年度末の面談で、園長から「来年度、主任をお願いできないかしら」と切り出された。うれしさより先に浮かんだのは、今の主任の姿です。朝は誰より早く来て、夕方は保護者対応と書類に追われ、職員の悩みも一手に引き受けている。帰りの車の中で、ふと思う。あの忙しさで、お給料はいくら上がるんだろう。そもそも、それを聞いてもいいのだろうか。
主任や園長は、保育士のキャリアの先にある役職です。経験を認められた証でもあり、引き受けることで園の保育を動かせる立場にもなります。一方で、担任を外れて事務や調整が中心になり、残業や持ち帰りが増えたという声も少なくありません。役職手当がいくらなのか、増える仕事に見合うのかが分からないまま返事をするのは、不安なものです。
役職手当の決まり方を知り、増える仕事を時間に直してみると、返事のしかたも変わってきます。以下では、主任や園長の給料の中身、責任の重さとの釣り合いの考え方、役職を目指すかどうかの判断材料を、順を追って整理します。
この記事でわかること
- 主任・園長の給料を構成するものと、役職手当の決まり方
- 担任・リーダー・主任・園長で、仕事と給料がどう変わるか
- 役職手当を「時間あたり」で考える方法
- 打診を受けたときに確かめることと、返事までの進め方
- 役職を目指すかどうかを決めるための判断材料
結論
保育士が主任や園長になったときの給料は、全国一律の相場があるわけではなく、園の給与規程にある役職手当や等級と、処遇改善等加算の配分によって決まります。私立の認可保育園の処遇改善等加算には、区分3(質の向上分)として月額4万円分と5千円分の枠があり[1]、主任などの手当がここから払われていることもあります。一方で、主任になると担任を外れて事務や職員の調整、保護者対応を担い、残業が増えることも少なくありません。目指すかどうかは、手当の額だけで決めず、増える仕事を時間に直して「時間あたりの給料」がどう変わるか、役割に見合う時間と権限が与えられるかを確かめてから判断するのが確実です。
01主任・園長の給料は、何で決まっているのか
要点:主任や園長の給料は、基本給の等級、役職手当、処遇改善の配分、賞与、残業代の扱いの5つで決まります。役職手当の額だけを聞いても、給料の全体は分かりません。
「主任になると給料はいくら上がるのか」という問いに、一つの数字で答えるのは難しいことです。保育士の給料の統計でも、役職者を除いた数字が使われることがあり[2]、主任や園長の給料は園ごとの規程に任されている部分が大きいからです。まずは、役職者の給料を構成するものを分けて見てみます。
図1
- 1
基本給の等級
役職に就くと、給与規程の上の等級に上がり、基本給そのものが上がる園があります。等級が変わらず手当だけの園もあります
- 2
役職手当
主任手当、園長手当など、役職に対して毎月決まった額が払われます。額は園ごとに大きく違います
- 3
処遇改善の配分
処遇改善等加算の区分3の枠を、役職のある職員に配分している園があります。手当の名前が違っても、中身はこれということもあります
- 4
賞与
賞与の計算が基本給をもとにしている園では、等級が上がると賞与も増えます。役職手当が賞与の計算に入るかどうかも確かめどころです
- 5
残業代の扱い
役職に就くと残業代の扱いが変わる園があります。手当に残業代が含まれているのかどうかで、実際の手取りは大きく変わります
処遇改善等加算の区分3は、役割に応じた賃金改善の枠
私立の認可保育園では、令和7年度から処遇改善等加算が一本化され、区分1(基礎分)、区分2(賃金改善分)、区分3(質の向上分)に整理されました。区分3には、月額4万円分と5千円分の二つの枠があります[1]。この加算は園に支払われ、どの職員にどう配るかは園が決めます。主任や副主任、専門分野のリーダーなどの手当に、この枠が使われていることがあります。
東京都では、都独自のキャリアアップ補助金があり、職務分野別リーダーなどとして発令された職員の賃金改善額は原則5,000円(必要な場合は月額5千円以上4万円未満で設定可)とされています。ただし、処遇改善等加算の区分3で賃金改善を受けている職員は対象外です[3]。どの枠から、いくら、誰に払われているのかは、手当の名前だけでは分かりません。処遇改善の配分の確かめ方は処遇改善を確かめる方法で詳しく紹介しています。
公立の園では「昇任」として給料が変わる
公立の園で働く正規の保育士の場合、主任や園長になることは、自治体の職員としての昇任にあたります。給料は自治体の給料表に沿って決まっているため、役職に就くと上の級に移り、それに応じて給料が変わる形が一般的です。昇任の時期や方法、試験の有無は自治体によって違うので、人事の案内や職員向けの資料で確かめてください。私立のように園ごとに役職手当の額を相談する、という形にはなりにくい一方、役職ごとの給料の見通しは立てやすいと言えます。
区分1のキャリアパス要件も手がかりになる
処遇改善等加算の区分1には、キャリアパス要件が設けられています[1]。役職ごとの仕事の内容や、それに応じた賃金のあり方を、園がどのように定めているかを確かめる手がかりになります。打診を受けたときに「主任の職務と賃金について、規程を見せていただけますか」とお願いするのは、決して失礼なことではありません。
02担任・リーダー・主任・園長で、仕事と給料はこう変わる
要点:役職が上がるほど手当は増えますが、仕事の中身は「子どもと過ごす時間」から「人と仕組みを動かす時間」へと移っていきます。何が増えて、何が減るのかを知っておくと、手当の額の意味が見えてきます。
役職によって、仕事の中身は大きく変わります。園によって呼び方や分担は違いますが、一般的な傾向を表にまとめました。
図2
| 役職 | 主な仕事 | 給料の変わり方 | 増えやすい負担 |
|---|---|---|---|
| 担任 | クラスの保育、連絡帳、指導計画、保護者対応 | 経験年数に応じた基本給と手当 | 書類と行事の準備 |
| リーダー・副主任 | 担任を持ちながら、学年や分野のまとめ役 | 少額の役割手当がつくことが多い | 担任と調整役の兼務 |
| 主任 | 保育全体の調整、職員の相談、シフト、保護者対応、園長の補佐 | 役職手当や等級の変更で上がる | 事務、急な欠員の穴埋め、職員間の調整 |
| 園長 | 運営全体の責任、職員の採用と育成、行政への報告、安全管理 | 管理職としての手当や等級 | 責任の重さ、残業代の扱いの変化 |
主任は「担任を外れる」とは限らない
主任になれば担任を外れて全体を見る立場になる、と考えがちです。けれど、職員が足りない園では、主任がクラスを持ちながら全体の調整も担う「兼務」になることがあります。兼務の場合、担任の仕事に主任の仕事が上乗せされる形になり、手当の額に比べて負担が大きくなりやすいのが実情です。打診を受けたら、まず担任との兼務かどうかを確かめます。
副主任やリーダーは、主任への「助走期間」
主任の前に、副主任や学年リーダー、乳児・幼児のリーダーといった役割を経験する人も多くいます。手当は少額でも、担任を続けながら、職員会議の進行や行事の取りまとめ、若手の相談役を経験できる立場です。この期間に「調整の仕事が自分に合うか」「職員の相談を聞くのが苦にならないか」を確かめておくと、主任の打診を受けたときに、自分の気持ちで判断しやすくなります。
逆に、リーダーの時点ですでに担任との両立に苦しんでいるなら、主任になるとその負担はさらに大きくなる可能性があります。今の役割で何がしんどいのかを書き出しておくことは、主任を引き受けるかどうかの大切な材料になります。
園長の仕事は、制度の変化とともに増えている
園長の仕事には、運営に関わる報告や、職員を守るための体制づくりも含まれます。たとえば、2026年7月からは、経営情報等の報告を行わない施設に対して基本分単価の5%相当を減算する仕組みが始まりました[4]。職場のパワーハラスメントについては、相談に応じる体制の整備などの措置が事業主に義務づけられており[5]、2026年10月からはカスタマーハラスメントへの対策も事業主の義務になりました[6]。こうした体制を実際に整え、運用するのは、多くの場合、園長や主任です。
役職の責任が重く感じられるのは、気のせいではありません。主任の仕事のつらさや、リーダー業務の負担については、リーダー業務がつらいときの考え方も参考になります。
03役職手当は「時間あたり」で考える
要点:役職手当の額だけを見ても、得をするのか損をするのかは分かりません。増える仕事の時間で割り、今の「時間あたりの給料」と比べると、手当が見合っているかどうかが見えてきます。
役職を引き受けるかどうかを考えるとき、とても役に立つのが、時間あたりで考える方法です。計算そのものは単純です。
- 役職に就いたときに増える月の給料(手当、等級の変更、賞与の増加の月割り)を出す
- 役職に就いたときに増える月の仕事の時間(残業、持ち帰り、休日の対応)を見積もる
- 増える給料を、増える時間で割る
- その数字を、今の時間あたりの給料と比べる
例:手当が月2万円、仕事が月15時間増える場合
例として、主任手当が月2万円で、残業と持ち帰りが月15時間増えるとします。2万円を15時間で割ると、増えた仕事1時間あたり約1,333円です。今の給料を時間あたりにすると1,500円の人なら、主任になって増えた仕事は、今より安い単価で引き受けていることになります。
もちろん、この計算で分かるのはお金の面だけです。主任になることで保育全体を良くできる、後輩を育てられる、といったやりがいは、数字に表せません。それでも、増える時間を見積もらずに引き受けると、半年後に「こんなはずではなかった」と感じやすくなります。前任の主任がどのくらい残業していたか、持ち帰りがあったかは、引き受ける前に聞いておける大切な情報です。
見積もりに入れたい「見えにくい時間」
増える時間を見積もるときに抜けやすいのが、記録に残らない時間です。主任の仕事には、次のようなものが含まれます。
- 職員から相談を受ける時間(休憩中や退勤後に話を聞くことも多い)
- 急な欠員が出たときに、クラスに入って保育をする時間
- 保護者からの相談や苦情に、時間外に対応する時間
- 休日に職員や園長からかかってくる電話やメッセージへの対応
- 行事の前に、全体の進行や配置を考える時間
これらは、勤務表には出てこないのに、確実に時間と気力を使います。前任の主任に、こうした時間が週にどのくらいあったかを聞いておくと、見積もりの精度が上がります。
残業代がどう扱われるかを必ず確かめる
時間あたりの計算で見落としやすいのが、残業代の扱いです。役職に就いたとたん、残業代が出なくなり、その代わりに手当がつく、という説明をされることがあります。手当に一定時間分の残業代が含まれている場合は、それが何時間分でいくらなのかという内訳を示す必要があります[7]。時間外労働をさせるには労使の協定と届出が必要で、上限は原則として月45時間・年360時間です[8]。
園長については、管理職として残業代が出ない扱いにしている園もあります。自分の立場や働き方で、その扱いが妥当なのか疑問があるときは、各地の総合労働相談コーナーで、無料・予約不要で相談できます[9]。
04役職を目指すかどうかの判断材料
要点:役職を目指すかどうかは、「手当が見合うか」と「役割が自分に合うか」の二つの軸で考えると整理しやすくなります。どちらか一方だけで決めると、あとで迷いが残りやすくなります。
図3
手当も役割も納得できる
増える時間に見合う手当があり、保育全体を動かす仕事にもやりがいを感じる
前向きに検討
役割は合うが、手当が見合わない
調整や育成は好きだが、増える時間に対して手当が少ない
条件を相談
手当は見合うが、役割が重い
金額は納得できるが、職員の相談や保護者対応の中心になることに不安がある
体制を確認
どちらも合わない
子どもと関わる時間を手放したくなく、手当にも納得できない
別の道を考える
「役割は合うが、手当が見合わない」ときは相談の余地がある
4つの状態のうち、最も多いのが2つ目かもしれません。この場合は、手当の額そのものだけでなく、増える時間を減らす方向で相談できることがあります。事務の時間を勤務時間内に確保してもらう、副主任やリーダーと仕事を分ける、シフト作成を誰かと交代で行う、といった形です。手当を上げることは難しくても、増える時間を減らせれば、時間あたりの給料は上がります。
役職以外の道もある
「どちらも合わない」と感じた場合でも、それは成長をあきらめることではありません。乳児保育や食育、障害児保育など、専門分野のリーダーとして経験を深める道もあります。担任を続けながら、実習生の指導や若手の相談役を担うことで、役職がなくても園の中で役割を持つことができます。キャリアの選び方に疲れを感じているときは、キャリアアップに疲れたときの考え方も読んでみてください。
園の外の物差しも持っておく
今の園の主任手当が高いのか低いのかは、園の中にいるだけでは分かりません。求人サイトで「主任候補」「主任保育士」の求人を5件ほど見てみると、役職手当の額や、担任との兼務の有無、残業の扱いの書き方に、園ごとの違いがあることが分かります。転職するつもりがなくても、外の相場を知っておくと、打診された条件を落ち着いて評価できます。保育士の有効求人倍率は2026年7月時点で2.80倍と高く[10]、経験を積んだ保育士を役職者として迎えたい園は少なくありません。今の園で役職を引き受けるかどうかは、外の選択肢も知ったうえで決めてよいのです。
打診を受けてから返事をするまで
打診を受けたら、その場で返事をする必要はありません。確かめることを確かめてから返事をするほうが、園にとっても、あなたにとっても良い結果になります。
図4
- 打診を受けた日お礼を伝え、「少し考える時間をください」と返事の時期を確かめる
- 1週間以内前任者の仕事の量、担任との兼務の有無、手当の額と内訳を聞く
- 同じ時期増える時間を見積もり、時間あたりの給料を計算する
- 面談事務の時間の確保や仕事の分担など、引き受ける条件を一つか二つ相談する
- 返事条件をふまえて返事をし、決まった内容を書面やメールで残す
- 引き受けて3か月後実際の残業時間や負担を振り返り、園長と見直しの面談をする
05相談事例:主任を「条件つき」で引き受けた
要点:主任の打診を受けた人が、手当と増える時間を数字で比べ、仕事の分担を相談したうえで引き受けたモデルケースです。断るか受けるかの二択ではなく、条件を整えて選んだところが読みどころです。
「名ばかりの主任」にならないために、先に条件を決めた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- ちはるさん(仮名)・43歳
- 保育士歴
- 21年目(相談当時)
- 勤務先
- 社会福祉法人の私立認可保育園(定員約120名)、4歳児クラス担任・幼児リーダー
- 変化
- 主任の月の残業 前任時代 約25時間 → 約12時間、主任手当 月2万円 → 月4万円
編集部主任の打診を受けたとき、どう思いましたか。
正直、断ろうと思っていました。前の主任さんが、毎日20時近くまで残っていて、土曜も書類をしていたのを見ていたので。それで手当が月2万円と聞いて、割に合わないなあって。でも、断ったら誰がやるんだろう、とも思って。どっちつかずでした。
編集部相談では、何をしましたか。
増える時間を書き出して、時間あたりで計算してみたんです。前任の主任さんは月に25時間くらい残業していて、私の今の残業は10時間くらい。増える15時間で2万円を割ったら、今の時給より安かった。数字にしたら、モヤモヤの正体がはっきりしました。「引き受けるかどうかは、ちはるさんが決めていいんですよ」と言ってもらえたのも、気持ちが楽になりました。
編集部園長には、どう伝えたんですか。
「お引き受けしたい気持ちはあります。そのうえで、二つ相談させてください」と。一つは、事務の時間を週に5時間、勤務時間の中で確保してもらうこと。もう一つは、シフト作成を副主任と交代でやることです。手当の額は、こちらから言わなかったんです。
編集部園長の返事は、どうでしたか。
二つとも受け入れてもらえました。しかも園長から、処遇改善の区分3の枠を見直して、主任手当を4万円にすると言ってもらえて。驚きました。前の主任さんの負担が大きすぎたことは、園長も気にしていたみたいです。実際に始めてみたら、残業は月12時間くらいに収まっています。
断るか、無理して受けるか。その二つしかないと思っていたけど、条件を整えて受けるという三つ目があったんです。
ちはるさん(仮名)
ちはるさんは主任になって1年がたちました。事務の時間を午睡の時間帯に確保できたことで、持ち帰りはほとんどなくなったそうです。副主任とシフト作成を交代したことで、次の主任候補を育てる時間にもなっていると話しています。
注目したいのは、手当の額を交渉するより先に、増える時間を減らす条件を相談したことです。結果として手当も見直されましたが、それは時間と負担を数字で示したからこそでした。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
ちはるさんのように、条件を整えたことで、引き受けたあとの働き方が変わることは少なくありません。反対に、条件を相談しても何も変わらない場合は、引き受けないという判断にも十分な理由があります。
06役職手当だけで判断しないでほしい理由
要点:役職を目指すかどうかは、お金だけの問題ではありません。心と体の負担、職場の体制、自分が保育のどこに喜びを感じているかによって、正解は人それぞれです。
1. 責任の重さは、手当では埋まらないことがある
主任や園長は、職員の悩みや保護者からの厳しい声を受け止める立場です。手当がいくら上がっても、眠れない日が続いたり、休日も園のことが頭から離れなかったりする状態が続けば、働き続けることは難しくなります。役職に就いてから、心や体の不調を感じたときは、ひとりで抱え込まないでください。働く人の「こころの耳電話相談」(0120-565-455)は、平日17時〜22時、土日10時〜16時に相談を受けています[11]。かかりつけ医や心療内科に相談することも、大切な選択肢です。
2. 一度引き受けると、降りにくいこともある
役職は、引き受けるより降りるほうが難しいものです。園の体制によっては、代わりの人がいないために、何年も同じ役職を続けることになる場合もあります。引き受けるときに「1年たったら、続けるかどうかを一緒に考えさせてください」と伝えておくと、見直しの機会をつくりやすくなります。
3. 家庭の事情も、判断材料に入れてよい
子育て中の人や、親の介護をしている人にとって、役職に就くことは家庭の時間とのやりくりにも直結します。主任になると、延長保育の時間まで園に残る日が増えたり、行事の前は休日にも準備が入ったりすることがあります。「家庭の事情で引き受けられない」と伝えるのは、わがままではありません。むしろ、家庭とのバランスが崩れたまま役職を続けるほうが、園にとっても本人にとってもつらい結果になりかねません。今は難しくても、数年後に子どもの手が離れてから挑戦するという選び方もあります。
主任として働きながら辞めたいと感じている人は、主任を辞めたいと感じたときの考え方も読んでみてください。打診への返事に迷っているときや、引き受けたあとで負担の大きさに戸惑っているときは、園の中の人には話しにくいものです。ほいくの相談室では、転職の話を抜きにして、引き受ける条件の整理や、園長への伝え方から一緒に考えています。役職に就かない場合も含めて給料を上げる道を知りたいときは、給料が上がりにくい理由と、手取りを増やす道が参考になります。
よくある質問
主任になると、給料はどのくらい上がりますか?
全国一律の金額はなく、園の給与規程の役職手当や等級、処遇改善の配分によって大きく違います。打診を受けたら、手当の額だけでなく、等級が変わるのか、賞与の計算に入るのか、残業代の扱いが変わるのかを確かめてください。
主任になると残業代が出なくなるのは普通ですか?
役職手当に残業代を含めている園もありますが、その場合は何時間分でいくらなのかという内訳を示す必要があります[7]。説明があいまいなときは、規程を見せてもらい、それでも疑問が残るときは総合労働相談コーナーで相談できます。
主任の打診を断ったら、評価が下がりますか?
理由を丁寧に伝えれば、断ったことだけで評価が大きく下がることは考えにくいです。「今は担任として経験を深めたい」「家庭の事情で時間の確保が難しい」など、前向きな理由や具体的な事情を添えると、相手も受け止めやすくなります。
園長になるには、何年くらいの経験が必要ですか?
必要な経験年数は、園や法人の方針によって違います。主任などを経て園長になる人が多い一方、新しく開く園や小規模保育では、比較的早い段階で施設長を任されることもあります。法人の人事の考え方を、面談などで聞いておくと見通しが立ちます。
主任の仕事が合わなかったら、担任に戻れますか?
園の体制や方針によりますが、相談して担任に戻る人もいます。戻りやすくするためには、引き受けるときに見直しの時期を決めておくことと、後任の候補を一緒に育てておくことが役に立ちます。戻ったときの給料がどうなるかも、規程で確かめておくと安心です。
役職を目指さないと、給料は上がりませんか?
役職に就かなくても、経験年数に応じた昇給や、専門分野のリーダーとしての手当で給料が上がる仕組みの園もあります。役職以外の道で給料がどう上がるのかを、給与規程や面談で確かめておくと、目指すかどうかを決めやすくなります。
参考にした資料
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- 東京都福祉局「東京都保育士等キャリアアップ補助金 東京都保育サービス推進事業補助金 令和8年度当初交付申請について」(2026年2月2日)
- こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
- 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
- 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- 確かめよう労働条件「時間外・休日労働と割増賃金」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。