朝6時半、駅のトイレの個室で、声を殺して泣く。涙が止まったら顔を洗って電車に乗り、園の門の前で一度深呼吸をする。子どもたちの前では笑顔でいられるのに、帰り道にはまた涙があふれてくる。そんな毎日が、もう何週間も続いている。
毎日泣いてしまうのは、あなたが弱いからでも、保育士に向いていないからでもありません。慣れない仕事、張りつめた人間関係、子どもの命を預かる緊張。新人の心と体は、毎日たくさんの負荷を受け止めています。涙は、その負荷が限界に近づいていることを知らせるサインです。
この記事では、毎日泣いてしまう、朝行きたくない、自信がないと感じている新人保育士に向けて、まず休むべき状態の目安、新人でも休むための具体的な方法、そして少しずつ立て直していく手順をまとめました。今日は全部を読まなくても大丈夫です。気になる見出しだけでも開いてみてください。
この記事でわかること
- 毎日泣いてしまう状態が、心と体のどんなサインなのか
- 「まず休む」を優先したほうがいい状態の目安
- 有給休暇がまだない新人でも休むための方法と、園への伝え方
- 朝行きたくない日の乗り切り方と、なくした自信の立て直し方
結論
新人保育士が毎日泣いてしまう状態が2週間以上続き、眠れない、食べられない、朝に体が動かないといったことが重なっているなら、仕事を続けるか辞めるかを考えるより先に、医療機関を受診して休むことを優先してください。入職して6か月に満たず有給休暇がまだない新人でも[1]、欠勤や病気休暇など園の就業規則にある方法で休むことはできます。休んで眠れるようになったら、生活のリズムを整え、毎日一つだけ「できたこと」を記録して、小さな自信を積み直していきます。一人で抱えずに、こころの耳などの公的な相談窓口も使ってください。
01毎日泣いてしまうのは、心と体からのサイン
要点:涙が止まらない状態は、心と体が受け止められる量を超えて負荷がかかっているサインです。泣くこと自体を責めるより、何が負荷になっているかと、どのくらい続いているかを確かめることが先です。
新人の1年目は、保育士として働く毎日の中で、最も変化が大きい時期です。生活のリズムが学生時代と大きく変わり、早番の日は朝5時台に起き、遅番の日は帰宅が20時を過ぎる。覚えることが山のようにあり、先輩の目も気になる。そのうえ、目の前の子どもの安全には、自分が責任を持たなければなりません。これだけの変化が一度に来れば、涙が出るのは自然なことです。
「消えてしまいたい」「いなくなりたい」という気持ちが浮かぶときは、この記事を読み進めるより先に、誰かに話してください。いのちの電話(0120-783-556、毎日16時〜21時、毎月10日は8時〜翌日8時)や、24時間つながるよりそいホットライン(0120-279-338)があります[2]。家族や友人に「今つらい」と一言伝えるだけでもかまいません。
涙の理由は、大きく3つに分けられる
泣いてしまう理由を考えるときは、次の3つに分けてみると整理しやすくなります。一つは「疲れ」。睡眠が足りず、体力が回復しないまま働いている状態です。二つ目は「不安」。明日またミスをするかもしれない、先輩に怒られるかもしれないという、先の出来事への怖さです。三つ目は「自分を責める気持ち」。できない自分、迷惑をかけている自分を責め続けている状態です。
どれか一つではなく、三つが絡み合っていることがほとんどです。ただ、どれが一番大きいかで、最初にやることが変わります。疲れが中心なら、まず睡眠と休み。不安が中心なら、不安の中身を書き出して誰かに話すこと。自分を責める気持ちが中心なら、できたことを数える練習。この記事の後半で、それぞれの方法を紹介します。紙に「疲れ」「不安」「責める気持ち」と3つ書き、今日泣いた理由がどれに近いかに丸をつけるだけでも、自分の状態を外から眺める練習になります。
「みんな泣いていた」と言われても
先輩から「私も1年目は毎日泣いてたよ」と言われることがあります。励ましの言葉ではありますが、だから我慢していいという意味ではありません。泣くほどつらい状態が続いて体を壊した人もいれば、早めに休んで立て直した人もいます。多くの人が泣いた時期だからこそ、休み方や助けの求め方を知っておくことに意味があります。
02まず休むことを優先したい、7つのサイン
要点:次のサインのうち、2つ以上が2週間以上続いているなら、仕事の悩みを考えるより先に、医療機関を受診して休むことを考えてください。1つでも強く当てはまるものがあれば、同じように受診を検討します。
図1
- ほぼ毎日、泣いてしまう日が2週間以上続いている一時的な気分の落ち込みではなく、続いている状態です
- 寝つけない、夜中や朝早くに目が覚める睡眠が回復の土台です。崩れると判断力も落ちます
- 食欲がない、または食べすぎてしまう体がストレスに反応しています
- 出勤前に動悸、吐き気、腹痛がある体が職場を危険な場所と感じている可能性があります
- 休みの日も仕事のことが頭から離れない休日なのに回復できていない状態です
- 好きだったことが楽しめなくなった気力そのものが削られています
- 「自分がいなくなればいい」と考えることがある今すぐ誰かに話し、受診してください
受診先に迷ったら、まずはかかりつけの内科でもかまいません。眠れない、食べられないといった体の症状を伝えれば、必要に応じて心療内科や精神科を紹介してもらえます。心療内科を受診するか迷っている人は、心療内科に行くべきか迷うときの目安を参考にしてください。
自分のサインは、周りの人のほうが先に気づく
つらさの中にいると、自分の変化には気づきにくいものです。「顔色が悪い」「最近笑わなくなった」「食べる量が減った」と家族や友人に言われたら、それは大切なサインです。一人暮らしの人は、週に一度、家族や友人と電話で話す時間をつくり、「最近の私、どう見える?」と聞いてみてください。受診するときは、眠れた時間や泣いた日をメモして持っていくと、医師に状態を伝えやすくなります。
すぐに話を聞いてもらえる公的な窓口
受診の予約が取れるまでの間や、夜に一人でつらくなったときは、公的な相談窓口を使ってください。働く人のための「こころの耳電話相談」(0120-565-455)は、平日17時〜22時、土日10時〜16時に受け付けています(祝日と年末年始は休み)[3]。電話が苦手なら、LINEで相談できる「こころの耳SNS相談」もあり、平日17時〜22時、土日10時〜16時に受け付けています[4]。メール相談は24時間受け付けていて、1週間以内に回答があります[5]。
03有給休暇がない新人でも、休むことはできる
要点:年次有給休暇は、法律上は入職から6か月たってから付与されるのが基本です。それより前でも、欠勤や病気休暇など、就業規則に定められた方法で休むことはできます。休む日数より、休んで回復することを優先してください。
法律では、年次有給休暇は、雇い入れから6か月続けて勤務し、全労働日の8割以上出勤した人に10日付与されると定められています[1]。そのため、4月に入職した新人は、10月ごろまで法律上の有給休暇がないことになります。ただ、園によっては入職時から数日分を付与していることもあり、病気休暇や休職の制度を設けているところもあります。まずは就業規則を確かめてみてください。
有給休暇がない場合でも、体調不良で休むこと自体は、働く人として当然のことです。欠勤になれば、その日の分の給与が減ることはありますが、体を壊して長く休むことに比べれば、早めに休むほうが回復も早くなります。
図2
| 状態 | 目安となる様子 | 考えたい休み方 |
|---|---|---|
| 黄色 | 泣く日はあるが、眠れている。休日には気持ちが回復する | 休日をしっかり休みに使う。予定を詰め込まない |
| オレンジ | 泣く日が週の半分以上。寝つきが悪く、休日も仕事が頭から離れない | 受診して相談する。数日の休みを取れないか園に相談する |
| 赤 | 毎日泣く状態が2週間以上。食べられない、朝に体が動かない | 受診を優先し、医師の意見をもとにまとまった期間休む |
園への伝え方:電話で短く、事実だけ
休むと決めたら、園への連絡は電話で、短く事実だけを伝えます。理由を細かく説明しようとしなくて大丈夫です。
- 当日休むとき:「体調が悪く、今日はお休みをいただきたいです。〇〇クラスの連絡帳は、机の上の右側の箱に入っています」
- 受診したあと:「病院で、しばらく休むように言われました。診断書をいただいたので、お渡しする方法を教えてください」
- 戻る時期が決まったら:「来週の月曜日から出勤できそうです。最初の1週間は、可能であれば早番を外していただけると助かります」
クラスのことが気になって休めない人は、引き継ぎに必要な情報だけを1枚の紙にまとめておくと、休む罪悪感が少し軽くなります。休んでいる間の連絡は、必要最小限にしてもらえるよう頼んでもかまいません。電話をかけること自体がつらいときは、家族に代わりに連絡してもらう方法もあります。最初の連絡さえできれば、その後のやりとりは落ち着いてからで大丈夫です。長く休むことを考えている場合は、休職を考えるときの手順と注意点も参考にしてください。
休んでいる間は「回復すること」だけを仕事にする
休み始めの数日は、罪悪感から「せめて書類だけでも」と考えがちです。けれども、休む目的は回復することです。最初の1週間は、眠る、食べる、少し外に出る、の3つだけをできれば十分と考えてください。眠れるようになってきたら、毎朝同じ時間に起き、近所を15分ほど歩くなど、生活のリズムを少しずつ戻します。仕事の連絡が来ると気持ちが引き戻される人は、園からの連絡は家族を通してもらう、決まった曜日にだけ確認する、といった約束をしておくと安心して休めます。
戻る時期は、自分の気持ちだけで決めず、医師と相談しながら決めます。「もう大丈夫」と感じても、早番や行事の準備が重なると再び調子を崩すことがあります。戻ってからの1か月は、早番や遅番を減らしてもらう、担当する書類を一部引き受けてもらうなど、段階的に戻れるよう園に相談してみてください。
04朝行きたくない日を、なんとか越えるための工夫
要点:休むほどではないけれど朝がつらい日は、朝の行動を前の晩に決めておき、「門をくぐるまで」の小さな区切りで考えると動きやすくなります。
朝の「行きたくない」は、起きた瞬間が一番強く、職場に着いて子どもの顔を見ると少し和らぐ人が多いものです。だからこそ、起きてから家を出るまでの時間に、考える余地をできるだけ減らしておくことが助けになります。
図3
- 前の晩に服とかばんをそろえる朝に選ぶことを一つでも減らす
- 明日の「最初の30分」だけ考える1日全体ではなく、受け入れまでの流れだけを思い浮かべる
- 朝は温かいものを一口食欲がなくても、スープや温かい飲み物で体を起こす
- 区切りを小さくする「駅まで」「門まで」「最初の子が来るまで」と区切って進む
- 帰りに一つだけ書く「今日も行けた」と一行だけ記録して、自分をねぎらう
それでも、玄関で足が止まってしまう日はあります。そんな日が週に何度もあるなら、それは工夫で乗り切る段階を過ぎているサインです。前の見出しの目安に戻って、受診と休むことを考えてください。
休日は「何もしない時間」を予定に入れる
休日に溜まった家事や、明日の製作の準備をしていると、休んだ気がしないまま月曜日が来ます。休日のうち半日だけでも、仕事のことを考えない時間を予定として確保してください。散歩でも、昼寝でも、好きなドラマでもかまいません。持ち帰りの仕事で休日がつぶれているなら、それ自体を主任に相談する理由になります。
帰り道に、仕事を「置いてくる」区切りをつくる
夜に涙が出る人は、仕事の出来事を家まで持ち帰っていることが多いものです。園を出たら、最寄り駅のベンチや家の前など、決まった場所で「今日の仕事はここまで」と心の中で区切りをつけてみてください。気になることがあれば、その場でメモに一行書いて、続きは翌朝に回します。小さな儀式のようなものですが、続けるうちに、家の中まで仕事を持ち込まない習慣が少しずつ身についていきます。
05相談事例:毎朝泣いていた新人が、2週間休んで戻るまで
要点:毎朝泣く状態が続いていた新人が、受診をきっかけに2週間休み、勤務の調整を受けながら立て直したモデルケースです。休むことへの迷いと、戻ってからの工夫に注目してください。
「休んだら終わり」だと思い込んでいた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ちよこさん(仮名)・20歳
- 保育士歴
- 1年目(短期大学を卒業して入職)
- 勤務先
- 小規模保育事業A型の園(定員19名、0〜2歳児)、保育士は新人の本人を含め6名
- 変化
- 泣く日 ほぼ毎日 → 月に1〜2日/睡眠 4時間ほど → 6〜7時間
編集部休む前は、どんな状態でしたか。
6月の終わりくらいから、毎朝泣いてました。職員がみんなベテランで、私だけ新人なんです。少人数だから自分のミスがすぐに目立つ気がして、夜も4時間くらいしか眠れなくて。でも、休んだら終わりだと思ってました。人数が少ない園だから、私が休んだら回らなくなるって。
編集部受診したきっかけは何でしたか。
母に「顔色がおかしい」って言われて、内科に連れて行かれたんです。そこで心療内科を紹介されて、先生から2週間休むように言われました。正直、ほっとした気持ちと、園に何て言おうっていう怖さが半分ずつでした。
編集部園への連絡は、どうしましたか。
有給休暇はまだなかったので、園長に電話して、就業規則でどう休めるか聞きました。病気で休むときの扱いを説明してもらって、診断書を郵送しました。園長に「まず治すことだけ考えて」って言ってもらえたのは、本当に救われました。
編集部戻ってから、何が変わりましたか。
最初の1か月は、早番を外してもらいました。それと、帰りに「今日できたこと」を一つだけ手帳に書くようにしたんです。「〇〇ちゃんが私の膝で眠った」とか、そんな小さなことです。それを読み返すと、あ、私ちゃんとやれてるって思えて。今は泣く日が、月に1〜2日くらいです。
休んだら終わりじゃなくて、休まなかったら終わっていたんだと思います。
ちよこさん(仮名)
ちよこさんは、復帰後も月に1回の通院を続けながら、同じ園で働いています。秋には、4月に入園した1歳児が初めて歩いた瞬間に立ち会い、その日の手帳には「泣かずに笑えた」と書いたそうです。
このケースのポイントは、休む判断を自分一人でしなかったことです。家族の一言と医師の意見があったから、休むことを「逃げ」ではなく「治すための時間」として受け止められました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図4
泣いてしまう日
睡眠時間
休日に仕事を考える時間
06なくした自信を、小さく積み直していく
要点:新人が自信をなくすのは、できないことばかりが目に入り、できたことが見えなくなっているからです。1日1つの「できたこと」を書き残し、見える形にすることで、自信は少しずつ戻ってきます。
自信がないと感じているとき、頭の中ではミスをした場面や注意された言葉が何度も繰り返されています。その一方で、子どもが笑った瞬間や、保護者に「ありがとうございます」と言われたことは、すぐに忘れてしまう。人はつらいときほど、うまくいかなかったことを覚えやすいものです。だから、意識して「できたこと」を残す必要があります。
「できたこと」は小さいほど続く
書くのは大きな成果でなくてかまいません。「午睡の寝かしつけで、〇〇くんが10分で眠った」「お迎えのとき、自分から保護者に今日の様子を一つ伝えられた」。小さいことほど毎日見つけられ、続けやすくなります。1か月たつと、手帳には30個の「できたこと」が並びます。それを読み返したとき、自分が思っていたよりずっと多くのことをしてきたと気づけるはずです。書けない日があっても、自分を責める材料にはしないでください。翌日にまた一つ書けば、それで続いています。
自信と経験は、別のもの
新人に自信がないのは、経験がまだ少ないからです。経験は日々の保育の中で少しずつ増えていくものです。自信のなさを「能力がない」と取り違えないでください。今できないことの多くは、まだやったことがないだけのことです。保育そのものへの自信をなくしているときの考え方は、保育に自信がないときの考え方でも扱っています。
注意された言葉は、「事実」と「評価」に分けて受け取る
先輩から注意された言葉が、何日も頭の中で繰り返されることがあります。そのときは、言葉を「事実」と「評価」に分けてみてください。「着替えのときに、〇〇ちゃんの靴下が左右逆だった」は事実です。「だからあなたはだめなのよ」は評価です。事実は次に直せばいいことで、評価はあなたという人の価値を決めるものではありません。事実だけを手帳に書き、評価の部分は書かない。それだけで、注意された日の夜の重さが少し変わります。
07休んでも戻れないと感じたら:環境を見直す目安
要点:休んで回復しても、戻った職場で同じ状態に戻ってしまうなら、それは環境が合っていないサインかもしれません。辞めることも、回復のための選択肢の一つです。ただし、大きな決断は体調が落ち着いてからにしてください。
戻っても同じ状態になるなら、環境を見直す
休んで眠れるようになったのに、職場に戻ると数日で涙が戻ってくる。そうした場合は、原因が新人の疲れだけではなく、人間関係や仕事量など、職場の側にある可能性があります。そのときは、無理に元の働き方に戻ろうとせず、担当や勤務時間の調整、異動、転職も含めて考えてかまいません。辞めることは負けではなく、自分を守るための一つの方法です。
大きな決断は、眠れるようになってから
ただし、眠れず食べられない状態のときに、退職のような大きな決断をするのは避けたほうが安心です。疲れ切った状態では、物事を実際より悲観的に見やすいからです。まず休んで、医師と相談しながら体調を整え、少し気持ちが落ち着いてから、続けるか辞めるかを考えても遅くはありません。新人のつらさ全体の整理の仕方は、新人保育士がつらいときの判断基準と職場の見つけ方にまとめています。
体調を理由に辞めるときに、知っておきたいこと
体調を崩して辞める場合、雇用保険の基本手当(いわゆる失業手当)を受けられるかどうかが気になる人もいると思います。基本手当には、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。ただし、特定理由離職者などに当たる場合は、離職日以前1年間に通算6か月以上でも受給資格を満たすことがあります[6]。特定理由離職者には、体力の不足や心身の障害、病気などによる正当な理由のある自己都合退職も含まれます[7]。どれに当たるかはハローワークが判断するため、医師の診断書など状況が分かる書類をそろえて相談してください。
一人で考えると、どうしても自分を責める方向に話が進んでしまいます。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていない段階の新人保育士の話も聞いています。休むべきか迷っている、休んだあとどうすればいいか分からない、そんな話から始めてもかまいません。
よくある質問
毎日泣くのは、甘えでしょうか?
甘えではありません。毎日泣いてしまう状態は、心と体が負荷の限界に近づいているサインです。眠れない、食べられないといった症状が2週間以上続いているなら、医療機関を受診して休むことを優先してください。
入職して3か月です。休んだら、クビになりませんか?
体調不良で休むことは、働く人として当然のことです。休む方法や扱いは園の就業規則によって違うので、園長や主任に確かめましょう。医師の診断書があると、休む理由と期間が伝わりやすくなります。不安な場合は、総合労働相談コーナーで無料で相談できます[8]。
有給休暇がないと、休めないのでしょうか?
法律上の年次有給休暇は、雇い入れから6か月継続して勤務し、8割以上出勤した人に付与されます[1]。それより前でも、欠勤や病気休暇など就業規則の定めに沿って休むことはできます。給与の扱いは園によって違うので、休む前か休み始めに確かめておくと安心です。
子どもの前でも泣いてしまいそうになります。
保育中に涙が出そうになったら、ほかの先生に一言伝えて、数分だけ保育室を離れてもかまいません。水を一杯飲み、深呼吸をしてから戻ります。そうした状態が続くなら、受診と休むことを考えてください。
自信がなくて、保育士を辞めたほうがいい気がします。
自信がないのは、経験がまだ少ないからで、能力がないという意味ではありません。まずは心と体を休め、1日1つの「できたこと」を記録してみてください。体調が落ち着いてからでも、続けるか辞めるかを考えるのは遅くありません。
家族に心配をかけたくなくて、言えません。
家族は、あなたが一人で抱え込んでいることのほうを心配するものです。全部を話さなくても、「最近眠れていない」と一言伝えるだけで十分です。家族に言いにくいときは、こころの耳のような公的な相談窓口を先に使ってみてください。
参考にした資料
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
- こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
- こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」
- ハローワーク「基本手当について」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。