夜、台所のテーブルで求人サイトを開く。「正社員」「担任」「自宅から20分以内」と条件を入れて検索すると、表示されたのは3件。そのうち1件は、募集が終わっていました。30年以上保育士を続けてきて、子どもと関わる仕事以外は考えたこともない。それなのに、次の職場がこんなに少ないのかと、画面の前でしばらく動けなくなる。
50代で「辞めたい」と感じる理由は、人によってさまざまです。体力が追いつかなくなってきた、親の介護が始まった、園の方針が変わった、園の定員が減って先行きが不安になった。どれも、本人の努力だけではどうにもならない事情です。けれども、いざ次を探し始めると、「この年齢で採ってくれるところはあるのか」という不安が、辞めたい気持ちよりも大きくなってしまいます。
この記事では、50代の保育士が「求人が少ない」と感じる理由をほどき、候補を広げる探し方と、50代だからこそ確かめたい選び方の基準をまとめました。保育士の求人は、全体で見れば決して少なくありません。見え方を変えると、選べる道はもう少し増えます。
この記事でわかること
- 50代の保育士が「求人が少ない」と感じる3つの理由
- 雇用形態・役割・施設・探し方の4つの軸で、候補を広げる方法
- 50代の経験が活きやすい職場と、それぞれで確かめたいこと
- 求人を選ぶときに確かめる、体力・社会保険・雇用期間などの項目
- 辞める前に確かめておきたい、雇用保険と手続きの基本
結論
保育士を辞めたい50代が「求人が少ない」と感じるのは、多くの場合、求人そのものが少ないからではなく、正社員・担任・近さといった条件を重ねて探しているためです。保育士の有効求人倍率は2026年7月時点で全国2.80倍と、全職種平均の1.15倍を大きく上回っています[1]。50代の転職では、雇用形態、担う役割、施設の種類、探し方の4つの軸で候補を広げ、そのうえで体力に合う担当、勤務時間帯、社会保険、雇用期間を確かめて選ぶと、長く無理なく働ける職場が見つかりやすくなります。
0150代で「求人が少ない」と感じる、3つの理由
要点:50代で求人が少ないと感じる理由は、条件の重ねすぎ、探すルートの偏り、地域による差の3つが中心です。求人全体の数よりも、自分の探し方の中で候補が減っていることが多いのです。
理由1:条件を重ねるほど、候補は急に減る
求人を検索するとき、私たちは無意識に条件を足していきます。正社員、担任、通勤20分以内、土日休み、残業なし。一つひとつはもっともな条件でも、5つ重なると、候補はほとんど残りません。50代の保育士は、30年近く同じ形で働いてきた人が多いぶん、「正社員で担任」が前提になっていることが少なくありません。
図1
- 保育士の求人全体地域の保育士の求人がすべて表示される状態
- 正社員に絞るパートや会計年度任用職員、派遣の求人が外れる
- 担任に絞るフリー、補助、一時保育などの求人が外れる
- 通勤20分以内に絞る隣の市や、乗り換えのある地域の園が外れる
- 土日休みに絞る土曜保育のある多くの認可保育園が外れ、数件だけが残る
これは一例ですが、どの条件で一番候補が減ったかを見ると、どこを広げればよいかが分かります。全部の条件を緩める必要はありません。一つか二つを動かすだけで、候補の数は大きく変わります。
理由2:探すルートが一つに偏っている
求人サイトだけで探していると、そのサイトに載っている求人しか目に入りません。地域の小さな法人や、市町村が募集する会計年度任用職員の求人は、自治体の広報やホームページ、ハローワークにだけ出ていることもあります。50代は、求人サイト以外のルートを組み合わせるだけで、見える求人の幅が変わります。
理由3:地域によって、保育の求人の事情が違う
保育士の有効求人倍率は東京都では4.04倍と高く[2]、地域による差があります。また、2026年4月時点の保育所等の定員充足率は全国で87.7%で、過疎地域など待機児童の少ない地域では、定員が埋まらないことが課題とされています[3]。地方で長く勤めてきた人ほど、近くに新しい求人が出にくいと感じやすいのは、こうした事情も関わっています。その場合は、通勤の範囲を少し広げるか、保育園以外の施設にも目を向けることで、候補を増やせます。
「辞めたい」理由によって、広げる方向は変わる
求人を探す前に、なぜ辞めたいのかをもう一度確かめておくと、広げる方向を間違えずに済みます。体力がつらいなら、勤務時間や担当年齢を変える方向。親の介護なら、勤務日数や休みの取りやすさを優先する方向。園の方針が合わないなら、施設の種類を変える方向です。理由と方向が合っていないと、せっかく転職しても同じ悩みが戻ってきます。年代を問わない辞めたい気持ちの整理は、ベテラン保育士が辞めたいときの働き方の変え方でまとめています。
02候補を広げる4つの軸:雇用形態・役割・施設・探し方
要点:50代の求人探しは、雇用形態、役割、施設の種類、探し方の4つの軸で広げると効果があります。一度に全部を広げるのではなく、自分が動かせる軸から一つずつ試してみてください。
図2
雇用形態
正社員だけでなく、パート、会計年度任用職員、派遣も候補に入れる。勤務時間と収入の釣り合いで選ぶ
体力や家庭の事情に合わせやすい
役割
担任だけでなく、フリー、乳児クラスの補助、一時保育、延長保育の担当も見る
経験がそのまま活きる
施設の種類
小規模保育、企業主導型、学童保育、児童発達支援、病児保育なども視野に入れる
行事や勤務時間の形が変わる
探し方
求人サイトに加え、ハローワーク、保育士・保育所支援センター、自治体の募集、法人の直接募集を使う
見える求人が増える
軸1:雇用形態を広げる
正社員にこだわらなければ、選べる求人は大きく増えます。パートなら勤務時間を短くでき、親の介護や自分の通院と両立しやすくなります。公立の保育所では、会計年度任用職員として保育士を募集していることがあります。会計年度任用職員は2020年4月に始まった地方公務員の任用制度で、2024年4月からは、パートタイムの会計年度任用職員にも条例で勤勉手当を支給できるようになりました[4]。募集の時期や条件は自治体ごとに違うので、住んでいる市区町村のホームページで確かめてください。正社員とパートの違いは保育士は正社員とパートのどちらがよいかで詳しく比べています。
軸2:役割を広げる
長く担任を続けてきた人ほど、フリーや補助の仕事を「格下」と感じてしまうことがあります。けれども、フリーの保育士は、急な欠員のときにどのクラスにも入れる経験が求められる立場です。50代の経験がもっとも活きる役割の一つと言ってよいでしょう。国も、保育士の業務を補助する人の雇い上げを支援する事業や[5]、保育士資格がなくてもできる周辺業務を担う保育支援者の配置を支援する事業を設けています[6]。担任以外の役割の求人が出る背景には、こうした仕組みもあります。
軸3:施設の種類を広げる
保育園以外にも、保育士の経験が活きる職場はあります。施設ごとに、50代の経験の活きる点と確かめたいことを並べました。
図3
| 施設 | 経験が活きる点 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 小規模保育(0〜2歳) | 乳児保育の経験、少人数での細やかな関わり | 職員数が少ないぶん、休みの取りやすさ |
| 企業主導型保育 | 認可保育園と同じような保育の経験 | 運営する企業の方針、利用する子どもの年齢 |
| 学童保育(放課後児童クラブ) | 子どもの集団をまとめる力、保護者対応 | 放課後児童支援員になるための研修の有無 |
| 児童発達支援・放課後等デイサービス | 一人ひとりの発達に合わせた関わり | 支援の方法を学ぶ研修や、送迎の有無 |
| 病児保育 | 体調の変化に気づく観察力 | 看護師との連携、利用の少ない日の勤務 |
学童保育の放課後児童支援員は、保育士などの資格を持ち、都道府県知事等が行う研修を修了した人がなれます[7]。児童発達支援や放課後等デイサービスでは、障害児10人までの単位ごとに児童指導員または保育士を2人以上配置することになっています[8]。病児保育事業は2023年度に全国4,342か所で実施されていて[9]、保育の経験を活かせる場が保育園の外にも広がっています。保育園以外の職場の選び方は、保育園以外で保育士が働ける職場にまとめています。
軸4:探し方を広げる
探し方は、2〜3つのルートを組み合わせるのがおすすめです。保育士・保育所支援センターは、都道府県や指定都市などが設置する保育士のための窓口で、2025年12月時点で全国75か所にあり、就職の相談や職業紹介を行っています[10]。地域の保育所の事情に詳しいので、近くで長く働ける職場を探したい50代には頼りになる窓口です。ハローワークでは、自治体や地域の小さな法人の求人も見つけやすくなります。
0350代の求人選びで、確かめておきたい6つのこと
要点:候補が広がったら、体力に合う担当、勤務時間帯、雇用期間と更新、定年と再雇用、社会保険、通勤の6つを確かめて絞り込みます。50代は「何年働けるか」まで含めて選ぶのがこつです。
図4
- 担当する年齢と、抱っこや移動の多さ腰や膝への負担を入職前に見積もれる
- 早番・遅番の時間帯と回数体力と家庭の事情に合う勤務か分かる
- 雇用期間と、更新の基準・上限有期契約の場合、何年働けそうかを確かめられる
- 定年の年齢と、定年後の再雇用の扱いこの先何年働けるかの見通しが立つ
- 社会保険に加入できるかパートや短時間勤務でも保険の扱いを確かめられる
- 通勤の手段と時間冬の朝や雨の日も無理なく通えるかを考えられる
6つすべてを満たす求人を探そうとすると、また候補が減ってしまいます。まずは、自分にとってとくに重い2つか3つを選び、それを満たす求人を残してください。残りの項目は、面接や見学で確かめながら比べれば十分です。どれを重く見るかは、辞めたい理由と、この先の暮らしの予定によって決まります。たとえば、親の介護が始まっているなら勤務時間帯と休みの取りやすさ、体力が心配なら担当年齢と早番の回数が、最初に確かめる項目になります。
有期契約なら、更新の上限を確かめる
パートや会計年度任用職員など、期間を決めて働く契約では、更新の有無と基準を確かめておくことが欠かせません。2024年4月からは、有期契約を結ぶときと更新するときに、更新上限(通算の契約期間または更新回数)の有無と内容を明示することが義務になりました[11]。求人の段階でも、更新する場合の基準を示すことが求められています[12]。
パートでも社会保険に入れるかを確かめる
短時間で働く場合、社会保険に入れるかどうかは、50代の暮らしに大きく関わります。2026年10月1日からは、短時間労働者の加入要件のうち、月額8.8万円以上という賃金の要件が撤廃されました[13]。残る主な要件は、週の所定労働時間が20時間以上であること、学生でないこと、従業員51人以上の企業であることなどです[13]。2か月を超えて雇用される見込みがあることも必要です[14]。勤務先の規模によって扱いが変わるので、面接で確かめてください。
定年と再雇用は、就業規則で確かめる
50代の転職では、「定年まであと何年か」「定年後も働けるか」も選ぶ基準になります。定年の年齢や再雇用の扱いは、法人ごとに就業規則で決められています。面接では聞きにくいと感じるかもしれませんが、「長く働きたいので、定年後の働き方も教えてください」と前向きな理由を添えれば、自然に確かめられます。
04相談事例:「3件」から「9件」へ、探し方を変えた54歳
要点:ここでは、求人が少ないと感じていた50代の保育士が、4つの軸で候補を広げて職場を決めたモデルケースを紹介します。どの軸を動かしたかに注目してください。
正社員で担任、という前提を一度外してみた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ゆりえさん(仮名)・54歳
- 保育士歴
- 32年目(相談当時)
- 勤務先
- 地方の町にある私立の認可保育園(定員約45名)、1歳児クラス担任
- 家族
- 夫と2人暮らし。近くに住む80代の母の通院に月2回付き添う
- 変化
- 検討できる求人 3件 → 9件/1日の拘束時間 約9時間 → 6時間半
編集部辞めようと思った理由を教えてください。
園の定員が埋まらなくなって、来年度はクラスを合わせるっていう話が出たんです。それに、母の通院の付き添いで月に2回は休まないといけなくて、そのたびに同僚に頭を下げるのがつらくて。30年いた園なので、辞めるって決めるまでに半年かかりました。
編集部求人を探してみて、どうでしたか。
正社員で担任、家から20分以内で探したら、3件しかなかったんです。ああ、もう50代は無理なんだなって。相談したときも、正直「年齢的に厳しいですね」って言われると思ってました。でも、乳児の経験を何年、どんなふうにやってきたかを具体的に聞いてくれて、そこからだったんです、気持ちが変わったのは。
編集部どうやって候補を広げたのですか。
4つの軸を一つずつ動かしてみました。正社員にこだわらないで、市の会計年度任用職員も見る。担任じゃなくて、一時保育やフリーも見る。隣の市の小規模保育園と病児保育室も入れる。それから、保育士・保育所支援センターにも相談しました。そうしたら9件になって。数より、「選べる」っていう感覚が戻ってきたのが大きかったですね。
編集部最終的に、どこに決めたのですか。
市の会計年度任用職員として、公立保育所の一時保育を担当することにしました。1日6時間半、週5日で、社会保険にも入れます。1年ごとの更新なので、更新の基準もちゃんと聞きました。相談した人も「更新がある分、安定の面では正社員と違います」ってはっきり言ってくれて、そのうえで選べたので納得しています。
求人が少なかったんじゃなくて、私の探し方の窓が小さかったんだと思います。
ゆりえさん(仮名)
ゆりえさんは年度末で退職し、4月から公立保育所で一時保育の担当になりました。母の通院の日は、前もって有給休暇を申請して付き添えるようになり、同僚に頭を下げる心苦しさもなくなったそうです。収入は以前より下がりましたが、夫と話し合い、体力と家族の時間を優先すると決めていたので、後悔はないと話しています。
このケースから持ち帰れるのは、「求人が少ない」の中身を分けてみることです。どの条件で候補が減っていたのかが分かれば、広げる軸も自然に決まります。雇用期間や収入など、選んだ道の弱いところを知ったうえで決めたことも、納得につながっています。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
検討できる求人
1日の拘束時間
母の通院の付き添い
使った求人のルート
0550代の応募と面接で、伝え方を少し変える
要点:50代の応募では、経験の長さをそのまま並べるより、「これから何ができるか」と「どんな働き方を望むか」を具体的に伝えるほうが、採用する側の不安を減らせます。
採用する側が50代の応募者に対して気にするのは、主に三つです。新しい職場のやり方に合わせてもらえるか、体力的に続けられるか、年下の職員と一緒に働けるか。この三つに、こちらから先に答えておくと、面接はぐっと話しやすくなります。
経験は「年数」より「場面」で伝える
「保育士歴32年です」と言うより、「1歳児クラスを通算12年担当し、食事やトイレの自立を保護者と一緒に進めてきました」と伝えるほうが、採用する側は入職後の姿を想像できます。担当した年齢、得意な場面、保護者対応で心がけてきたことを、2〜3つの場面に絞って話せるように準備しておきましょう。
体力と勤務の希望は、正直に、前向きに
体力の不安を隠して入職すると、あとで自分が苦しくなります。「抱っこの多い0歳児クラスより、1〜2歳児クラスで力を発揮できます」「早番は週2回までなら無理なく入れます」のように、できることを先に、条件を具体的に伝えると、わがままではなく働き方の相談として受け止めてもらえます。
年下の職員とのかかわり方を、自分の言葉で
「新しい園では、まずその園のやり方を教わる立場でいたいと思っています」と一言添えるだけで、採用する側の不安は大きく減ります。長く同じ園にいた人ほど、この一言が効きます。
06辞める前に確かめておきたい、お金と手続き
要点:50代で辞める場合は、雇用保険の給付日数、離職の理由による扱いの違い、健康保険の切り替えを、退職の前に確かめておきます。長く加入してきた人ほど、知っておくと安心できる仕組みがあります。
雇用保険の給付日数は、加入期間で変わる
自己都合で辞めた場合の基本手当の給付日数は、年齢を問わず、雇用保険の被保険者であった期間が20年以上なら150日です[15]。2025年4月以降に自己都合で離職した場合、給付制限は原則1か月です[16]。倒産や解雇などで離職した特定受給資格者などの場合は、年齢と加入期間に応じて給付日数が変わり、45歳以上60歳未満で加入期間20年以上なら330日です[17]。
体力や家族の介護による離職は、扱いが変わることがある
体力の不足や心身の障害、家族の介護など、家庭の事情の急変による離職は、正当な理由のある自己都合離職として「特定理由離職者」に当たる場合があります[18]。当てはまるかどうかはハローワークが判断するので、離職の事情を書き出し、手続きのときに窓口で相談してください。失業保険の手続きの流れは退職後の失業保険の手続きで詳しく紹介しています。
健康保険は、退職前に切り替え先を決めておく
退職後は、会社の健康保険の任意継続、国民健康保険、家族の扶養のいずれかに切り替えます。任意継続は、退職日の翌日から20日以内に申し出る必要があります[19]。期限が短いので、どれを選ぶかは退職前に決めておくと慌てずに済みます。
0750代だからこそ、伝えておきたい2つのこと
要点:一つは、条件を広げることと、自分の経験を安く見積もることは違うということ。もう一つは、体の声を後回しにしないことです。
1. 条件を広げても、経験の価値は下がらない
雇用形態や役割を広げると、「妥協した」「格下の仕事を選んだ」と感じてしまう人がいます。けれども、フリーや一時保育、補助の仕事は、どのクラスにも入れる経験と、初めて会う子どもや保護者に安心してもらえる落ち着きが求められる仕事です。30年の経験がなければ務まらない場面もたくさんあります。広げたのは条件であって、あなたの経験の価値ではありません。
2. 体のサインを、最後まで我慢しない
50代は、腰や膝の痛み、更年期の不調など、体の変化が仕事に響きやすい年代です。「あと数年だから」と痛みを我慢して続けると、辞めたあとの生活にまで影響が残ることがあります。痛みや不調が続くときは、仕事を休んででも医療機関を受診してください。眠れない、気持ちが沈む日が続くときは、厚生労働省の「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)でも話を聞いてもらえます[20]。
長く続けてきた仕事を手放すかどうかは、一人で決めるには重すぎることもあります。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていない段階でも、これまでの経験を一緒に振り返り、候補の広げ方を考える相談を受けています。50代のこれからの働き方を、話しながら整理してみてください。
よくある質問
50代で、保育士の正社員として転職するのは難しいですか?
正社員の求人もありますが、担任や通勤の近さなど条件を重ねるほど候補は減ります。正社員を譲れない条件にするなら、施設の種類や通勤の範囲など、ほかの軸を広げると見つかりやすくなります。正社員とパートのどちらが自分に合うかを、収入と体力の両面から考えておくことも大切です。
保育園以外の施設は、50代の未経験でも働けますか?
学童保育や児童発達支援などは、保育士の資格や経験を活かせる職場です。ただし、学童保育の放課後児童支援員になるには都道府県知事等が行う研修の修了が必要なように[7]、職場ごとの条件があります。未経験の分野では研修の有無と、入職後に教わる体制を確かめてください。
パートで働く場合、社会保険には入れますか?
定年が近いのに転職する意味はあるのでしょうか?
定年や再雇用の扱いは法人ごとに違うため、転職先によっては今の園より長く働ける場合もあります。体力に合った働き方に変えることで、結果的に働ける年数が延びることもあります。就業規則で定年と再雇用の扱いを確かめたうえで判断してください。
しばらく休んでから、また保育の仕事に戻ることはできますか?
戻ることはできます。一度現場を離れてから復職する保育士もいます。50代での再就職の進め方は50代の保育士の再就職で詳しく紹介しているので、休む前に読んでおくと見通しを立てやすくなります。
求人に年齢が書かれていないとき、応募してもいいのか迷います。
年齢が書かれていない求人には、気後れせずに応募してかまいません。気になる場合は、応募の前に問い合わせて、担当予定のクラスや勤務時間を聞いてみてください。やりとりの中で、経験のある人を求めているかどうかも見えてきます。
参考にした資料
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
- 総務省「地方自治法の一部を改正する法律について(会計年度任用職員制度関係)」(2023年5月30日)
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条
- 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 第5条・第66条
- こども家庭庁「多様なニーズに対応した保育の充実②(病児保育・延長保育・一時預かり等)」令和8年3月版
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
- 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
- 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」
- 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト「社会保険加入の要件」
- ハローワーク「基本手当の所定給付日数」
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
- ハローワーク「基本手当の所定給付日数」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- 協会けんぽ「任意継続」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。