応募した園から届いたメールに「履歴書と職務経歴書をお送りください」とある。保育士にも職務経歴書がいるのか、と少し驚きながら、パソコンで新しい文書を開きます。1行目に「1歳児クラス担任」と打ったところで、指が止まりました。
毎日の連絡帳、月案と週案、午睡チェック、保護者との面談、発表会の台本づくり。やってきたことはたくさんあるのに、どれも「保育士ならみんなやっていること」に見えて、書く価値があるのか分からない。気づけば画面には、担当したクラスの名前が並んでいるだけです。
職務経歴書は、そうした「当たり前の仕事」を、読み手に伝わる言葉に置き換える書類です。この記事では、保育士の職務経歴書の基本の構成から、担当クラスと役割の書き方、行事や業務改善の実績を数字で伝える方法、経験別の書き方の例までをまとめました。書き終えるころには、自分の経験を少し違った目で見られるようになるはずです。
この記事でわかること
- 保育士の職務経歴書が履歴書とどう違い、何を伝える書類なのか
- 職務要約から自己PRまで、基本の5つのブロックの組み立て方
- 担当クラス・行事・業務改善の実績を、数字で伝える書き方
- 経験年数や立場ごとの書き方の例と、提出前の確認リスト
結論
保育士の職務経歴書は、A4で1〜2枚に「職務要約」「職務経歴」「実績と取り組み」「活かせる経験・スキル」「自己PR」の5つをまとめる書類です。履歴書が経歴の一覧だとすれば、職務経歴書は経験の中身を伝える書類で、職務経歴の欄には勤務先ごとに園の種類・定員・担当したクラスと子どもの人数・役割を書きます。行事や業務改善の実績は「どの年齢の何人のクラスで、何を、どう工夫し、どうなったか」の順に、人数・回数・期間といった数字を入れて書くと、毎日の保育が具体的な強みとして伝わります。
01職務経歴書は保育士にも必要?履歴書との違い
要点:保育園の応募では、履歴書だけでよい園もあれば、職務経歴書を求める園もあります。求められていなくても、経験が3年以上ある人や転職回数がある人は、1枚用意しておくと面接で話す材料になります。
保育士の採用では、これまで履歴書だけで応募する形が多くありました。ただ最近は、法人が複数の園を運営している場合や、経験者を採用したい園を中心に、職務経歴書の提出を求められることが増えています。指定がない場合でも、添えて出すことで困ることはほとんどありません。
図1
| 項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 目的 | 経歴と基本情報を一覧で伝える | 経験の中身と強みを伝える |
| 形式 | 市販や指定の様式に沿って書く | 自由な形式でA4に1〜2枚 |
| 主な内容 | 学歴・職歴・資格・志望動機・本人希望 | 担当クラス・役割・実績・スキル・自己PR |
| 読み手が知りたいこと | どんな経歴の人か | 入職したら何を任せられるか |
| 応募先ごとの書き直し | 志望動機を中心に書き直す | 自己PRと強調する実績を入れ替える |
履歴書の職歴欄には書ききれない「どのクラスで何をしてきたか」を書くのが職務経歴書です。履歴書の書き方は保育士の履歴書の書き方で紹介しているので、両方をそろえるときは、職歴の年月や園名がずれていないかもあわせて確かめておきましょう。
02基本の構成:5つのブロックで組み立てる
要点:職務経歴書は「職務要約→職務経歴→実績と取り組み→活かせる経験・スキル→自己PR」の5つのブロックで組み立てます。最初の職務要約で全体を3〜4行にまとめると、忙しい園長にも要点が届きます。
図2
- 1
職務要約
保育士としての経験年数、園の種類、担当してきた年齢、主な役割を3〜4行でまとめます
- 2
職務経歴
勤務先ごとに、在籍期間、園の種類と定員、担当クラスと子どもの人数、役割を書きます
- 3
実績と取り組み
行事、保育の工夫、業務の改善、後輩の育成などを、数字を入れて2〜4つ書きます
- 4
活かせる経験・スキル
ピアノ、制作、ICTの活用、アレルギー対応、保護者対応など、仕事に使える力を並べます
- 5
自己PR
強みを一つに絞り、根拠となる場面と、応募先でどう活かすかを4〜6行で書きます
書く順番は、上から書くより「実績と取り組み」から書き始めるほうが進みやすくなります。実績を書き出すと、自分の強みが見えてきて、職務要約や自己PRがあとから自然にまとまるからです。
職務要約の例
職務要約は、職務経歴書の入り口です。たとえば次のように書きます。
私立の認可保育園2園で計9年、0〜5歳児クラスの担任を経験しました。うち5年は乳児クラスを担当し、3年目からは乳児リーダーとして月案の取りまとめと新人保育士の指導にあたりました。保護者との連絡帳アプリの導入にも関わり、職員向けの手順書を作成しています。
数字(年数、園の数)、担当した年齢、役割、特徴的な取り組みの4つが入っていると、読み手はこの3〜4行だけで、どのクラスに入ってもらえそうかを想像できます。
活かせる経験・スキルの書き方
この欄は、箇条書きで5〜8項目ほど並べます。「ピアノ(季節の歌を弾き歌いできる程度)」「製作(壁面や行事の装飾を年間で担当)」「連絡帳アプリ・表計算ソフトの操作」「食物アレルギー児の対応(除去食の確認手順の作成)」のように、どの程度できるかをかっこで添えると、入職後に任せられる仕事を読み手が判断しやすくなります。苦手なことを書く必要はありません。
自己PRは「強み一つ+場面+応募先で」
自己PRは、強みを一つに絞って書きます。「子どもの小さな変化に気づく観察力が強みです」と書いたら、次の行で、その強みが表れた場面を一つ、最後に応募先の園でどう活かしたいかを書きます。強みをいくつも並べるより、一つを深く書くほうが記憶に残ります。面接で同じ内容を話すときの答え方は保育士の面接でよく聞かれる質問と答え方で紹介しています。
03担当クラスと役割の書き方
要点:担当クラスは「年度・年齢・子どもの人数・担任の人数・自分の立場」をセットで書きます。人数と立場が分かると、同じ「1歳児担任」でも、どれだけの責任を担ってきたかが伝わります。
保育所の保育士の配置には最低基準があり、乳児はおおむね3人に1人以上、1〜2歳児はおおむね6人に1人以上、3歳児はおおむね15人に1人以上、4歳以上児はおおむね25人に1人以上と定められています[1]。たとえば1歳児12名のクラスなら、少なくとも2人の保育士で見ることになります。職務経歴書では、この「何人の子どもを、何人で見ていたか」を書くと、クラス運営の規模がひと目で分かります。
職務経歴の欄の書き方の例
勤務先ごとに、次のような形で書きます。新しい勤務先から順に書く方法(逆編年体)と、古い順に書く方法(編年体)があり、今の仕事を強調したいなら新しい順が向いています。
- 期間:2019年4月〜現在
- 勤務先:社会福祉法人○○会 ○○保育園(認可保育園、定員約90名、職員数約25名)
- 2019年度:1歳児クラス(子ども12名、担任3名)副担任
- 2020〜2021年度:2歳児クラス(子ども18名、担任3名)担任
- 2022年度〜現在:0歳児クラス(子ども9名、担任3名)担任、乳児リーダー
立場は「担任」「副担任」「フリー」「乳児リーダー」「行事係」など、園の中で使っていた言葉で書いてかまいません。ただ、園独自の呼び方の場合は「乳児リーダー(0〜2歳児クラスの計画の取りまとめ役)」のように、かっこで役割を補っておくと、ほかの園の人にも伝わります。
パートやフリーの経験も、立派な職務経歴
パートで保育補助をしていた期間や、担任を持たずにフリーとして全クラスを回っていた期間も、職務経歴として書きます。「週4日、9時〜15時、主に2歳児クラスの食事と午睡の補助」「フリーとして全クラスの保育に入り、延長保育の担当を週3回」のように、時間と担当を具体的に書くと、担任とは違う強みが見えてきます。複数のクラスを知っていることは、急な欠員にも対応できる力として受け取られます。
同じ法人の中で園を異動した経験がある人は、法人名を一度書いたうえで、園ごとに期間と担当クラスを分けて書きます。「新園の立ち上げに開園準備から参加」「定員の大きい園から小規模の園へ異動」といった経験は、環境の変化に合わせて動ける力として読み手に伝わります。
04行事・改善の実績を「数字」で伝える
要点:実績は、特別な成果である必要はありません。「何人の・何を・どう工夫し・どうなったか」の順に、人数や回数、期間を入れて書けば、毎日の保育の中にある工夫が実績として伝わります。
保育の仕事の実績は、売上のような数字では表しにくいものです。でも、子どもの人数、行事の参加人数、職員の人数、取り組んだ期間、書類の枚数や時間など、数えられるものは意外に多くあります。実績を探すときは、次の4つの分野に分けて書き出してみてください。
図3
保育の実践
年齢に合わせた遊びや生活の工夫、個別の配慮、食事や午睡の進め方の見直し
例:「2歳児18名の着替えの手順を絵カードにし、自分で着替えられる子が増えた」
行事の企画・運営
運動会、発表会、夏祭りなどの企画、台本や衣装づくり、当日の運営
例:「異年齢で取り組む運動会の種目を提案し、3〜5歳児約60名で実施」
業務の改善
書類の様式の見直し、ICTの活用、会議の進め方、持ち帰り仕事の削減
例:「週案の様式を見直し、作成時間を1人あたり週30分ほど短縮」
人を育てる・つなぐ
新人や実習生の指導、保護者対応、看護師や栄養士との連携
例:「新人保育士3名の指導担当として、月1回の振り返りを実施」
「やったこと」を「伝わる実績」に書き換える
書き換えのこつは、主語と数字と結果を足すことです。
- 書き換える前:行事の企画を担当しました。
- 書き換えたあと:5歳児クラス(25名)の担任として発表会の劇を企画し、子どもたちの意見をもとに台本を3回書き直して、全員にせりふのある劇にまとめました。
- 書き換える前:書類の効率化に取り組みました。
- 書き換えたあと:乳児クラスの個別の記録を手書きから表計算ソフトに移し、担任3名の記録時間を1日あたり約20分短縮しました。
結果は、子どもの変化、保護者の反応、職員の時間の変化など、自分が実際に見たものを書きます。「保護者から好評でした」より「保護者アンケートで、劇の感想を書いてくれた家庭が25家庭中20家庭ありました」のほうが、読み手は場面を思い浮かべられます。
国の指針や手引きと結びつけると、話が深まる
業務の改善や安全の取り組みは、国が示している指針や手引きと結びつけて書くと、取り組みの意味が伝わりやすくなります。たとえば、記録・書類の見直しやICTの活用、保育補助者の活用は、国の「保育分野の業務負担軽減・業務の再構築のためのガイドライン」でも改善の例として示されています[2]。登降園管理、計画・記録、保護者連絡、キャッシュレス決済の4つの機能をそろえたICTの導入も、国が目標を掲げて進めている分野です[3]。
アレルギー対応に関わった経験があるなら、生活管理指導表に基づく対応や、原因となる食品の完全除去を基本とする国のガイドラインに沿って、どのような手順で誤食を防いできたかを書くと説得力が増します[4]。ヒヤリハットの共有や事故防止の取り組みも、園の安全管理を支える経験として伝わります。指導計画づくりの経験は、保育所保育指針をふまえて月案や週案を立ててきたことを一言添えると、保育の考え方まで伝わります[5]。
05経験別の書き方の例と、仕上げる手順
要点:経験の長さや立場によって、強調するところは変わります。若手は「一人ひとりへの関わり」、中堅は「クラス運営と後輩の指導」、主任やリーダー経験者は「園全体の仕組みづくり」を中心にすると、読み手が知りたいことと重なります。
2〜3年目の若手の場合
経験年数が短いうちは、実績の数よりも、子ども一人ひとりへの関わり方を具体的に書きます。「食事の進みがゆっくりな子に合わせて、配膳の量と順番を担任間で話し合い、2か月で完食できる日が増えた」のような、小さな工夫と変化で十分です。前向きに学ぶ姿勢が伝わるよう、園内研修や外部研修で学んだことも添えます。
中堅・リーダー経験者の場合
5年以上の経験があるなら、クラス運営と後輩の指導を中心に書きます。担任をまとめた経験、月案や行事の取りまとめ、新人の指導担当などは、どの園でも求められている役割です。経験年数が転職でどう評価されるかは保育士の経験年数は転職で有利になるかで詳しく紹介しています。
主任・副主任の経験者の場合
主任や副主任を経験した人は、シフトの作成、職員の面談、行事の全体の進行、保護者からの相談の対応など、園全体を動かしてきた経験を書きます。「職員20名のシフト作成を担当し、休憩を確実にとれるよう時間帯ごとの配置を見直した」のように、仕組みを変えた経験は、管理職候補として受け取られやすくなります。
保育以外の仕事に応募する場合は、保育の言葉を一般の言葉に言い換える必要があります。異業種向けの書き方は未経験の職種に応募するときの職務経歴書を参考にしてください。
図4
経歴を年度ごとに書き出す
勤務先、在籍期間、担当クラス、子どもの人数、担任の人数、立場を年度ごとに並べます
実績を4つの分野で書き出す
保育の実践、行事、業務の改善、人を育てる・つなぐの4つに分けて、思い出せるものをすべて書きます
応募先に合う実績を2〜4つ選ぶ
応募する園の方針や募集しているクラスに近い実績を選び、数字と結果を書き足します
職務要約と自己PRをまとめる
選んだ実績から強みを一つに絞り、要約は3〜4行、自己PRは4〜6行にまとめます
声に出して読み直す
主語と数字があるか、園の内部の情報や子どもの個人情報が入っていないかを確かめます
06相談事例:A4半分の職務経歴書が、面接の話題になった
要点:16年の経験を「担任をしていました」としか書けなかった保育士が、実績を書き出して職務経歴書を作り直した例です。どんな問いかけで実績が見つかったかに注目してください。
当たり前だと思っていた仕事が、いちばん聞かれた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- あさみさん(仮名)・38歳
- 保育士歴
- 16年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立の認可保育園(定員約90名)、0歳児クラス担任・乳児リーダー
- 家族
- 夫と小学5年生の子ども
- 変化
- 職務経歴書 A4半分 → A4で2枚、面接で実績について聞かれた質問 0問 → 4問
編集部初めて職務経歴書を書いたとき、どんな内容でしたか。
A4の半分くらいでした。「0〜5歳児クラスの担任を経験。行事の企画を担当」って、それだけ。16年やってきたのに、書けることがこれしかないのかって、自分でもちょっと情けなくなりました。
編集部相談のなかで、何を書き出していきましたか。
「去年1年間で、ほかの先生に頼まれたことを思い出してください」って言われたんです。そうしたら、連絡帳のアプリを入れたときに、使い方の手順書を作って職員18人に説明したこととか、0歳児の離乳食の進め方を栄養士さんと表にまとめたこととか、次々出てきて。保育の言葉で話しても、そのまま分かってもらえたのも大きかったです。
編集部書き出したものを、どうやって絞りましたか。
応募先が乳児を中心にした園だったので、乳児リーダーとしての取り組みを3つに絞りました。手順書のこと、離乳食の表のこと、新人の先生4人の指導担当をしたこと。全部に、人数と期間を入れました。「数字なんて書いていいのかな」って最初は思ったんですけど、書いてみると、自分の仕事が急に輪郭を持った感じがしました。
編集部面接では、どんな反応がありましたか。
園長先生が職務経歴書に線を引きながら読んでくれていて、「この手順書、どうやって作ったんですか」って聞かれたんです。結局、面接の半分くらいは実績の話でした。前の面接では、志望動機と退職理由しか聞かれなかったので、全然違いました。
特別なことは何もしていないと思っていたけれど、数えてみたら、ちゃんと仕事をしてきた跡がありました。
あさみさん(仮名)
あさみさんは、乳児クラスを中心とした定員60名ほどの保育園から内定を受け、入職後は0歳児クラスの担任と、ICTの活用の担当を任されることになりました。応募した3園はいずれも書類選考を通過し、どの面接でも職務経歴書に書いた実績について質問を受けたそうです。
このケースから分かるのは、実績は「探す」ものだということです。自分では当たり前に思える仕事も、ほかの先生から頼まれたこと、園で初めてやったことを思い出すと、書ける材料が見つかります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
分量
数字が入った実績
面接で実績について聞かれた質問
07書きすぎ・盛りすぎで損をしないために
要点:職務経歴書で気をつけたいのは、子どもや家庭の個人情報を書かないこと、自分の役割の範囲を超えて書かないこと、数字は記録をもとに書くことの3つです。正直に書いた経歴は、面接で深く聞かれても揺らぎません。
子どもや保護者の情報は書かない
実績を具体的に書こうとすると、子どもの名前や家庭の事情、園の中のトラブルに触れたくなることがあります。でも職務経歴書は、応募先の園の何人もの職員が読む書類です。「発達に特性のある○○くんへの対応」ではなく「個別の配慮が必要な子ども2名への関わり方を、保護者や関係機関と相談しながら計画した」のように、個人が特定されない書き方にします。前の園の内部の事情や、職員どうしのもめごとも書きません。
「チームでやったこと」は、自分の役割を書く
行事や業務の改善は、たいてい何人もの職員で進めたものです。全体を自分一人の成果のように書くと、面接で詳しく聞かれたときに答えに困ります。「発表会の実行委員3名のうち、台本と進行表の作成を担当」のように、チームの中での自分の役割を書けば、正直で、しかも具体的な実績になります。
数字は「だいたい」でも根拠を持つ
記録時間を何分短縮した、と書くときは、正確な測定でなくてもかまいませんが、「以前は午睡中の1時間を使っていた記録が、40分ほどで終わるようになった」のように、自分で説明できる根拠を持っておきます。面接で「どうやって測ったんですか」と聞かれても答えられる数字だけを書くことが、信頼につながります。
図6
- 職務要約が3〜4行に収まっている最初の数行で、経験と強みの全体像が伝わります
- 勤務先ごとに園の種類・定員・担当クラスが書いてあるどのくらいの規模で、どの年齢を見てきたかが分かります
- 実績に人数・回数・期間などの数字が入っている読み手が場面を思い浮かべやすくなります
- チームの取り組みでは自分の役割を書いている面接で詳しく聞かれても答えられます
- 子どもの名前や家庭の事情が入っていない個人情報を守ることは、保育士としての信頼にも関わります
- 前の園の内部の事情や批判を書いていない読み手に不安を与えず、前向きな印象になります
- 履歴書と年月・園名がそろっている書類どうしの食い違いを防げます
- A4で1〜2枚に収まっている長すぎると、大事な実績が埋もれてしまいます
あさみさんのように、質問されて初めて思い出す実績もあります。「去年、ほかの先生に頼まれたことは?」「園で初めてやったことは?」と誰かに聞いてもらいながら書き出すと、材料は思った以上に集まります。ほいくの相談室では、転職するかを決める前に、これまでの経験を棚卸ししておきたいという相談も受けています。書類がそろったら、保育士の転職活動の流れで次のステップも確かめておきましょう。
よくある質問
職務経歴書の提出を求められていない場合も、出したほうがいいですか?
必須ではありませんが、経験が3年以上ある人や、転職の回数がある人は、添えて出すと経験の中身が伝わりやすくなります。面接の前に自分の経験を整理する材料にもなるので、作っておいて損はありません。
手書きとパソコン、どちらで作ればいいですか?
職務経歴書は、パソコンで作るのが一般的です。表や見出しを使って読みやすく整えられ、応募先ごとに実績を入れ替えるのも簡単です。園から手書きの指定がある場合は、それに従ってください。
1つの園にしか勤めたことがなくても、書くことはありますか?
あります。同じ園でも、年度ごとに担当したクラスや役割は変わっているはずです。年度ごとに書き出し、その中で工夫したことを実績としてまとめれば、1つの園での経験でも十分に厚みのある職務経歴書になります。
ブランクがある場合、どう書けばいいですか?
ブランクの期間は「○年○月〜○年○月 育児に専念」のように1行で書き、それ以前の保育の経験を中心にまとめます。ブランク中に受けた研修や、地域の子育て支援に関わった経験があれば、活かせる経験として書き添えます。
自己PRは、履歴書と同じ内容でいいですか?
方向性は同じでかまいませんが、職務経歴書では、その強みを裏づける実績を具体的に書けるのが違いです。履歴書では強みを短く示し、職務経歴書では根拠となる場面と数字を書く、という分け方にすると、二つの書類がお互いを補い合います。
実績として書けるような特別なことが思い当たりません。
特別なことである必要はありません。ほかの先生から頼まれたこと、園で初めて取り組んだこと、手順や様式を変えたことを思い出してみてください。小さな工夫でも、人数や期間を添えれば、読み手に伝わる実績になります。
参考にした資料
- 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
- 保育分野の業務負担軽減・業務の再構築のためのガイドライン(こども家庭庁掲載)
- こども家庭庁「省力化投資促進プラン―保育―」
- 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)
- 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。