保育士が仕事で自信をなくしたとき|自分を責める癖のほどき方

午睡チェック表の記入が、一か所だけ抜けていた。主任に「ここ、どうしたの?」と聞かれた瞬間、頭が真っ白になる。子どもに何事もなかったと分かってからも、その日の夕方には連絡帳の一文を書くのにさえ手が止まり、「また何か間違えているかもしれない」という声が頭から離れなくなる。

保育士として何年働いていても、自信は小さな出来事であっけなく崩れます。ひとつの指摘、先輩との比較、保護者の何気ない一言。きっかけは小さくても、そこから「自分は保育士に向いていない」「みんなに迷惑をかけている」と、自分を責める考えが雪だるまのように大きくなっていくことがあります。失敗が怖くなると確認の回数が増え、仕事が遅れ、また注意される。その繰り返しの中で、自信はさらに削られていきます。

この記事では、仕事で自信をなくした保育士が、自分を責める考えのくせに気づき、失敗が怖い気持ちと付き合いながら、もう一度「これならできる」と思える感覚を取り戻すための方法をまとめました。気合いや前向きな言葉ではなく、今日から書ける記録と、園の中で使える確認の仕組みが中心です。

この記事でわかること

  • 保育士が仕事で自信をなくしやすい4つのきっかけ
  • 自分を責める考えを、事実に戻して言い換える方法
  • 失敗が怖いときに、気合いではなく仕組みで自分を守るコツ
  • 自信を取り戻すための4週間の「できたこと記録」の手順
  • 受診や園の外への相談を考えたほうがよいサイン

結論

保育士が仕事で自信をなくしたときは、「自分には能力がない」と結論づける前に、できていることが見えなくなっている状態だと捉え直すことから始めます。自信は気持ちを奮い立たせて戻すものではありません。自分を責める言葉を事実の大きさに言い換えること、失敗が起きにくい確認の仕組みを園の中に作ること、毎日の「できたこと」を記録して見える形にすること。この3つを続けると、少しずつ戻ってきます。ただし、眠れない、食欲がない、出勤前に涙が出るといった状態が2週間以上続いているなら、自信の回復より先に休むことと受診を優先してください。

01自信をなくすのは、保育が下手になったからではない

要点:保育士が自信をなくすきっかけは、多くの場合「一つのミスや指摘」「人との比較」「手応えの見えにくさ」「環境の変化」の4つです。どれも能力そのものが落ちたのではなく、自分の見え方が変わったことで起きています。

保育の仕事は、うまくいっている日ほど何も起きません。子どもがけがなく過ごし、午睡が落ち着き、お迎えのときに保護者と笑顔で話せた。そういう一日は記憶に残りにくく、逆に、ヒヤリとした場面や注意された言葉だけが強く残ります。1日の大半を穏やかに過ごせていても、帰り道に思い出すのは残りの数分の出来事、ということが珍しくありません。

図1

  • 1

    一つのミスや指摘

    午睡チェックの記入漏れ、連絡帳の書き間違い、お迎え時の伝達漏れなど。一度の出来事が「いつも失敗している」という感覚にふくらみやすい

  • 2

    人との比較

    手際のよい先輩、ピアノが得意な同期、保護者から頼られる同僚。相手の得意な場面と、自分の苦手な場面を比べてしまう

  • 3

    手応えの見えにくさ

    子どもの育ちは日々の変化が小さく、評価の言葉をかけてもらう機会も少ない。自分の頑張りが自分にも見えなくなる

  • 4

    環境の変化

    異動、担当クラスの変更、新しい園への転職。前のやり方が通じない時期は、経験者でも一時的に自信が下がる

図1 保育士が自信をなくしやすい4つのきっかけ

4つのうち、今の自分に当てはまるものはいくつあったでしょうか。二つ以上が重なっているときは、自信が揺らいで当然の状況です。たとえば、新しいクラスに慣れない時期に大きな指摘を受け、隣のクラスには手際のよい先輩がいる。この状態で「私は大丈夫」と思えるほうが難しいのです。

「向いていない」と感じたら、まず判断材料の期間を確かめる

自信をなくした直後は、「保育士に向いていない」という大きな結論に飛びつきがちです。けれど、その結論の根拠を書き出してみると、ここ1〜2週間の出来事ばかりが並んでいることがよくあります。去年の運動会で子どもたちと作り上げた競技のことや、泣いてばかりだった1歳児がやっと自分から手を伸ばしてくれた日のことは、その一覧に入っていません。判断の材料が直近の数日に偏っているときは、向いているかどうかを決める時期ではありません。働き始めて間もない時期の迷いについては、新人保育士が向いていないと感じたときでも詳しく扱っています。

保育は、学び続けることが前提の仕事

保育の現場でよりどころになる保育所保育指針には、「職員の資質向上」という章が設けられています[1]。保育士は資格を取った時点で完成する仕事ではなく、経験を重ね、学び続けることが前提になっているということです。今できないことがあるのは、何かが欠けているからではなく、まだ途中にいるからでもあります。10年目の先輩も、かつては同じように午睡チェックや連絡帳で失敗し、そのたびに工夫を重ねてきたはずです。

02自分を責める考えは「事実」と「解釈」に分けてほどく

要点:自分を責める言葉の多くは、起きた事実に「だから私はだめだ」という解釈が上乗せされたものです。事実と解釈を分けて書き直すと、責める気持ちが小さくなり、次に何をすればよいかが見えてきます。

自分を責めやすい人には、共通する考え方のくせがあります。一度の失敗を「いつも」に広げる。相手の表情から「怒っている」「あきれている」と読み取ってしまう。できたことは「たまたま」、できなかったことは「自分のせい」と考える。どれも、真面目で責任感が強い人ほど陥りやすいものです。責任感そのものは、子どもの安全を守る保育士にとって欠かせない力です。ただ、その力が自分に向かいすぎると、心をすり減らす刃にもなります。

図2

場面頭に浮かぶ言葉事実に戻した言い方
午睡チェックの記入漏れを指摘された私はいつも確認が甘い今日の13時台の記入が1回抜けた。記入のタイミングを決め直せばよい
先輩に製作の進め方を直された私の保育は全部だめなんだ製作の導入の順番について助言をもらった。ほかの場面は指摘されていない
保護者の返事がそっけなかった私は信頼されていない今日のお迎えは急いでいる様子だった。次の連絡帳で遊びの様子を書き添えてみる
同期が行事の担当に選ばれた私は期待されていない今年の担当はほかの人になった。来年の希望は面談で伝えられる
片付けの声かけが通らない保育士として力がない3日続けて声かけが通らなかった。歌や合図など、方法を変えて試してみる
図2 自分を責める言葉を、事実に戻して言い換える例

言い換えのこつは、「いつ」「どこで」「何が」を具体的に書くことです。「いつも」「全部」「みんな」という言葉が出てきたら、それは解釈が混ざっている合図です。最初からうまく書けなくても構いません。頭の中で繰り返すより、紙に書いて目で見るだけで、言葉の強さが少し和らぎます。

責める声が止まらない夜は、書いてからノートを閉じる

寝る前に、その日の失敗が何度も頭の中で再生されることがあります。そういう夜は、ノートに「起きたこと」と「明日やること」を1行ずつ書き、ノートを閉じてから布団に入ることを試してみてください。明日やることが決まっていると、頭は「今夜はもう考えなくていい」と判断しやすくなります。それでも眠れない日が何日も続くなら、心と体が限界に近づいているサインかもしれません。サインの見分け方は保育士のストレスが限界のときのサインと対処にまとめています。

「迷惑をかけている」と感じたときの考え方

自信をなくすと、「自分がいるせいでクラスが回らない」「同僚の負担を増やしている」と感じやすくなります。けれど、保育は複数の職員で子どもを見守る仕事で、誰かの不得意を誰かが補うことは、もともと仕組みに組み込まれています。あなたも、ほかの人の苦手を補っている場面がきっとあるはずです。気づいていないだけで、たとえば泣いている子に寄り添う時間が長いことや、保護者への伝え方が丁寧なことが、クラスを支えているかもしれません。

03失敗が怖いときは、「気をつける」より「仕組み」で守る

要点:失敗が怖いときに「もっと気をつけます」と決意しても、緊張が増えるだけで失敗は減りにくいものです。確認のタイミングと方法を決め、園の仕組みとして共有すると、怖さと失敗の両方が小さくなります。

保育の現場では、子どもの命と安全に関わる仕事が毎日続きます。だから失敗が怖いと感じるのは自然なことで、その怖さは慎重さという長所の裏返しでもあります。問題は、怖さが強くなりすぎて、同じ確認を何度も繰り返したり、質問できずに一人で抱え込んだりすることです。確認に時間を取られると、ほかの仕事が押して焦りが生まれ、焦りがまた別の抜けを生みます。

国が2016年に策定した事故防止のガイドラインは、「施設・事業者向け」「自治体向け」「発生時対応」の3つの文書で構成されています[2]。施設や事業者に向けた文書があるということは、事故を防ぐ取り組みが、一人の保育士の注意力だけに任されているわけではないということです。個人の「気をつけます」だけで背負わなくてよい部分があることを、まず知っておいてください。

図3

  • 確認のタイミングが決まっているか「気づいたときに確認」では抜けやすい。午睡チェックなら時刻を決め、タイマーなどの合図を使う
  • 確認する人が決まっているか「誰かがやっているはず」が抜けを生む。担当と、交代のときの声かけを決めておく
  • 記録の書式が分かりやすいか記入欄が分かりにくい書式は、誰が書いても抜けやすい。書式の見直しを提案してよい
  • ヒヤリハットを共有する場があるか報告が誰かを責める場になっていると、誰も書かなくなる。仕組みを直すための報告として扱われているか
  • 分からないことを聞ける相手がいるか質問できない環境では確認が遅れ、失敗が増える。聞く相手と時間を決めておく
  • 自分の確認が多すぎになっていないか同じ確認を何度も繰り返すと時間が足りなくなり、別の抜けが生まれる。回数の上限を決める
図3 失敗が怖いときに見直したい確認の仕組み

6つのうち、「決まっていない」「分からない」と感じた項目があれば、そこが自信を取り戻すための入り口です。一人で全部を直す必要はありません。いちばん怖さを感じる場面を一つ選び、その場面の確認方法だけを決めてみてください。

指摘されたら「次にどうするか」を一つ添えて返す

注意を受けたあと、謝るだけで終わると、「また同じことをしたらどうしよう」という不安だけが残ります。「すみません」のあとに、「次からは13時と13時半にタイマーを鳴らして記入します」のように、次にやることを一つ添えて伝えてみてください。相手も安心し、自分も「対策をした」という手応えを持てます。保育中にミスをしてしまったときの報告や対応の流れは、保育中にミスしたときの対処と伝え方で紹介しています。

ミスを報告するのが怖いときは、話す順番を決めておく

失敗が怖い人ほど、小さなミスを報告するときに言葉が出なくなります。怒られる場面を想像して、報告が遅れることもあるでしょう。そんなときは、話す順番をあらかじめ決めておくと口が動きやすくなります。たとえば「何が起きたか」「子どもの今の様子」「その場でしたこと」「これからすること」の4つです。「お散歩の帰りにBちゃんが転んで、膝をすりむきました。今は泣き止んで遊んでいます。水で洗って様子を見ています。お迎えのときに保護者にお伝えします」。順番が決まっていれば、緊張していても必要なことを伝え漏らしにくくなります。報告が早いほど、周りもすぐに手を貸せます。

人格を否定する言葉は、あなたが背負う問題ではない

指導や注意が必要な場面は、保育の現場にも当然あります。ただし、「だからあなたはだめなのよ」「保育士やめたら」のように、仕事の範囲を超えて人格を否定する言葉が繰り返されるなら、話は別です。職場のパワーハラスメントは、優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超え、働く環境が害されるものとされています[3]。自信をなくした原因がこうした言動にあるなら、自分を変える努力より先に、信頼できる人や園の外の窓口に相談することを考えてください。

04自信を取り戻すための「できたこと記録」4週間

要点:自信は、できた事実が積み重なり、自分の目に見えるようになったときに戻ってきます。1日3行の記録を4週間続け、週に1度読み返すことで、自分の保育を自分で確かめられるようになります。

自信をなくしているときは、できたことが目に入りません。だからこそ、意識して書き残す必要があります。こつは、大きな成果ではなく、小さな事実を書くことです。「Aくんが初めて自分から靴を履こうとした。手を出さずに待つ時間を取れた」「連絡帳に書いた砂場遊びの様子を、保護者が喜んでくれた」。この程度の大きさで十分です。

図4

  1. ノートを1冊決める

    仕事の書類とは別に、自分だけが読むノートを用意します。スマートフォンのメモでも構いません

  2. 毎日3行だけ書く

    「できたこと」「子どもの小さな変化」「誰かにありがとうと言われたこと」を1行ずつ書きます

  3. 失敗は1行にまとめる

    書きたくなったら「起きたこと」と「次にやること」を1行にまとめ、それ以上は書きません

  4. 週末に読み返す

    1週間分を読み返し、いちばん自分らしいと思う1行に印をつけます

  5. 4週間後に並べて見る

    印をつけた4行を並べ、自分の保育で大切にしていることを一言にまとめます

図4 自信を取り戻す「できたこと記録」の進め方

書き始めて1週間ほどは、「書くことがない」と感じる日もあるかもしれません。そういう日は、「今日も全員を無事に保護者へ引き渡した」と書いてください。それは当たり前のことではなく、あなたが一日見守り続けた結果です。

4週間後に見えてくるもの

4週間分の記録を読み返すと、多くの人が「思っていたより、できていることが多い」と感じます。それと同時に、自分がどんな場面で力を発揮しているのかも見えてきます。子どもの気持ちを受け止める場面なのか、保護者に伝える場面なのか、環境を整える場面なのか。それが分かると、苦手な場面で落ち込んだときにも、「自分にはこれがある」と立ち戻る場所ができます。

記録は誰かに見せなくていい

この記録は評価のためのものではないので、上手に書く必要も、誰かに見せる必要もありません。ただ、信頼できる先輩や同僚に「最近、これができるようになった気がする」と1行だけ話してみると、思いがけず「前からそこは上手だったよ」と返ってくることがあります。自分では見えていなかった長所を、外からの言葉で知るきっかけになります。子どもへの関わり方そのものに不安がある場合は、保育に自信がないときの考え方もあわせて読んでみてください。

05相談事例:確認をくり返す毎日から抜け出すまで

要点:ここでは、一度の記入漏れをきっかけに自信をなくした保育士が、事実の書き出しと確認の仕組みづくりで落ち着きを取り戻したモデルケースを紹介します。

「気をつけます」を「こうします」に変えた

相談事例(モデルケース)

お名前
みのりさん(仮名)・26歳
保育士歴
4年目(相談当時)
勤務先
社会福祉法人の認可保育園(定員約70名)、3歳児クラスの複数担任
変化
午睡チェック表の見直し 1日10回以上 → 決めた時刻の2回/「辞めたい」と思う日 週4日 → 月に1〜2日

編集部自信をなくしたきっかけを教えてください。

みのりさん

春に乳児クラスの応援に入った日、午睡チェックの記入を一回飛ばしてしまったんです。子どもは何ともなかったんですけど、主任に「ここ空いてるよ」って言われて。その日から、自分の書いたものが全部信用できなくなりました。チェック表を何度も見直して、夕方には書類が全然進まなくなっていました。

編集部そのころは、どんなことを考えていましたか。

みのりさん

「私はいつも抜けてる」「みんな私のこと危なっかしいと思ってる」って、ずっと頭の中で言っていました。実際には、ほかの日の記入は全部できていたんですよね。でも、そのときはまったくそう思えなかった。

編集部何がきっかけで変わり始めたのですか。

みのりさん

休みの日に、ほいくの相談室で話を聞いてもらいました。午睡チェックとか連絡帳とか、保育の言葉をいちいち説明しなくても通じたのが、正直すごく楽で。そこで「起きたことは1回の記入漏れで、その日のうちに確認もできている」って一緒に書き出してもらったんです。文字にしたら、自分が思っていたよりずっと小さい出来事でした。

編集部園では何を変えましたか。

みのりさん

主任に「記入の時刻を決めて、タイマーを使ってもいいですか」って相談しました。怒られるかと思ったら、「それ、クラス全体でやろう」って言われて。チェック表も、時刻の欄が先に印刷された書式に変わりました。私一人の注意力の問題じゃなかったんだって、そこで初めて思えたんです。

「気をつけます」じゃなくて「こうします」と言えたら、怖さが半分になった気がします。

みのりさん(仮名)

みのりさんはその後、「できたこと記録」を4週間続けました。印をつけた行を並べてみると、子どもとのやりとりよりも、保護者への伝え方を工夫した場面が多かったそうです。今はその気づきを生かして、クラスのおたより作りを任されています。

自信を取り戻すために、みのりさんが「もっと頑張った」わけではないことに注目してください。起きたことを事実の大きさに戻し、一人で背負っていた確認を園の仕組みに変えた。その2つが、確認をくり返す毎日から抜け出すきっかけになりました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前4週間後

午睡チェック表の見直し

1日10回以上
決めた時刻の2回

書類が終わる時刻

19時すぎ
17時半ごろ

「辞めたい」と思う日

週4日
月に1〜2日

「できたこと」を書いた日

0日
4週間で22日
図5 みのりさんの相談前と4週間後

06自信を取り戻そうとする前に、知っておいてほしい2つのこと

要点:一つは、自信は一直線には戻らないということ。もう一つは、心と体のサインが出ているなら、記録や工夫より休むことが先だということです。

1. 戻ったり、また落ちたりしながら回復していく

記録を続けていても、ある日また大きな指摘を受けて、振り出しに戻ったように感じることがあります。それは失敗ではありません。自信の回復は階段のように一段ずつ上がるものではなく、波を描きながら少しずつ高くなっていくものです。落ち込んだ日は、ノートに印をつけた行だけを読み返してください。前に進んできた跡は消えていません。

2. 心と体のサインが出ているなら、自信より休養が先

眠れない、食欲がない、出勤前に動悸がする、休みの日も仕事のことで頭がいっぱいになる。こうした状態が2週間以上続いているなら、自信が持てないのは考え方のくせではなく、心と体が疲れ切っているためかもしれません。かかりつけ医や心療内科に相談してください。誰かに話を聞いてほしいときは、働く人の悩みを受け付ける「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)があります[4]。「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、24時間・無料でつながるよりそいホットライン(0120-279-338)に電話してください[5]。

園の中に話せる人がいないときは、保育の仕事を知っている第三者に話すだけでも、自分の状況を少し離れたところから見られるようになります。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていない段階での「最近、仕事に自信が持てない」という相談も受けています。起きたことを一緒に書き出すところから始めて構いません。

よくある質問

自信をなくして保育士を辞めたいと思うのは、甘えですか?

甘えではありません。自信をなくすと、つらさから抜け出したくて「辞めたい」と感じるのは自然な反応です。ただ、自信がない時期の判断は悲観的になりやすいため、2〜4週間ほど記録や確認の工夫を試してから考えても遅くはありません。辞めたい気持ちとの向き合い方は辞めたいのは甘えかと悩むときも参考にしてください。

同じミスを2回してしまいました。もう信用されないでしょうか?

同じミスが続くときは、注意力より仕組みに原因があることが多いものです。いつ、どの場面で起きたかを書き出し、確認のタイミングや書式を変えられないか園に相談してみてください。「次からはこうします」と具体的な対策を伝えることが、信頼を取り戻す近道になります。

先輩と比べて落ち込んでしまいます。

比べる相手の「得意な場面」と、自分の「苦手な場面」を比べていないか確かめてみてください。経験年数も得意分野も違う人と比べると、差ばかりが目に入ります。比べるなら、1か月前の自分と今の自分を、できたこと記録で比べてみてください。

失敗が怖くて、確認を何度もしてしまいます。

確認の回数とタイミングをあらかじめ決め、それ以上はしないと決めるのが一つの方法です。不安が強くて回数を減らせない、確認しないと落ち着かない状態が続く場合は、心が疲れているサインのこともあるため、医療機関に相談してください。

自信がないことを、園長や主任に話してもいいですか?

話して構いません。ただ「自信がないです」とだけ伝えるより、「午睡チェックの記入が不安なので、時刻を決めて確認したい」のように、困っている場面と試したいことをセットで伝えると、相手も具体的に手伝いやすくなります。

参考にした資料

  1. 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
  2. こども家庭庁「事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
  3. 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
  4. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  5. 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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