保育士が園長・主任と合わない時|関係をこじらせない伝え方

職員会議で、運動会の種目について思い切って意見を言った。返ってきたのは、園長の「前からこうしているから」という一言と、少し長い沈黙でした。それ以来、園長室の前を通るたびに足が速くなり、シフトの相談も、子どもの家庭のことで気になっている話も、口に出せないままになっています。

同僚との関係と違って、園長や主任との関係は「距離を取る」だけでは済みません。シフトも、担当クラスも、行事の進め方も、最終的には上司が決めるからです。合わないと感じる相手に、困りごとを相談しなければならない。そのしんどさが、毎日の疲れを何倍にも重くします。

この記事では、園長・主任と「合わない」と感じる理由を4つのずれに分けて見極める方法と、関係を悪化させずに伝えたいことを届ける手順、そして園の中で相談できないときの外の相談先をまとめました。上司を変えることはできなくても、伝え方と相談の道筋は自分で選べます。

この記事でわかること

  • 園長・主任と「合わない」と感じる理由を4つのずれで見極める方法
  • 園長と主任、それぞれへの向き合い方の違い
  • 関係を悪化させずに伝えたいことを届ける6つの手順と言い換えの例
  • 園の中で相談できないときに使える道筋と、園の外の相談先

結論

保育士が園長や主任と合わないと感じるときは、まずそのずれが「保育観」「伝え方」「立場・役割」「評価・信頼」のどれから来ているのかを見極めます。保育観のずれは埋まりにくいものの、伝え方や役割のずれは、話し方を変えるだけで小さくなることがあります。伝えるときは、感情ではなく「事実・影響・提案」を1つに絞り、時間をもらってから短く話すと、関係を悪化させにくくなります。ハラスメントや労働条件の問題で園内に相談できない場合は、総合労働相談コーナーなど園の外の窓口を使えます[1]。

01「合わない」の正体は、4つのずれのどれか

要点:上司と合わないという感覚は、保育観、伝え方、立場・役割、評価・信頼の4つのずれのどれか、またはいくつかの組み合わせから生まれます。どのずれかによって、取れる手がまったく違います。

「園長と合わない」と一言でいっても、その中身は人によって大きく違います。子どもへの関わり方の考えが根本から違うのか、話し方がきつくて受け止めにくいだけなのか。中身が違えば、対処も変わります。最初に、自分が感じているずれがどれに近いのかを確かめましょう。

図1

保育観のずれ

行事の見栄えを重んじる園長と、子どもの主体性を大事にしたい自分。保育の目指す方向そのものが違う

埋まりにくい。合わせる部分と譲れない部分を分ける

伝え方のずれ

指示が短い、結論だけ言う、人前で注意する。考えは近くても言い方で傷つく

自分の伝え方と受け取り方で小さくできる

立場・役割のずれ

上司は園全体の運営や保護者対応を見ていて、自分はクラスを見ている。見ている範囲が違う

相手の視点を言葉に入れると通じやすくなる

評価・信頼のずれ

頑張りを見てもらえない、意見を軽く扱われる、特定の職員ばかり頼られる

実績を見える形にし、面談の場で確かめる

図1 園長・主任と「合わない」と感じる4つのずれ

いちばん重いずれから考える

4つのうち、今いちばん重く感じているのはどれでしょうか。たとえば「園長の保育観がどうしても受け入れられない」のであれば、それは伝え方の工夫だけでは解決しにくい問題です。逆に「園長の言い方が怖くて相談できない」のであれば、伝える手順を整えることで、思っているより話が通ることもあります。

保育観のずれは、園の方針そのものに関わるため、一人の職員が変えるのは簡単ではありません。保育方針の違いに悩んでいる場合は、保育方針が合わないときの考え方もあわせて読んでみてください。

上司も、見ている景色が違うだけのことがある

立場・役割のずれは、気づきにくいものの一つです。園長は、保護者からの要望、自治体の監査、職員の配置、園の経営といった、クラス担任からは見えにくい事情を抱えています。主任は、園長の方針を現場に伝えながら、職員の不満も受け止める板ばさみの立場にいることが多いものです。

「どうして分かってくれないんだろう」と感じたとき、相手が見ている範囲を一度想像してみると、伝え方のヒントが見つかります。たとえば、行事の負担を減らしたいなら「保護者アンケートでも、準備期間の子どもの疲れを心配する声がありました」と、園長が気にしている保護者の視点を添えるだけで、話の通り方が変わることがあります。

上司との関係が、職場全体のつらさにつながっているとき

上司と合わない状態が続くと、その影響は上司との一対一の関係にとどまりません。園長に意見を言わない職員ばかりになり、職員会議が形だけになる。主任の顔色を見て、同僚同士も本音を言わなくなる。気づけば、職員室全体の空気が重く感じられるようになります。

そんなときは、「上司とのずれ」と「同僚との関係」「自分の疲れ」を一度切り分けて考えてみてください。上司との関係がつらさの中心なら、この記事の手順が役に立ちます。同僚との関係や職場の空気も含めて全体を整理したい場合は、人間関係がつらいときの整理法で、原因を4つに分ける考え方を紹介しています。どこに一番重さがあるのかが分かると、上司に何を伝えるべきかも絞りやすくなります。

02園長と主任では、向き合い方が変わる

要点:園長は園の方針と最終判断を担い、主任は現場の調整役であることが多い立場です。何を相談するか、どう伝えるかを相手の役割に合わせると、話が前に進みやすくなります。

園長と主任は、どちらも「上司」ですが、決められることも、相談に向いている内容も違います。合わない相手がどちらかによって、向き合い方を変えてみましょう。

図2

項目園長主任
主な役割園の方針、職員配置、保護者対応、運営の最終判断現場の調整、職員の指導、シフトや行事の取りまとめ
相談に向く内容担当クラス、勤務形態、園の方針に関わること日々の役割分担、クラス内の困りごと、シフトの調整
伝えるときのこつ結論と提案を先に。園全体への影響を添える具体的な場面と、どうしてほしいかを短く
合わないときの道主任や法人本部を通す、面談の場を使う園長やほかのリーダーに相談する、記録を残す
気をつけたいこと一度で決めようとせず、考える時間を渡す主任も板ばさみのことが多い。責める形にしない
図2 園長と主任の役割と、向き合い方の違い(一般的な例)

主任と合わないときは、園長に話してもいい

主任との関係がこじれていると、「主任を飛ばして園長に話すのは失礼では」とためらう人が多くいます。けれど、主任に相談しにくい事情があるなら、園長に直接相談するのは自然な選択です。そのときは「主任のやり方が悪い」と伝えるより、「クラスの役割分担で困っていて、主任とうまく話せていないので相談させてください」のように、困りごととして伝えるほうが、園長も対応しやすくなります。

園長と合わないときは、法人や面談の場を使う

私立園では、園長が経営者を兼ねていて、ほかに相談先がないこともあります。一方、複数の園を運営する法人なら、法人本部や人事の担当者が相談を受けていることがあります。年に1〜2回の個人面談や自己評価シートの提出がある園なら、その場を「困りごとを伝える機会」として使うのも一つの方法です。普段は言いにくいことも、面談という場があると切り出しやすくなります。

03関係を悪化させない伝え方の手順

要点:伝えたいことを1つに絞り、事実と影響を書き出し、時間をもらってから提案の形で話します。話したあとの記録までを一つの流れにすると、関係を壊さずに伝えたいことを届けやすくなります。

合わない上司に何かを伝えるとき、多くの人は「言うか、言わないか」で迷います。けれど本当に大事なのは、どう伝えるかです。次の手順で準備すると、感情的なぶつかり合いを避けながら、伝えたいことを届けやすくなります。

図3

  1. 伝えたいことを1つに絞る

    シフト、行事、クラス運営など、困っていることの中から今回伝えるものを1つだけ選びます

  2. 事実と影響を書き出す

    いつ・何が起きて、子どもや保育、自分の働き方にどんな影響が出ているかを、数字を入れてメモにします

  3. 提案を用意する

    「やめてほしい」ではなく「こうできないか」という形の案を1〜2つ用意します

  4. 話す時間をもらう

    「10分ほどお時間をいただけますか」と、相手に余裕のある日時を先に確保します

  5. 結論から短く話す

    メモを見ながら、結論、事実と影響、提案の順に話し、相手の考えも聞きます

  6. 返事と日付を記録する

    話した日、相手の返事、次に確認する時期をメモに残し、2週間ほど様子を見ます

図3 園長・主任に伝えたいことを届ける手順

言い換えるだけで、受け取られ方が変わる

同じ内容でも、言葉の選び方で上司の受け取り方は大きく変わります。次の言い換えを参考にしてください。

  • 「無理です」→「今の体制だと、〇〇の時間が取れなくなりそうです。△△を減らせれば対応できます」
  • 「園長のやり方はおかしいと思います」→「子どもたちが〇〇の場面で戸惑っているように見えるので、一度相談させてください」
  • 「私ばかり大変です」→「行事の担当が3年続いて私になっているので、来年度は分担を考えていただけませんか」
  • 「もう限界です」→「遅番が週3回あり、家庭との両立が難しくなっています。週1回に減らせないか相談させてください」

ポイントは、相手を評価する言葉を使わず、事実と困りごと、そして提案を並べることです。こうすると、上司は「批判された」とは受け取りにくく、「解決すべき課題が持ち込まれた」と受け取りやすくなります。

その場で答えを求めない

話したその場で「どうですか」と答えを迫ると、相手は守りに入りやすくなります。「すぐにお返事いただかなくて大丈夫です。来週、もう一度相談させてください」と、考える時間を渡すほうが、前向きな返事をもらえる可能性が高まります。上司が決定権を持っている以上、相手のメンツを保つ余白を残すことも、関係をこじらせないための工夫です。

04「相談できない」と感じるときに、園の中でできること

要点:園長や主任に直接言えないときでも、法人本部、ほかのリーダー、面談やストレスチェック、書面での相談など、園の中に使える道筋が残っていることがあります。

「上司に相談できない」と感じるとき、相談の入り口は園長と主任の二つしかないように思えます。けれど実際には、もう少し選択肢があります。

図4

  • 1

    法人本部・人事の担当者

    複数の園を運営する法人では、園長とは別に職員の相談を受ける窓口があることがあります

  • 2

    ほかのクラスリーダーや先輩

    上司との間に入ってもらう、伝え方を一緒に考えてもらうなど、橋渡し役を頼めます

  • 3

    定期面談や自己評価シート

    普段は言いにくいことも、面談という場があると切り出しやすくなります

  • 4

    ストレスチェック

    常時50人以上の職員がいる事業場では年1回の実施が義務で、結果は本人の同意なく事業者に渡りません[2]

  • 5

    書面やメールでの相談

    口頭だと緊張して話せない人は、要点をまとめた文書で伝える方法もあります

図4 園長・主任に直接言えないときの、園の中の道筋

ストレスチェックは、常時50人以上の労働者を使用する事業場で毎年1回の実施が義務になっており、受けないことや面接指導を申し出たことを理由に不利益な扱いをすることは禁止されています[2]。50人未満の事業場への義務化は、2028年4月1日の施行が予定されています[3]。小さな園では、まだ実施されていないこともあります。

書面で伝えるときは、A4一枚に収める

口頭で話すのが苦手な人は、相談したい内容をA4一枚にまとめて渡す方法もあります。冒頭に「ご相談したいことがあり、まとめました」と書き、事実、影響、提案を箇条書きで並べます。最後に「お時間のあるときに10分ほどお話しできればうれしいです」と添えれば、一方的な要求ではなく、話し合いのきっかけとして受け取ってもらいやすくなります。

05相談事例:園長と話せなかった私が、遅番を週1回に減らせた

要点:園長との保育観のずれに悩み、シフトの相談すらできずにいた保育士が、ずれを分けて考え、伝えたいことを1つに絞ったことで、働き方を変えられたモデルケースです。

「園長が苦手」と「遅番がつらい」を分けて考えた

相談事例(モデルケース)

お名前
かなさん(仮名)・38歳
保育士歴
15年目
勤務先
社会福祉法人が運営する認可保育園(定員約90名)、3歳児クラス担任。小学生の子ども2人を育てながら勤務
変化
遅番 週3回 → 週1回/園長と話す機会 ほぼなし → 月1回の面談

編集部園長とは、どんなところが合わなかったのですか。

かなさん

去年、法人の別の園から新しい園長が来たんです。行事はきっちり見せるもの、という考えの方で、私は子どもたちのペースを大事にしたいほうなので、会議のたびに意見がぶつかっていました。そのうち、言っても無駄だと思うようになって、何も言わなくなってしまって。

編集部一番困っていたのは何でしたか。

かなさん

実は、保育観のことより遅番でした。週に3回遅番があって、上の子の学童のお迎えに間に合わない日があったんです。でも、園長に苦手意識がありすぎて、シフトの相談すら切り出せませんでした。外の相談窓口で話を聞いてもらって、「園長が苦手なことと、遅番がつらいことは別の話ですよね」と言われたとき、はっとしたんです。

編集部どうやって園長に伝えたのですか。

かなさん

遅番のことだけに絞って、A4一枚にまとめました。学童のお迎えの時間、遅番の回数、代わりに早番なら週4回でも入れること。「10分お時間をいただけますか」とお願いして、紙を見ながら話しました。保育観のことは、あえて一言も言いませんでした。

編集部園長の反応はどうでしたか。

かなさん

拍子抜けするくらい、あっさり「早番を増やしてくれるなら助かる」と言われました。翌月から遅番は週1回になって。そのあと園長のほうから「月に1回、クラスの様子を聞かせて」と言われて、面談の時間ができたんです。正直、怖い人だと思い込んでいた部分もあったんだなと思いました。

園長と合わないことと、相談できないことは、別の問題だったんです。

かなさん(仮名)

半年が経った今も、かなさんと園長の保育観は同じではありません。それでも、月1回の面談で行事の進め方について意見を伝える場ができ、3歳児クラスでは子どもたちが自分で選べる時間を少しずつ増やせているそうです。来年度については、法人内での異動も選択肢として面談で伝えてあります。

かなさんのケースから持ち帰れるのは、「合わない上司」という大きな塊の中から、伝えたいことを1つだけ取り出したことです。上司との関係全体を良くしようとすると身動きが取れなくなりますが、一つの困りごとなら、相手にとっても応えやすい相談になります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前半年後

遅番の回数

週3回
週1回

学童のお迎えに間に合わない日

月に5〜6日
ほぼなし

園長と話す機会

ほとんどない
月1回の面談
図5 かなさんの変化(相談前 → 半年後)

06園の外に相談したほうがよいケース

要点:上司の言動がハラスメントに当たる可能性があるとき、労働条件の問題があるとき、園内で相談しても変わらないときは、園の外の公的な窓口に相談します。相談したことを理由に不利益な扱いをすることは禁止されています。

伝え方を工夫しても、上司との関係だけでは解決できない問題もあります。次のような状況に当てはまるなら、園の中だけで抱えず、外の窓口を検討してください。

図6

  • 人格を否定する言葉や、人前での長時間の叱責が繰り返されている業務上必要かつ相当な範囲を超えていれば、パワハラに当たる可能性があります
  • 相談したあとから、シフトや担当で露骨に不利な扱いを受けるようになった相談を理由にした不利益な扱いは禁止されています
  • 休憩が取れない、残業代が出ないなど、労働条件そのものに問題がある人間関係ではなく、法律に関わる問題として扱えます
  • 園長しか相談先がなく、その園長との関係がこじれている園の中に相談の道筋が残っていない状態です
  • 主任や法人に相談したが、数か月たっても何も変わらない園内で解決する見込みが小さくなっています
  • 眠れない、出勤前に体調が悪くなるなど、心身に不調が出ている関係の改善より先に、休むことと受診を考える段階です
図6 園の外の窓口も検討したいサイン

職場のパワハラは、優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、働く環境が害されるものとされています[4]。上司から部下への言動は、この「優越的な関係」に当たりやすいものです。また、園にはハラスメントの相談に応じる体制を整える義務があり、相談したことを理由とする不利益な扱いは禁止されています[5]。

公的な窓口でできること

各都道府県労働局や労働基準監督署内にある総合労働相談コーナーでは、いじめ・嫌がらせやパワハラを含むあらゆる労働問題について、無料・予約不要で面談または電話の相談ができます[1]。話し合いで解決しない場合は、労働局長による助言・指導や、紛争調整委員会による非公開のあっせんも無料で利用でき、制度を利用したことを理由に不利益な扱いをすることは法律で禁止されています[6]。

シフトや残業、休憩など労働条件に関わる困りごとは、厚生労働省の委託事業である「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)でも、平日17時〜22時、土日祝9時〜21時に、無料・匿名で相談できます[7]。労働条件の相談窓口の使い分けは、労働条件の相談窓口の選び方で詳しく紹介しています。

07上司との関係について、正直にお伝えしたいこと

要点:上司は選べませんが、関わり方と働く場所は選べます。そして、合わない上司に合わせるために、心と体を削り続ける必要はありません。

1. 上司が変わるのを待つのは、思っているより長くなる

「いつか園長が代わるかもしれない」と待ち続ける人は少なくありません。けれど、私立園では園長が経営者を兼ねていたり、長く同じ人が務めていたりすることも多く、待っている間に何年も過ぎてしまうことがあります。待つと決めるなら、「来年度の体制が分かる2月まで」のように期限を決めておくと、気持ちが宙ぶらりんになりません。

同じ法人の別の園に移ることで、上司との関係だけを変えられる場合もあります。異動の希望を出すときの伝え方は、人間関係を理由に異動を希望するときにまとめています。辞めることまで考えているのに、園長に切り出せずにいるなら、園長に辞めたいと言えないときも参考にしてください。

2. 合わせすぎて、自分の保育を見失わない

合わない上司のもとで働いていると、怒られないことが目的になり、子どもを見る目が鈍ってしまうことがあります。上司の方針に合わせる部分と、自分の保育として譲れない部分を、紙に書いて分けておきましょう。全部を合わせる必要も、全部に逆らう必要もありません。

上司のことを考えると眠れない、出勤前に動悸がするといった状態が続いているなら、関係の工夫より先に休むことと受診を優先してください。電話で話すのが負担なときは、厚生労働省の「こころの耳メール相談」なら専用フォームから24時間送ることができ、受理から1週間以内に返事が届きます[8]。

上司との関係を一人で整理するのが難しいときは、園の外で話を聞いてもらうのも一つの方法です。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前の段階から、園長や主任との関係についての相談を受けています。伝えたいことを1つに絞るところから、一緒に考えられます。

よくある質問

園長と合わないのは、私のわがままでしょうか?

わがままとは限りません。保育観や伝え方のずれは、どちらが正しいというより、見ている景色の違いから生まれることが多いものです。まずは4つのずれのどれに当たるかを確かめ、伝え方で小さくできる部分があるかを試してみてください。

主任を飛ばして園長に相談してもいいですか?

主任に相談しにくい事情があるなら、園長に直接相談してかまいません。そのときは主任を批判する形ではなく、「クラスの困りごとについて主任とうまく話せていないので相談させてください」と、困りごととして伝えると角が立ちにくくなります。

園長に意見を言ったら、評価が下がりませんか?

感情的な批判は警戒されやすい一方、事実と影響、提案をそろえた相談は、むしろ園のことを考えている職員として受け取られることが多いものです。ハラスメントの相談をしたことを理由に不利益な扱いをすることは、法律で禁止されています[5]。

園長がワンマンで、誰も意見を言えない雰囲気です。どうすればいいですか?

一人で園の雰囲気を変えるのは難しいため、まずは自分の働き方に関わる困りごとを1つだけ、書面などで伝えてみてください。それでも変わらず、心身に負担がかかっているなら、法人内の異動や転職も含めて、環境を変えることを考えてよい段階です。

主任とは毎日顔を合わせるので、関係をこじらせるのが怖いです。

毎日顔を合わせる相手だからこそ、一度に全部を伝えようとせず、困りごとを1つずつ、短く相談するのが向いています。うまく伝わった経験が一つできると、次の相談のハードルも下がります。どうしても直接言いにくい内容は、園長や法人本部など別の道筋を使ってかまいません。

上司に言いにくいことを、園の外の窓口に相談すると園に知られますか?

園に知られたくないことは、相談の最初に窓口へ伝えておくと安心です。どこまで進めるかは、窓口で確認しながら自分で決められます。労働局長の助言・指導やあっせんといった園に働きかける制度を使う場合は園側にも伝わりますが、あっせんは非公開で行われ、制度を利用したことを理由に不利益な扱いをすることは禁止されています[6]。

参考にした資料

  1. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  2. 確かめよう労働条件「ストレスチェックってな〜に?」
  3. こころの耳「ストレスチェック制度について(労働者数50人未満の事業場)」
  4. 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
  5. 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
  6. 厚生労働省「個別労働紛争解決制度」
  7. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  8. こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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