保育士のブラック保育園の見分け方|離職率が高い園の特徴

求人サイトを眺めていると、同じ園の名前に何度も出会うことがあります。半年前にも、3か月前にも、そして今月も。「人気があって増員しているのかな」と思う一方で、どこか引っかかる。そんな小さな違和感は、意外と当たっていることがあります。

ブラックな保育園かどうかは、入ってしまえば数週間で分かります。けれど、入ってから気づいたのでは、引っ越しや前の園への申し訳なさ、子どもたちへの思いが重なって、簡単には動けません。だからこそ、知りたいのは「入る前に、どこを見れば気づけるのか」のはずです。

この記事では、ブラックな保育園と呼ばれる園、とくに離職率が高い園に共通する特徴を、人が辞め続ける仕組みとして整理しました。そのうえで、求人を見たとき、見学のとき、面接のとき、内定のあとの4つの場面で気づけるサインを具体的に挙げています。怖がらせるためではなく、自分を守る目を持つための記事です。

この記事でわかること

  • 「ブラックな保育園」が指す中身と、法律の問題・合う合わないの違い
  • 離職率が高い園で、人が辞め続ける仕組み
  • 離職率が高い園に共通する7つの特徴
  • 求人・見学・面接・内定後の4つの場面で気づけるサイン
  • 入職後に「もしかして」と感じたときの記録と相談先

結論

ブラックな保育園を入る前に見分けるには、その園に「人が辞め続ける仕組み」があるかどうかを見ます。具体的なサインは、一年中求人が出ている、給与や残業の説明があいまい、休憩や有給が形だけになっている、職員の経験年数が極端にかたよっている、見学や質問を嫌がる、の5つが代表的です。1つ当てはまるだけでブラックと決めつける必要はありませんが、求人票・見学・面接・内定後の書面の4つの場面で3つ以上のサインが重なる園は、離職率が高い園に共通する形に近いと考え、返事を急がずに確かめてください。

01「ブラックな保育園」とは、何がそろった園のことか

要点:ブラックな保育園という言葉には、法律に反している状態と、人が辞め続けて現場が回らない状態の2つが混ざっています。どちらに当たるのかを分けて考えると、見るべきサインがはっきりします。

「ブラック」という言葉は便利ですが、人によって指しているものが違います。休憩が取れない、残業代が出ないといった法律の話をしている人もいれば、行事が多くてつらい、園長と保育観が合わないといった相性の話をしている人もいます。両方とも本人にとってはつらいことですが、対処の仕方は大きく違います。

図1

観点法律の問題になりうること合う・合わないの問題
休憩6時間を超えて働くのに45分の休憩がない、休憩中も子どもを見ている休憩室が狭い、休憩の時間帯が希望と合わない
残業残業代が出ない、届出なしに残業させている行事前に残業が増えるが、残業代は出ている
人間関係人格を否定する言葉や、無視・仲間外れが続き、相談しても対応されない先輩の指導が細かい、話し方がきつく感じる
条件求人や契約で示された条件と実際が大きく違う条件どおりだが、思っていたより行事が多い
対処の方向記録を残し、労働局などの窓口に相談できる話し合いや配置換え、園選びの見直しで考える
図1 「法律の問題」と「合う・合わない」の違い

法律で決まっていることの例を挙げると、休憩は労働時間が6時間を超える場合に少なくとも45分、8時間を超える場合に少なくとも1時間、労働時間の途中に与えて自由に使わせることになっています[1]。残業をさせるには、職員の過半数で作る労働組合、それがなければ職員の過半数を代表する人と書面の協定(36協定)を結び、労働基準監督署に届け出る必要があります[2]。時間外労働には25%以上の割増賃金を支払うことも決まっています[3]。

人間関係のトラブルも、一定の条件を満たせば職場のパワーハラスメントに当たります。優越的な関係を背景に、業務上必要な範囲を超えた言動で働く人の就業環境が害されるもので、防止のための措置はすべての事業主の義務になっています[4]。相談したことを理由に不利益な扱いをすることも禁止されています[5]。

一方で、相性の問題は「ブラック」と呼ばれていても、別の人にとっては働きやすい園かもしれません。この記事でいうブラックな保育園は、法律に反する状態が放置されていて、その結果として人が辞め続けている園を指すことにします。

02離職率が高い園で、人が辞め続ける仕組み

要点:離職率が高い園では、一人が辞めると残った職員に仕事が集まり、休憩や有給が削られ、次の人が辞める、という連鎖が起きています。個々の問題より、この連鎖が止まらない状態こそが見分けるべきポイントです。

人が辞めるのは、どの園でも起きることです。結婚や出産、引っ越し、家族の介護など、職場とは関係のない理由もたくさんあります。問題は、辞めた人の穴が埋まらないまま次の人が辞め、それが何年も続いている状態です。

図2

  1. 1人が辞める年度途中の退職で、担任や早番・遅番の穴があく
  2. 残った人に仕事が集まる書類、行事の準備、シフトの穴埋めが一部の職員に偏る
  3. 休憩と有給が削られる休憩中も子どもを見る、有給を言い出せない雰囲気になる
  4. 新人が育つ前に辞める教える余裕がなく、入ったばかりの職員が孤立する
  5. 一年中求人を出す募集をかけ続けても定着せず、同じ求人が繰り返し出る
図2 人が辞め続ける園で起きている連鎖

この連鎖の中にいる園では、職員一人ひとりは真面目に頑張っています。だからこそ外からは見えにくく、見学に来た人に「みんな一生懸命ですよ」と胸を張れてしまう。見分けるには、頑張りの量ではなく、連鎖を止める仕組みがあるかどうかを見る必要があります。

離職率の数字は、目安として知っておく

保育所の常勤保育士の離職率は、平成29年の調査で9.3%でした。公営では5.9%、私営では10.7%です[6]。少し古い数字で、園ごとの差も大きいため、あくまで目安です。それでも「1年で職員の1割前後が入れ替わる」という感覚を持っておくと、面接で聞いた数字が多いのか少ないのかを考える手がかりになります。

図3

保育所の常勤保育士の離職率(平成29年・社会福祉施設等調査より)[6]

全体9.3%
公営5.9%
私営10.7%
図3 保育所の常勤保育士の離職率(平成29年・社会福祉施設等調査より)[6]

数字の聞き方や計算の仕方は、離職率・職員数・年齢層の確かめ方で詳しく紹介しています。

03離職率が高い園に共通する7つの特徴

要点:一年中の求人、経験年数のかたより、あいまいな条件説明、形だけの休憩と有給、仕事の量に見合わない時間、上からの一方的な決め方、子どもへの荒い関わり。この7つが重なるほど、人が辞め続ける仕組みができあがっています。

1. 一年中、同じ求人が出ている

4月入職に向けた募集が秋から冬に出るのは自然なことです。気をつけたいのは、季節に関係なく同じ職種の求人が出続けている園です。増園や定員の増加が理由のこともあるため、面接では「今回の募集は、増員と欠員のどちらですか」と聞いてみると、理由がはっきりします。

2. 職員の経験年数が極端にかたよっている

若い職員ばかりで、経験5年以上の人がほとんどいない。あるいは、園長と数人のベテランのほかは、入って1〜2年の人ばかり。こうした形は、中堅が続けて辞めているサインのことがあります。中堅がいない園では、新人を教える人がいないまま、ベテランに負担が集中します。

3. 給与や残業の説明があいまい

「残業はほとんどないです」「お給料は経験に応じて」と言うだけで、具体的な時間や金額が出てこない園は注意が必要です。求人では、賃金や時間外労働の有無、固定残業代がある場合はその内訳を、原則として最初の面接までに明示することになっています[7]。説明できないのか、説明したくないのか。どちらにしても、入ってからの説明も同じ調子になりがちです。求人票のどこを見ればよいかは求人票の見るポイントと、事実と違う求人の見抜き方にまとめています。

4. 休憩と有給が「制度としてはある」だけ

就業規則には休憩60分と書いてあっても、実際には子どもの横でお弁当を食べながら連絡帳を書いている。有給はあるけれど、取る人がほとんどいない。年10日以上の有給が付与される人に、園は年5日を取得させる義務がありますが[8]、それすら守られていない園もあります。

5. 仕事の量に対して、使える時間が足りない

行事が毎月のようにあり、壁面は月ごとに作り替え、手書きの書類が何種類もある。それなのに、書類の時間がシフトに入っていない。こうした園では、持ち帰りやサービス残業が「当たり前」になっています。

6. 決め方が上から一方的

職員会議が園長の話を聞くだけの場になっている、シフトや担当が前日に変わる、意見を言った人が次の年に担任を外される。こうした園では、職員が問題に気づいても口に出せず、改善が進みません。

7. 子どもへの関わりが荒い

保育中に大きな声で叱る声が続く、子どもを名前ではなく「ちょっと」と呼ぶ、泣いている子がそのままにされている。職員に余裕がない園では、子どもへの関わりにもそれが表れます。2025年10月からは、保育所等の職員による虐待について通報の義務なども定められました[9]。子どもへの関わりは、自分がその園で守りたい保育ができるかどうかにも直結します。

04入る前に気づくための、4つの場面別サイン

要点:サインは、求人を見たとき、見学のとき、面接のとき、内定のあとの書面の4つの場面に分かれて現れます。1つの場面だけで判断せず、場面ごとにメモを残して重なりを見ます。

図4

  1. 求人を見たとき何か月も同じ求人が出ている/給与が「〇万円〜〇万円」と幅が広すぎる/「アットホーム」「やる気重視」など言葉ばかりで数字が少ない
  2. 見学を申し込むとき見学の日時を園の都合で極端にしぼられる/見学なしで面接を勧められる
  3. 見学の当日職員が目を合わせない、あいさつが返ってこない/事務室に書類が山積み/保育中の大きな叱り声
  4. 面接のとき残業や有給を聞くと話をそらす/「みんな自主的に残っている」と言う/その場で返事を迫られる
  5. 内定のあと労働条件通知書がなかなか届かない/書面の内容が求人票や面接の説明と違う
図4 場面ごとに気づけるサイン

見学と面接では、「答えの中身」より「答え方」を見る

見学や面接で聞いた答えが、すべて本当だとは限りません。けれど、答え方には多くのことが表れます。残業の時間を聞いたときに、手元の資料を見ながら「昨年度の平均は月8時間ほどです」と答える園と、少し困った顔で「時期によりますね」とだけ言う園とでは、職員の働き方を把握しているかどうかが違います。見学で見る場所や順番は、園見学のチェックリストが参考になります。

求人票の段階で気づけることは、思ったより多い

求人票は園が自分で書くものなので、悪いことはまず書かれていません。それでも、書かれていないことや書き方のくせから気づけることがあります。たとえば、月給が「20万円〜30万円」のように幅が広すぎる求人は、実際にいくらになるのかが分かりません。「残業あり」とだけあって月の平均時間が書かれていない、休日の欄が「シフト制」だけで年間休日の数がない、といった書き方も、確かめるべき点が残っている状態です。

また、2024年4月からは、求人の段階で業務や就業場所の「変更の範囲」も示すことになりました[10]。複数の園を運営している法人なのに、異動の範囲がまったく書かれていない場合は、面接で必ず聞いておきます。人が辞め続ける法人では、欠員の出た園へ急に異動を命じられることもあるからです。

内定のあとの書面は、求人票と並べて見比べる

内定が出たら、労働条件を書面で受け取ります。労働契約を結ぶときには、就業場所や業務に加えて、その「変更の範囲」も示すことが必要です[11]。届いた書面は、求人票、面接のメモと机に並べて、給与の内訳、残業の扱い、休日の数、試用期間、異動の範囲が同じかどうかを一行ずつ確かめます。違う点が見つかったら、入職前に「求人票では〇〇とありましたが」と具体的に問い合わせてください。書面がなかなか届かない場合も、催促してかまいません。

その場で返事を迫られたら、いったん持ち帰る

人が足りない園ほど、早く決めてほしいと考えます。「今日返事をくれたら」「ほかにも応募者がいるので」と言われると、焦ってしまうかもしれません。けれど、返事を数日待ってもらうのは失礼なことではありません。「家族とも相談して、〇日までにお返事します」と伝え、そのあいだにメモを見直します。

図5

  • 同じ求人が半年以上出続けている欠員を埋めても定着していない可能性があります
  • 見学なしで面接や内定を勧められた職場を見られると困る事情があるのかもしれません
  • 見学中、職員どうしの会話がほとんどなかった相談や助け合いが起きにくい職場のことがあります
  • 保育中に大きな叱り声が何度も聞こえた職員にも子どもにも余裕がないサインです
  • 残業や有給を聞くと話をそらされた実態を把握していないか、話したくない可能性があります
  • 「残業はみんな自主的」と言われた残業代が出ない残業が当たり前になっていることがあります
  • 職員の経験年数が極端にかたよっている中堅が辞め続け、育てる人がいない状態のことがあります
  • その場で返事を迫られた人が足りず、急いで穴を埋めたい事情があるのかもしれません
  • 労働条件の書面がなかなか届かない入ってからの条件の食い違いにつながります
  • 書面の内容が説明と違う入職前に確認しないと、そのまま働くことになります
図5 返事をする前に確かめる、ブラック園のサイン10項目

当てはまる数が0〜2なら、気になった点を面接や書面で確かめれば十分な段階です。3〜5なら、ほかの園と比べながら慎重に考えたい段階です。6以上なら、条件がどれほど良く見えても、返事を急がず、第三者に相談してから決めることをおすすめします。

05相談事例:前の園で見逃したサインを、次は見逃さなかった

要点:新卒で入った園の経験から自分用のサイン表を作り、2回目の園選びで1つの園を辞退したモデルケースです。感覚ではなく数で判断したことが、相手の勢いに流されない支えになりました。

「当日中に返事を」と言われて、立ち止まれた

相談事例(モデルケース)

お名前
やよいさん(仮名)・26歳
保育士歴
4年目(相談当時)
勤務先
私立の認可保育園(定員約70名)、2歳児クラス担任
変化
残業代の出ない残業 月約40時間 → 月5時間程度(残業代あり)、休憩 ほぼ0分 → 毎日60分

編集部前の園では、どんな状態だったのですか。

やよいさん

休憩はあってないようなもので、子どもの横でおにぎりを食べながら連絡帳を書いていました。行事前は21時過ぎまで残るのに、残業はつけない決まりで。同期が5人いたんですけど、3年で4人辞めました。最後は私だけ、って感じです。

編集部次の園を探すときに、最初にしたことは何でしたか。

やよいさん

相談のときに「前の園で、入る前に気づけたことはありましたか」と聞かれて、書き出してみたんです。そしたら、けっこうあって。新卒のときは見学に行かず説明会だけで決めたこととか、面接で残業のことを聞いたら「若いうちは勉強だから」と言われたこととか。当時は全然おかしいと思っていなかったんですよね。

編集部そのメモは、どう役立ちましたか。

やよいさん

8項目くらいのサイン表にして、見学に持っていきました。1つ目の園は、見学が午睡中の15分だけで、先生たちとほとんど目が合わなかったんです。面接では「残業はみんな自主的に残っている」と言われて、最後に「今日中にお返事をいただけたら」って。表のうち4つに丸がつきました。前の私なら、求められてるって嬉しくなって、その場で「はい」と言っていたと思います。

編集部最終的に選んだ園は、どこが違いましたか。

やよいさん

見学が1時間あって、主任の先生が書類の時間を入れたシフト表を見せてくれました。残業のことを聞いたら「昨年度は月平均6時間くらい。行事前は増えるけど、全部申請してもらっています」って、すぐに数字が返ってきて。返事は1週間待ってもらえました。こちらを急かさない園なんだな、と思ったのを覚えています。

嬉しくて「はい」と言いそうになったとき、表の丸の数が止めてくれました。

やよいさん(仮名)

やよいさんは2つ目の園に入職して1年がたちました。休憩は休憩室で60分取り、残業は行事前の月に5時間ほど、すべて申請して残業代が出ているそうです。辞退した園の求人は、その後も何度か見かけたといいます。

注目したいのは、やよいさんが「ブラックかどうか」を一目で見抜いたわけではない点です。前の園の経験を言葉にしてサイン表を作り、その表で数えた。感覚ではなく数で判断したからこそ、相手の勢いに流されずに済みました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

前の園今の園

休憩

ほぼ0分
毎日60分

残業代の出ない残業

月約40時間
なし

申請している残業

なし
月5時間程度

返事までに待ってもらえた期間

その場で即答
1週間
図6 やよいさんの働き方の変化(モデルケース)

06「ブラックかどうか」より先に、知っておいてほしいこと

要点:サインはあくまで手がかりで、入る前に見抜けないこともあります。見分けることと同じくらい、入ってから気づいたときの動き方を知っておくことが、自分を守る力になります。

1. サインが1つあっても、ブラックとは限らない

一年中求人が出ているのは、増園が続いているからかもしれません。見学の時間が短いのは、その日に感染症で欠席が多かったからかもしれません。サインを見つけたら、決めつける前に「理由を聞く」ことです。理由を聞かれて誠実に答えてくれる園は、それだけで信頼できる材料が一つ増えます。

2. どれだけ確かめても、見抜けないことはある

見学の日の職員は、いつもより丁寧かもしれません。面接で話してくれた数字が、実態と違うこともあります。入ってから「もしかして」と感じたときに、自分を責める必要はありません。見抜けなかったのはあなたの落ち度ではなく、見せないようにしていた側の問題です。

入職後に「もしかして」と感じたら

まずは、記録を残します。出勤と退勤の時刻、休憩が取れたかどうか、持ち帰った仕事の内容、言われた言葉と日時を、スマートフォンのメモでかまわないので毎日つけてください。記録は、園に改善を求めるときにも、外部に相談するときにも役立ちます。

明示された労働条件が実際と違う場合、働く人はすぐに労働契約を解除できると法律で定められています[12]。また、休憩や残業代、ハラスメントについて困ったときは、各都道府県の労働局や労働基準監督署の中にある総合労働相談コーナーで、無料・予約なしで相談できます[13]。平日の夜や土日に電話したい場合は、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)も利用できます[14]。相談先の選び方は労働条件の相談窓口にまとめています。

眠れない、出勤前に涙が出るといった状態が続いているなら、職場の問題を考えるより先に、医療機関を受診してください。働く人の「こころの耳電話相談」(0120-565-455)でも、心の不調について話を聞いてもらえます[15]。

一人で判断しきれないときは

サイン表を作っても、「これくらいは普通なのかな」と迷うことはあります。とくに最初の職場しか知らない人ほど、何が普通なのかが分かりにくいものです。働きやすい園の特徴を知っておくと、比べる基準ができます。働きやすい園の見分け方とホワイト保育園の特徴もあわせて読んでみてください。ほいくの相談室では、求人を見て感じた違和感を一緒に言葉にするところから相談を受けています。応募するかどうか決めていなくても大丈夫です。

よくある質問

口コミサイトで評判が悪い園は、ブラックだと考えていいですか?

口コミは書いた人の立場や時期によって大きく変わるため、それだけで判断するのは危険です。気になる書き込みがあったら、その内容を見学や面接で確かめる材料として使ってください。

「離職率は低いです」と言われましたが、本当か確かめる方法はありますか?

「低い」という言葉ではなく、「昨年度は何人入って、何人辞めましたか」と人数で聞くのが確実です。あわせて職員の経験年数の分布を聞くと、数字の裏づけになります。

求人の給与がとても高い園は、ブラックの可能性がありますか?

給与が高いこと自体は悪いことではありません。ただし、固定残業代が含まれていないか、手当がつく条件は何かを確かめる必要があります。内訳を聞いてすぐに答えてくれるかどうかも判断材料になります。

ブラックな園だと分かったら、すぐに辞めてもいいですか?

契約で示された条件と実際が違う場合は、すぐに契約を解除できる決まりがあります[12]。そうでない場合も、期間の定めのない雇用なら申し入れから2週間で退職できます[16]。ただ、勢いで辞める前に、記録を残し、相談窓口で状況を整理しておくと、次の園選びにも役立ちます。

新卒で職場を知らなくても、ブラックな園を見分けられますか?

比べる経験がない分、「これが普通」と受け止めてしまいやすいのは確かです。だからこそ、感覚ではなく、この記事のサイン表のように項目を決めて数えるやり方が向いています。見学は2園以上に行き、同じ項目で比べると違いが見えやすくなります。新卒の園選びで起きやすい失敗は新卒の園選びで失敗しないためににまとめています。

小さな園や新しい園は、ブラックになりやすいですか?

規模や開園からの年数だけでは決まりません。小さな園でも職員が長く働いている園はありますし、新しい園でも仕組みが整っている園はあります。7つの特徴とサイン表で、一つずつ確かめてください。

参考にした資料

  1. e-Gov法令検索「労働基準法」
  2. 確かめよう労働条件「時間外・休日労働と割増賃金」
  3. 厚生労働省 FAQ「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」
  4. 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
  5. 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
  6. 厚労省「保育士の現状と主な取組」(2020年8月24日 検討会参考資料1)
  7. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  8. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  9. こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」
  10. 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
  11. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
  12. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  13. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  14. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  15. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  16. e-Gov法令検索「民法」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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