年度初めの職員会議。ホワイトボードに貼り出された係の割り振り表を見ると、自分の名前だけが5か所に書かれている。クラスのリーダー、運動会の係、保健の係、実習生の担当、そして壁面。隣の先生の名前は2か所だけ。「何か意見はありますか」と聞かれても、手を挙げる人はいない。
「私ばかり多い気がする」と思っても、口に出すのは難しいものです。言えば「みんな大変なのに」と思われそうで、断れば評価が下がりそうで、結局は今年も黙って引き受けてしまう。そうして持ち帰りが増え、休みの日も係の準備に追われていきます。
仕事を減らしてほしいと伝えることは、わがままではなく、業務の調整を頼むことです。ただし、伝え方を間違えると、気持ちが伝わらないまま関係だけがぎくしゃくしてしまうこともあります。この記事では、伝える前にそろえる材料、伝える順番、そのまま使える言い方の例、そして変わらなかったときの次の一手までを、順を追ってまとめました。
この記事でわかること
- 仕事を減らしてほしいと伝える前にそろえる3つの材料
- 業務分担の不公平を、感情ではなく「担当表」で示す方法
- 誰に、いつ、どの順番で伝えるかと、場面ごとの言い方の例
- 伝えても変わらなかったときの次の一手
結論
保育士が仕事を減らしてほしいと伝えるときは、「つらい」という気持ちだけでなく、①今抱えている業務の一覧、②それぞれにかかっている時間、③減らしたい業務と代わりの案、の3つをそろえてから、園長や主任に面談の時間を取ってもらって話します。業務分担の不公平は、ほかの職員を責める形ではなく、「担当表で並べると偏っている」という事実で示すと、相手も受け止めやすくなります。一度で変わらなくても、話した内容を記録し、時期を区切って再度相談すれば、異動や働き方を見直すときの判断材料になります。
01伝える前に、3つの材料をそろえる
要点:「仕事を減らしてほしい」と伝えるときに必要なのは、業務の一覧、かかっている時間、代わりの案の3つです。この3つがそろうと、相談が「不満」ではなく「提案」として受け止められます。
園長や主任は、職員一人ひとりがどれだけの仕事を抱えているかを、意外と細かく把握していません。係の割り振りは年度初めに決めたきりで、その後に増えた仕事は見えていないことも多いものです。だからこそ、まずは自分の仕事を見える形にすることが、話を前に進める第一歩になります。
図1
- 1
業務の一覧
クラスの担当、係、委員、行事の役割、実習生や新人の指導など、今抱えている仕事をすべて書き出す
- 2
かかっている時間
1〜2週間、業務ごとにかかった時間をメモする。勤務時間外や持ち帰りの時間も分けて書く
- 3
減らしたい業務と代わりの案
減らしたい業務を1〜2つに絞り、「来年度は交代制に」「2人で分担」などの案を添える
業務の一覧は「見えにくい仕事」まで書く
一覧を作るときは、係の名前だけでなく、見えにくい仕事まで書き出してください。たとえば、新人の先生の質問に答える時間、保護者からの相談の電話、行事の備品の買い出し、園だよりの写真選びなどです。こうした仕事は、誰かが自然に引き受けているうちに、その人の担当のようになっていきます。書き出してみると、思っていたより多くの仕事を抱えていたことに気づく人は少なくありません。
時間は、ざっくりでいいので数字にする
時間のメモは、分単位で正確でなくてかまいません。「運動会の係で、今週は勤務後に2時間、家で1時間」くらいの書き方で十分です。大切なのは、勤務時間内にできた分と、時間外や持ち帰りでやった分を分けておくことです。時間外の分が多い業務ほど、減らしてほしい理由がはっきりします。
記録を取る期間は、できれば行事の準備が入る週を含めてください。行事のない落ち着いた週だけを記録すると、「それほど多くないのでは」と言われてしまうことがあります。反対に、行事前の一番忙しい週だけを切り取ると、相手に「今だけでしょう」と受け取られることもあります。普段の週と忙しい週の両方を記録しておくと、一年を通した負担の重さが伝わります。メモは自分の手帳やスマートフォンに残し、職場の共有の場所には置かないようにしましょう。
02業務分担の不公平は「担当表」にすると伝わる
要点:分担が不公平だと感じたら、同じ立場の職員と担当を並べた表を作ります。表にすると、個人を責めずに「偏り」という事実だけを示せます。
業務分担の不公平を口で伝えると、どうしても「あの先生は楽をしている」という話に聞こえやすくなります。そうなると、園長は誰かをかばう立場に回り、話がかみ合わなくなりがちです。そこで役に立つのが、担当を並べた表です。
図2
| 担当業務 | 自分 | 職員A | 職員B |
|---|---|---|---|
| クラスの役割 | リーダー | 担任 | 担任 |
| 行事の係 | 運動会・発表会 | 夏祭り | なし |
| 園内の係 | 保健・防災・壁面 | 壁面 | 保健 |
| 指導・育成 | 実習生、新人の相談 | なし | なし |
| 時間外・持ち帰り(1週間) | 約6時間 | 約1時間 | 約1時間 |
表の中に職員の名前を書く必要はありません。「職員A」「職員B」としておけば、誰かを責めているわけではないことが伝わります。また、表を見せるときは「この先生がやってくれない」ではなく、「分担がここに偏っているように見えるので、見直してもらえないか」という言い方にすると、園長も調整の話として受け止めやすくなります。
表を作ると、見えていなかった仕事に気づくこともある
表を作ってみると、自分の負担の重さだけでなく、ほかの職員が担っている見えにくい仕事に気づくこともあります。たとえば、延長保育に毎日入っている、難しい保護者対応を引き受けている、家庭の事情で時短勤務をしている、といった事情です。それに気づいたら、表に書き加えてかまいません。自分に都合のいい表ではなく、なるべく公平な表を作ろうとした姿勢は、園長にも伝わります。そのうえで、それでも偏りが残るなら、それが調整をお願いする根拠になります。
不公平は、一人の気のせいではないこともある
東京都の保育士実態調査では、今の職場で改善してほしい項目として、「事務・雑務の軽減」が40.1%、「職員間のコミュニケーション」が26.8%挙がっていました[1]。仕事の量や分担のしかたについて、もやもやを抱えている保育士は少なくありません。同じクラスや同じ学年に同じ思いの人がいるなら、一緒に相談することで、個人の不満ではなく職場の課題として受け止めてもらいやすくなります。
03誰に、いつ、どの順番で伝えるか
要点:伝える相手は、まず主任、次に園長という順番が基本です。時期は、係や担当が決まる前の年度末か、行事が終わった直後が話を通しやすいタイミングです。
いきなり園長に話すと、主任を飛び越えたと受け取られ、あとで気まずくなることがあります。逆に、主任に相談しただけで終わると、決める権限がないまま話が止まってしまうこともあります。主任に下準備として相談し、そのうえで園長と話す、という順番が多くの園でなじみやすい進め方です。
図3
業務と時間を書き出す
1〜2週間、業務の一覧と、それぞれにかかった時間をメモします。時間外と持ち帰りは分けて書きます
担当表を作る
同じ立場の職員と担当を並べた表を作ります。名前は書かず、偏りが見える形にします
減らしたい業務を1〜2つに絞る
すべてを減らしてほしいと言うより、優先順位の高いものに絞り、代わりの案を考えます
主任に相談する
「園長に相談したいことがあるので、先に話を聞いてもらえますか」と声をかけ、表を見せて意見をもらいます
園長に面談の時間をもらう
保育中や立ち話ではなく、15〜30分ほどの時間を取ってもらい、表と案を見せて話します
合意した内容をメモに残す
決まったこと、決まらなかったこと、次に話す時期を、自分用のメモに日付つきで残します
2〜4週間後に振り返る
変わったことと変わらなかったことを確かめ、必要なら再度相談します
伝える時期も大切です。係や担当は年度初めに決まることが多いため、年度末の2〜3月に「来年度の分担について相談したい」と伝えると、園長も調整しやすくなります。年度の途中なら、大きな行事が終わった直後が話しやすい時期です。行事の直前は園長も余裕がないため、避けたほうが無難です。
面談の場では、最初の一言で目的を伝える
面談では、最初に「今日は、業務の分担について相談させてください」と目的を伝えます。何の話か分からないまま始めると、園長は「辞めたいという話か」と身構えてしまうこともあります。目的を先に伝え、表を見せ、提案を一つ添える。この流れを意識するだけで、話はずっと落ち着いたものになります。
面談のあとに残すメモの例
面談が終わったら、その日のうちに次のようなメモを残しておきます。日付、話した相手、伝えたこと、相手の返事、決まったこと、次に話す時期の6つです。たとえば「3月5日、園長。係の偏りを表で説明。実習生の担当は来年度交代の方向。壁面の分担は4月の職員会議で検討。4月末に再確認」という書き方で十分です。このメモは、次の相談のときに「前回こうお話ししましたが」と切り出す材料になり、もし異動や外部への相談を考えることになった場合にも、経緯を説明する助けになります。
04そのまま使える言い方の例
要点:言い方の基本は、「事実」「影響」「提案」の順に話すことです。気持ちを伝えることも大切ですが、気持ちだけで終わらせず、提案まで言い切ると相手が動きやすくなります。
図4
主任に相談するとき
「来年度の係のことで園長に相談したいのですが、先に話を聞いてもらえますか。今、係を5つ持っていて、行事の前は週に6時間ほど持ち帰りになっています」
下準備として意見をもらう
園長に提案するとき
「担当を並べると、私のところに係が集まっているように見えます。実習生の担当を来年度は別の先生と交代にしていただけないでしょうか」
事実→影響→提案の順
同僚に分担を頼むとき
「壁面の準備、今月だけ一緒にやってもらえると助かります。来月の発表会の小道具は私がまとめて引き受けます」
交換条件を添える
新しい仕事を頼まれたとき
「今は運動会の準備で手いっぱいなので、今月は難しいです。来月の半ばからなら引き受けられます」
断るのではなく時期をずらす
どの場面でも共通するのは、「できない」で終わらせず、「いつならできるか」「何となら交換できるか」を添えることです。そうすると、相手は断られたというより、調整の提案を受けたと感じやすくなります。
言わないほうがいいこと
一方で、次のような言い方は、相手を身構えさせてしまいがちです。
- 「私ばかりやらされている」:相手は責められたと感じ、反論から入ってしまいます
- 「○○先生は何もしていない」:特定の人を名指しすると、話が人の評価にすり替わります
- 「もう無理です」:気持ちは伝わりますが、何を変えればいいかが伝わりません
本当に限界なら「もう無理です」と言ってよいのですが、そのあとに「せめて実習生の担当だけは外してほしい」と一つだけ具体的な頼みを付け加えると、相手が動くきっかけになります。園長との話し方に不安がある場合は園長や主任と合わないときも参考にしてください。
口で言いにくいときは、短い文書を添える
面と向かうと言葉に詰まってしまう人は、話す内容をA4一枚にまとめて持っていく方法もあります。上半分に担当表、下半分に「減らしたい業務」と「代わりの案」を箇条書きにしておけば、話がそれても紙に戻ってこられます。園長に先に渡しておき、「目を通していただいたうえで、15分ほどお話しできませんか」とお願いすると、相手も準備をして面談に臨めます。紙にしておくと、伝えた内容が後から食い違うことも防げます。
05相談事例:係を5つ抱えていたリーダーが、2つ手放すまで
要点:業務の偏りを表にして伝えたことで、担当を減らせたモデルケースです。最初の面談でうまくいかなかったところから、どう話を進めたかに注目してください。
「頼りにされている」と「押しつけられている」を分けて考えた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- すずかさん(仮名)・34歳
- 保育士歴
- 11年目(相談当時)
- 勤務先
- 幼保連携型認定こども園(定員約150名)、2歳児クラスのリーダー
- 家族
- 夫と2人暮らし
- 変化
- 担当業務 6つ → 4つ/持ち帰り 週2〜3日 → 週1日あるかどうか/退勤 平均19時 → 18時前後
編集部相談する前、どんな状態でしたか。
クラスのリーダーに加えて、運動会と発表会の係、保健、防災、壁面、それに実習生の担当まで持っていました。頼まれると断れない性格で、気づいたら全部私になっていて。夫に「最近ずっと家で何か作ってるね」と言われて、ようやくおかしいなと思ったんです。
編集部最初に園長に話したときは、どうでしたか。
「すずか先生がいないと回らないのよ」と言われて、それで終わってしまいました。そのときは、褒められているのか断られているのか分からなくて、もやもやしたまま帰ったんです。
編集部そこから、何を変えましたか。
相談の場で、担当を同じクラスの先生と並べた表を作ってみたらと言われました。作ってみたら、係の数も、時間外の時間も、私だけ倍以上だったんです。それを主任に先に見てもらって、「来年度の分担の相談」という形で、もう一度園長に時間をもらいました。
編集部2回目の面談では、どんな話になりましたか。
表を見せて、実習生の担当と防災の係を来年度は交代してほしい、とお願いしました。壁面は2人で担当する形にしたいとも。園長は表をしばらく見て、「こんなに偏っていたのね」と言ってくれて。全部は無理でしたけど、実習生の担当と防災は別の先生に移ることになりました。
頼りにされていることと、押しつけられていることは別なんだって、表を見てやっと分けて考えられました。
すずかさん(仮名)
すずかさんは翌年度、担当業務が6つから4つになり、持ち帰りは週に1日あるかどうかになりました。新しく頼まれた仕事には「今月は難しいので、来月からなら」と時期をずらして答えるようにしているそうです。
このケースから持ち帰れるのは、1回目の面談で気持ちを伝えただけでは変わらなかったことが、表と具体的な提案を持っていった2回目で動いたという点です。一度で通らなくても、材料をそろえて時期を選び直せば、話が進むことがあります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
すずかさんが最初の面談でつまずいたのは、伝え方が悪かったからではありません。園長の側に、偏りを判断する材料がなかったからです。材料がそろえば、相手の受け止め方も変わります。また、すずかさんは2回目の面談で「全部を減らしてほしい」とは言わず、6つのうち2つに絞って頼みました。園長にとっても、すべてを組み替えるより、2つを動かすほうが決めやすかったはずです。頼む量を絞ることは、遠慮ではなく、相手が動ける大きさに整えることでもあります。
06伝えても変わらなかったときの次の一手
要点:相談しても変わらなかったときは、変わらなかった理由によって次の一手が違います。人手不足なのか、園の方針なのか、法律にかかわる問題なのかを分けて考えると、動き方が見えてきます。
一度伝えて変わらなかったからといって、伝えたことが無駄になるわけではありません。少なくとも、園長は偏りがあることを知りました。そのうえで変わらない理由を見きわめると、次に何をすればいいかがはっきりします。
図5
変わらなかった理由は何か
- 人手が足りず、代わりがいない園が保育補助者や保育支援者を雇う国の事業を使えないか、提案の形で伝えてみる
- 自分にだけ仕事が偏る状態が続く法人本部への相談や、同じ法人の別の園への異動を考える
- 残業代が支払われない、休憩が取れない総合労働相談コーナーなど、外部の無料窓口に相談する
- 言い方がきつい、相談したことで冷たくされたハラスメントの相談窓口や、外部の窓口に記録を持って相談する
- 心身の不調が出ている仕事の調整より先に、受診と休むことを優先する
- 環境そのものを変えたい今の園に残るか移るかを、転職相談などで比べてみる
人手不足が理由なら、園の側が使える制度もあります。保育士の業務を補助する人の雇い上げを支援する「保育補助者雇上強化事業」[2]や、保育士資格がなくても周辺業務を担う保育支援者の配置を支援する「保育体制強化事業」[3]がその例です。園長に「こうした事業を使えないでしょうか」と伝えることは、仕事を減らしてほしいという相談を、園全体の課題として考えてもらうきっかけになります。
残業代が支払われない、休憩が取れないといった問題は、園の中だけで抱えずに外部の窓口に相談できます。総合労働相談コーナーは各都道府県の労働局や労働基準監督署の中などにあり、無料・予約不要で相談できます[4]。
眠れない、朝になると涙が出る、休みの日も係のことが頭から離れないといった状態が続いているなら、分担の話し合いより、まず自分の体を守ることを優先してください。かかりつけ医や心療内科への相談に加えて、働く人の心の悩みを聞く「こころの耳電話相談」(0120-565-455)が、平日17時〜22時、土日10時〜16時に受け付けています[5]。
07伝える側が気をつけておきたいこと
要点:仕事を減らしてもらうと、一時的に気まずさを感じたり、ほかの職員の負担が増えたりすることがあります。それでも、一人で抱え込み続けるより、調整を頼むほうが長い目で見て職場のためになります。
引き受けすぎる癖は、自分の中にもある
仕事が集まる人には、頼まれると断れない、自分がやったほうが早いと思ってしまう、といった傾向があることが多いものです。分担を変えてもらっても、その癖が残っていると、また少しずつ仕事が戻ってきます。新しく頼まれたときに、すぐに「はい」と言わず、「確認して明日お返事します」と一呼吸置くだけでも、引き受けすぎを防げます。抱え込みやすさについては仕事を抱え込んでしまうときでも取り上げています。
減らした仕事は、誰かが引き受けている
自分の担当が減れば、そのぶんをほかの誰かが引き受けることになります。引き継ぐときは、やり方や注意点をメモにまとめて渡す、最初の1回は一緒にやるなど、相手の負担を少しでも軽くする工夫をしておくと、関係がぎくしゃくしにくくなります。
伝えたあとの数週間は、変化を急がない
分担の見直しは、伝えた翌日に変わるものではありません。園長がほかの職員と話し、係を組み替えるまでには時間がかかります。その間に「やっぱり言わなければよかった」と落ち込む人もいますが、2〜4週間は様子を見るつもりで構えておくと、気持ちが楽になります。その期間も、時間のメモは続けておいてください。変化があったかどうかを、感覚ではなく数字で確かめられます。
一人で抱え続けると、保育にも影響が出る
仕事を減らしてほしいと言うのは、気が引けるものです。けれども、疲れがたまったまま保育を続けると、子どもの小さな変化に気づく余裕がなくなっていきます。仕事量全体の見直し方は保育士の残業が多いときの対処法、持ち帰りのつらさについては持ち帰り仕事がつらいときでもまとめています。
言い方を一人で考えるのが難しいときは、保育の現場を知っている人に話しながら整理するのも一つの方法です。ほいくの相談室では、転職するかどうかとは関係なく、園長にどう切り出すかといった相談も受けています。
よくある質問
仕事を減らしてほしいと言うと、評価が下がりませんか?
伝え方によっては、そう受け取られる心配もあります。業務の一覧と時間、代わりの案をそろえて「調整の相談」として伝えると、仕事を投げ出しているのではなく、責任を持って働き続けるための相談だと伝わりやすくなります。
園長が忙しそうで、話しかけるタイミングがありません。
立ち話で済ませようとせず、「15分ほどお時間をいただけますか」と面談の時間をお願いしてください。日時を決めてもらうことで、園長も落ち着いて話を聞けます。行事の直前は避け、終わった直後や年度末を選ぶと話しやすくなります。
パートでも、仕事を減らしてほしいと伝えていいですか?
伝えて問題ありません。パートの場合は、契約で決めた勤務時間内に終わらない仕事を任されていないかがまず確かめるべき点です。契約書や労働条件通知書を手元に置いて、業務の内容と時間を照らし合わせてから相談すると話が具体的になります。
主任から次々に仕事を頼まれる場合は、誰に相談すればいいですか?
主任に直接「今の担当で手いっぱいなので、優先順位を一緒に決めてもらえますか」と相談するのが最初の一歩です。それでも変わらない場合は、担当表とメモを持って園長に相談します。主任を責める形ではなく、分担全体の見直しとしてお願いすると話が進みやすくなります。
同僚に「ずるい」と思われないか心配です。
担当表は名前を出さずに作り、ほかの職員を責める言い方を避ければ、個人の争いにはなりにくいものです。引き継ぐときに丁寧に伝える、困ったときは手伝うといった姿勢を見せておくと、関係が保ちやすくなります。
何度伝えても変わらない場合、どうすればいいですか?
変わらない理由が人手不足なのか、園の方針なのかを見きわめ、法人本部への相談や異動、外部の窓口への相談を考えます。心身に不調が出ているなら、仕事の調整よりも受診と休むことを優先してください。
参考にした資料
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。