日曜の夜、布団の中で求人サイトを眺めていると、どの求人にも「人間関係良好」「アットホームな職場です」と書いてある。今の園に入るときも、たしか同じ言葉を見た気がする。あの人さえいなければ、と思う一方で、次の園にも同じような人がいたらどうしよう、という不安が消えません。
人間関係を理由に辞めたいと思ったとき、多くの人が迷うのは「辞めるかどうか」そのものより、「辞めれば本当に楽になるのか」という点です。仕事量や給料と違って、人間関係は求人票に数字で書かれていません。だからこそ、辞めても解決しなかったらどうしよう、と踏み出せなくなります。
この記事では、人間関係の悩みが転職で解決しやすいケースと、しにくいケースの見分け方、辞める前に確かめたい問い、人間関係を理由にした転職で後悔しやすいパターンをまとめました。次の職場で同じことを繰り返さないために、見学や面接で何を確かめればよいかも紹介します。
この記事でわかること
- 人間関係の悩みが、ほかの不満と重なって大きくなる仕組み
- 転職で解決しやすい人間関係と、解決しにくい人間関係の見分け方
- 辞める前に確かめたい7つの問い
- 人間関係を理由にした転職で後悔しやすい3つのパターン
- 次の職場で同じことを繰り返さないために確かめる条件と流れ
結論
保育士が人間関係で辞めたいとき、転職で解決しやすいのは、原因が特定の人や園の風土にあり、相談や距離の工夫をしても変わらない場合です。反対に、質問できない、頼まれると断れない、限界まで溜め込んでしまうといった自分の関わり方の癖が大きく関わっているなら、職場を変えるだけでは同じことが起きやすくなります。辞める前に原因を「人・園・自分の型」に分け、次の職場で確かめる条件を3つ決めておくと、転職の後悔を減らせます。ただし、心身の不調が出ているなら、見極めより先に休むことを優先してください。
01人間関係の悩みは、ほかの不満と重なって大きくなる
要点:人間関係は保育士が辞める理由の上位にありますが、実際には仕事量や給料、労働時間の不満と重なって大きくなっていることが少なくありません。人間関係だけが原因なのかを最初に確かめると、転職で解決するかが見えやすくなります。
人間関係を理由に保育士の仕事を離れる人は、決して少なくありません。東京都の調査では、過去に保育士として働いていた人が辞めた理由の1位は「職場の人間関係」で、31.5%でした[1]。
一方、今まさに保育士として働いている人のうち、保育士を辞めたいと考えている人にその理由を聞くと、少し違う姿が見えてきます。
図1
辞めたい理由として人間関係を挙げた人は30.1%で、給料や仕事量、労働時間のほうが多く挙がっています[2]。複数回答のため、多くの人がいくつもの不満を同時に抱えていることが分かります。
同じ調査では、現在保育士として働いている人の78.7%が「今後も保育士として働き続けたい」と答えています[2]。保育の仕事そのものは続けたいのに、今の職場の人間関係がつらい。そう感じている人にとっての選択肢は、保育士を辞めることだけではありません。保育の仕事を続けながら、働く場所を変えるという道もあります。だからこそ、次の場所で同じことが起きないよう、見極めが大切になります。
人手不足と忙しさが、人間関係をこじらせる
人間関係のつらさは、仕事量の多さや人手不足と深く結びついています。人が足りず、休憩も取れず、行事の準備に追われていると、誰もが余裕をなくします。余裕がなくなると、言葉がきつくなり、ちょっとした行き違いが大きな対立に育っていきます。
つまり、「あの人がきつい」と感じている問題の一部は、実は「園全体に余裕がない」という問題かもしれません。その場合、転職先を選ぶときに見るべきは、人柄の良さそうな職員がいるかどうかだけではありません。職員の数や、行事・書類の量、休憩の取りやすさといった、余裕を生む条件も確かめる必要があります。
人間関係「だけ」が理由か、書き出して確かめる
辞めたい理由を紙に書き出し、人間関係、仕事量、給料、労働時間、心身の状態、その他に分けてみてください。人間関係以外の理由がいくつも並ぶなら、転職先には人間関係以外の条件も求める必要があります。人間関係の悩みを原因ごとに整理する方法は、人間関係がつらいときの整理法でも紹介しています。
02転職で解決しやすい人間関係、しにくい人間関係
要点:特定の人や園の風土が原因なら、職場を変えることで解決しやすくなります。一方、どの職場でも起きうるすれ違いや、自分の関わり方の癖が原因なら、転職だけでは繰り返しやすくなります。
人間関係の悩みには、「場所を変えれば離れられるもの」と「場所を変えてもついてくるもの」があります。次の表で、自分の悩みがどちらに近いかを確かめてみてください。
図2
| 観点 | 転職で解決しやすい | 転職だけでは解決しにくい |
|---|---|---|
| 原因の中心 | 特定の上司や同僚の言動、園の風土や派閥 | 質問できない、断れない、溜め込むといった自分の関わり方の癖 |
| 変えようとした経験 | 相談や距離の工夫を試したが、何も変わらなかった | まだ誰にも相談していない、工夫を試していない |
| 相手の立場 | 園長や経営者など、異動や交代の見込みがない人 | 異動の多い職場で、来年度には顔ぶれが変わる人 |
| 悩みの広がり | 一つの園でだけ起きている | 前の職場でも、似たことで悩んでいた |
| 園の仕組み | 相談窓口や面談がなく、改善の道筋がない | 面談や異動の仕組みがあり、使っていない |
右側の列に当てはまるものが多くても、転職してはいけないということではありません。ただ、職場を変えるのと同時に、自分の関わり方を少し変える準備をしておかないと、次の職場でも同じ形の悩みにぶつかる可能性があります。
「前の職場でも同じだった」ときは、自分の型を探す
一つ目の職場でも二つ目の職場でも、似たような人間関係で悩んできた。そんなときは、自分を責めるのではなく、繰り返している「型」を探してみてください。たとえば、「最初は何でも引き受けて、限界が来てから一気に不満が出る」「怖いと感じた相手に質問できなくなり、ミスが増えて責められる」といった型です。
型が見つかれば、次の職場で同じことが起きそうになったときに、早めに気づけます。型を変えることは、自分を変えることではありません。同じ場面で、少し違う動き方を一つ用意しておくことです。
03辞める前に確かめたい7つの問い
要点:辞めるかどうかを決める前に、心身の状態、変えようとした経験、悩みの中心、繰り返しの有無などを確かめます。答えを紙に書くと、転職で解決するのか、別の手を先に打つべきかが見えてきます。
図3
- 眠れない、食べられない、出勤前に涙が出る状態が続いていないか当てはまるなら、見極めより先に休むことと受診を優先します
- 悩みの中心は、特定の一人か、園全体の空気か一人なら異動や配置で変わることも、園全体なら環境を変えるほうが早いこともあります
- 主任や園長、法人に、一度でも具体的に相談したか相談していないなら、辞める前に一度試す価値があります
- 相談したあと、何が変わり、何が変わらなかったか変わらなかったことは、環境を変える根拠になります
- 前の職場でも、似たことで悩んでいなかったか繰り返しているなら、自分の型を探しておくと次に活きます
- 人間関係のほかに、仕事量や給料の不満も大きいか転職先に求める条件が増えるため、優先順位を決めておきます
- 次の職場で絶対に避けたいことを、具体的に言えるか言えないうちは、転職先選びの軸がまだ定まっていません
すべてに答えが出なくてもかまいません。答えに詰まった問いこそ、次に考えるべきことを教えてくれます。
相談しても変わらなかったなら、それは十分な理由になる
辞める前に一度相談してほしいのは、辞めることを止めるためではありません。相談して変わったなら、辞めずにすみます。相談しても変わらなかったなら、「自分にできることはやった」と納得して次へ進めます。どちらに転んでも、その経験は無駄になりません。相談したのに何も変わらなかった、あるいは相談したことでかえって扱いが悪くなったなら、それはもう、あなたが我慢し続ける理由はないというサインです。
辞める前に「異動」という選択肢も確かめる
複数の園を運営する法人や会社で働いているなら、退職の前に、同じ法人内の別の園への異動ができないかを確かめてみてください。異動なら、給料や勤続年数、有給休暇の日数を引き継いだまま、人間関係だけを変えられることがあります。悩みの中心が特定の人や一つの園の風土にあるなら、異動で十分に解決する場合もあります。異動の希望の伝え方は、人間関係を理由に異動を希望するときで紹介しています。
04人間関係を理由にした転職で後悔しやすい3つのパターン
要点:人間関係で辞めたあとに後悔しやすいのは、勢いで辞めたとき、人間関係以外の条件だけで次の職場を選んだとき、自分の型に気づかないまま転職したときです。
人間関係を理由に転職した人がすべて後悔するわけではありません。けれど、後悔した人の話には、いくつかの共通点があります。
図4
- 1
つらい出来事の直後に勢いで辞める
「とにかく離れたい」が基準になり、次の職場を十分に調べないまま決めてしまいます
- 2
給料や通勤だけで次の職場を選ぶ
条件は良くなっても、職員の雰囲気や相談の仕組みを確かめておらず、同じ悩みが起きます
- 3
自分の型に気づかないまま移る
質問できない、断れないといった癖がそのままで、新しい職場でも同じ形でつまずきます
勢いで辞めないための、ひと晩ルール
きつい言葉を言われた日の夜は、退職届を書きたくなるものです。けれど、その夜に出した結論は、翌朝には違って見えることがあります。辞めると決めるのは、少なくとも一晩、できれば休日を一日はさんでから。それでも気持ちが変わらなければ、それは勢いではなく、あなたの判断です。
自分の型は、次の職場で一つだけ変える
三つ目のパターンを避けるには、次の職場で変える動き方を一つだけ決めておくのが現実的です。たとえば「困ったことは、週に1回、小さいうちに主任に伝える」「頼まれたことは、その場で引き受けず、一度予定を確かめてから返事をする」「怖いと感じた人にこそ、最初の1か月は自分から挨拶と質問をする」といったものです。
いくつも変えようとすると、新しい職場に慣れる負担と重なって続きません。一つだけなら、入職してすぐの緊張している時期でも意識できます。その一つが、前の職場で限界まで追い込まれた流れを、途中で止めるきっかけになります。
「人間関係良好」の言葉だけを信じない
求人票の「人間関係良好」「アットホーム」といった言葉は、実際の職場の雰囲気を約束するものではありません。人間関係は、見学で職員同士のやりとりを見たり、面接で相談の仕組みを聞いたりして、自分の目と耳で確かめるしかありません。その方法は、後半の見出しで紹介します。転職全般で後悔を避けるための考え方は、転職で後悔しないための判断のしかたにもまとめています。
05相談事例:2回目の転職の前に、自分の「型」に気づいた
要点:人間関係を理由に一度転職したものの、次の職場でも同じ悩みにぶつかった保育士が、繰り返しの型に気づき、確かめる条件を決めてから3つ目の職場を選んだモデルケースです。
「次こそ」ではなく「今度は何を確かめるか」を決めた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- みやこさん(仮名)・27歳
- 保育士歴
- 6年目
- 勤務先
- 認定こども園(定員約120名)、2歳児クラスの複数担任(転職して1年目)
- 変化
- 転職前に見学した園 前回0園 → 今回3園/職場で相談できる相手 0人 → 2人
編集部最初の転職は、どんな理由だったのですか。
新卒で入った私立の保育園で、ベテランの先生にきつく当たられて、2年で辞めました。そのときは、とにかく早く離れたくて、家から近い小規模保育の園に見学もせずに決めたんです。職員が5人くらいの園でした。
編集部次の園では、どうでしたか。
最初はよかったんですけど、1年たった頃から、園長のパートナーの先生と合わなくなって。少人数だから逃げ場がないし、相談できる相手もいなくて。結局、前と同じように、言いたいことを我慢して、限界が来たところで辞めたいと思うようになりました。3年目のことです。
編集部3回目の転職を考えたとき、何が違ったのですか。
外の相談窓口で話を聞いてもらったとき、「2回とも、困っていることを言えないまま限界まで我慢していませんか」と言われたんです。転職を勧められるのかと思っていたら、先に自分の型の話をされて、正直ちょっと驚きました。でも、たしかにそうだったんです。そこから、次の園で確かめる条件を3つに絞りました。
編集部どんな条件ですか。
職員が多くて、クラスを複数担任で見ること。面談とか、困りごとを言える仕組みがあること。見学のときに、職員同士が普通に会話していること。この3つです。3つの園を見学して、職員室で先生たちが子どもの話で笑っていた今の園に決めました。それと、自分の中で「困ったことは月に1回は主任に言う」と決めています。
「次こそいい人がいますように」じゃなくて、「今度は何を確かめるか」に変わったんです。
みやこさん(仮名)
入職から1年が経ち、みやこさんは2歳児クラスを3人の担任で受け持っています。クラスの先生とは合わない場面もありますが、年2回の面談で主任に相談でき、園の中に気軽に話せる先輩が2人できたそうです。困りごとを溜め込む前に言えるようになったことが、一番の変化だと話しています。
みやこさんのケースで大事なのは、転職そのものではなく、2回の経験から「逃げ場のない少人数の職場」と「溜め込んでしまう自分の型」という二つの共通点を見つけたことです。職場の条件と自分の動き方の両方を少しずつ変えたことで、同じ悩みの繰り返しから抜け出せました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
06次の職場で同じことを繰り返さないための条件
要点:次の職場では、職員の人数や担任の体制、相談の仕組み、職員同士の雰囲気を、求人票、見学、面接、保育体験の各段階で確かめます。辞める手続きと並行して進めると、焦って決めずにすみます。
人間関係は入ってみないと分からない部分もありますが、事前に確かめられることも意外と多くあります。次の流れで、段階ごとに確かめていきましょう。
図5
- 求人票を読む職員数、クラスの担任体制、勤続年数の目安、面談や研修の有無を確かめる
- 見学する職員同士の声のかけ方、職員室の雰囲気、子どもへの言葉づかいを見る
- 面接で質問する困りごとの相談先、職員会議の進め方、異動や配置の決め方を聞く
- 保育体験に参加する半日でも一緒に働き、指示の出し方や休憩の過ごし方を体で感じる
- 内定後に確かめる担当クラスやシフト、配属先を書面で確認し、気になる点を入職前に聞いておく
見学と面接で確かめたい3つのこと
- 相談の仕組みがあるか:「職員が困ったとき、誰に、どんな形で相談できますか」と聞いてみてください。面談の回数や、主任以外の相談先があるかが分かります。
- 担任の体制と職員の人数:一人担任が多いか、複数担任か。小規模な園では、合わない人がいたときに逃げ場がなくなりやすいことも頭に入れておきます。
- 職員同士の会話の様子:見学のとき、職員同士が名前で呼び合っているか、すれ違うときに声をかけ合っているか、職員室で子どもの話をしているかを見ます。
面接で人間関係について確かめる質問の具体例は人間関係を面接で確かめる方法に、見学で見ておきたい点は園見学のチェックリストにまとめています。
入職してから最初の3か月で意識したいこと
条件を確かめて選んだ職場でも、最初の3か月は人間関係が固まっていく大事な時期です。この時期に、次のことを意識しておくと、同じ悩みを繰り返しにくくなります。
- 職員全員の名前と担当を1か月以内に覚え、自分から挨拶する
- 分からないことは、その日のうちに聞く。聞く相手を一人に偏らせない
- 歓迎会やランチの誘いは、特定のグループだけに偏らないように受ける
- 1か月目と3か月目に、主任に「困っていることはないか」を自分から話す時間をもらう
前の職場で悩んだ経験は、決して無駄ではありません。何がつらかったのかを知っている人は、同じ場面に早く気づけます。その経験を、次の職場で自分を守る力に変えていきましょう。
辞めるときの手続きも、あわせて確かめておく
期間の定めのない雇用なら、法律上は退職を申し入れてから2週間で雇用は終わります[3]。ただ、担任を持っているなら、引き継ぎを考えて、就業規則を確かめたうえで1〜3か月前に伝えるのが現実的です。
自己都合で退職した場合、失業保険(基本手当)の給付制限は、離職日が2025年4月1日以降なら原則1か月です[4]。一方、上司や同僚からの故意の排斥や著しい冷遇、嫌がらせを受けて離職した場合は、「特定受給資格者」と判断される例の一つに挙げられています[5]。該当するかどうかはハローワークが判断するため、嫌がらせを受けていた場合は、日付の入った記録を残しておくと説明の助けになります。
保育士の求人は多く、2026年7月時点の保育士の有効求人倍率は2.80倍で、全職種平均の1.15倍を大きく上回っています[6]。求人が多いぶん、焦らずに選ぶ余地があります。急いで決めるより、確かめる条件を満たす園を探すことに時間を使ってください。
07辞める前に、もう一度だけ確かめてほしいこと
要点:どの職場に移っても、人とのすれ違いがまったくなくなるわけではありません。そして、心と体が限界に近いなら、転職先を選ぶより先に休むことが必要です。
1. すれ違いのない職場は、ほとんどない
転職すれば、今つらい相手とは離れられます。けれど、どの職場にも、考え方の違う人や、言い方のきつい人はいます。大切なのは、すれ違いがゼロの職場を探すことではなく、すれ違いが起きたときに相談できる仕組みと、それを使える自分を持っておくことです。次の職場に過度な期待をかけすぎると、小さな違和感で「また失敗した」と感じてしまいます。
2. 心と体が限界なら、見極めは後回しでいい
ここまで、辞める前に見極めることの大切さを書いてきました。けれど、朝起き上がれない、涙が止まらない、食事がのどを通らないといった状態なら、見極めや転職活動は後回しにしてください。まず休むこと、かかりつけ医や心療内科に相談することが先です。誰かと話したいときは、厚生労働省の「こころの耳電話相談」(0120-565-455)に、平日の夕方から夜、土日の日中に電話できます[7]。
人間関係で辞めるかどうかを、一人で決めきれないときもあります。ほいくの相談室では、辞めるか続けるかを決めていない段階でも、職場の人間関係について話していただけます。転職を前提にせず、今の園でできることが残っていないかも一緒に考えます。
よくある質問
人間関係が理由で辞めると、面接で不利になりますか?
人間関係を理由にすること自体で不利になるとは限りませんが、前の職場の人の悪口に聞こえないよう伝え方に注意が必要です。「相談できる仕組みのある職場で、チームで保育をしたい」のように、次の職場で大事にしたいことに言い換えると伝わりやすくなります。言い換えの例は人間関係が理由の退職理由の例文を参考にしてください。
1年もたたずに人間関係で辞めるのは早すぎますか?
期間だけで決める必要はありません。ただ、短い期間で辞める場合は、次の職場で同じことを繰り返さないよう、原因と確かめる条件を整理しておくことが大切です。心身に不調が出ているなら、在籍期間より健康を優先してください。
人間関係で転職して、うまくいった人はいますか?
原因が特定の人や園の風土にあり、次の職場で相談の仕組みや職員の雰囲気を確かめてから選べば、転職後に働きやすさを感じられる可能性は高まります。反対に、見学をせずに急いで決めると、同じ悩みにぶつかりやすくなります。この記事の相談事例のように、過去の転職を振り返って確かめる条件を決めておくことが、体験談から学べる一番のことです。
辞めるか迷っている間、毎日をどう過ごせばいいですか?
迷っている間も、出来事のメモ、辞めたい理由の書き出し、就業規則での退職の申し出期限の確認など、辞める場合にも続ける場合にも役立つ準備を進められます。つらい相手とは必要な会話だけにとどめ、休日は仕事のことを考えない時間を意識して作ってください。
辞めたいけれど、担任の子どもたちに申し訳ない気持ちがあります。
その気持ちは、子どもたちを大切にしてきた証です。年度の区切りに合わせる、引き継ぎを丁寧にするなど、子どもへの影響を小さくする辞め方を考えることで、気持ちに区切りをつけている人は多くいます。
転職先の人間関係が、入ってみないと分からないのが怖いです。
すべてを事前に知ることはできませんが、見学や面接、保育体験で確かめられることは多くあります。職員同士の会話の様子、相談の仕組み、担任の体制の3つを確かめるだけでも、入ってからの「こんなはずじゃなかった」はかなり減らせます。
参考にした資料
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
- e-Gov法令検索「民法」
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。