の受け取り方が変わります。きっかけと保育で得たものの部分は共通でも、最後の「応募先で活かすこと」は、会社ごとに書き換えてください。
04異業種の面接でよく聞かれる質問と準備のしかた
要点:異業種の面接では、「なぜ保育士を辞めるのか」「なぜこの仕事なのか」「保育の経験をどう活かすのか」を聞かれることが多いので、この3つは答えを準備しておきます。
図3
- なぜ保育士を辞めるのですか不満を並べず、次にやりたいことにつながる理由を1つ用意する
- なぜこの業界、この仕事なのですか志望動機の「きっかけ」を、具体的な体験で話せるようにする
- 保育の経験は、この仕事でどう活かせますか場面・行動・結果の形で、例を2つ準備する
- パソコンはどの程度使えますかできることとできないことを分け、学んでいることも伝える
- 未経験の仕事で、不安なことはありますか不安を認めたうえで、どう補うかを話す
- 収入が今より下がっても大丈夫ですか事前に生活費を計算し、受け入れられる範囲を決めておく
- また保育の仕事に戻りたくなりませんか保育を否定せず、この仕事を選んだ理由を落ち着いて話す
- 入社後、どうやって仕事を覚えますかメモの取り方や復習の習慣など、保育でやってきた覚え方を話す
「なぜ保育士を辞めるのか」への答え方
この質問には、保育や前の職場への不満を中心にせず、「保育の中で〇〇にやりがいを感じ、その力をもっと活かせる仕事に移りたい」という、次につながる理由で答えます。人間関係や体力の事情があったとしても、それだけを理由にするのではなく、そこから何を考えて次を選んだのかまで話すと、前向きに受け止めてもらいやすくなります。退職理由の伝え方の例は面接での退職理由の伝え方と例文で紹介しています。
答えは丸暗記せず、要点だけを覚える
想定問答を作ると、つい文章をそのまま覚えたくなります。けれど、丸暗記した答えは、少し違う聞かれ方をしたときに崩れやすく、言葉が棒読みになりがちです。覚えるのは、答えの要点と、話したいエピソードの場面だけにしておきましょう。保育士は、子どもや保護者の反応を見ながら話し方を変えるのが得意なはずです。面接官の表情を見ながら、その場で言葉を選ぶほうが、本来の力が伝わります。
話すときは「結論から、1分で」
異業種の面接官は、保育の現場の話に慣れていません。エピソードを最初から時系列で話すと、何が言いたいのかが伝わる前に時間が過ぎてしまいます。答えるときは、まず結論を一文で言い、そのあとに具体的な場面を一つ、最後に応募先でどう活かすかを添える順番にすると、1分ほどで要点が伝わります。保護者への伝え方で身につけてきた「要点を先に」の話し方が、そのまま面接でも使えます。
逆質問では、入社後の働き方を確かめる
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、入社後の働き方を確かめる機会として使います。求人を出す側には、業務の内容や就業時間、休日、時間外労働の有無、賃金などを、原則として最初の面接までに明示することが求められています[2]。2024年4月からは、業務や就業場所の「変更の範囲」も明示事項に加わりました[3]。求人票で分からなかった点や、研修の有無、未経験で入った人がどのように仕事を覚えているかを聞いておくと、入社後のずれを防げます。
052週間で書類と面接の準備を仕上げる手順
要点:職務経歴書、志望動機、面接の準備は、まとめて取りかかると手が止まります。2週間に分けて、毎日30分ずつ進めると、在職中でも無理なく仕上がります。
図4
保育の仕事を書き出す(1〜3日目)
担当クラス、人数、役割、行事、書類、保護者対応など、年度ごとにやってきたことを書き出します
応募先に近い経験を選ぶ(4日目)
求人票の業務内容と見比べ、重なる経験に印をつけて2〜3つ選びます
職務経歴書を書く(5〜7日目)
職務要約、職務経歴、活かせる経験、自己PRの順に、保育の言葉を置き換えながら書きます
志望動機を3段で組み立てる(8〜9日目)
きっかけ、保育で得たもの、応募先で活かすことを、それぞれ2〜3文で書きます
想定質問に答えを用意する(10〜12日目)
よく聞かれる質問に、声に出して1分で答える練習をします
第三者に読んでもらう(13〜14日目)
保育を知らない家族や友人に読んでもらい、伝わりにくい言葉を直します
行事の前など、30分の時間も取れない週は、無理に進めなくて構いません。手順の順番さえ守れば、間が空いても、書きかけの書類から再開できます。最初の書き出しだけは、なるべく一気にやってしまうと、その後の作業が楽になります。
06ケース紹介:書類が10社続けて通らなかった46歳が書き直したこと
要点:主任経験のある保育士が、職務経歴書を「保育の言葉」から「応募先の言葉」に書き直し、書類選考を通過できるようになったモデルケースです。
「保育」と書くのをやめたら、22年分の経験が伝わり始めた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- きぬえさん(仮名)・46歳
- 保育士歴
- 22年(うち主任5年)
- 勤務先
- 私立の認可保育園(定員約90名)、主任保育士
- 変化
- 書類選考の通過 10社中0社 → 書き直し後は5社中3社
編集部保育から離れようと思ったのは、なぜですか。
腰を痛めてしまって、子どもを抱っこする仕事を続けるのが難しくなったんです。主任になってからは、シフトを組んだり新人を育てたりする仕事が増えていて、大人を相手にする仕事なら続けられるかもしれない、と思いました。
編集部最初の職務経歴書は、どんな内容でしたか。
年度ごとに担当クラスを書いて、最後に「主任として園の運営に携わる」と書いただけでした。10社に出して、1社も通らなくて。46歳で保育しかしてこなかったんだから当然か、って、かなり落ち込みました。
編集部どこを書き直したのですか。
主任の仕事を一つずつ分けて書きました。職員18人のシフト作成、新人と実習生の受け入れ、毎年の監査に向けた書類の準備、保護者会の運営。大学生の娘に見せたら「これ、会社の総務とか人事の仕事そのものじゃない?」って言われて。最初は半信半疑でしたけど、書き直した職務経歴書を読み返したら、自分でも「この人、何でもやってるな」って思えたんです。
編集部面接では、どんなことを聞かれましたか。
「なぜ今、異業種なのですか」は、どの会社でも聞かれました。腰のことは隠さずに話して、そのうえで「人を育てる仕事を、子どもから大人に移したい」と伝えました。体のことを話しても、ちゃんと聞いてもらえたのは意外でした。
編集部書類が通るようになって、何がいちばん変わりましたか。
自分の22年を、恥ずかしいものだと思わなくなったことです。最初は「保育しかしてこなかった」って面接でも言い訳みたいに話してたんですけど、書き直してからは、主任の仕事を胸を張って説明できるようになりました。
「保育しかしてこなかった」んじゃなくて、「保育の現場で、人と段取りを動かしてきた」んだと書けたとき、やっと顔を上げられました。
きぬえさん(仮名)
きぬえさんは書き直した職務経歴書で5社に応募し、3社の面接に進み、地元の食品メーカーの総務課に採用されました。社員の研修の準備や、新しく入った人の受け入れの手続きを担当しています。年収は保育園の主任のときより約30万円下がりましたが、立ち仕事が減り、腰の痛みで通院する回数は月2回から2か月に1回になったそうです。
このケースで書類が通るようになった理由は、経験を増やしたからではなく、すでにあった経験を応募先の言葉で書いたからです。年齢や経験年数が長い人ほど、書き直せる材料は多く眠っています。主任や副主任、リーダーの経験がある人は、子どもに関わる仕事と、大人に関わる仕事を分けて書き出してみると、異業種に通じる経験が見つけやすくなります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07不採用が続いたときに見直したいこと
要点:不採用が続くと、自分が否定されたように感じてしまいます。けれど、多くの場合は書類の伝え方か、応募先の選び方に見直せる点があります。一つずつ確かめてみてください。
応募先の幅は合っているか
未経験の職種では、年齢や経験によって、応募できる求人の幅が変わります。一つの職種だけに絞って応募を続けているなら、近い職種や、子ども関連の企業の事務など、保育の経験が伝わりやすい応募先を加えてみると、反応が変わることがあります。未経験からの異業種転職の進め方は未経験からの異業種転職で詳しく紹介しています。
書類に「保育の言葉」が残っていないか
書き直したつもりでも、保育の言葉が残っていることはよくあります。保育を知らない人に読んでもらい、意味が分からなかった言葉に印をつけてもらうのが、いちばん確実な確かめ方です。
条件を確かめ、無理のない範囲で選ぶ
異業種では、最初の年収が下がることもあります。固定残業代を含む賃金の求人では、その内訳も明示事項に入っているので[2]、基本給がいくらなのかを分けて確かめてください。条件をよく確かめたうえで、生活が成り立つ範囲で応募先を選んでください。
面接で聞かれたことを、毎回記録しておく
面接まで進んだのに結果が出ないときは、面接のたびに、聞かれた質問と、自分の答え、答えに詰まった場面をメモしておきましょう。3社ほど続けると、どの質問で毎回言葉に詰まるのかが見えてきます。多くの場合、それは「なぜ保育士を辞めるのか」か「保育の経験をどう活かすのか」のどちらかです。苦手な質問が分かれば、そこだけ答えを作り直せば済みます。記録は、次の面接の準備にもそのまま使えます。
不採用は、保育士として積み重ねてきた経験の価値を否定するものではありません。応募先との相性や、そのときの募集の事情で決まることも多いものです。書類と面接以外の段取りも含めた流れは、保育士が異業種へ転職するまでの流れにまとめています。書類の書き直しや面接の練習を一人で続けるのがつらくなったときは、ほいくの相談室で、保育の経験を言葉にするところから一緒に考えることもできます。転職を決めきれていない段階でも構いません。
よくある質問
職務経歴書は、何枚にまとめればいいですか?
A4で1〜2枚が目安です。保育の経験をすべて書こうとすると長くなりがちなので、応募先の仕事に近い経験を中心に選び、それ以外は短くまとめます。
保育の経験を書きすぎると、かえって不利になりますか?
保育の経験を書くこと自体は不利になりません。問題になるのは、保育の言葉のまま書いて、採用担当に中身が伝わらないことです。応募先の仕事の言葉に置き換え、関係の深い経験を前に出してください。
志望動機に「土日休み」や「残業が少ない」ことを書いてもいいですか?
働き方の条件は大切ですが、志望動機の中心にすると「条件が合えばどこでもいいのでは」と受け取られることがあります。条件は面接の逆質問などで確かめ、志望動機は「この仕事をしたい理由」で組み立てるほうが伝わります。
面接で「また保育に戻るのでは」と聞かれたら、どう答えればいいですか?
保育を否定する必要はありません。「保育の中で〇〇にやりがいを感じ、それを仕事の中心にしたいと考えてこの仕事を選んだ」と、選んだ理由を具体的に話すと、腰を据えて働くつもりだと伝わります。
履歴書の資格欄に、保育士資格を書いたほうがいいですか?
書いて構いません。異業種でも、資格を取得して専門職として働いてきたことは、学ぶ姿勢や責任のある仕事をしてきた証として受け止めてもらえます。応募先の仕事に関係する学習中の内容があれば、あわせて書いておきましょう。
職務経歴書に、ブランクの期間はどう書けばいいですか?
子育てや介護、体調の回復などでブランクがある場合は、期間と理由を一行で書き、その間に学んだことや、今は働ける状態であることを添えます。理由を細かく書く必要はありませんが、空白のままにしないほうが、採用担当の不安を減らせます。
参考にした資料
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。