保育士から子ども関連企業へ転職|教材会社の仕事とは

夜、壁面のアイデアを探して保育教材のカタログをめくる。季節の製作キット、手遊びの本、知育玩具。「この教材、うちのクラスの子たちならどう使うだろう」と考えるのは、保育の中でも好きな時間です。そのうち、ふと思います。これを作る側、届ける側の仕事って、どんな人がしているんだろう。

保育の現場を離れても、子どもに関わる仕事を続けたい。そう考える保育士にとって、子ども関連企業は気になる転職先の一つです。ただ、求人を探してみると、職種名は「営業」「企画」「カスタマーサポート」など一般企業と同じで、保育の経験がどう役立つのか、子どもとどのくらい関わるのかが見えにくいものです。

この記事では、子ども関連企業にはどんな会社があり、保育士経験者がどんな職種で働いているのかを整理しました。特に保育教材会社と、近年広がっている保育ICTの会社については、仕事内容と求められることを具体的にまとめています。子どもと直接関わらなくなることなど、移る前に考えておきたい点も正直にお伝えします。

この記事でわかること

  • 子ども関連企業の種類と、保育士経験者が担いやすい職種
  • 保育教材会社の仕事内容(園への営業・企画・編集・サポート)
  • 保育ICTの広がりと、そこで生まれている仕事
  • 採用で求められる経験と、保育の現場感の伝え方
  • 子どもと直接関わらなくなることなど、移る前に考えておきたい点

結論

保育士から子ども関連企業への転職では、「保育の現場を知っていること」がいちばんの強みになります。保育教材・絵本・玩具のメーカー、保育ICTの会社、学習・知育サービスの会社、保育園を運営する会社の本部などでは、園への営業、教材の企画や編集、導入後のサポート、研修といった職種で保育経験者の視点が求められます。ただし、子どもと直接関わる時間はほとんどなくなり、仕事の相手は園長や保育者、保護者になります。職種ごとの仕事内容を確かめ、保育で得た知識を「誰に、どう役立てるか」まで言葉にしてから応募することが、採用への近道です。

01子ども関連企業には、どんな会社があるのか

要点:子ども関連企業は、園を相手にする会社と、家庭や子どもを直接相手にする会社に大きく分かれます。保育士の経験がそのまま活きやすいのは、園を相手にする会社です。

図1

  • 1

    保育教材・絵本の会社

    製作キットや保育用品、月刊の保育絵本などを園に届ける。園への営業や商品の企画、編集の仕事がある

  • 2

    玩具・遊具のメーカー

    園や家庭向けのおもちゃ、園庭の遊具を作る。安全性や年齢に合った遊び方を考える仕事がある

  • 3

    保育ICTの会社

    登降園管理、記録、保護者連絡などのシステムを作り、園に導入する。導入支援やサポートの仕事がある

  • 4

    学習・知育サービスの会社

    幼児教室や知育教材を家庭に届ける。教室の運営や、教材の監修に関わる仕事がある

  • 5

    保育園を運営する会社の本部

    複数の園を運営する会社の本部で、採用、研修、園の巡回支援などを担う

  • 6

    子ども向けの商品やイベントの会社

    子ども服、ベビー用品、子ども向けイベントなど。企画や接客の仕事がある

図1 保育士経験者が働く主な子ども関連企業

このうち、園を相手にする会社のお客様は、全国の保育所等です。2026年4月1日時点で、保育所等は全国に40,046か所あります[1]。教材や保育ICTの会社は、これだけの数の園の「困りごと」を解決する商品を届けているわけです。そして、その困りごとを肌で知っているのが、現場で働いてきた保育士です。

「園の困りごと」を知っていることが価値になる

連絡帳を書く時間が足りない。製作の準備が毎晩の持ち帰りになる。年齢に合った手遊びのレパートリーが少ない。保育士にとっては毎日の悩みでも、企業の側から見ると、それは商品を作るための大切なヒントです。子ども関連企業が保育士経験者を採用する理由の多くは、この「現場の感覚」を社内に持ち込んでほしいという期待にあります。

家庭や子どもを相手にする会社では、保護者対応の経験が活きる

学習・知育サービスの会社や、子ども向けの商品を扱う会社では、仕事の相手が園ではなく家庭になります。幼児教室の運営スタッフなら、子どもの様子を保護者に伝え、通い方や家庭での関わり方の相談に乗る場面が多くなります。保育園の降園時に毎日していたことと、よく似た仕事です。一方で、月謝や商品の契約が関わるため、保育園よりも「選ばれる」意識が求められます。保育園を運営する会社の本部では、複数の園を巡回して新人の保育士の相談に乗ったり、研修を企画したりする仕事もあります。現場で後輩を育ててきた人には、経験を活かしやすい職種です。

02職種ごとの仕事内容と、保育経験の活かし方

要点:子ども関連企業の職種は、園への営業、企画・編集、導入支援・サポート、研修講師、本部スタッフの5つに分けると分かりやすくなります。どの職種でも、保育の経験に加えて新しく身につけることがあります。

図2

職種主な仕事保育経験が活きる点新しく必要になること
園への営業担当地域の園を訪ね、教材やサービスを提案する園長や保育者の悩みが分かり、話が通じやすい売上の目標、車での移動、見積書の作成
企画・編集教材や絵本、製作キットの内容を考え、形にする年齢ごとの発達や、季節の行事の流れを知っている締め切りの管理、社内外との調整、パソコンでの資料作成
導入支援・サポートシステムや教材の使い方を園に説明し、問い合わせに答える園の1日の流れを知り、忙しい時間を避けて連絡できる電話やメールでの説明、システムの知識
研修講師保育者向けの研修や、商品の使い方の説明会を行う園内研修や実習生の指導の経験が活きる大人数の前で話すこと、資料づくり
本部スタッフ運営する園の採用、研修、巡回支援などを担う現場の保育士の気持ちが分かる複数の園をまとめる調整、数字の管理
図2 子ども関連企業の主な職種と、保育経験の活かし方

保育教材会社の仕事:園への営業が入口になることが多い

保育教材会社に保育士経験者が入る場合、園への営業が入口になることがよくあります。担当地域の園を定期的に訪ね、カタログを届け、季節の製作キットや翌年度の教材の注文を受ける仕事です。営業といっても、一般的な営業のように新しいお客様を次々に探すより、決まった園と長く付き合う形が多いのが特徴です。

園長や主任と話すとき、「3歳児の4月はまだはさみが難しい子もいるので、のりで貼る製作から始める園が多いですよ」といった会話ができる人は、すぐに信頼されます。保育の現場の言葉が説明なしで通じることは、営業として大きな強みです。営業職全般の向き不向きは保育士から営業職・接客業へ移るときの注意点で整理しています。

企画・編集の仕事:狭き門だが、現場経験が直結する

教材や保育絵本の企画・編集は、保育士の経験がもっとも直接活きる仕事の一つです。年齢ごとの発達、季節の行事、指導計画の流れを踏まえて、園で使いやすい教材を考えます。ただし、募集の数は営業より少なく、編集や制作の経験を求められることもあります。最初は営業やサポートの職種で入社し、社内で経験を積んでから企画に移る道も考えておくと、選択肢が広がります。

03保育ICTの広がりで生まれている仕事

要点:国は保育施設のICT化を後押ししており、登降園管理や保護者連絡などのシステムを導入する園が増えています。導入を支援する仕事では、園の1日の流れを知っている保育士経験者の視点が役立ちます。

こども家庭庁の「省力化投資促進プラン―保育―」によると、登降園管理、計画・記録、保護者連絡、キャッシュレス決済の4つのICT機能のうち、いずれかを導入している保育施設は80.8%、4機能すべてを導入している施設は11.7%です(2024年9〜10月の調査)[2]。国は、4機能すべてを導入する施設の割合を2026年度に20%以上、2029年度に50%以上とする目標を掲げています[2]。

図3

保育施設のICT導入の状況と国の目標(省力化投資促進プラン―保育―)[2]

いずれかの機能を導入(2024年調査)80.8%
4機能すべてを導入(2024年調査)11.7%
4機能すべて導入の目標(2026年度)20%以上
4機能すべて導入の目標(2029年度)50%以上
図3 保育施設のICT導入の状況と国の目標(省力化投資促進プラン―保育―)[2]

導入を後押しする仕組みもあります。保育所等におけるICT化推進等事業では、システムの導入費の一部が補助され、4機能の場合は端末の購入等を含めて上限130万円です[3]。また、令和8年度の公定価格には「保育ICT推進加算」が新しく設けられました[4]。

導入支援の現場で求められるのは「園の時間割」を知る人

システムを園に導入するとき、つまずきやすいのは操作そのものより、園の毎日の流れにどう組み込むかです。登園が集中する朝8時台にタブレットの前に行列ができないか、午睡中にどの記録をつけるのか、延長保育の引き継ぎにどう使うのか。こうした問いに、保育士経験者は自分の経験から答えられます。導入支援やカスタマーサポートの仕事では、「先生方が一番忙しい時間を避けて電話する」といった細かな気配りも、園からの信頼につながります。

04採用で求められることと、現場感の伝え方

要点:子ども関連企業の採用では、保育の経験そのものより、その経験を企業の仕事にどう活かせるかが見られます。保育の専門知識、企業で働く基本、伝える力の3つをそろえて示すことが大切です。

図4

  • 担当した年齢と、その年齢の発達の特徴を説明できる教材や商品を考えるときの土台として、面接でよく聞かれます
  • 保育所保育指針の考え方を、自分の言葉で話せる園への提案や教材の説明で、指針に沿った言葉が求められます
  • 製作や遊びのアイデアを、具体的に挙げられる企画や営業の場面で、現場の感覚を示す材料になります
  • 園内研修や後輩指導で、人に教えた経験がある研修講師や導入支援の仕事に直結します
  • パソコンで資料や表を作れる提案書、報告書、見積書などで毎日使います
  • 車の運転ができる園を回る営業職では、運転が必要になることが多くあります
  • 保育を離れる理由を、前向きに説明できる「保育が嫌になった」ではなく「保育を別の形で支えたい」と伝えられるかが見られます
図4 子ども関連企業に応募する前に整理しておきたいこと

保育所保育指針の理解は、思った以上に武器になる

保育所保育指針は、平成29年3月31日に告示され、2018年4月1日から適用されている、保育の内容についての国の基本的な考え方です[5]。第1章の総則から、保育の内容、健康及び安全、子育て支援、職員の資質向上までの5つの章で構成されています[5]。教材の説明や園への提案では、「この製作は、指針の中のどの考え方につながるのか」を話せると、園長や主任からの信頼が一段深くなります。現場で毎日使ってきた指導計画の言葉は、企業の中では貴重な専門知識です。

職務経歴書では「何を作り、何を工夫したか」を書く

子ども関連企業の職務経歴書では、担任した年齢と人数に加えて、作ったもの、工夫したことを具体的に書くと伝わりやすくなります。「2歳児の手先の発達に合わせて、ちぎり絵から始める年間の製作計画を作成」「園内研修で手遊びの指導を担当し、職員12名に実演」といった書き方です。保育士の職務経歴書の書き方は保育士の職務経歴書の書き方で、未経験の職種に応募するときの工夫は未経験職種への職務経歴書と面接の準備でくわしく紹介しています。

05相談事例:認定こども園の担任から、保育教材会社の営業へ

要点:ここでは、14年間の現場経験を持つ保育士が、教材を届ける側の仕事に移ったモデルケースを紹介します。子どもと離れる寂しさとの向き合い方にも注目してください。

子どもの前に立つ仕事から、子どもの手に届くものを選ぶ仕事へ

相談事例(モデルケース)

お名前
ちひろさん(仮名)・36歳
保育士歴
14年目(相談当時)
勤務先
幼保連携型認定こども園(定員約150名)、3歳児クラス担任・園内研修の担当
変化
関わる園 1園 → 担当地域の約60園/持ち帰り 週2〜3日 → なし

編集部教材会社を考えたきっかけは何でしたか。

ちひろさん

園内研修の担当になって、新しい教材の使い方を後輩に伝えるのが一番楽しいと気づいたんです。でも、腰を痛めてから、毎日の抱っこと外遊びがだんだんきつくなってきて。保育は好きなまま、別の形で関われないかなと考えるようになりました。

編集部選考では、どんなことを聞かれましたか。

ちひろさん

面接で実際のカタログを渡されて、「3歳児クラスの4月に、この中から何を選びますか。理由も教えてください」と聞かれました。入園したばかりで不安な子が多いから、まずは一人でも完成できる貼るだけの製作を、って答えたら、面接官の方がメモを取りながら「それが聞きたかったんです」って。現場の感覚が、そのまま評価されるんだと分かりました。

編集部入社してから、戸惑ったことはありますか。

ちひろさん

車で1日に4〜5園を回るのと、売上の数字を毎週報告するのは、最初はかなり大変でした。見積書もパソコンで作るので、表計算はほぼ一から覚えました。ただ、園長先生と話すときに保育の言葉が通じるので、訪問自体は楽しいんです。

編集部子どもと関わらなくなって、寂しくないですか。

ちひろさん

最初の半年は寂しかったです。でも、ある園で、私が提案した製作キットで子どもたちが遊んでいるのを見せてもらったとき、ああ、こういう関わり方もあるんだって思えました。自分が担任していたころの何倍もの子どもに届いているんだ、って。

子どもの前に立つ仕事から、子どもの手に届くものを選ぶ仕事に変わっただけでした。

ちひろさん(仮名)

ちひろさんは入社2年目となり、担当地域の約60園を回っています。年収は保育士のころとほぼ同じですが、持ち帰りの仕事はなくなり、残業は翌年度の教材の注文が集中する年度末の時期でも月20時間ほどに収まっています。最近は、新商品の使い方を園で説明する役割も任されるようになりました。

このケースで参考になるのは、ちひろさんが「保育のどの場面が好きか」を突き詰め、「教材を通して保育者を支える」という自分なりの関わり方を見つけたことです。子ども関連企業に移ることは、保育から離れることではなく、保育の支え方を変えることでもあります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

ちひろさんの面接のように、子ども関連企業では「現場ならどうするか」を具体的に問われることがあります。担当してきた年齢の1年間を、月ごとの子どもの姿と使った教材で振り返っておくと、こうした質問に落ち着いて答えられます。

06応募から入社までの進め方

要点:子ども関連企業は、保育業界の求人に比べて募集の数が限られます。気になる会社を早めに見つけて情報を集め、在職中に時間をかけて準備を進めるのが基本です。

図5

  1. 気になる会社を探す普段使っている教材やシステムの会社名を書き出し、採用情報のページを確かめる
  2. 仕事内容を調べる募集している職種と、入社後の1日の流れ、担当する地域や園の数を確かめる
  3. 経験を整理する担当した年齢、作った教材、教えた経験を、企業の仕事に結びつけて書き出す
  4. 応募書類を作る現場で感じた課題と、その会社の商品でどう解決できるかを志望動機に入れる
  5. 面接に臨む「現場ならどうするか」を問われる前提で、具体的な例を準備しておく
  6. 条件を確かめる勤務地、担当地域、車の使用、目標の有無、休日を書面で確かめる
図5 子ども関連企業への転職の進め方

普段使っているものから会社を探す

子ども関連企業を探すとき、いちばん身近な手がかりは、園で毎日使っているものです。製作キット、保育雑誌、登降園のシステム、園庭の遊具。どの会社が作っているかを書き出すだけで、応募先の候補が見えてきます。使い手として「ここがもっとこうだったら」と感じたことは、そのまま志望動機の種になります。

志望動機は「現場の課題」と「その会社の商品」をつなぐ

「子どもが好きだから」「教材に興味があるから」だけでは、ほかの応募者との違いが出ません。「毎晩の製作準備に追われていた経験から、準備の手間が少ない製作キットの良さを園に伝えたい」のように、自分が現場で感じた課題と、その会社の商品が解決できることをつなげて書くと、説得力が生まれます。

「現場ならどうするか」の質問に備える

子ども関連企業の面接では、保育の知識を実際の仕事にどう使うかを確かめるための質問が出ることがあります。たとえば、次のような問いを想定して、自分なりの答えを準備しておくと安心です。

  • 担当していた年齢の子どもに、この教材を使うなら、いつ、どう使いますか
  • 園長から「職員が忙しくて新しいシステムを使ってくれない」と相談されたら、どう返しますか
  • 保護者から「この教材は年齢に合っていますか」と聞かれたら、どう説明しますか
  • 保育の現場で、もっとこうだったらいいのにと感じていた道具や仕組みは何ですか

どの質問も、正解が一つに決まっているわけではありません。見られているのは、現場の具体的な場面を思い浮かべながら、相手の立場に立って答えられるかどうかです。

07子ども関連企業に移る前に考えておきたいこと

要点:子ども関連企業は、保育の経験を活かせる魅力的な転職先ですが、子どもと直接関わる時間がなくなること、募集が限られること、子どもの数の変化が事業に影響することは、先に知っておきたい点です。

子どもとの関わりは「間接的」になる

企業に移ると、仕事の相手は子どもではなく、園長、保育者、保護者、社内のメンバーになります。子どもの成長を毎日そばで見る喜びは、ほとんどなくなります。ちひろさんのように新しい形の手応えを見つける人もいれば、「やはり子どもの前に立ちたい」と感じて保育に戻る人もいます。どちらも自然なことです。

募集は不定期で、勤務地が限られることもある

子ども関連企業の求人は、保育園の求人ほど頻繁には出ないことが多く、勤務地が本社や拠点のある地域に限られることもあります。気になる会社があるなら、採用情報のページを定期的に確かめておくと、募集の機会を逃しにくくなります。営業職では、自宅から離れた地域を担当することもあります。住む場所や通勤の条件を変えられるかどうかも、応募の前に考えておきましょう。

子どもの数の変化は、会社の将来にも関わる

2026年4月1日時点で、保育所等を利用する子どもの数は2,646,756人で、前年より31,661人(1.2%)減りました[1]。保育所等の定員充足率も87.7%と、前年より0.7ポイント下がっています[6]。子どもの数が減っていく中で、どの会社がどんな分野に力を入れているかを見ておくことは、長く働ける会社を選ぶうえで欠かせない視点です。保育ICTのように国が後押ししている分野もあれば、市場が小さくなっている分野もあります。

子ども関連企業以外も含めて、保育士資格や経験の活かし方を広く比べたいときは保育士資格を活かせる仕事・活かしにくい仕事を、異業種への移り方の全体像は保育士の異業種転職ガイドを参考にしてください。ほいくの相談室では、子ども関連企業に興味はあるけれど転職するかはまだ決めていない、という段階の相談も受けています。保育の言葉で話せる相手と整理することで、自分に合う関わり方が見えてくることもあります。

よくある質問

子ども関連企業に、保育士資格は有利ですか?

応募の条件になっていないことが多いものの、保育の現場を知っている証として評価されることがあります。ただ、資格そのものより、担当した年齢や作った教材など、具体的な経験を話せるかどうかが見られます。資格は「現場経験の裏づけ」として添える、くらいに考えておくとよいでしょう。

保育教材会社の営業は、未経験でもできますか?

保育経験者を営業職として募集している会社もあります。決まった園を定期的に回る形が多く、保育の言葉が通じることが強みになります。ただし、売上の目標や車での移動、見積書の作成など、保育にはなかった仕事もあるため、面接で1日の流れを確かめておくと安心です。

企画や編集の仕事に、未経験から就けますか?

募集の数が限られ、編集や制作の経験を求められることもあるため、未経験からすぐに就くのは簡単ではありません。営業やサポートの職種で入社し、現場の声を社内に届ける経験を積んでから企画に移る道もあります。入社後の異動の実例があるかを、面接で聞いてみてください。

保育ICTの会社では、パソコンに詳しくないと働けませんか?

導入支援やサポートの仕事では、システムの専門知識より、園の流れを理解して分かりやすく説明する力が求められることが多くあります。とはいえ、メールや表計算などの基本操作は毎日使うため、応募の前に練習しておくと入社後の負担が軽くなります。

子ども関連企業に移ったあと、保育士に戻ることはできますか?

戻ることはできます。保育の現場は今も人手を求めていて、2026年7月の保育士の有効求人倍率は2.80倍(全職種の平均は1.15倍)でした[7]。企業で身につけた教材の知識や、多くの園を見てきた経験は、保育の現場に戻ったときにも役立ちます。

子ども関連企業の仕事は、土日休みですか?

園を相手にする営業やサポートの仕事は、園が開いている平日が中心になることが多く、土日祝が休みの会社もあります。一方で、幼児教室や子ども向けイベント、店舗での販売など、家庭を相手にする仕事は土日が忙しくなります。同じ子ども関連企業でも、相手が園か家庭かで休日の形が変わるため、求人票で休日の曜日を必ず確かめてください。

参考にした資料

  1. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  2. こども家庭庁「省力化投資促進プラン―保育―」
  3. こども家庭庁「省力化投資促進プラン―保育―」
  4. こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
  5. 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
  6. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  7. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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