保育士の面接で職場環境を確かめる質問リスト|有給取得率の聞き方

面接の前の晩、聞きたいことをメモに書いては消しています。「有給は取れますか」「残業はどのくらいですか」。どれも一番知りたいことなのに、書いた文字を見ると急に図々しく思えてくる。条件のことばかり聞いたら、やる気がないと思われるのではないか。結局、当たり障りのない質問だけが残ってしまう。

けれど、入ってから「こんなはずじゃなかった」と思うことの多くは、面接で聞いておけば分かったことです。職場環境を確かめる質問は、わがままではなく、長く働くための準備です。園の側も、すぐに辞めてしまう人より、納得して入ってくれる人を求めています。

この記事では、保育士の面接で職場環境を確かめるための質問を、テーマ別のリストにしました。とくに聞きにくい有給取得率や残業時間については、角を立てない言い回しと、返ってきた答えの読み方まで紹介しています。面接の前の晩に、このリストから自分に必要な質問を選んでみてください。

この記事でわかること

  • 面接で職場環境を聞いてもよい理由と、聞くタイミング
  • 時間・休み・人・仕事の中身・条件の5つのテーマ別の質問リスト
  • 有給取得率や残業時間を、角を立てずに聞く言い回し
  • 答えの読み方:安心できる答えと、もう一歩聞きたい答え
  • 面接で聞ききれなかったことを確かめる方法

結論

保育士の面接で職場環境を確かめるには、「残業と持ち帰り」「有給と休憩」「職員の定着と支え合い」「担当と仕事の中身」「条件の書面」の5つのテーマから、自分に必要な5〜7問を選び、面接の後半の逆質問の時間に聞きます。有給取得率のように聞きにくい項目は、「長く働きたいので」と理由を添え、「昨年度の平均の取得日数はどのくらいですか」と日数で聞くと、角が立たず具体的な答えが返ってきやすくなります。答えの中身だけでなく、数字ですぐに答えられるかどうかも、その園の職場環境を知る大事な手がかりになります。

01面接で職場環境を聞くのは、失礼なことではない

要点:労働条件は、本来、園が面接までに示すべきものです。職場環境を聞くことは、条件を確かめる当然の行動で、「長く働きたい」という前向きな理由を添えれば、むしろ真剣さとして伝わります。

求人や募集の際には、業務内容、就業時間・休憩・休日、時間外労働の有無、賃金などを、原則として最初の面接などまでにすべて示すことになっています[1]。つまり、働く条件をきちんと説明するのは園の役目で、それを確かめるのは応募する側の当然の権利です。遠慮して聞かずに入職し、あとで食い違いに気づくほうが、園にとっても負担になります。

東京都の調査でも、保育士が今の職場で改善を望む項目には、職員数の増員や事務・雑務の軽減、職員間のコミュニケーション、勤務シフトの改善が並んでいます[2]。給料だけでなく、働く環境そのものが保育士にとって大きな関心事だということです。面接でそこを確かめたいと思うのは、ごく自然なことです。

聞くタイミングは「逆質問」の時間

面接の流れの中で、職場環境の質問をするのに一番向いているのは、面接の後半に「何か質問はありますか」と聞かれる逆質問の時間です。面接官の説明の中で答えが出た質問は省き、残ったものを聞きます。

図1

  1. 園の説明を聞く園の方針や求人の内容の説明の中で、答えが出た質問にメモで線を引く
  2. 質問に答える志望動機や経験について聞かれる。自分が大事にしたい働き方も、ここで伝えておく
  3. 逆質問をする残った質問のうち、優先度の高いものから3〜5問を聞く
  4. 条件を確認する給与や勤務時間の説明が足りなければ、最後に書面で示してもらえる時期を聞く
  5. お礼を伝える時間を取ってもらったことにお礼を伝え、答えてもらった内容をその日のうちにメモに残す
図1 面接の流れと、職場環境を聞く場面

面接でよく聞かれる質問への答え方は、保育士の面接でよく聞かれる質問にまとめています。答える準備と、聞く準備は、セットで進めておくと安心です。

02テーマ別の質問リスト

要点:職場環境の質問は、「時間」「休み」「人」「仕事の中身」「条件の書面」の5つのテーマに分けると漏れがありません。全部を聞く必要はなく、自分が一番気にしているテーマから優先して選びます。

図2

テーマ質問の例答えで確かめること
時間「昨年度の残業は、月平均でどのくらいでしたか。行事前の月はどうですか」残業の量と、繁忙期の山の大きさ
時間「指導計画や日誌などの書類は、勤務時間内に書く時間がありますか」持ち帰りが前提になっていないか
休み「昨年度の有給休暇の平均取得日数は、どのくらいでしたか」有給が実際に取れているか
休み「休憩は何分で、どちらで取っている方が多いですか」子どもから離れて休めるか
人「昨年度は何人の先生が入って、何人退職されましたか」職員の定着と入れ替わりの多さ
人「新しく入った先生は、どなたが、どのくらいの期間フォローしますか」新人を支える仕組みがあるか
仕事の中身「担当するクラスは、いつごろ、どのように決まりますか」担当の希望が聞いてもらえるか
仕事の中身「早番と遅番は、月に何回くらい回ってきますか」生活リズムへの影響
条件の書面「労働条件の書面は、いつごろいただけますか」条件をきちんと示す姿勢があるか
図2 面接で職場環境を確かめる質問リスト

時間のテーマ:残業と持ち帰りは「月平均」と「繁忙期」で聞く

残業については、「ありますか」ではなく、月平均の時間と、行事前などの忙しい月の時間を分けて聞きます。保育園の残業は、運動会や発表会の前に大きく増えることが多いため、平均だけでは実感とずれることがあります。あわせて、書類を勤務時間内に書く時間があるかを聞くと、持ち帰りの有無が見えてきます。残業の聞き方は面接で残業について聞くときの聞き方でさらに詳しく紹介しています。

休みのテーマ:有給と休憩は「実際に」を添えて聞く

有給と休憩は、制度としてあるかどうかではなく、実際に取れているかが知りたいところです。聞き方のこつは、このあとの見出しで詳しく紹介します。休憩については、法律で、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間を、労働時間の途中に与えることになっています[3]。「何分ですか」だけでなく「どちらで取っていますか」と場所を聞くと、子どもから離れて休めるかどうかが分かります。

人のテーマ:人間関係は「仕組み」で聞く

人間関係について「職場の雰囲気はどうですか」と聞いても、「みんな仲が良いですよ」という答えしか返ってきません。代わりに、職員の入れ替わりの人数や、新しい職員のフォローの仕方といった「仕組み」を聞きます。仕組みがあれば、人が替わっても支え合いが続きやすいからです。退職者の人数の聞き方と読み方は離職率や職員数の確かめ方、人間関係について面接で確かめる方法は人間関係を面接で確認する方法でも紹介しています。

仕事の中身のテーマ:担当とシフトの決まり方を聞く

担当クラスの決まり方は、働き始めてからの満足度を大きく左右します。乳児クラスを希望しているのに毎年幼児クラスになる、ということが続くと、やりがいも薄れていきます。担当が希望調査で決まるのか、園長が決めるのかを聞いておきます。早番・遅番の回数も、子育て中の人や通勤に時間がかかる人にとっては大事な質問です。

研修や行事の日の扱いも聞いておく

見落としやすいのが、研修や行事の日の扱いです。土曜日の研修に参加した場合に振替の休みがあるのか、運動会や発表会が休日に行われる場合はどう扱われるのか。こうした日の扱いは、年間の休みの実感に直結します。「休日の研修や行事に出た場合、振替のお休みはどのように取っていますか」と聞いておくと、年間休日の数字だけでは見えない部分が分かります。あわせて、園内研修や外部研修を勤務時間内に受けられるかどうかも聞いておくと、学びの機会と負担のバランスが見えてきます。

条件の書面のテーマ:書面がいつ届くかを聞く

最後に、労働条件を書面で示してもらえる時期を聞きます。2024年4月からは、労働契約を結ぶときに、就業場所と業務の「変更の範囲」も示すことが必要になりました[4]。書面の時期をはっきり答えてくれる園は、条件の説明にも誠実なことが多いものです。給与について面接で聞くときの言い回しは、給料について面接で聞く方法も参考になります。

03有給取得率の聞き方と、答えの読み方

要点:有給は「取得率」より「平均取得日数」で聞くと、園も答えやすく、比べやすくなります。園は職員の有給の取得状況を記録しているはずなので、具体的な数字を答えてもらうのは無理なお願いではありません。

有給休暇の基本を知っておく

有給休暇は、雇われてから6か月続けて働き、決められた労働日の8割以上出勤した人に、まず10日付与されます。その後は勤続年数に応じて増え、6年6か月以上で年20日になります[5]。パートなど週の労働日数が少ない人にも、日数に応じて付与されます[6]。

さらに2019年4月からは、年10日以上の有給が付与される人について、園は年5日を取得させる義務を負い、職員ごとの取得状況を記録する年次有給休暇管理簿を3年間保存することになっています[7]。つまり、園は職員の有給の取得日数を把握しているはずです。面接で「平均の取得日数」を聞くのは、園が持っている情報を教えてもらうことで、無理なお願いではありません。

角を立てない聞き方の例

有給の質問は、前置きの一言で印象が大きく変わります。「休みたい」ではなく「長く働きたい」という理由を添えるのがこつです。

  • 例:「長く働かせていただきたいので、働き方のイメージを持っておきたくて伺います。昨年度、常勤の先生方の有給休暇の平均取得日数は、どのくらいでしたか」
  • 例:「有給休暇は、年度の初めに計画を立てて取る形ですか。それとも、その都度申請する形ですか」
  • 例:「行事の時期以外であれば、連休につなげて取ることもできますか」

「取得率」と「取得日数」は違う

「有給取得率は何%ですか」と聞かれて、すぐに率を答えられる園は多くありません。取得率は、取得した日数を付与された日数で割ったものなので、勤続年数によって分母が変わります。

例:付与日数が20日のベテランが10日取れば取得率は50%ですが、付与日数が10日の2年目が10日取れば、付与された日数をすべて使い切ったことになります。同じ10日でも率は大きく違うため、比べるときは「平均で年に何日取れているか」という日数のほうが実感に近くなります。

答えの読み方

「昨年度の平均は10日くらいです。年度初めに希望を出してもらって、クラスで調整しています」のように、数字と取り方の両方が返ってくれば、有給が仕組みとして回っている園だと考えられます。「取りたい人は取れていますよ」とだけ返ってきた場合は、「平均すると何日くらいでしょうか」ともう一度だけ聞いてみてください。それでも数字が出てこないなら、実態を把握していないか、話しにくい事情があるのかもしれません。

なお、有給休暇を取得したことを理由に、賃金を減らすなどの不利益な扱いをすることは禁止されています[8]。また、有給は原則として働く人が指定した時季に取るもので、園が時季を変えられるのは「事業の正常な運営を妨げる」場合に限られます[9]。こうした基本を知っておくと、答えを聞いたときに、その園の考え方がよく見えてきます。

04答えの読み方:安心できる答えと、もう一歩聞きたい答え

要点:答えは、「数字で即答」「言葉だけ」「話をそらす」「後日回答」の4つの型に分けて読みます。言葉だけの答えにはもう一度だけ数字を尋ね、話をそらされたら、ほかの情報とあわせて慎重に判断します。

図3

数字ですぐに答える

「昨年度の平均は月6時間です」など。職員の働き方を把握し、隠す必要がない園であることが多い

安心材料

言葉だけで答える

「ほとんどないですよ」「取れていますよ」など。悪意がなくても、実態を数字で把握していないことがある

もう一度聞く

話をそらす

質問と違う話を始める、「入ってから慣れますよ」で終える。話しにくい事情があるのかもしれない

慎重に

後日回答を約束する

「確認してお伝えします」。本当に連絡が来るか、来た内容が具体的かで判断する

連絡を待つ

図3 面接で返ってくる答えの4つの型

1回だけ、言い換えて聞き直す

言葉だけの答えが返ってきたら、責める調子にならないよう、「ありがとうございます。目安として、月に何時間くらいになりますか」と、1回だけ言い換えて聞き直します。何度も同じことを聞くと、相手を問い詰めているように受け取られかねません。1回聞き直して数字が出なければ、それ以上は追わず、メモに「数字なし」と書いておきます。

答えた人の立場も考える

面接官が園長なら、園全体の状況を答えられるはずです。法人の本部の採用担当者が面接をしている場合は、園ごとの細かい数字を把握していないこともあります。その場合は、「見学のときに園の先生に伺ってもよいですか」と確かめ方を相談すると、相手も答えやすくなります。

05印象を損なわずに聞くための3つのこつ

要点:理由を添える、数字は「昨年度」で聞く、答えにお礼と一言を返す。この3つを守れば、職場環境の質問をしても印象を損なうことはほとんどありません。質問の数は、多くても7問程度にとどめます。

図4

  • 1

    理由を添える

    「長く働きたいので」「子育てと両立したいので」など、なぜ知りたいのかを一言添える

  • 2

    数字は「昨年度」で聞く

    「普段は」ではなく「昨年度の平均」と聞くと、相手も具体的な数字を思い出しやすい

  • 3

    答えに一言返す

    「ありがとうございます。それなら安心して働けそうです」など、受け止めたことを伝える

図4 職場環境の質問で印象を損なわない3つのこつ

質問の順番にも気を配る

逆質問の最初から給与や有給の質問を続けると、条件だけを気にしている印象を与えることがあります。最初の1問は、保育の方針や担当クラスなど、仕事の中身についての質問にし、その後に時間や休みの質問を続けると、自然な流れになります。質問は、優先度の高いものから順にメモに並べておき、時間が足りなくなったら下のほうを省きます。

メモは、面接の場で見てもかまいません。「質問をメモしてきたので、見ながらでもよろしいですか」と一言断れば、準備してきた真剣さとして受け取ってもらえることがほとんどです。答えを書き取るときも、「忘れないように書き留めさせてください」と添えれば、相手も安心して数字を話してくれます。覚えておこうとして話に集中できなくなるより、ずっと確実です。

06相談事例:理想どおりではなくても、知ったうえで選べた

要点:年齢を理由に条件を聞くことをためらっていた人が、質問を準備して面接に臨んだモデルケースです。理想どおりの答えではなくても、現実の数字を知ったうえで選べたことが、入職を決める支えになりました。

「この年で条件ばかり聞いたら」と思っていた

相談事例(モデルケース)

お名前
さわさん(仮名)・45歳
保育士歴
18年目(相談当時)
勤務先
公立保育園の会計年度任用職員(フルタイム)、2歳児クラスの補助
変化
面接で聞けた質問 0問 → 6問、有給の取得 年3日 → 年9日、早番 週3回 → 週1回

編集部面接で条件を聞くことに、どんな不安がありましたか。

さわさん

この年になって転職するのに、有給とか残業とか、条件のことばかり聞いたら、「扱いにくい人」と思われるんじゃないかって。前の転職のときは何も聞かずに入って、早番が週に3回あるのを入ってから知ったんです。中学生と高校生の子がいるので、朝が一番大変で。それでも、聞いたら落とされる気がして、言えませんでした。

編集部今回は、どんな準備をしたのですか。

さわさん

相談のときに、テーマを5つに分けて、自分に一番大事なのは「休み」と「早番の回数」だって整理しました。それで、質問を6つに絞って、それぞれの頭に「長く働きたいので」と付けて言えるように、家で声に出して練習しました。最初の質問だけは保育のことにしよう、というのも決めていました。

編集部面接では、どんな答えが返ってきましたか。

さわさん

有給の平均を聞いたら、園長先生が手元の資料を見ながら「昨年度は平均7日です。行事の前の月はちょっと難しいです」って、正直に言ってくれたんです。早番は「今は週2〜3回の方が多いけど、ご家庭の事情があれば相談に乗ります」と。全部が理想どおりではなかったけど、数字でちゃんと答えてくれたのが、なんだか嬉しかったですね。

編集部入職を決めたのは、どうしてですか。

さわさん

内定のときに、早番を週1回にしてもらえないかお願いしたら、乳児クラスの担当で、早番は週1回という形で書面に入れてくれました。有給も、行事のない時期にまとめて取れるように、年度初めに希望を出す仕組みがあると分かって。最初から全部を知っていたから、迷わずに決められました。

全部が理想どおりじゃなくても、先に数字で聞けていたから、入ってからがっかりしなかったんです。

さわさん(仮名)

さわさんはその園に入職して1年がたちます。有給は年9日取れ、早番は約束どおり週1回。朝は子どもたちを送り出してから出勤できる日が増えたそうです。「前の職場で年3日しか取れなかった有給が、3倍になりました」と話しています。

さわさんのケースで見落とせないのは、「理想の答え」を求めて質問したのではなく、「実際の数字」を知るために質問したことです。数字が分かれば、足りない部分を交渉したり、納得して受け入れたりできます。聞かずに入ると、その選択肢すら持てません。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

前の職場今の園

面接で聞けた質問

0問
6問

有給の取得

年3日
年9日

早番の回数

週3回
週1回
図5 さわさんの働き方の変化(モデルケース)

07面接の質問だけでは分からないことも、知っておく

要点:面接での答えは、園の「公式の答え」です。実態とずれることもあるため、見学で見たこと、内定後の書面と照らし合わせて判断します。入ってから条件が違うと分かったときの手立ても、知っておくと安心です。

1. 面接の答えは、見学と書面で裏づける

面接で聞いた数字は、見学のときの職員の様子や、内定後に届く労働条件の書面と照らし合わせます。「残業は月6時間」と聞いたのに、見学の日の夕方、事務室に何人も残っていた、ということがあれば、その点をもう一度確かめてみてください。園選び全体の進め方は働きやすい園の見分け方で、求人票・見学・面接の3段階に分けて整理しています。

2. 聞きすぎて疲れてしまわないように

質問のリストを作ると、全部聞かなければと思いがちです。けれど、面接の時間は限られていて、相手も一人の人です。自分が一番大事にしたいテーマを2つ決め、そこだけは必ず聞く。ほかは聞けたら聞く。それくらいの気持ちで臨むほうが、自然な会話になります。面接は園があなたを見る場であると同時に、あなたが園を見る場でもあります。対等な立場で話すつもりでいると、質問をすることへの遠慮も少し和らぎます。

3. 入ってから条件が違ったら

面接や書面で示された労働条件が、入ってみたら実際と違っていた場合、働く人は労働契約をすぐに解除できると法律で定められています[10]。面接で聞いたことのメモと、受け取った書面は、入職後もしばらく手元に残しておいてください。

面接の準備を一人でしていると、何を聞けばいいのか、聞いていいのかが分からなくなることがあります。ほいくの相談室では、応募するかどうか決めていない段階でも、面接で聞きたいことの整理から話を聞いています。声に出して練習してみるだけでも、当日の緊張はずいぶん変わります。

よくある質問

面接で有給休暇について聞くと、不採用になりませんか?

聞いたことだけで不採用になるとは限りません。「長く働きたいので」と理由を添え、平均取得日数のように具体的に聞けば、前向きな質問として受け止められやすくなります。もし有給の質問を嫌がる園なら、入職後も休みを取りにくい職場かもしれません。

逆質問は、いくつくらい用意すればいいですか?

5〜7問ほどメモに用意し、実際に聞くのは3〜5問が目安です。面接の説明の中で答えが出たものは省き、優先度の高いものから聞きます。時間が足りないときは、聞けなかった質問を見学や電話で確かめてもかまいません。

面接官が答えられなかった質問は、どうすればいいですか?

「後日、分かる範囲で教えていただけますか」とお願いし、連絡方法を確かめておきます。後日の連絡が具体的かどうかも、園の姿勢を知る手がかりになります。内定後に届く書面で確かめられる項目もあります。

パートの面接でも、職場環境について聞いていいですか?

もちろん聞いてかまいません。パートの場合は、勤務日や時間の希望が通るか、有給休暇がどのように付与されるか、クラスでの役割や職員会議の内容の共有方法などを聞いておくと、働き始めてからのずれが少なくなります。

年齢が高いと、職場環境のことを聞くのは不利になりますか?

年齢だけで不利になるとは限りません。経験が長い人ほど、自分に合う働き方を具体的に説明できる強みがあります。「家庭の事情で早番は週1回が望ましい」のように、希望と理由をセットで伝えれば、園も配置を考えやすくなります。

オンライン面接でも、同じように質問していいですか?

同じように聞いてかまいません。画面越しだと話が途切れやすいため、質問は短く、1つずつ区切って聞くと伝わりやすくなります。答えはその場で手元のメモに書き取り、面接後すぐに整理しておきます。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  2. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
  3. e-Gov法令検索「労働基準法」
  4. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
  5. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  6. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  7. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  8. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  9. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  10. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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