保育士の引っ越し前の転職相談|地域を決める前に話したいこと

結婚が決まり、春には相手の勤務先がある街へ引っ越すことになった。不動産サイトで新しい街の物件を眺めても、並んでいる駅の名前に聞き覚えはなく、どのあたりに住めば暮らしやすいのか見当がつかない。住む場所が決まらないと、通える保育園が分からない。でも、働く園が決まらないと、住む場所も決めきれない。考えれば考えるほど、話が堂々めぐりになる。

引っ越しを伴う転職では、住まい、職場、家族の通勤という3つの条件がお互いに影響し合います。どれか一つを先に決めてしまうと、残りの選択肢が思った以上に狭くなることがあります。しかも、今の園での退職の時期や担任の引き継ぎ、引っ越し先での自分の子どもの預け先など、考えることは一度にたくさん押し寄せてきます。

引っ越しの前、特に住む地域を決める前に転職相談をしておくと何が変わるのか。どこに、何を相談すればよいのか。ここではその答えを、時期の目安とあわせて順番に整理しました。知らない街での仕事探しを、一人で抱え込まずに進めるための手がかりにしてください。

この記事でわかること

  • 引っ越し前の転職相談を始めるタイミングと、時期ごとにやること
  • 転職先の地域が決まっている場合と、まだ白紙の場合の相談の進め方
  • 引っ越し前に使える相談先の種類と、それぞれに聞けること
  • 相談の前にまとめておきたいことと、引っ越しを理由に退職するときの手続き

結論

保育士が引っ越しを伴う転職をするなら、住む場所を決める前、引っ越しのおよそ半年前に相談を始めると、選べる範囲がいちばん広くなります。住まいと職場はお互いの条件を左右するため、先に住む地域を決めてしまうと、通勤や支援制度の面で選択肢が狭まることがあるからです。相談先には、引っ越し先の都道府県の保育士・保育所支援センター、ハローワーク、引っ越し先の市区町村の保育担当、民間の転職相談などがあり、地域の求人や制度に詳しい窓口を組み合わせると効率よく進みます。相談では、引っ越しの時期と理由、候補の地域、通勤手段、譲れない条件を伝えると、具体的な提案を受けやすくなります。

01引っ越し前の転職相談は「住む場所が決まる前」に始める

要点:住まいと職場は、どちらかを先に決めるともう一方の選択肢が狭まります。住む地域が決まる前、引っ越しの半年ほど前に相談を始めると、両方を同時に比べながら決められます。

引っ越しを伴う転職で迷いが生まれやすいのは、「住む場所」と「働く場所」が、ニワトリと卵のような関係にあるからです。家族の通勤に便利な駅の近くに住まいを決めたら、通える範囲の保育園は限られます。逆に、良さそうな園を先に決めたら、家族の通勤が長くなることもあります。どちらかを先に決めるのではなく、候補の地域ごとに「住まい・職場・家族の通勤」の3つを並べて比べると、全員が無理のない場所が見えてきます。

そのためには、住む場所を決める前に、ある程度の時間の余裕を持って相談を始めることが大切です。保育士の場合、担任を持っていれば年度末に区切りをつけたいと考える人が多く、4月に新しい園で働き始めるなら、逆算して半年ほど前から動き出すと落ち着いて進められます。

図1

  1. 10月ごろ(約6か月前)相談を始める。候補の地域、引っ越しの理由と時期、譲れない条件を書き出す
  2. 11月候補の地域ごとに、求人、通勤、支援制度、自分の子どもの預け先を調べる
  3. 12月住む地域を絞る。今の園の就業規則で、退職の申し出の期限を確かめる
  4. 1月現地で見学と面接。同じ日に住まいの候補も見て回る
  5. 2月内定。住まいを決め、今の園で引き継ぎを進める
  6. 3月退職、引っ越し、住所変更などの手続き
  7. 4月新しい園で勤務を始める
図1 例:4月に引っ越し先の園で働き始める場合の流れ

この流れは一つの例です。家族の転勤のように引っ越しの時期が急に決まる場合は、ここまでの時間が取れないこともあります。その場合でも、「住む地域を決める前に一度相談する」という順番を守るだけで、あとから「この地域では通える園がなかった」と気づくことを防げます。

退職を伝える時期は、法律と就業規則の両方で確かめる

期間の定めのない雇用であれば、法律上は退職の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています[1]。厚生労働省の解説でも、2週間前までに申し入れればよく、会社が承諾しなくても効力が生じるとされています[2]。ただし、保育の現場では担任の引き継ぎや次年度のクラス編成があるため、就業規則の定めを確かめたうえで、できれば1〜3か月前には園長に伝えておくのが現実的です。引っ越しの日が決まっているなら、そこから逆算して、伝える日を先に手帳へ書き込んでおくと、言い出せないまま時期が過ぎるのを防げます。

02転職先の地域を決める前に相談すると、何が変わるか

要点:相談の進め方は、引っ越し先の地域がどこまで決まっているかで変わります。住所まで決まっているなら通勤の確認が中心に、候補がいくつかあるなら比較の材料集めが中心に、白紙なら地域の保育事情を聞くところから始めます。

「引っ越し前の転職相談」と一口に言っても、相談する人の状況はさまざまです。自分の状況がどれに近いかを先に確かめておくと、相談の時間を有効に使えます。

図2

住む場所の決まり具合はどれに近いか

  1. 住所まで決まっている通勤できる範囲の求人を中心に相談し、通勤手段と早番・遅番の時間帯を具体的に確かめます
  2. 市や沿線の候補が2〜3ある候補ごとに求人、通勤、支援制度を並べて比べ、住む地域を決める材料にします
  3. 県や地方は決まっているが、それ以上は白紙地域の保育事情から聞き、住む場所と職場を同時に絞り込みます
  4. 引っ越すかどうかも迷っている引っ越さない場合の働き方も含めて、選択肢を広げて相談します
図2 引っ越し先の地域は、どこまで決まっているか

地域に詳しい相談先だからこそ分かること

知らない街での仕事探しでは、地図や求人票だけでは分からないことがたくさんあります。たとえば、早朝のバスの本数、車がないと通いにくい地域かどうか、どの沿線に園が多いか、自治体が保育士向けにどんな支援をしているか。地域の事情に詳しい相談先なら、こうした「住んでみないと分からないこと」を、引っ越す前に教えてもらえることがあります。

地域の保育事情そのものを自分で調べる方法は、地域の保育事情と自治体の支援の調べ方で紹介しています。待機児童や定員の状況を見ておくと、その地域でどんな保育士が求められているかの見当がつきます。

自分の子どもの預け先も、同じタイミングで考える

子育て中の人にとっては、引っ越し先で自分の子どもを預けられるかどうかも、住む地域を決める大きな条件です。入園の申し込みの時期や、仕事が決まっていない段階での申し込みの扱いは、市区町村によって違います。候補の地域が決まったら、市区町村の保育担当に問い合わせて、申し込みの時期と必要な書類を確かめておくと安心です。働く園と子どもの園の両方が決まって、はじめて朝の送迎の時間が逆算できます。

03相談先の種類と、それぞれに聞けること

要点:引っ越し前に使える相談先には、都道府県の保育士・保育所支援センター、ハローワーク、市区町村の保育担当、民間の転職相談、今の園の法人などがあります。得意なことが違うので、目的に合わせて組み合わせます。

図3

相談先聞きやすいこと気をつけたいこと
引っ越し先の都道府県の保育士・保育所支援センター地域の求人、就職のあっせん、都道府県の支援制度名称や連絡先は、都道府県の公式サイトで確かめる
ハローワーク地域の求人、雇用保険の手続き引っ越し前と後で、どの窓口を使うかを確かめる
引っ越し先の市区町村の保育担当宿舎借り上げなどの市の制度、自分の子どもの入園制度の内容は年度ごとに変わることがある
民間の転職相談求人の比較、条件の整理、見学や面接の日程調整扱う求人の範囲や、連絡の方法を先に確かめる
今の園の法人引っ越し先の近くに同じ法人の園があれば、異動の相談異動できるか、いつからかは法人の判断による
図3 引っ越し前に使える主な相談先

公的な窓口:保育士・保育所支援センター

保育士・保育所支援センターは、2025年10月から法律に位置づけられ、都道府県には保育人材確保の拠点となる体制を整えることが義務付けられました[3]。センターは、保育士への職業紹介などの就業支援や、園の勤労環境を整えるための助言などを担い、2025年12月時点で全国75か所に設置されています[4]。センターの登録者のうち就職につながった件数は、2024年度で4,708件でした[5]。引っ越し先の都道府県のセンターに連絡すれば、その地域の求人や、都道府県の貸付制度などについて聞くことができます。

民間の転職相談:費用と連絡方法を確かめる

民間の転職相談(有料職業紹介)は、法律で定められた手数料以外は受け取れず、求職者からは原則として手数料を取ってはならないとされています[6]。保育士が転職相談を利用するときに、相談料を求められることは基本的にありません。一方で、扱っている求人の地域が限られていたり、電話の連絡が多かったりすることもあるため、引っ越し先の地域の求人を扱っているか、連絡の方法を選べるかを先に確かめておくと安心です。相談先の選び方全般は保育士の転職相談の選び方にまとめています。

今の法人に、異動という形で相談する手も

複数の地域で園を運営している法人に勤めている場合は、引っ越し先の近くに同じ法人の園がないかを確かめてみてください。退職ではなく異動という形で引っ越しに対応できれば、勤続年数や有給休暇を引き継げる可能性があります。ただし、異動の可否や時期は法人の判断になるため、早めに相談することが大切です。

04相談の前にまとめておきたいこと

要点:相談の前に、引っ越しの時期と理由、候補の地域、通勤手段、働き方の希望、譲れない条件を書き出しておくと、短い時間でも具体的な提案を受けやすくなります。

相談の場で「引っ越すので、いい園はありますか」と聞くだけでは、相談先も答えに困ってしまいます。次の項目をメモにまとめて持っていくと、話が早く進みます。

図4

  • 引っ越しの時期と理由結婚、家族の転勤、介護など。時期が動かせるかどうかも伝えます
  • 候補の地域市や沿線の候補と、家族の勤務先の場所を伝えます
  • 通勤手段車を持っているか、運転できるか、自転車を使えるかで、探す範囲が変わります
  • 働き方の希望正社員かパートか、勤務時間、早番・遅番ができるかを伝えます
  • 譲れない条件条件は1〜3つに絞ると、提案を受けやすくなります
  • これまでの経験担当してきた年齢、園の種類、得意なこと(行事、ピアノ、乳児保育など)
  • 今の園の退職の申し出の期限就業規則で確かめておくと、入職日の相談がしやすくなります
  • 自分の子どもの預け先引っ越し先での入園の見通しを伝えると、勤務時間の相談がしやすくなります
図4 引っ越し前の転職相談で伝えておきたいこと

相談のときに聞いておきたい質問

伝えるだけでなく、相談先に聞いておきたいこともあります。地域に詳しい相談先なら、たとえば次のような質問に答えてもらえることがあります。

  • 早番の時間帯に、電車やバスで通いやすいのはどのあたりか
  • 車がないと通いにくい地域かどうか、園に職員用の駐車場があることが多いか
  • この地域で求人が多いのは、どの園の種類や年齢のクラスか
  • 都道府県や市の保育士向けの支援制度で、自分が対象になりそうなものはあるか
  • 見学を1日にまとめたい場合、どの順番で回ると効率がよいか

答えを全部メモしておくと、家族と話し合うときの材料になります。答えにくそうな質問があったら、「それはどこで確かめればいいですか」と聞き返すと、次に調べる先が分かります。

保育士登録証の書き換えも忘れずに

結婚などで氏名が変わる場合は、保育士登録証の書き換えも必要です。保育士は登録証の記載事項に変更が生じたとき、遅滞なく、登録を行った都道府県知事に書換え交付を申請しなければならないとされています[7]。申請先は引っ越し先ではなく、登録した都道府県です。手続きの窓口や必要な書類は、登録した都道府県の案内で確認できます。

05引っ越しを理由に退職するときの、お金と手続き

要点:引っ越しを理由に退職する場合、理由によっては雇用保険の扱いが変わることがあります。また、退職から入職までに空白の期間があるなら、健康保険と年金の手続きが必要です。前もって流れを確かめておくと、引っ越しの忙しさの中でも慌てずに済みます。

雇用保険の基本手当(いわゆる失業手当)では、正当な理由のある自己都合退職は「特定理由離職者」として扱われることがあります。その中には、結婚等に伴う転居等で通勤が困難になった場合も含まれています[8]。正当な理由のない自己都合退職の場合、離職日が2025年4月1日以降なら、給付制限は原則1か月です[9]。どちらに当たるかを最終的に判断するのはハローワークなので、引っ越しの事情を説明できる書類をそろえて相談してください。

基本手当を受けるには、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要で、特定理由離職者などは離職日以前1年間に通算6か月以上でもよいとされています[10]。また、受給資格の決定日から通算7日間は待期期間で、離職理由にかかわらず基本手当は支給されません[11]。引っ越しから入職まで間が短い場合は、手続きをするかどうかも含めて、ハローワークで相談してみるとよいでしょう。くわしくは保育士の退職と失業保険で解説しています。

図5

  1. 退職の意向を伝える就業規則の期限を確かめ、園長に伝えます
  2. 退職日を決める引っ越しの日と新しい園の入職日から逆算します
  3. 書類を受け取る離職票や源泉徴収票など、退職後に届く書類の送り先を新住所で伝えます
  4. 空白期間の手続きをする入職まで間が空くなら、国民健康保険と国民年金の手続きを行います
  5. 新しい園で働き始める新しい職場の健康保険と年金に加入します
図5 引っ越しを伴う退職から入職までの流れ

年の途中で退職した場合、給与の支払者は退職の日以後1か月以内に源泉徴収票を交付しなければならないとされています[12]。引っ越しの前後は郵便物が行方不明になりやすいので、退職前に新しい住所を園に伝えておくと確実です。退職から入職まで空白がある場合は、国民健康保険の資格を取得したときは世帯主が14日以内に市区町村へ届け出ること[13]、会社員等にならない場合は国民年金の手続きを退職日の翌日から14日以内に行うこと[14]が定められています。引っ越し先の役所で、転入の届け出と一緒に済ませると効率的です。

06事例:知らない街で、住まいと職場を一緒に決めた

要点:結婚に伴う引っ越しを前に、住む地域を決める前から相談を始めた保育士の例です。住まいと職場を同時に比べたことで、夫婦の話し合いが前に進みました。

家が先か、仕事が先か。その堂々めぐりを1枚の表で止めた

相談事例(モデルケース)

お名前
まゆかさん(仮名)・28歳
保育士歴
7年目(相談当時)
勤務先
地方都市の私立認可保育園(定員約60名)、2歳児クラス担任。結婚に伴い、隣の県の夫の勤務地へ引っ越し予定
変化
住む地域の候補 3つ → 1つ/退職から入職までの空白 想定3か月 → 約2週間/新居から園まで 自転車で10分

編集部相談する前は、どんな状況でしたか。

まゆかさん

春に引っ越すことだけが決まっていて、夫は「駅の近くがいい」、私は「保育園に通いやすいところがいい」で、話が全然進まなかったんです。知らない街なので、どこに園が多いのかも分からない。とりあえず家を決めて、仕事は引っ越してから探そうかと思っていました。

編集部相談して、何が変わりましたか。

まゆかさん

夫の職場から30分くらいで行ける地域が3つあって、その3つごとに、求人と、通勤と、市の支援を表にしてもらいました。1つ目の地域は園は多いけど、早番の時間にバスがほとんどない。2つ目は夫の通勤が少し長い。3つ目は駅から少し離れているけど、自転車で通える範囲に園が4つあって、夫の電車も乗り換えなし。表で見たら、話し合いが一気に進みました。

編集部不安だったことはありますか。

まゆかさん

見学に行けるのが1日だけだったので、その日で決められるか不安でした。相談員さんに「園の雰囲気までは、こちらでも分かりません。だから見学は必ず行きましょう」と言われて、午前と午後で2園を見学できるように日程を組んでもらいました。分からないことは分からないと言ってくれたので、かえって信用できたんです。

編集部今の園には、いつ伝えましたか。

まゆかさん

12月の初めです。2歳児クラスの子たちを最後まで見たかったので、年度末で辞めたいと園長に伝えました。引っ越しの理由も話したら、「おめでとう」と言ってもらえて、ほっとしました。

表が1枚あるだけで、けんかになりかけていた夫婦の話し合いが、作戦会議に変わったんです。

まゆかさん(仮名)

まゆかさんは、3つ目の地域に住まいを決め、自転車で10分の私立認可保育園(定員約80名)で、4月から1歳児クラスを担当しています。年度末で退職してから入職までの空白は約2週間で済み、その間に転入の手続きや、氏名が変わったことによる保育士登録証の書き換えの申請も進めました。夫の通勤は電車で乗り換えなしの25分です。

このケースで大切なのは、住む場所を先に決めずに、候補の地域ごとに「住まい・職場・家族の通勤」を並べて比べたことです。表があったことで、夫婦の話し合いも感覚ではなく材料をもとに進みました。そして、分からないことは見学で確かめるという線を引いたことで、短い見学の日程でも納得して決められました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

07相談で分かること、自分で確かめること

要点:引っ越し前の相談では、地域の求人や制度、通勤の事情は教えてもらえても、園の中の雰囲気や人間関係までは分かりません。相談で分かることと、見学で自分の目で確かめることを分けておくと、遠くからでも納得して選べます。

相談先にも、分からないことはある

地域に詳しい相談先でも、一つひとつの園の職員の雰囲気や、園長の保育への考え方までは分からないことがほとんどです。相談で得られるのは、候補を絞るための材料です。最後に決めるのは、自分の目で見た園の様子と、自分と家族の暮らしの条件だということを、心に留めておいてください。

遠くからの見学は、1日にまとめる工夫を

引っ越し先が遠い場合、何度も見学に行くのは時間も交通費もかかります。候補を2〜3園に絞ってから、1日に午前と午後で見学をまとめる、住まいの内見も同じ日に入れる、といった工夫をすると負担が減ります。園によっては、見学の前にオンラインで説明を受けられることもあるので、問い合わせてみてください。

決めるのは、自分と家族

引っ越しを伴う転職は、自分だけでなく家族の暮らしにも関わります。相談先の提案は参考にしつつ、最後は家族と話し合って決めてください。引っ越しに合わせた転職の進め方全体は引っ越しに合わせた保育士の転職、通勤時間の長さが気になる場合は通勤時間が長い保育士の転職の考え方も参考になります。

引っ越すかどうか、転職するかどうかがまだ決まっていなくてもかまいません。ほいくの相談室では、引っ越し先の地域の選び方や、住まいと職場の組み合わせ方から一緒に考えます。

よくある質問

引っ越す前に、引っ越し先の園の内定をもらうことはできますか?

できます。見学や面接の日程を調整できれば、引っ越し前に内定をもらい、入職日を引っ越しの後に設定することは珍しくありません。面接では、引っ越しの時期と、いつから勤務できるかをはっきり伝えると、園も受け入れの準備をしやすくなります。

遠方の園の面接は、オンラインでも受けられますか?

園によって対応が違います。最初の面接をオンラインで行い、最終的な面接や見学は現地で、という形をとる園もあります。保育の様子や職員の雰囲気は現地でしか分からないことが多いので、少なくとも一度は見学に行くことをおすすめします。

結婚で引っ越して退職する場合、失業手当はすぐにもらえますか?

結婚等に伴う転居で通勤が困難になった場合は、正当な理由のある自己都合退職として特定理由離職者に当たることがあります[8]。ただし、どの扱いになるかを判断するのはハローワークで、待期期間の7日間は離職理由にかかわらず支給されません[11]。事情を説明できる書類を用意して、ハローワークで相談してください。

引っ越し先の地域を相談したら、転職しなければいけませんか?

相談したからといって、転職しなければならないわけではありません。地域の求人や制度の話を聞いたうえで、引っ越し後しばらくは働かない、パートから始めるなど、自分のペースで決めてかまいません。求職者からは原則として手数料を取ってはならないとされているため[6]、相談に費用がかかることも基本的にありません。

知り合いのいない街で、新しい職場になじめるか不安です。

引っ越しと転職が重なると、仕事と生活の両方が一度に変わるため、不安になるのは自然なことです。見学のときに、中途で入った職員がどう迎えられているか、最初の数か月の指導係がいるかを聞いておくと、入職後の様子を想像しやすくなります。最初の半年は「慣れる期間」と割り切って、完璧を目指さないことも大切です。

保育士登録証の住所や氏名は、引っ越したら変更が必要ですか?

登録証の記載事項に変更が生じたときは、登録した都道府県知事に書換え交付を申請することになっています[7]。結婚で氏名が変わる場合などが当てはまります。どの事項が記載されているか、手続きの方法は、登録した都道府県の案内で確かめてください。

参考にした資料

  1. e-Gov法令検索「民法」
  2. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  3. こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」
  4. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  5. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  6. e-Gov法令検索「職業安定法」
  7. 児童福祉法施行令 第17条
  8. ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
  9. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  10. ハローワーク「基本手当について」
  11. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  12. 国税庁 タックスアンサーNo.7411
  13. e-Gov法令検索「国民健康保険法施行規則」
  14. 日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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