保育士の求人を地域別に比較する方法|転職エリアの決め方

求人サイトで勤務地を「隣の市」に切り替えると、同じような条件の求人なのに、月給が1万円高く表示されました。さらにその隣の区では、家賃の補助がある園がいくつも並んでいます。地図アプリと求人サイトを行ったり来たりしているうちに、気づけば夜の12時を過ぎていました。

保育士の求人は、地域によって数も条件もずいぶん違います。けれど、ある地域の月給が高く見えても、家賃や通勤の負担まで含めると、手元に残るお金はむしろ少なくなることもあります。どの地域で探すのがいいのか、そもそも何を比べればいいのかが分からないまま、ブックマークした求人だけが増えていきます。

この記事では、転職エリアの決め方と、地域ごとの求人を同じ物差しで比べる方法をまとめました。求人倍率や公定価格の地域区分、自治体の支援制度といった公的な情報の調べ方もあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • 転職エリアを「通える範囲」と「暮らしたい範囲」から決める方法
  • 地域別に保育士の求人を比べる5つの物差し
  • 候補の地域を並べる比較表の作り方と、情報の集め方
  • 地域で比べるときに見落としやすい2つの注意点

結論

保育士の求人を地域別に比べるときは、月給の額だけでなく、求人の多さ、給与の土台になる公定価格の地域区分、宿舎借り上げなど自治体の支援、家賃と通勤の負担、園の数と種類の5つを一つの表に並べます。まず、通える範囲と暮らしたい範囲の重なりから候補の地域を2〜3つに絞り、それぞれを同じ物差しで比べると、自分に合う転職エリアが決まります。制度や金額は年度ごとに変わるため、最新の情報は自治体の公式サイトなどで確かめてください。

01転職エリアは「通える範囲」と「暮らしたい範囲」の重なりで決める

要点:転職エリアは、求人の条件から決めるより先に、自分の暮らしの条件から決めます。特に、引っ越すかどうかで探す範囲が大きく変わるため、最初にそこをはっきりさせます。

求人サイトで「県内」や「首都圏」と広く検索すると、求人の数が多すぎて比べられなくなります。月給の高い順に並べ替えても、上位の求人が自分の暮らしに合うとは限りません。転職エリアを決める順番は、求人より先に暮らしです。

図1

今の住まいから引っ越すか

  1. 引っ越さない自宅から通勤の上限時間で届く市区町村を、候補のエリアにする
  2. 近くに住み替えてもよい通勤の上限を少し広げ、家賃や住まいの支援も含めて比べる
  3. 遠くへ移ってもよい都道府県の単位で候補を出し、暮らしの条件から2〜3地域に絞る
  4. 家族の事情で場所が決まる家族の職場や学校から逆算して、通える範囲を決める
図1 転職エリアの決め方

暮らしの条件を3つ書き出す

エリアを決めるための条件は、3つまでに絞ると扱いやすくなります。たとえば「実家まで車で1時間以内」「家賃6万円以内」「電車で通える」。家族がいる人なら「配偶者の職場から電車30分以内」「子どもの小学校を変えない」といった条件が入るでしょう。条件を書き出したら、地図の上で、それを満たす市区町村に印をつけていきます。

候補は2〜3地域に絞る

候補が1つだけだと、条件に合う求人がなかったときに動けなくなります。反対に5つも6つもあると、比べるための情報集めだけで疲れてしまいます。2〜3地域なら、それぞれの求人や制度を丁寧に調べられ、比較表にしても一目で違いが分かります。今の住まいのある地域を候補の一つに残しておくと、「動かない場合」との比較ができ、転職エリアを変える意味があるかどうかも確かめられます。遠方への移住も視野に入れている人は、地方転職と都市部転職の違いもあわせて読むと、候補の出し方の参考になります。

02地域別に保育士の求人を比べる5つの物差し

要点:地域の違いは、求人の多さ、公定価格の地域区分、自治体の支援、家賃と通勤、園の数と種類の5つに表れます。求人票の月給の額は、この5つが重なった結果の一部にすぎません。

図2

  • 1

    求人の多さ

    その地域で、仕事を探す人に対してどれくらい求人があるか

  • 2

    公定価格の地域区分

    園の運営費の土台になる区分で、給与の水準に影響しやすい

  • 3

    自治体の支援

    宿舎借り上げや貸付など、自治体ごとに違う支援

  • 4

    家賃と通勤

    月給が高くても、家賃や通勤費で手元に残る額が変わる

  • 5

    園の数と種類

    選べる園の多さと、認可・小規模・認定こども園などの種類

図2 地域別に求人を比べる5つの物差し

物差し1:求人の多さ

地域の求人の多さを知る手がかりになるのが、有効求人倍率です。保育士の有効求人倍率は、2026年7月時点で全国2.80倍、同じ月の全職種の平均は1.15倍でした[1]。都道府県別に見ると、東京都は4.04倍で、全国の水準を大きく上回っています[2]。

図3

保育士の有効求人倍率の比べ方(2026年)[1][2][3]

東京都・保育士(7月)4.04倍
全国・保育士(1月)3.88倍
全国・保育士(7月)2.80倍
全国・全職種の平均(7月)1.15倍
図3 保育士の有効求人倍率の比べ方(2026年)[1][2][3]

注目してほしいのは、同じ全国の数字でも、1月の3.88倍と7月の2.80倍で差があることです[3][1]。地域の求人の多さを比べるときは、同じ時期の数字どうしで比べないと、正しい比較になりません。また、有効求人倍率は都道府県の単位までなので、市区町村ごとの違いは、求人サイトやハローワークで同じ条件を指定して検索した件数を目安にします。

物差し2:公定価格の地域区分

私立の認可保育所などの運営費は、国が定める公定価格をもとに支払われます。公定価格には地域区分があり、20/100から「その他」まで8つの区分に分かれていて、国家公務員・地方公務員の地域手当の区分に準じています[4]。令和8年度の積算では、保育士1人当たりの人件費の年額は、20/100地域で548万円、その他地域で458万円、全国平均で491万円とされています[5]。

ただし、これは国が運営費を計算するための額で、実際の給与そのものではありません。通知でも、この額を理由に給与水準を下げることは不適切と明記されています[5]。それでも、地域区分の高い地域ほど園に入る運営費の土台が大きいため、給与の水準を比べるときの手がかりになります。候補の市区町村がどの区分に当たるかは、自治体やこども家庭庁の資料で確かめておくと、求人票の月給の違いに納得しやすくなります。

物差し3:自治体の支援

自治体の支援でよく比べられるのが、保育士の宿舎借り上げです。国の保育士宿舎借り上げ支援事業は、月額75,000円を上限に、市区町村ごとに月額の上限が決められています[6]。東京都の事業では1戸当たり月82,000円が基準額とされ[7]、埼玉県は補助額を月額42,000円〜75,000円(市町村により異なる)と案内しています[8]。同じ制度でも、地域によって金額がこれだけ違います。

ブランクから再就職する人向けには、就職準備金の貸付もあります。千葉県は40万円以内で、県内の保育所等で2年間続けて働くと全額免除[9]、大阪府(大阪市・堺市を除く)は40万円以内で、2年間の従事で返還免除です[10]。いずれも、その都道府県の中で働くことが条件になっているため、県境の近くに住んでいる人は、どちらの県で働くかで使える制度が変わります。

物差し4:家賃と通勤

月給が1万円高くても、家賃が2万円高ければ、手元に残る額は減ります。今の住まいから通う人は、通勤時間と通勤手当の上限を、住み替える人は、家賃の相場と通勤時間を、候補の地域ごとに調べます。家賃の相場は、不動産サイトで同じ間取り・同じ駅からの距離の条件にそろえて調べると比べやすくなります。

通勤は、時間だけでなく、早番・遅番の時刻に間に合う交通手段があるかも確かめます。都市部では電車の本数が多く時刻に困ることは少ない一方、郊外や地方では、早番7時に間に合うバスがない地域もあります。地域によって車通勤が当たり前のところと、駐車場のある園が少ないところがあるので、自分が使える通勤手段と地域の事情が合っているかも、物差しの一つに入れてください。

物差し5:園の数と種類

園の数が多い地域ほど、合う園に出会える可能性は高くなります。全国の保育所等は2026年4月1日時点で40,046か所あり[11]、待機児童のいる市区町村は189で、待機児童の86.9%を1・2歳児が占めています[12]。待機児童のいる地域では、乳児の受け皿づくりが続いていることがあります。一方、過疎地域など待機児童の少ない地域では、定員充足率の低下が課題とされています[13]。地域によって、園の数だけでなく、園を取り巻く状況も違うことを覚えておいてください。

03候補の地域を比較表に並べてみる

要点:5つの物差しを縦に、候補の地域を横に並べた表を作ると、地域ごとの違いがひと目で分かります。分からない欄は、そのまま「調べること」のリストになります。

図4

物差しA市(今の住まい)B市(隣の市)C区(電車で30分)
求人の多さ条件に合う求人12件18件40件以上
地域区分6/10010/10020/100
住まいの支援宿舎借り上げの制度なし宿舎借り上げあり宿舎借り上げあり
家賃の相場(1K)5.5万円5.8万円8.5万円
通勤自転車15分電車20分電車30分と徒歩10分
園の数と種類認可が中心認可と小規模認可、小規模、認定こども園
図4 候補の地域を比べる表(例)

この例では、C区は求人が多く、地域区分も高い一方で、家賃の相場が大きく上がります。B市は求人の数も地域区分も中くらいですが、家賃は今の市とほとんど変わりません。どちらが良いかは、何を優先するかで決まります。表を作ってみると、自分が何を大事にしているかが、思っていたよりはっきり見えてきます。

表の数字を、毎月の残りに直してみる

最後に、候補の地域ごとに「毎月の残り」を計算します。たとえば、A市の園は手取り18万円で家賃5.5万円、C区の園は手取り19.6万円で家賃8.5万円なら、残りはA市12.5万円、C区11.1万円です。月給が高い地域を選んだのに、残りは1.4万円少ない、ということが起こりえます。宿舎借り上げを使える場合は、その分を家賃から差し引いて計算し直します。

04地域の保育士求人を集める方法

要点:地域の求人は、一つの経路だけでは集めきれません。求人サイト、ハローワーク、保育士・保育所支援センター、自治体の公式サイトを組み合わせ、同じ条件で検索して比べます。

図5

  1. 候補の地域を決める

    暮らしの条件から、候補の地域を2〜3つに絞る

  2. 同じ条件で検索する

    求人サイトとハローワークで、雇用形態や勤務時間など同じ条件を指定し、地域だけを変えて検索する

  3. 窓口に相談する

    候補の地域の保育士・保育所支援センターに、地域の求人と事情を問い合わせる

  4. 自治体の制度を調べる

    市区町村の公式サイトで、宿舎借り上げや保育士向けの支援を確かめる

  5. 比較表に書き込む

    5つの物差しで表を埋め、分からない欄は見学や面接で聞くことにする

図5 地域ごとの保育士求人を集めて比べる手順

求人サイトは「同じ条件」で、地域だけを変えて検索する

地域ごとの求人の多さを比べるときは、雇用形態、勤務時間、園種などの条件をそろえ、地域だけを変えて検索します。条件がばらばらだと、件数の差が地域の差なのか、条件の差なのか分からなくなります。検索した日付も一緒に記録しておくと、あとで見直したときに比べやすくなります。

保育士・保育所支援センターに地域の事情を聞く

保育士・保育所支援センターは、都道府県や指定都市・中核市が設置する窓口で、全国に75か所あります(2025年12月時点)[14]。保育士への職業紹介などを行っているので、候補の地域の求人だけでなく、「この地域は車通勤の園が多いか」「最近新しい園が増えているか」といった事情も聞いてみてください。

自治体の公式サイトで「保育士」の支援を探す

市区町村の公式サイトで「保育士 支援」「宿舎借り上げ」などと検索すると、その自治体の制度が見つかることがあります。公立園の職員募集や、保育士向けの就職相談会の案内が載っていることもあります。制度があっても、園が使っているとは限らないため、気になる園には個別に確かめます。

公開されていない求人があることも知っておく

求人サイトに一般公開されていない求人もあります。地域の求人の全体を知りたいときは、こうした求人があることも頭に入れておくと、件数だけで地域を判断せずに済みます。仕組みは非公開求人の仕組みで紹介しています。

05転職エリアを決めるときに、よくある3つの迷い

要点:エリア選びで多い迷いは、「職場の近くに住むか、実家の近くに住むか」「都市の中心か、郊外か」「県境のどちら側で働くか」の3つです。どれも正解は一つではなく、5つの物差しのうち何を優先するかで答えが変わります。

職場の近くか、実家の近くか

職場の近くに住めば、早番の朝が楽になり、行事前に残る日も帰りの心配が減ります。実家の近くに住めば、家事や子育て、親の介護で支え合いやすくなります。迷ったときは、平日の困りごとと休日の困りごとのどちらが大きいかを考えてみてください。平日の通勤がつらいなら職場寄り、家族の支えが欠かせないなら実家寄りに、エリアの中心を置くと決めやすくなります。

都市の中心か、郊外か

都市の中心は求人が多く、地域区分も高いことが多い一方、家賃が高く、通勤の電車も混みます。郊外は家賃が下がり、車や自転車で通える園も増えますが、求人の数は減りやすくなります。中心部の園に郊外から通う、という組み合わせもありますが、その場合は通勤時間が長くなるため、1か月の合計で負担を確かめておきます。

県境のどちら側で働くか

県境の近くに住んでいる人は、2つの県の求人を比べられるという強みがあります。ただし、就職準備金の貸付や宿舎借り上げの上限など、都道府県や市区町村ごとに違う制度が多いため、同じ通勤時間でも、どちらの県で働くかで条件が変わります。両方の県の制度を比較表に並べてから決めると、あとで「向こうの県にすればよかった」と思わずに済みます。

06相談事例:「なんとなく県内」から、3つの市を比べて決めた

要点:ここでは、求人から探すのをやめ、暮らしの条件から転職エリアを決めたモデルケースを紹介します。比較表で並べたことで、意外な発見があった流れに注目してください。

月給の順番ではなく、自分の物差しで並べ直した

相談事例(モデルケース)

お名前
なつみさん(仮名)・27歳
保育士歴
5年目
勤務先
相談前は県内の私立認可保育園(定員約80名)、1歳児クラス担任
住まい
実家暮らし。転職を機に一人暮らしを考えていた
変化
探す範囲 県内全域 → 3つの市に絞って比較、応募 2園、月給(額面) 約1.2万円アップ

編集部最初はどんなふうに求人を探していましたか。

なつみさん

県内全部です。毎晩100件以上の求人を眺めて、月給の高い順に並べ替えて。でも、どこも良さそうに見えるし、どこも決め手がないし。気づいたら3か月たっていました。

編集部範囲を絞ったきっかけは何ですか。

なつみさん

相談のときに「どこに住みたいですか」って聞かれて、答えられなかったんです。求人のことばかり考えていて、自分の暮らしを考えていなかった。それで、実家まで車で1時間以内、家賃6万円以内、電車で通える、の3つを書き出したら、候補が3つの市に絞れました。

編集部比べてみて、意外だったことはありますか。

なつみさん

一番月給の高い市は、家賃も高くて、毎月の残りで比べると一番少なかったんです。あと、宿舎借り上げを使えると思っていた市があったんですけど、自治体に問い合わせたら、対象が採用から5年以内で、私は残り1年もないと分かって。制度だけを当てにしないでよかったです。

編集部相談してよかったと思うことは何ですか。

なつみさん

「この市がいいですよ」とは一度も言われなかったことです。比較表の作り方を教えてもらって、埋めるのは自分。分からないところだけ一緒に調べてくれました。自分で並べたから、決めたあとに迷わなかったんだと思います。

「どこが一番いいか」じゃなくて、「私の物差しで並べたらどこか」だったんですね。

なつみさん(仮名)

なつみさんは、3つの市のうち、地域区分が今の市より高く、家賃の相場が今の市とほとんど変わらない隣の市に絞り、2園に応募しました。4月から1歳児クラスの担任として働き、月給は額面で約1.2万円上がりました。部屋は勤務先から電車で2駅、家賃5.8万円のワンルームに決めています。

なつみさんの選び方から学べるのは、求人から探すのをやめて、暮らしの条件から範囲を決めたことです。範囲が決まると、比べる地域は3つで足りました。月給の高さに引っ張られず、毎月の残りと制度の期限まで確かめたことが、納得のいく選択につながっています。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

相談前相談後

探す範囲

県内全域
3つの市

毎晩見ていた求人

100件以上
3市で約40件

応募までの期間

3か月たっても応募0園
範囲を決めて5週間で2園
図6 なつみさんの探し方の変化

なつみさんの例が示すのは、範囲を狭めることは、選択肢を減らすことではないということです。比べる地域を3つに絞ったからこそ、一つひとつの園を丁寧に見られるようになり、応募まで進めました。

07地域で比べるときに見落としやすい2つのこと

要点:一つは、地域の数字はあくまで平均で、同じ地域の中でも園ごとの差が大きいこと。もう一つは、制度や区分が年度ごとに変わることです。地域の比較は、園を絞り込むための道具として使ってください。

1. 地域の差より、園ごとの差のほうが大きいこともある

同じ地域区分の市でも、園によって給与は違います。たとえば、公定価格の処遇改善等加算のうち区分1は、職員の平均経験年数に応じて加算率が2〜12%と決められています[15]。同じ地域の中でも、職員の構成や加算の取り方によって、園の給与の水準は変わります。地域で候補を絞ったら、最後は一つひとつの園の求人票と面接で確かめることが欠かせません。処遇改善の確かめ方は転職先の処遇改善の確認方法で紹介しています。

2. 制度や区分は、年度ごとに変わる

国の宿舎借り上げの対象期間は、令和2年度の「採用から10年目以内」から毎年1年ずつ短くなり、令和7年度には「採用から5年以内」になりました[16]。令和8年度からは、特別区や財政力指数が1.0を超える自治体などで、国の負担割合も見直されています[17]。公定価格の地域区分も、令和9年度に向けて見直しが検討されています[18]。去年調べた情報が、今年も同じとは限りません。応募の前に、最新の情報を確かめ直してください。

地域を比べる作業は、求人の多い少ないに一喜一憂しがちです。けれど、本当に大事なのは、その地域で自分がどんな毎日を送れるかです。通勤まで含めた転職全体の考え方は、通勤時間が長いときの転職ガイドにまとめています。比較表の空欄がなかなか埋まらないときは、ほいくの相談室で一緒に埋めていくこともできます。転職するかどうか、どの地域にするかが決まっていなくても大丈夫です。

よくある質問

都道府県ごとの保育士の求人倍率は、どこで確かめられますか?

こども家庭庁が公表している保育士の有効求人倍率の資料で、都道府県ごとの数値を確かめられます[2]。比べるときは、同じ月の数字どうしで比べてください。求人倍率は年度の中でも変わり、全国では2026年1月が3.88倍、7月が2.80倍でした[3][1]。

給料の高い地域に転職すれば、手取りも増えますか?

月給が上がっても、家賃や通勤費が増えれば、毎月手元に残る額は減ることがあります。候補の地域ごとに、手取りから家賃と通勤費を引いた残りを計算して比べてください。宿舎借り上げや住宅手当を使えるかでも、結果は大きく変わります。

県をまたいで転職すると、不利になりますか?

県をまたぐこと自体が不利になるわけではありません。面接では、なぜその地域で働きたいのかを具体的に伝えると、長く働く意思が伝わります。ただし、就職準備金の貸付のように、その都道府県の中で働くことが条件の制度もあるため[19]、使う予定の制度があれば条件を確かめておきます。

候補の地域に求人が少ないときは、どうすればいいですか?

まず、雇用形態や勤務時間の条件を少しゆるめて検索し直してみてください。保育士・保育所支援センターや自治体の公式サイトで、求人サイトに出ていない募集が見つかることもあります。それでも少なければ、候補の地域を一つ広げるか、募集の増える冬まで待つという選び方もあります。

公定価格の地域区分は、どこで確かめられますか?

地域区分は、国家公務員・地方公務員の地域手当の区分に準じて決められています[4]。候補の市区町村がどの区分に当たるかは、こども家庭庁や自治体の資料で確かめられます。区分は見直しが検討されているため[18]、最新の資料で確かめてください。

宿舎借り上げのある地域を選べば、家賃の心配はなくなりますか?

対象になれば家賃の負担は大きく軽くなりますが、国の事業の対象は採用から5年以内の常勤保育士です[6]。対象の期間が終わると自己負担が増えるため、長く住む前提で計算しておくことが大切です。詳しくは保育士の借り上げ社宅と自治体の制度を参考にしてください。

地域の園の評判は、どうやって調べればいいですか?

インターネットの口コミは、書いた人の立場や時期によって偏りがあるため、参考程度にとどめるのが安心です。地域の保育士・保育所支援センターに事情を聞く、見学で職員の様子を見る、面接で勤続年数や離職の状況を質問する、といった方法を組み合わせると、評判だけに頼らずに判断できます。

参考にした資料

  1. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  2. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」
  3. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
  4. こども家庭庁「公定価格における地域区分に関する対応について」(2024年12月19日 子ども・子育て支援等分科会 資料7)
  5. こども家庭庁通知「令和8年度における私立保育所の運営に要する費用について」(2026年7月31日 こ成保第536号)
  6. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  7. 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
  8. 埼玉県公式「埼玉保育ナビ」保育士復帰をお考えの方へ
  9. 千葉県「保育士修学資金等貸付制度のご案内」
  10. 大阪府「保育士確保のための貸付事業」
  11. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  12. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  13. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  14. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  15. こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
  16. 千葉市「保育士宿舎借り上げ支援事業」説明資料(令和7年度予算 こども家庭庁概算要求の概要抜粋)
  17. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  18. こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
  19. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

ほいくの相談室

転職するかは、まだ決めなくていい。保育士の悩みを、まず相談。

住む場所や通勤の条件から、働き方を一緒に考えます。全国どこからでもLINE・オンラインで相談できます。

  • 保育士の悩み専門
  • 転職の前提なし
  • LINE・オンラインで全国対応

LINEで相談する(友だち追加)

LINEが使えない方、文章でじっくり伝えたい方は、下のフォームから送ってください。

    相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。「何から話せばいいか分からない」の一行からでも受け付けています。送信後、入力したメールアドレスに確認のメールが届きます。 個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。