休みの日、近所の公園で小学生がボールを追いかけているのを眺めていて、ふと思う。「保育園じゃない場所で、子どもと関わる仕事ってないのかな」。帰ってから検索窓に「保育士 保育園以外」と打ち込むと、学童保育、児童発達支援、企業内保育、院内保育、ベビーシッターと、聞いたことのある名前と初めて見る名前が混ざって並びます。
保育園以外を考えるきっかけは人それぞれです。行事や書類に追われる毎日から少し離れたい人もいれば、乳児よりも大きな子どもと関わりたい人、障害のある子どもの支援を深めたい人もいます。一方で、「保育園を離れたら、資格が無駄になるのでは」「戻りたくなったら戻れるのか」という不安も浮かんできます。
この記事では、保育士が保育園以外で働ける場所を、関わる子どもと仕事の性質で4つのグループに分けて一覧にしました。資格がどう扱われるか、働く時間帯がどう変わるか、そして「保育園の何から離れたいか」で行き先を選ぶ方法を紹介します。
この記事でわかること
- 保育士が保育園以外で働ける主な場所と、4つのグループの違い
- 職場ごとの仕事内容、保育士資格の扱い、勤務時間の傾向
- 「何から離れたいか」で行き先を選ぶ方法
- 保育園以外へ移る前に、求人と見学で確かめたいこと
結論
保育士が保育園以外で働ける主な場所は、①乳幼児を預かる保育施設(企業内保育、院内保育、認可外保育施設、病児保育、ベビーシッター)、②小学生や支援が必要な子どもと関わる場所(学童保育、児童発達支援、放課後等デイサービス)、③子どもの生活を支える施設(乳児院、児童養護施設)、④幼稚園などの教育の場、の4つのグループに分けられます。選ぶときは、今の保育園の「何から離れたいか」を先に決めると行き先が絞れます。行事や書類から離れたいなら①、関わる子どもの年齢を変えたいなら②、一人ひとりの生活に深く関わりたいなら②や③が候補です。ただし、給料の仕組みや勤務時間は場所ごとに大きく違うため、求人で一つずつ確かめてください。
01保育園以外の働く場所は、4つのグループに分かれる
要点:保育園以外の職場は、「乳幼児を預かる」「小学生や支援が必要な子どもと関わる」「子どもの生活を支える」「教育の場」の4つに分けると、違いがつかみやすくなります。グループが変わると、関わる子どもの年齢と1日の流れが大きく変わります。
保育士の資格を持っている人の多くは、実は保育所以外の場所にいます。2024年10月1日時点で、保育士登録者数約190.5万人に対し、社会福祉施設等で働く保育士は約67.5万人でした[1]。残りの約123.0万人の中には、別の仕事をしている人や家庭にいる人のほか、認可外保育施設や幼稚園で働いている人も含まれます[1]。参考値として、認可外保育施設に勤務する保育士は64,873人、幼稚園に勤務する人(本務者)は82,809人とされています[2]。
図1
数字だけを見ても、保育園で働くことが保育士の唯一の道ではないことが分かります。では、保育園以外にはどんな場所があるのか。まずは4つのグループで全体像をつかんでください。
図2
乳幼児を預かる保育施設
企業内保育、院内保育、認可外保育施設、病児保育、ベビーシッターなど。乳幼児の保育という点は同じで、時間や人数の形が違います
0〜5歳
小学生や支援が必要な子どもと関わる場所
学童保育、児童発達支援、放課後等デイサービスなど。遊びや生活の支援、発達の支援が中心です
幼児〜学齢期
子どもの生活を支える施設
乳児院や児童養護施設など。家庭で暮らせない子どもの毎日の生活を支えます。交代勤務が多くなります
暮らしを支える
教育の場
幼稚園など。担任には保育士資格とは別の免許を求める求人が多く、資格だけで応募できる求人は限られます
3〜5歳中心
02保育園以外で保育士が働ける場所一覧
要点:主な職場を、仕事の中心、保育士資格の扱い、勤務時間の傾向で比べました。資格が配置の要件になっている職場もあれば、資格がなくても働けるけれど経験が評価される職場もあります。
図3
| 職場 | 仕事の中心 | 保育士資格の扱い | 勤務時間の傾向 |
|---|---|---|---|
| 企業内保育・院内保育 | 母体の企業や病院で働く人の子どもの保育 | 多くの求人で資格が条件 | 企業内は平日日中。院内は早朝・夜間・土日もある |
| 認可外保育施設 | 乳幼児の保育。夜間や特色のある保育も | 配置の基準で一定数の有資格者が必要 | 施設によって大きく違う |
| 病児保育 | 病気や回復期の子どもの一時的な保育 | 看護師などと協力して保育する | 平日日中が中心。利用の多い季節は忙しい |
| 学童保育 | 小学生の放課後の遊びと生活の支援 | 保育士は支援員の資格要件の一つ | 平日は昼から夜。長期休みは朝から |
| 児童発達支援・放課後等デイサービス | 障害のある子どもの発達や生活の支援 | 児童指導員または保育士の配置が必要 | 児童発達支援は日中、放課後等デイは午後から夕方 |
| 乳児院・児童養護施設 | 家庭で暮らせない子どもの生活の支援 | 保育士の資格と経験を活かせる | 交代勤務や宿直がある施設が多い |
| ベビーシッター | 家庭に出向いての個別の保育 | 資格がなくても働けるが評価されやすい | 依頼に合わせて時間を選べる |
乳幼児を預かる保育施設:保育の中身は近く、形が違う
企業内保育や院内保育は、母体の企業や病院で働く人の子どもを預かる施設です。少人数で、開所日や時間が母体の勤務に合わせて決まるため、行事が少なめだったり、土日が休みだったりと、保育園とは違うリズムで働けます。認可外保育施設は、1日に6人以上を保育する場合、保育に従事する人のおおむね3分の1以上が保育士か看護師であることが指導監督の基準です[3]。
病児保育には、病児対応型・病後児対応型・体調不良児対応型・非施設型(訪問型)があり、2023年度は全国4,342か所で実施されました[4]。看護師と協力しながら、体調のすぐれない子どもを少人数で見る仕事です。感染症の知識や、保護者への丁寧な説明が求められます。
小学生や支援が必要な子どもと関わる場所:年齢が上がり、関わり方が変わる
学童保育(放課後児童クラブ)の放課後児童支援員は、保育士や社会福祉士、教員免許状を持つ人などで、都道府県知事等が行う研修を修了した人とされています[5]。支援の単位ごとに支援員を2人以上置き、支援の単位はおおむね40人以下です[5]。宿題を見る、けんかを仲裁する、外遊びに付き合うなど、保育園とは違う関わり方が中心です。詳しくは学童保育への転職にまとめています。
児童発達支援と放課後等デイサービスは、障害のある子どもの発達や生活を支える場です。単位ごとに児童指導員または保育士を、障害児10人までは2人以上配置することになっています[6]。一人ひとりの支援計画に沿って関わるため、記録の書き方や関わり方の考え方が保育園とは少し違います。療育の仕事に興味がある人は児童発達支援への転職も読んでみてください。
子どもの生活を支える施設:暮らしそのものに関わる
乳児院や児童養護施設は、事情があって家庭で暮らせない子どもの生活を支える施設です。食事、入浴、寝かしつけ、学校の準備まで、暮らしそのものに関わります。保育園では「お迎えまで」だった関わりが、ここでは朝から夜まで、休日も含めた毎日になります。同じ子どもと何年も関わることもあり、成長を長く見守れることにやりがいを感じる人が多い職場です。
その一方で、交代勤務や宿直がある施設が多く、体力と生活リズムの調整が欠かせません。子どもが抱えている事情に寄り添うため、心理の専門職や児童相談所などと連携しながら関わる場面も出てきます。保育園での経験は土台になりますが、「家庭の代わり」として関わる重さがあることも知っておいてください。
教育の場:応募条件を先に確かめる
幼稚園は、担任に保育士資格とは別の免許を求める求人が多いため、応募条件を求人ごとに確かめる必要があります。保育士資格だけで応募できるのは、預かりの時間帯の補助など一部の求人に限られることがあります。子ども向けの教室や子ども関連の企業など、保育の経験が評価される仕事もありますが、こちらは資格の有無よりも、経験をどう説明できるかが問われます。
03「何から離れたいか」で行き先を選ぶ
要点:保育園以外の職場を選ぶときは、行きたい場所より先に「今の保育園の何から離れたいか」を一つ決めてください。離れたいものが決まると、候補は自然に2〜3か所に絞れます。
「保育園以外」という言葉には、いろいろな気持ちが詰まっています。保育という仕事から離れたいのか、保育園という場所の何かから離れたいのか。ここをはっきりさせないまま移ると、新しい職場でも同じしんどさにぶつかることがあります。たとえば人間関係から離れたくて学童保育に移っても、少人数の職員で毎日長い時間を過ごす職場なら、関係の濃さはむしろ増えるかもしれません。
図4
今の保育園で、いちばん離れたいものは?
- 行事の準備や書類の多さ企業内保育、院内保育、病児保育など、行事が少なめの保育施設が候補です
- 早番・遅番のシフトや土曜出勤企業内保育や、平日日中が中心の児童発達支援が候補です。母体の営業日を確かめます
- 大人数の子どもを一度に見ること病児保育やベビーシッター、少人数の療育の場など、一人ひとりと関われる職場が候補です
- 乳幼児の保育そのもの学童保育や放課後等デイサービスなど、関わる子どもの年齢が上がる職場が候補です
- 保育園の人間関係職員の人数と関係の距離を、見学で確かめることが先です。場所を変えるだけでは解決しないこともあります
保育園で積んだ経験は、どこでも活きる
保育園以外へ移ると、「保育士としての経験がリセットされる」と感じる人がいます。けれども、子どもの気持ちを言葉にして受け止める力、集団をまとめる力、保護者に様子を伝える力は、どの職場でも求められます。学童保育で低学年の子のけんかを仲裁するときも、療育で子どもの小さな変化を記録するときも、保育園で毎日やってきたことがそのまま土台になります。保育士の経験がどんな仕事で評価されるかは、保育士資格を活かせる仕事一覧でも整理しています。
新しく覚えることも、先に知っておく
反対に、移った先で新しく覚えることもあります。学童保育なら小学校との連携や、学年の違う子どもの関わり合い。療育の場なら個別の支援計画に沿った関わりと記録。病児保育なら感染症への対応。乳児院や児童養護施設なら、生活全体を支える視点です。どれも入職後に身につけられるものですが、「保育園と同じようにやればいい」と思って入ると戸惑います。
見学や面接では、「入職して最初の1か月は、誰と一緒に、どんな順番で仕事を覚えていくのか」を聞いておくと安心です。保育園での経験がある人ほど、新しい職場では遠慮して質問しにくくなりがちです。最初から「保育園とは違うところを教えてください」と伝えておくと、周りも教えやすくなります。
04移る前に、求人と見学で確かめたいこと
要点:保育園以外の職場は、給料の決まり方や勤務の時間帯が保育園と大きく違うことがあります。次の項目を、応募の前に一つずつ確かめてください。
図5
- 保育士資格がどう扱われるか配置の要件なのか、歓迎条件なのかで、役割や手当が変わります
- 勤務の時間帯と曜日学童は昼から夜、院内は夜勤があるなど、保育園とまったく違うことがあります
- 長期休みや繁忙期の働き方学童の夏休み、病児保育の冬など、時期によって忙しさが大きく変わります
- 雇用形態と、正職員の募集の有無職場によっては非常勤やパートの募集が中心のことがあります
- 給料の決まり方と賞与の実績公定価格とは別の仕組みの職場も多く、法人ごとの差が大きくなります
- 必要な研修や資格の取り方学童の支援員のように、入職後に研修の修了が求められる職場もあります
- 記録や書類の種類支援計画や連絡ノートなど、保育園とは違う書類が中心になる職場もあります
- 職員の人数と相談の体制少人数の職場では、困ったときに誰に相談できるかが働きやすさを左右します
特に見落としやすいのが、時間帯と給料の仕組みです。保育園よりも出勤が遅くなる代わりに帰りが遅くなる、夜勤の手当で月収は増えるが生活リズムが変わる、といった変化は、求人票の一行からは読み取りにくいものです。見学のときに、職員の1日のシフト表を見せてもらえると、自分の暮らしに当てはめて考えやすくなります。
05保育園以外へ移るまでの進め方
要点:保育園以外への転職は、候補選びから入職まで、在職中に3か月ほどかけて進めると落ち着いて比べられます。見学や体験で「いちばん忙しい時期」の様子を確かめておくことが、入職後のギャップを小さくします。
図6
- 3か月前「何から離れたいか」を書き出し、4つのグループから候補を2〜3つに絞る
- 2か月半前候補ごとに求人を3件ずつ読み比べ、資格の扱い・時間帯・雇用形態を表にする
- 2か月前見学や体験を申し込み、忙しい時期の様子と職員のシフト表を見せてもらう
- 1か月半前応募と面接。給料の決まり方、賞与の実績、研修の受け方を確かめる
- 内定後労働条件通知書で条件を確かめ、就業規則に沿って今の園へ退職の意思を伝える
- 入職後3か月新しい1日の流れに慣れる時期。保育園との違いをメモし、困ったことは早めに相談する
流れの中でいちばん時間をかけたいのは、2か月前の見学や体験です。学童保育なら放課後の時間帯、療育の場なら個別の関わりの場面、院内保育なら夕方の引き継ぎの場面というように、その職場ならではの時間帯を見せてもらうと、自分がそこで働く姿を想像しやすくなります。
退職の時期は、担任をしているかどうかでも変わります。年度の途中で抜けるのが心苦しい場合は、年度末に合わせて入職できる求人を探す方法もあります。いずれにしても、次の職場の条件を書面で確かめてから今の園に伝える順番を守ると、行き違いを防げます。
06相談事例:1歳児クラスから、学童保育へ移ったすみさん
要点:ここでは、保育園以外の職場を一覧で比べ、「何から離れたいか」を言葉にしたことで行き先が決まったモデルケースを紹介します。
離れたかったのは保育ではなく、書類と早番だった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- すみさん(仮名)・31歳
- 保育士歴
- 9年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立の認可保育園(定員約90名)、1歳児クラス担任 → 放課後児童クラブ(学童保育)の正職員
- 暮らし
- 一人暮らし、地方の政令市に在住
- 変化
- 書類の持ち帰り 週3日 → ほぼなし、早番7時の出勤 月8回 → なし(平日は11時ごろ出勤)
編集部保育園以外を考え始めたきっかけは何でしたか。
1歳児クラスで、毎日18人分の連絡帳を書いていたんです。書くこと自体は嫌いじゃないんですけど、子どもの顔より紙を見ている時間のほうが長い気がして。休みの日に甥っ子とサッカーをしているときがいちばん楽しいって気づいて、あれ、私って何がしたいんだろうって。
編集部一覧を見て、どう絞っていきましたか。
最初は企業内保育がいいかなと思っていました。でも「何から離れたいか」を書き出したら、離れたいのは書類と早番で、子どもと関わることじゃなかった。むしろ、もっと体を動かして遊びたかったんです。それで、学童保育と放課後等デイサービスの2つに絞りました。
編集部不安だったことはありますか。
給料です。正直、下がると思っていました。実際に3つの求人を比べたら、正職員の募集自体が少なくて、月給も法人によって4万円くらい差がありました。相談したときに「学童は法人による差が大きいので、賞与の実績まで聞きましょう」と言われて、面接で聞いてみたら、ちゃんと答えてくれるところとそうでないところで、はっきり分かれました。
編集部実際に移ってみて、どうですか。
月給は前より1万円ほど下がりました。でも持ち帰りはほぼなくなって、早番もない。宿題を見たり、ドッジボールの審判をしたり、毎日まったく違います。それでも、子どもの気持ちを言葉にして返すとか、待つとか、乳児クラスでやってきたことがそのまま使えて。経験が無駄になってない、って思えたのがうれしかったです。
保育から離れたんじゃなくて、自分が楽しいと思える関わり方を選んだんだと思います。
すみさん(仮名)
すみさんは入職した年に、放課後児童支援員になるための研修を受けています。夏休みは朝8時台からの勤務になり、保育園の運動会前とは違う忙しさがあるそうですが、「忙しさの中身が自分に合っているから、疲れ方が違う」と話しています。
このケースのポイントは、「保育園以外」という大きなくくりのまま探さず、離れたいものを二つに絞ったことです。それによって候補は2つになり、給料の差を確かめるという次の行動も具体的になりました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07保育園を離れる前に、正直に伝えておきたいこと
要点:保育園以外の職場には、保育園にはない良さがある一方で、制度や支援の対象から外れることもあります。移ってから「知らなかった」とならないよう、二つの点を先に伝えておきます。
1. 保育園向けの支援が、使えなくなることがある
保育士向けの支援の中には、対象が保育所などに限られているものがあります。たとえば東京都の保育従事職員宿舎借り上げ支援事業は、対象を認可保育所・認定こども園・認証保育所・小規模保育事業等の常勤の保育従事職員としています[7]。国の宿舎借り上げ支援は、保育士として採用された日から5年以内の常勤の保育士が対象です[8]。今こうした支援を受けている人は、移った先でも続けて使えるのか、使えなくなるのかを、勤め先と自治体の案内で確かめてから決めてください。
2. 「保育園以外なら楽」とは限らない
学童保育の夏休み、病児保育の冬の繁忙期、乳児院や児童養護施設の宿直など、保育園以外の職場には、それぞれの大変さがあります。行事や書類が減っても、別の形の忙しさが待っていることは珍しくありません。大切なのは、「楽かどうか」ではなく、その忙しさが自分にとって続けやすいかどうかです。見学では、いちばん忙しい時期の様子を必ず聞いてください。
夕方から夜にかけての勤務が増える職場では、休憩の取り方も確かめておきたいところです。労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、勤務の途中に与えることになっています[9]。子どもが少ない時間帯に交代で休憩を取るのか、子どもと過ごしながらの休憩になっているのかで、1日の疲れ方は大きく変わります。
保育園に戻りたくなったときに戻れるかどうかも、気になるところだと思います。保育園以外での経験は空白ではなく、子どもと関わってきた時間として話せます。戻るときの準備は保育園以外からの復職の考え方が参考になります。保育園以外の職場タイプも含めて全体を見比べたいときは、保育士の職場タイプの選び方で4つの軸から整理できます。
保育園以外へ移るか、今の園で働き方を変えるか、まだ決めていなくてもかまいません。ほいくの相談室では、「保育園以外も気になっている」という段階から相談を受けています。離れたいものを一緒に言葉にするだけでも、見るべき求人はぐっと絞られます。
よくある質問
保育園以外の職場でも、保育士の経験年数として数えられますか?
職場によって扱いが違います。給料を決めるときに前職の経験をどこまで加算するかは、法人ごとの規程で決まるためです。応募の段階で、保育園での経験が給料や役割にどう反映されるかを確かめてください。
保育園以外の職場は、正職員の求人が少ないのですか?
職場によっては、非常勤やパートの募集が中心になっていることがあります。正職員を希望する場合は、求人の雇用形態をよく見て、正職員への登用の仕組みがあるかも確かめておくと安心です。
学童保育や療育の仕事は、未経験でも採用されますか?
保育士として子どもと関わってきた経験は、多くの職場で評価されます。学童保育の支援員のように、入職後に研修の修了が求められる仕事もあるので、研修をいつ、どのように受けるのかを面接で確かめてください。
保育園以外に移ったあと、保育園に戻ることはできますか?
戻ることはできます。保育園以外での経験も、子どもとの関わりや保護者支援の経験として話せます。戻るときは、配置の基準や制度に変わったことがないかを確かめておくと、面接で落ち着いて話せます。
子育て中でも働きやすい、保育園以外の職場はありますか?
平日の日中が中心の企業内保育や児童発達支援は、子育てと両立しやすい職場の候補です。一方で、学童保育は夕方から夜、院内保育や児童養護施設は夜勤や宿直がある場合が多いため、家庭の状況と照らし合わせて選んでください。同じ種類の職場でも勤務時間は施設ごとに違うので、求人で必ず確かめます。
保育園以外の職場の求人は、どこで探せばいいですか?
一般の求人サイトのほか、ハローワークや、都道府県などが設置する保育士・保育所支援センターでも情報を得られます。保育士・保育所支援センターは保育士への職業紹介などの就業支援を行う機関で、全国75か所に設置されています[10]。
参考にした資料
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- こども家庭庁通知「認可外保育施設に対する指導監督の実施について」(2024年3月29日 こ成保第206号)
- こども家庭庁「多様なニーズに対応した保育の充実②(病児保育・延長保育・一時預かり等)」令和8年3月版
- 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条
- 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 第5条・第66条
- 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。