満員電車でつり革につかまりながら、実家の母から届いたメッセージを読みます。「駅前に新しい保育園ができたよ。先生を募集してるって」。東京の園で働いて15年。家賃は手取りの3分の1を超え、早番の日は始発に近い電車に乗っています。地元に帰れば、もう少しゆったり暮らせるのかもしれない。
けれど、すぐに不安も浮かびます。地方は給料が下がるのではないか。求人がそもそも少ないのではないか。車の運転は10年近くしていない。反対に、地方で働いている人の中には、都市部のほうが給料も求人も多いのでは、と上京を考えている人もいるでしょう。どちらの立場でも、「行ってみないと分からない」ことが多すぎて、一歩を踏み出せずにいます。
この記事では、地方と都市部で保育士の転職事情がどう違うのかを公的なデータで確かめたうえで、Uターン・Jターン・Iターン、そして地方から都市部への転職の進め方をまとめました。移住してから「こんなはずじゃなかった」とならないための確認項目も紹介します。
この記事でわかること
- 地方と都市部で、保育士の求人・給与・暮らしがどう違うか
- 給与の差が生まれる「公定価格の地域区分」の仕組み
- Uターン・Jターン・Iターン・都市部への転職、それぞれの進め方
- 地方移住の前に確かめたい、暮らしとお金の確認項目
01地方と都市部で、保育士の転職事情はどう違うか
要点:大きな違いは、求人の多さ、給与の土台になる地域区分、通勤手段、園の数と種類の4つです。どちらが良いかではなく、自分の暮らし方に合うかで比べることが出発点になります。
まず求人の多さから見てみます。保育士の有効求人倍率は、2026年7月時点で全国2.80倍、同じ月の全職種の平均は1.15倍でした[1]。東京都に限ると4.04倍で[2]、全国の水準を大きく上回っています。求人倍率は、仕事を探している人1人に対して求人がいくつあるかを表す数字です。数字が高い地域ほど、園を選びやすい状態にあるといえます。
図1
全国平均の2.80倍でも、全職種の平均よりはずっと高い水準です。地方だから保育士の求人がまったくない、ということは考えにくいでしょう。ただし、求人倍率は年度の中でも動き、2026年1月には全国で3.88倍でした[3]。地方の求人を探すなら、4月入職に向けて募集が増える冬のうちに動き始めると、比べられる求人が増えます。
図2
| 比べる項目 | 都市部 | 地方 |
|---|---|---|
| 求人の数 | 多く、園を選びやすい | 地域によって差が大きく、少ない地域もある |
| 給与の土台 | 公定価格の地域区分が高い地域が多い | 地域区分が「その他」の地域もある |
| 通勤の手段 | 電車・自転車・徒歩が中心 | 車通勤が中心の地域が多い |
| 家賃 | 高い | 都市部より低いことが多い |
| 園の数と種類 | 認可、小規模、企業主導型など種類が多い | 園の数が限られ、選べる園種が少ないこともある |
| 子どもの数 | 待機児童のいる地域もある | 定員に空きが出ている園もある |
給与の差は「公定価格の地域区分」から生まれやすい
私立の認可保育所などの運営費は、国が定める公定価格をもとに支払われています。この公定価格には地域区分があり、20/100、16/100、15/100、12/100、10/100、6/100、3/100、その他の8つに分かれています。区分は、国家公務員・地方公務員の地域手当の支給割合の区分に準じて決められています[4]。
令和8年度の通知では、賞与や地域手当などを含む保育士1人当たりの人件費の年額は、予算を組むときの積算上、20/100地域で548万円、その他地域で458万円、全国平均で491万円とされています[5]。これは国が運営費を計算するための額で、実際に支払われる給与とは別のものです。通知でも、この額を理由に給与水準を下げることは不適切だと明記されています[5]。
それでも、園に入る運営費の土台に地域差がある以上、同じ保育の仕事でも、地域によって給与に差が出やすい仕組みになっています。地方への転職で月給が下がりやすいのは、個々の園の努力だけでは埋めにくい、こうした構造があるためです。なお、地域区分の見直しは2026年4月には実施されず、令和9年度に向けて引き続き検討するとされています[6]。
地方では、定員に空きが出ている地域もある
2026年4月1日時点の待機児童数は2,435人で、前年より181人増えました。待機児童のいる市区町村は189で、年齢別では1・2歳児が86.9%を占めています[7]。一方で、保育所等の定員充足率は87.7%で、過疎地域など待機児童の少ない地域では、定員充足率の低下が課題とされています[8]。
地方の園を見学するときは、各クラスの在籍人数や、ここ数年の入園の様子を聞いておくと、その園で長く働けるかを考える手がかりになります。子どもの数が少ない園では、異年齢でクラスを組んでいることもあり、保育の進め方そのものが都市部の大きな園と違うこともあります。
02Uターン・Jターン・Iターン・都市部への転職、それぞれの進め方
要点:地元に戻るUターン、地元に近い地方都市へ移るJターン、縁のない土地へ移るIターン、地方から都市部へ移る転職では、強みも準備も違います。自分がどれに当たるかで、最初にやることが変わります。
図3
Uターン(地元に戻る)
土地勘や人のつながりがあり、実家の支えも得やすい。知り合いの子どもや保護者と出会うこともある
強みは土地勘
Jターン(地元に近い地方都市へ)
地元より求人の多い都市を選べ、実家にも通える距離を保てる
通勤と実家の距離を両立
Iターン(縁のない土地へ)
暮らしたい土地を自由に選べる。生活や園の情報を一から集める必要がある
下調べがすべて
都市部へ(地方から)
求人が多く選びやすい。家賃や通勤の負担が増え、住まいの制度が判断を左右する
住まいの制度を確認
Uターン:地元のつながりを情報源にする
Uターンの強みは、土地勘と人のつながりです。家族や同級生から、地元の園の雰囲気や評判を聞けることもあります。ただし、うわさ話は古い情報や一部の人の印象であることも多いので、見学や面接で自分の目で確かめることが前提です。地元では、知り合いの子どもを担任したり、同級生が保護者として園に来たりすることもあります。気になる人は、実家から少し離れた地域の園も候補に入れておくと安心です。
Jターン:通勤と実家の距離を両方考える
地元の町には求人が少なくても、車で30〜40分の地方都市には園が集まっている、ということもあります。Jターンでは、勤務先の近くに住むか、実家から通うかで暮らしが大きく変わります。冬の道路事情や、親の通院の付き添いに必要な時間も含めて、住む場所と働く場所の組み合わせを考えます。実家から通う場合は家賃がかからない一方、通勤時間が長くなり、早番の日の負担が増えます。「平日は職場の近くに住み、週末に実家へ帰る」という形を選ぶ人もいます。
Iターン:暮らしの下見を一度は入れる
縁のない土地への移住は、情報がないぶん、下見の価値が高くなります。旅行で訪れた季節と、実際に暮らす季節では、街の印象がまったく違うことがあります。雪の多い地域なら冬に、観光地なら観光シーズン以外に一度訪れておくと、暮らしの実感がつかめます。移住者向けの支援は自治体ごとに違うため、移住先の市町村の公式サイトで確かめてください。知り合いのいない土地では、困ったときに頼れる人をすぐには作れません。職場の人間関係が暮らしの大部分を占めることになりやすいので、見学のときに職員どうしの会話の雰囲気にも目を向けておくと安心です。
地方から都市部へ:住まいの制度が判断を左右する
都市部は求人が多い一方、家賃の負担が大きくなります。そこで判断を左右するのが、住まいの制度です。東京都の保育従事職員宿舎借り上げ支援事業は、1戸当たり月82,000円が基準額とされています[9]。ただし、国の保育士宿舎借り上げ支援事業の対象は、令和8年度は「保育士として採用された日から起算して5年以内の常勤の保育士」です[10]。経験年数によっては対象にならないこともあるので、制度の詳しい条件は保育士の借り上げ社宅と自治体の制度で確かめてください。
地方から都市部へ移ると、通勤の形も変わります。車で15分だった通勤が、満員電車で40分になることもあります。早番の日に何時に起きることになるか、荷物を持って電車に立ち続けられるかを、部屋を決める前に想像しておくと、移ってからの疲れ方の差に驚かずに済みます。求人の多さに安心して、通勤や住まいの確認を後回しにしないことが、都市部への転職で後悔しないための近道です。
03地方の保育士求人の探し方
要点:地域によっては、求人サイトだけでは地元の求人を拾いきれないことがあります。ハローワーク、都道府県などの保育士・保育所支援センター、市町村の職員募集、園のホームページを組み合わせて探します。
図4
- 地域の園を知る市町村の保育施設の一覧で、園の数と場所、園種を確かめる
- 窓口に相談する移住先の保育士・保育所支援センターやハローワークで、地域の求人と事情を聞く
- 公立園の募集を見る市町村の公式サイトで、保育士の職員募集や会計年度任用職員の募集を確かめる
- 求人サイトで補う勤務地を市町村で絞り、民間の園の求人を集める
- 現地で確かめる帰省や下見に合わせて見学し、通勤経路を実際に走ってみる
保育士・保育所支援センターに問い合わせる
保育士・保育所支援センターは全国に75か所あり、内訳は都道府県46か所、指定都市・中核市29か所です(2025年12月時点)[11]。保育士への職業紹介などの就業支援を行っているので、移住先の地域の求人や、園ごとの事情を相談できます。離れた土地からでも、電話やメールで問い合わせられることが多いので、まずは連絡してみてください。
市町村の公立園の募集も見ておく
地方では、市町村が運営する公立の保育所も大切な働き口です。公立園の非常勤職員は、会計年度任用職員として採用されることがあります。この制度は2020年4月に始まり、2024年4月からは、パートタイムの会計年度任用職員にも条例で勤勉手当を支給できるようになりました[12]。働き方の詳しい仕組みは非常勤保育士の働き方で紹介しています。
ブランクがある人の再就職には、貸付の制度もある
いったん保育の仕事を離れていた人が地方で再就職する場合、都道府県などによる就職準備金の貸付(上限40万円)を使えることがあります。再就職後に、貸付を受けた都道府県等の施設で2年間働くと、返還が免除されます[13]。移住先の都道府県で働き続けることが条件になるため、移住の計画と合わせて確かめておくとよいでしょう。
04地方の園を見学するときに確かめたいこと
要点:地方の園は、職員の通勤手段、地域との関わり、子どもの数の見通しといった点で、都市部の園と違いが出やすくなります。見学では次の5つを意識して見ておくと、移住後のずれを小さくできます。
都市部の園で長く働いてきた人ほど、無意識に「園とはこういうもの」という物差しを持っています。地方の園を見学するときは、その物差しをいったん脇に置き、次の点を確かめてみてください。
- 職員の通勤手段と駐車場:車通勤の職員が多いか、駐車場は無料か、冬の朝の道路事情で遅れたときの扱いはどうか。
- 地域との関わり:地域のお祭りや運動会、高齢者施設との交流など、園の外の行事にどれくらい参加しているか。
- クラスの人数と今後の見通し:各クラスの在籍人数、ここ数年の入園の様子、異年齢でクラスを組んでいるか。
- 保護者との距離感:保護者どうしや職員と保護者が、園の外でも知り合いであることが多いか。
- 休みの取りやすさ:帰省や親の通院の付き添いなど、移住の理由になった用事のために休みを取りやすいか。
5つめは特に大切です。親の近くで暮らすために地元へ戻ったのに、休みが取りにくく付き添いができない、ということになっては本末転倒です。面接では「月に1〜2回、平日に家族の通院に付き添う予定があります」と具体的に伝え、シフトで調整できるかを確かめておくと、入職後の気まずさを防げます。
05地方移住の前に確かめたい、暮らしとお金
要点:月給が下がっても、家賃や通勤にかかるお金が下がれば、手元に残る額はあまり変わらないこともあります。反対に、車の費用を入れ忘れると、思っていたより苦しくなります。月の「手取りから固定費を引いた残り」で比べてください。
図5
| 項目 | 都市部(今) | 地方(移住後) |
|---|---|---|
| 手取りの月収 | 21万円 | 19万円 |
| 家賃 | 8.2万円 | 4.6万円 |
| 通勤にかかるお金 | 定期代は手当で全額支給 | ガソリン代は手当の範囲内か確認 |
| 車の費用 | なし | ローン・保険・車検の月割りで約2万円 |
| 残り | 12.8万円 | 12.4万円 |
この例では、手取りの月収は2万円下がっても、毎月の残りの差は4,000円です。ただし、車の買い替えや冬のタイヤ交換など、年に一度まとめて出ていくお金もあります。自分の数字を入れて計算し、年単位の出費も書き足してください。
月給以外の待遇も、同じ表に並べる
地方と都市部の園では、月給以外の待遇にも違いが出ることがあります。車通勤の場合の通勤手当の計算方法と上限、住宅手当の有無、年間休日の数、退職金の制度。月給が少し低くても、通勤手当がガソリン代を十分にまかなう園や、住宅手当のある園なら、毎月の残りは変わってきます。求人票で分からない項目は、面接で聞くことのリストに加えておきます。
図6
- 車の運転と冬道車通勤が前提の地域では、運転への不安がそのまま通勤の不安になります
- 園までの距離と通勤手段バスの本数や、雪の日の道路事情は地図では分かりません
- 求人の数と雇用形態正社員にこだわると選択肢が限られる地域もあります
- 給与と家賃のバランス月給の差より、毎月の残りの差で比べます
- 実家との距離介護や子育ての支えを、どこまで頼れるかが変わります
- 自治体の支援制度移住者向けや保育士向けの支援は、自治体ごとに違います
- 人のつながり地域が小さいほど、職場と生活の人間関係が重なりやすくなります
06相談事例:東京で15年働いて、地元の市にUターンした
要点:ここでは、給与が下がることを受け止めたうえで、暮らしの理由からUターンを決めたモデルケースを紹介します。不安を一つずつ確かめていく順番に注目してください。
給料の数字だけでは決められなかった、Uターンの決断
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ゆきえさん(仮名)・38歳
- 保育士歴
- 15年目
- 勤務先
- 相談前は東京23区内の私立認可保育園(定員約120名)、3歳児クラス担任
- 家族
- 一人暮らし。地元の県に70代の両親
- 変化
- 家賃 月8.2万円 → 4.6万円、通勤 電車45分 → 車15分、親の通院の付き添い 年1〜2回 → 月2回
編集部Uターンを考え始めたきっかけは何でしたか。
父が去年、軽い脳梗塞で入院したんです。幸い後遺症はほとんどなかったんですけど、母から「病院の送り迎えが大変」と聞いて。東京からは新幹線で2時間半。帰れるのは年に1、2回でした。
編集部地元での仕事探しで、何に不安を感じましたか。
最初に求人サイトで地元の市を検索したら、正社員の求人が3件しかなくて。やっぱり無理かなって思いました。でも、県の保育士・保育所支援センターやハローワーク、市の募集も合わせて見たら、雇用形態を問わなければ9件ありました。探し方が足りなかっただけなんだって、少しほっとしました。
編集部相談の中で印象に残っていることはありますか。
「給料は今より下がる可能性が高いです」と、最初にはっきり言われたことです。地域区分の話も含めて、理由を数字で説明してくれました。そのうえで家賃と車の費用を入れて毎月の残りを計算したら、差は月に1万円ほどだったんです。ごまかさずに言ってくれたから、逆に信じられました。
編集部不安だった車の運転はどうしましたか。
10年ぶりで本当に怖くて。帰省したときに、ペーパードライバー向けの講習を受けました。園の見学も、わざと雪の日を選んで、自分で運転して行ってみたんです。
給料の数字だけ見ていたら、戻れなかったと思います。親の病院に付き添える距離は、お金では測れませんでした。
ゆきえさん(仮名)
ゆきえさんは年度末で東京の園を退職し、地元の市にある社会福祉法人の認可保育園(定員約60名)に正社員として入職しました。月給は額面で約3万円下がりましたが、家賃は月8.2万円から4.6万円になり、車の費用を差し引いても、手元に残る額の差は月1万円ほどに収まっています。父親の通院には月2回、遅番のない日に付き添えるようになりました。
ゆきえさんの決断で印象的なのは、給与が下がることを最初から受け止めたうえで、「何と引き換えにするか」を自分で決めたことです。地方への転職では、損得だけでは測れない理由が決め手になることも少なくありません。その理由を言葉にしておくと、移住後に迷いが出たときの支えになります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07地方転職で迷っている人に、正直に伝えたいこと
要点:地方なら「のんびり働ける」とは限りません。また、移住は仕事と暮らしを同時に変える大きな決断なので、一度に全部を決めず、確かめられることから順に確かめてください。
1. 地方の園にも、人手不足や忙しさはある
全国の保育士の有効求人倍率は、全職種の平均を大きく上回っています[1]。人手が足りないのは、都市部だけの話ではありません。職員の少ない園では、一人が担当する役割が多くなり、行事の準備から地域の行事への参加まで、幅広く任されることもあります。「地方ならゆったり」というイメージだけで移ると、思っていた働き方と違うと感じるかもしれません。見学では、職員の人数と一日の流れを、都市部の園と同じ目で確かめてください。
2. 移住は、一度に全部を決めなくていい
仕事、住まい、車、人間関係。地方への移住は、暮らしのほとんどを同時に変えます。全部を一度に決めようとすると、不安で動けなくなります。まずは移住先の窓口に相談する、次に帰省のついでに見学する、というように、確かめられることから一つずつ進めてください。Uターンなら、しばらく実家から通い、暮らしが落ち着いてから部屋を探すという方法もあります。
地域ごとの保育の事情は地域の保育事情の調べ方、通勤まで含めた転職の考え方は通勤時間が長いときの転職ガイドにまとめています。ほいくの相談室では、地元に戻るかどうかを決めきれていない段階でも、給与と暮らしの比べ方を一緒に整理する相談を受けています。
よくある質問
地方の保育士は、都市部より給料が低いのですか?
車の運転に自信がなくても、地方で保育士として働けますか?
駅の近くの園や、徒歩や自転車で通える範囲に住めば、車がなくても働ける地域はあります。ただし、車通勤が前提の地域も多いので、移住前に通勤手段を確かめておくことが欠かせません。手段ごとの求人の探し方は駅近・車通勤可の求人の探し方を参考にしてください。
Uターンを考え始めたら、まず何をすればいいですか?
地元の保育士・保育所支援センターやハローワークに問い合わせて、地域の求人の数と雇用形態を確かめるところから始めると、現実的な見通しが立ちます[11]。あわせて、今の家計を書き出し、地元に戻った場合の家賃や車の費用を入れて比べてみてください。
地方から東京などの都市部へ転職するときの注意点は?
求人は多いものの、家賃が大きな負担になります。宿舎借り上げの制度を使える園もありますが、国の事業の対象は採用から5年以内の常勤保育士です[10]。経験年数や雇用形態で対象から外れることもあるため、内定の前に園に確かめてください。
移住者向けの支援制度は、どこで調べられますか?
移住者向けの支援は自治体ごとに違うため、移住先の市町村や都道府県の公式サイトで確かめるのが確実です。保育士向けの支援は、保育士・保育所支援センターでも案内していることがあります。条件や金額は年度ごとに変わることがあるので、最新の情報を確かめてください。
地方では、正社員の求人は少ないのですか?
地域によって差があります。求人サイトだけで探すと少なく見えても、保育士・保育所支援センターやハローワーク、市町村の募集を合わせると選択肢が増えることがあります。最初はパートや会計年度任用職員として働き、地域に慣れてから正社員を目指す人もいます。
参考にした資料
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
- こども家庭庁「公定価格における地域区分に関する対応について」(2024年12月19日 子ども・子育て支援等分科会 資料7)
- こども家庭庁通知「令和8年度における私立保育所の運営に要する費用について」(2026年7月31日 こ成保第536号)
- こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
- 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- 総務省「地方自治法の一部を改正する法律について(会計年度任用職員制度関係)」(2023年5月30日)
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。