夜、週案の用紙を前にして、「ねらい」の欄でペンが止まります。去年の週案を見ても、ネットで調べても、しっくりくる言葉が出てこない。隣のクラスの先生は、子どもたちが自分から遊びを広げていて、壁面もきれいで、保護者からの信頼も厚い。それに比べて自分の保育は、毎日なんとなく一日を回しているだけのような気がしてしまいます。
園内研修で「この活動のねらいは何ですか」と聞かれて、言葉に詰まった経験がある人もいるかもしれません。子どもたちと過ごす時間は好きなのに、「自分の保育はこれでいいのか」と聞かれると、答えられない。その答えられなさが、保育への自信を少しずつ削っていきます。
この記事では、保育に自信がない、保育の正解がわからないと悩んでいる保育士の方に向けて、自信をなくす理由と、自分の保育に根拠を持つための具体的な方法をまとめました。経験年数に関係なく、明日から一つずつ試せる内容にしています。
この記事でわかること
- 保育に自信が持てなくなる5つの理由
- 「自信がない」の中身を確かめるチェックリスト
- 保育の「正解」の考え方と、保育所保育指針の使い方
- 自分の保育に根拠を持つための1日5分の振り返り方
結論
保育に自信がないと感じるのは、保育には一つの決まった正解がないからです。ただ、正解が一つでなくても、保育所保育指針[1]という共通の土台があり、その上で「ねらい→実践→振り返り」を自分の言葉で説明できれば、自分の保育に根拠を持てます。自信は経験年数だけで育つものではなく、振り返りを重ねた回数で育ちます。まずは1日5分、印象に残った場面を一つ振り返ることから始めると、「これでいいのかな」という不安が、「次はこうしてみよう」という手応えに変わっていきます。
01保育に自信が持てなくなる5つの理由
要点:保育に自信が持てないのは、能力が足りないからではなく、保育という仕事の性質によるところが大きいものです。正解が見えにくい、結果がすぐに出ない、人と比べやすいといった特徴が重なっています。
保育の仕事は、自分のやり方が合っているかを確かめにくい仕事です。テストの点数や売上のような分かりやすい物差しがなく、子どもの育ちは数か月、数年という単位で表れます。そのため、どれだけ一生懸命やっていても、「これでいい」という実感を持ちにくいのです。
図1
- 1
正解が一つではない
同じ場面でも、子どもや状況によって適切な関わりが変わる。マニュアルどおりにいかない
- 2
結果がすぐに見えない
子どもの育ちは長い時間をかけて表れるため、自分の関わりの手応えを感じにくい
- 3
人と比べやすい
隣のクラスの壁面や子どもの姿、先輩の声かけが目に入り、自分と比べてしまう
- 4
認めてもらう言葉が少ない
指摘されることはあっても、うまくいったことを言葉にしてもらう機会が少ない
- 5
環境が変わる
異動や転職、初めての年齢の担当などで、それまでのやり方が通じなくなる
この5つのうち、いくつかは自分の努力では変えられないものです。正解が一つではないことも、結果がすぐに見えないことも、保育という仕事の性質です。自信のなさを「自分がだめだから」と考える前に、「この仕事は、もともと自信を持ちにくい構造になっている」と知っておくだけで、少し肩の力が抜けます。
自信がないまま働いている人は多い
保育に自信がないと感じながらも、保育の仕事を続けている人はたくさんいます。東京都が保育士を対象に行った調査では、現在保育士として働いている人の78.7%が「今後も保育士として働き続けたい」と答えています[2]。自信がないことと、保育を続けたい気持ちは、同時に存在してかまいません。自信がないまま続けている人の多くは、自信がないからこそ丁寧に子どもを見ようとしています。大切なのは、自信がある状態を目指して焦ることではなく、迷ったときに立ち返る場所と、考えを整理する方法を持っておくことです。
02「自信がない」の中身を確かめる
要点:「保育に自信がない」と一言で言っても、その中身は人によって違います。どの部分に自信がないのかを特定すると、取り組むべきことが一つに絞れます。
漠然と「自信がない」と感じていると、保育のすべてが不安に見えてきます。次のリストで、当てはまるものに印をつけてみてください。
図2
- 子どもへの声かけや関わり方が合っているか不安関わりの根拠を持つための振り返りが役に立ちます
- 指導計画や週案の「ねらい」が書けない保育所保育指針や年間計画とのつながりを確かめると書きやすくなります
- 保育記録に何を書けばいいか分からない記録の型を決めると、振り返りの材料にもなります
- 自分の保育を、先輩や保護者に説明できない「なぜそうしたか」を言葉にする練習が効果的です
- ほかの先生の保育と比べて落ち込む比べ方を変えると、落ち込むより学べるようになります
- 先輩や主任から指摘されることが多い指摘の中身を分けて、直すべき点を一つに絞ります
- 行事や制作の出来が気になる見た目の出来より、子どもの過程を見る視点を持ちます
- 初めての年齢や園で、やり方が分からない前の経験が通じないのは自然なこと。基本に立ち返ります
チェックの結果の読み方
印が1〜3個なら、自信がないのは保育の一部分です。その部分に絞って振り返りや相談をすれば、比較的早く手応えが戻ってきます。4〜6個なら、保育全体に迷いが広がっている状態です。環境の変化や、指摘が続いたことなど、きっかけになった出来事がないかを思い出してみてください。7個以上なら、保育の技術の問題というより、疲れや職場の環境が影響している可能性があります。自分を責める前に、休めているか、相談できる人がいるかを確かめることが先です。
印がついた項目のうち、いちばん気になるものを一つだけ選んでください。全部に自信を持とうとするより、一つの項目で「これなら説明できる」という部分を作るほうが、自信は早く育ちます。保育記録の悩みが大きいなら、保育記録の書き方に悩んだときの考え方も参考になります。
03保育の「正解」はどこにあるのか
要点:保育に唯一の正解はありませんが、保育所保育指針という全国共通の土台があります。迷ったときは指針に立ち返り、「この関わりは、指針のどの考え方につながっているか」を確かめると、自分の保育に根拠が持てます。
保育の正解がわからないと感じるとき、多くの人は「ベテランの先生のやり方」や「研修で聞いた方法」を正解だと考えがちです。けれど、ベテランの先生のやり方も、その先生とそのクラスの子どもたちとの関係の中で生まれたものです。そのまま真似しても、同じようにうまくいくとは限りません。
保育所保育指針は、2018年4月から適用されている、保育所における保育の基本的な考え方を示したものです。第1章の総則から第5章の職員の資質向上まで、5つの章で構成されています[1]。
図3
| 章 | 主に書かれていること | こんなときに開く |
|---|---|---|
| 第1章 総則 | 保育所保育の基本原則、養護、保育の計画と評価 | 保育の目的や、計画・振り返りの考え方に迷ったとき |
| 第2章 保育の内容 | 年齢ごとのねらいと内容 | 週案や月案のねらいの言葉が見つからないとき |
| 第3章 健康及び安全 | 子どもの健康支援、食育、環境や衛生、事故防止 | 安全面の関わりや、健康についての判断に迷ったとき |
| 第4章 子育て支援 | 保護者に対する子育て支援 | 保護者への伝え方や関わり方に迷ったとき |
| 第5章 職員の資質向上 | 研修や、職員の専門性の向上 | 自分の学び方や、園での学び合いを考えたいとき |
「正解」より「説明できる保育」を目指す
保育の世界では、同じ場面でも、子どもの姿や状況によって適切な関わりが変わります。だから目指すのは、唯一の正解を当てることではなく、「なぜその関わりを選んだのか」を説明できることです。
たとえば、けんかをしている2歳児にすぐ間に入らず見守ったとします。「様子を見ていたら、相手の気持ちに気づくきっかけになると思った。ただ、手が出そうになったらすぐに止めるつもりで、そばにいた」と説明できれば、それは根拠のある保育です。結果的にうまくいかなかったとしても、根拠があれば、次にどう変えればいいかが考えられます。
「ねらい」は指針の言葉を借りてよい
週案のねらいが書けないときは、第2章の該当する年齢のねらいと内容を開いてみてください。指針の言葉をそのまま書き写すのではなく、「指針のこの考え方を、今のクラスの子どもたちの姿に当てはめると、どうなるか」と考えると、自分の言葉でねらいを書きやすくなります。指針という土台とつながったねらいは、主任や先輩に聞かれたときにも説明しやすくなります。
04自信の土台をつくる、1日5分の振り返り
要点:自分の保育に根拠を持つには、日々の振り返りがいちばんの近道です。1日5分、印象に残った場面を一つだけ選び、子どもの姿と自分の関わり、次の一手を書き出します。
自信は、何かを大きく成功させたときに一気に手に入るものではありません。小さな場面で「こう考えて、こう関わったら、こうなった」と言葉にできた経験が積み重なって、少しずつ育っていきます。振り返りは、その積み重ねを目に見える形にするための方法です。
図4
場面を一つ選ぶ
今日いちばん印象に残った場面を一つだけ選びます。うまくいった場面でも、うまくいかなかった場面でもかまいません
子どもの姿を書く
子どもが何をして、何と言ったかを、自分の解釈を混ぜずに書きます
自分の関わりを書く
そのとき自分が何を言い、何をしたかを書きます
なぜそうしたかを書く
その関わりを選んだ理由を一文で書きます。思いつかなければ「なんとなく」と書いてもかまいません
次の一手を決める
明日、同じような場面があったら何を試すかを一つだけ決めます
振り返りの書き方の例
例として、2歳児クラスの片付けの場面を振り返るとこうなります。
- 場面:午前の自由遊びの片付け
- 子どもの姿:Aくんがブロックを抱えたまま「まだ」と言って、片付けに加わらなかった
- 自分の関わり:「あと1回作ったら、お家に帰してあげようね」と声をかけ、そばで待った
- なぜそうしたか:作っている途中で終わらせると、次の活動に気持ちが向かないと思ったから
- 次の一手:明日は片付けの5分前に、Aくんに先に予告してみる
このくらいの短さで十分です。続けていくと、同じ子の同じような場面が何度も出てきて、その子に合う関わり方が見えてきます。それが「自分の保育の根拠」になっていきます。
「なんとなく」が書けたら、それも一歩
振り返りを始めたばかりのころは、「なぜそうしたか」の欄に「なんとなく」としか書けない日が続くかもしれません。それで大丈夫です。「なんとなく」と書いた場面が何度も出てくると、「ここは理由を考えたことがなかった」と気づけます。気づいた場面を先輩や主任に相談すれば、その場面についての根拠が一つ増えます。
先輩には「こう考えたけれど、どうですか」と聞く
自信がないと、先輩に「どうすればいいですか」と聞きたくなります。けれど、答えだけをもらうと、次に別の場面が来たときにまた迷ってしまいます。振り返りのメモを持って、「この場面で、こう考えてこう関わったんですが、どう思いますか」と聞くと、先輩も自分の考えと比べながら答えてくれるため、理由まで含めて学べます。
振り返りの時間がとれないとき
日中に書類の時間がとれず、振り返りまで手が回らないという人も多いはずです。国の「保育分野の業務負担軽減・業務の再構築のためのガイドライン」では、記録・書類の見直しやICTの活用など、業務負担を減らす取り組みの事例が示されています[3]。振り返りを新しい書類として増やすのではなく、今ある保育記録の書き方を「場面・子どもの姿・関わり・次の一手」の型に変えれば、記録と振り返りを一度に済ませられます。
05ほかの先生と比べてしまうときの考え方
要点:ほかの先生の保育を見て落ち込むのは、結果だけを比べているからです。子どもの姿や、声かけの言葉、環境の工夫に目を向けると、比べることが学びに変わります。
人と比べるのをやめようとしても、同じ園で働いていれば、ほかのクラスの保育は自然と目に入ります。比べることをやめるのは難しいので、比べ方を変えることを考えてみましょう。
図5
結果だけを比べる
「あのクラスは落ち着いているのに、うちは騒がしい」と、クラスの様子の違いだけを見る
落ち込みやすい
自分の欠点探しに使う
先輩の良いところを見るたびに、自分にないものを数えてしまう
落ち込みやすい
言葉と順番を観察する
先輩が集まりの前に何をして、どんな言葉で話し始めたかを書き留める
学びにつながる
子どもの姿から考える
子どもがなぜその遊びに夢中になっているのかを、環境や素材から考える
学びにつながる
学びにつながる比べ方をするときは、先輩の保育を「まねする」のではなく、「なぜそうしているのか」を考えます。観察して分からないことは、あとで直接聞いてみてください。多くの先輩は、自分の保育に関心を持ってもらえることを、嬉しく感じるものです。
公開保育や園内研修を「学ぶ場」に変える
公開保育や園内研修は、自分の保育を人に見られる場面であり、自信がないときほど緊張します。けれど見方を変えれば、自分の保育について、ほかの人の目から理由を一緒に考えてもらえる貴重な機会です。発表の前に「この場面で、私はこう考えて関わりました」と一文で書いておくと、質問されたときに慌てずに済みます。質問に答えられなかった場面は、失敗ではなく、次に振り返るテーマが見つかったと考えてください。
比べる相手は「過去の自分」にする
いちばん自信につながる比べ方は、過去の自分と比べることです。半年前の振り返りメモと今のメモを並べてみると、書ける理由が増えていたり、同じ場面での関わり方が変わっていたりすることに気づきます。他人との比較では見えない成長が、過去の自分との比較では見えてきます。
06相談事例:後輩に「なぜですか」と聞かれて答えられなかった保育士
要点:経験を重ねてから、自分の保育に自信を失ったモデルケースです。振り返りを習慣にして、自分の保育を言葉で説明できるようになるまでを追います。
「理由を言えた数」が自信になった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- くるみさん(仮名)・30歳
- 保育士歴
- 8年目(認可保育園で6年、現在の園で2年目)
- 勤務先
- 企業主導型保育施設(定員約30名)、0〜2歳児の合同保育・リーダー保育士
- 変化
- 週案1本にかかる時間 約2時間 → 約40分、「これでいいのかな」と悩む夜 週4日 → 週1日ほど
編集部相談に来たときは、どんな状態でしたか。
前の園では6年働いていたので、それなりに自信があったんです。でも今の園に移って、少人数で0〜2歳児を一緒に見るようになって、前のやり方が通じなくて。後輩に「どうしてここで手を出さないんですか」って聞かれたときに、答えられなかったんです。そこから一気に自信がなくなりました。
編集部答えられなかったとき、どう感じましたか。
恥ずかしかったし、怖かったです。8年もやってきたのに、自分の保育を説明できないんだって。家に帰ってから、私の保育って全部なんとなくだったのかなって、すごく落ち込みました。
編集部そこから何を始めましたか。
1日5分だけ、その日印象に残った場面を一つ書くことにしました。最初は「なぜそうしたか」の欄が、ほとんど「なんとなく」で。でも続けていたら、なんとなくだと思っていた関わりにも、自分なりの理由があったことに気づいたんです。たとえば、1歳児がおもちゃを取り合っているときにすぐ手を出さないのは、「取られた子が泣いて訴える力を見ていたい」と思っていたからだって。
編集部今、自信はついたと感じますか。
自信満々ではないです。でも、後輩に聞かれたら「私はこう考えてるけど、どう思う?」と話せるようになりました。週案も、振り返りのメモからねらいを考えるようになったら、前みたいに何時間も悩まなくなりました。
自信って、うまくいった数じゃなくて、理由を言えた数なんだなと思います。
くるみさん(仮名)
くるみさんはその後、後輩と一緒に、週に一度15分だけ振り返りのメモを見せ合う時間をつくりました。後輩からも「先生の考えを聞けて、自分の保育の理由も考えるようになった」と言われたそうです。
このケースから持ち帰れるのは、経験年数が長くても、環境が変われば自信が揺らぐのは自然なことだということです。そして、自信を取り戻す方法は、新しい技術を身につけることより、自分の関わりの理由を一つずつ言葉にしていくことでした。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
週案1本にかかる時間
「これでいいのかな」と悩む夜
後輩の質問に理由を答えられた
07自信がないことを、悪いことにしないために
要点:自信がないことは、保育を丁寧に考えている証拠でもあります。ただし、自信のなさが心と体をすり減らしているとき、また園の方針と自分の考えが根本からずれているときは、別の手を考える必要があります。
1. 自信がない人ほど、子どもを丁寧に見ている
「これでいいのかな」と迷う人は、子どもの反応をよく見ている人です。反対に、自分の保育に疑問を持たなくなると、子どもの小さな変化を見落としやすくなります。自信のなさは、子どもへの関心の裏返しでもあります。完全に消そうとするのではなく、「迷いながら根拠を探す」という姿勢を保ち続けることが、保育の質を支えます。
経験を重ねた保育士の中にも、「自信がついたと思ったころが、いちばん危なかった」と振り返る人がいます。慣れた場面ほど確認を省き、子どもの様子の変化に気づくのが遅れることがあるからです。適度な迷いは、子どもの安全と育ちを守るためのブレーキとしても働いています。
2. 自信のなさが心と体をすり減らしていたら
保育への自信のなさが、眠れない、食欲がない、出勤前に涙が出るといった状態につながっているなら、振り返りより先に休むことを考えてください。仕事全体への自信を失っているときの立て直し方は仕事で自信をなくしたときの考え方で紹介しています。誰かに話を聞いてほしいときは、働く人のための「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)も利用できます[4]。
3. 園の方針と根本からずれているなら
振り返りを重ねても、自分が大切にしたい保育と、園が求める保育が根本から違うと感じることもあります。その場合、自信が持てないのは自分の力不足ではなく、方針の違いが原因かもしれません。保育方針が合わないと感じるときの考え方は保育方針が合わないときの向き合い方にまとめています。子どもへの声かけそのものに迷いがあるなら子どもが言うことを聞かないときの声かけも参考にしてください。保護者に自分の保育を説明するのが怖い場合は、保護者対応がつらいときの考え方で伝え方の工夫を紹介しています。
自分の保育を一人で振り返るのが難しいときは、外の人に話してみるのも一つの方法です。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていなくても、保育の悩みを話せます。保育を知る人に話しながら言葉にしていくと、自分の保育の理由が見つかることもあります。
よくある質問
保育士歴が長いのに、保育に自信がありません。おかしいでしょうか?
おかしくありません。経験が長くても、異動や転職、初めての年齢の担当などで、それまでのやり方が通じなくなることはよくあります。経験年数より、自分の関わりの理由を言葉にできているかどうかが、自信には大きく関わります。
保育の正解を教えてくれる本や研修はありますか?
保育に唯一の正解を示すものはありませんが、保育所保育指針は、保育の基本的な考え方を示した全国共通の土台です。研修や本は、指針の考え方を具体的な場面に当てはめるヒントとして活用すると、自分の保育に取り入れやすくなります。
振り返りを書く時間がありません。
新しく書類を増やす必要はありません。今書いている保育記録の書き方を、「場面・子どもの姿・自分の関わり・次の一手」の型に変えるだけでも、振り返りになります。1日1場面、5分程度から始めてみてください。
先輩から指摘されるたびに、自信がなくなります。
指摘を受けたら、「関わり方」「計画」「言葉づかい」など、何についての指摘なのかを分けてメモしてみてください。同じ種類の指摘が続いているなら、そこを一つ直すことに集中します。指摘の理由が分からないときは、「どう考えればよかったか」を聞いてみると、根拠として学べます。
自信がないことを、園長や主任に相談してもいいですか?
相談してかまいません。「自信がない」とだけ伝えるより、「週案のねらいの書き方に迷っている」「この場面の関わり方が分からない」と具体的に伝えると、相手も助言しやすくなります。振り返りのメモを持っていくと、話が具体的になります。
自信がないまま、保育士を続けていいのでしょうか?
続けてかまいません。自信がないと感じながら働いている保育士は多く、迷いながら子どもを見ようとする姿勢は、保育の質を支えるものでもあります。ただ、自信のなさから心身の不調が続いている場合は、働き方や環境を見直すことも含めて、誰かに相談してください。
参考にした資料
- 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
- 保育分野の業務負担軽減・業務の再構築のためのガイドライン(こども家庭庁掲載)
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。