降園後、事務室の前を通るたびに足が止まる。ドアの向こうでは園長がパソコンに向かっていて、今なら声をかけられるかもしれない。そう思った瞬間に電話が鳴り、「また明日にしよう」と保育室へ戻る。そんな日が、もう何週間も続いている。
辞めたい気持ちは固まっているのに、園長にだけは言えない。怒られるかもしれない、引き止められるかもしれない、辞めるまでの毎日が気まずくなるかもしれない。布団に入ってから頭の中で何度も会話をくり返しては、最悪の返事ばかり想像してしまいます。
言えないのは、あなたの気が弱いからではありません。多くの場合、「いつ・どこで・何から話すか」が決まらないまま、いきなり本題に入ろうとしていることが原因です。この記事では、園長に辞めたいと伝えるためのタイミング、場所、最初の一言を、そのまま使える形でまとめました。どうしても直接言えない場合の別のルートも紹介します。
この記事でわかること
- 園長に言えない「怖さ」の正体と、それぞれに先回りする準備
- 切り出しやすいタイミングと、避けたいタイミング
- 話す場所の選び方と、面談の時間のもらい方
- そのまま使える最初の一言と、話の組み立て方
- 園長にどうしても言えないときに頼れる別のルート
結論
保育士が辞めたいのに園長に言えないときは、本題を話す前に「面談の時間をもらう」ことから始めると、ハードルが大きく下がります。タイミングは就業規則の申し出期限より前で、行事の直前や朝夕の忙しい時間帯を避けた、午睡中や降園後の落ち着いた時間が向いています。場所は他の職員に聞こえない部屋を選び、最初の一言は「○月末で退職させていただきたいと考えています」と結論から伝えます。期間の定めのない雇用なら、法律上は申し入れから2週間で退職できるため[1]、言えないまま辞められなくなることはありません。
01言えないのは、怖さがいくつも重なっているから
要点:園長に言えない怖さは、「怒られる」「引き止められる」「気まずくなる」「うまく話せない」の4つに分けられます。どれがいちばん強いかが分かると、準備するものが決まります。
「園長が怖い」とひとことで言っても、何が怖いのかは人によって違います。怒鳴られた経験がある人もいれば、優しい園長だからこそ「がっかりさせたくない」と感じる人もいます。新人のころからお世話になってきた園長なら、恩を返さないまま去るような後ろめたさもあるでしょう。
怖さの中身が混ざったままだと、どんな準備をしても安心できません。まずは、自分の怖さがどれに近いかを確かめてみてください。
図1
- 1
怒られる・責められる
「今辞めるなんて」と言われる場面を想像してしまう。反論の言葉を考えるより、「ご迷惑をおかけします」と受け止める一言だけを用意しておく
- 2
引き止められる
「もう少しがんばって」「来年は担任を外すから」と言われたら断れない気がする。辞める理由と時期を紙に書き、条件を出されても気持ちが変わらないかを先に確かめる
- 3
辞めるまで気まずい
伝えたあとの数か月、毎日顔を合わせるのがつらい。退職日から逆算して気まずい期間が何週間かを数え、その期間を引き継ぎの予定で埋めておく
- 4
うまく話せない
緊張で頭が真っ白になり、言いたいことの半分も言えない気がする。最初の一言と辞めたい月だけをメモにして持っていく。全部を話そうとしない
4つのうち、いちばん強い怖さに丸をつけてみてください。「怒られる」が強い人は、話す場所と時間を選ぶことで、怖さの大部分を減らせます。「引き止められる」が強い人は、話す前に自分の気持ちを固めておくことが何よりの準備です。「うまく話せない」が強い人は、この先で紹介する最初の一言を、そのまま書き写して持っていくだけで十分です。
過去に怒鳴られたことがあるなら
以前に退職を申し出た先輩が大声で叱責されていた、自分も日ごろから人格を否定するような言い方をされている。そうした場合の怖さは、気の持ちようではありません。優越的な立場を背景に、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動で働く環境が害されている場合は、職場のパワーハラスメントにあたる可能性があります[2]。その場合は、一人で園長と向き合う前に、園の外の相談先を確保しておくことが先です。相談先はパワハラを受けたときの相談先にまとめています。
02切り出すタイミングは「期限・時期・時間帯」の順に決める
要点:まず就業規則で申し出の期限を確かめ、次に園の1年の流れと照らして伝える時期を決め、最後に一日の中で園長の手が空く時間帯を選びます。この順番で決めると、「いつ言えばいいか分からない」状態から抜け出せます。
期限:就業規則と法律を確かめる
多くの園の就業規則には、「退職を希望する場合は○か月前までに申し出ること」といった定めがあります。まずはこの期限を確かめ、退職したい日から逆算して「この日までには言う」という締め切りをつくります。締め切りがあると、「今日はやめておこう」と先延ばしにしにくくなります。
法律の面では、期間の定めのない雇用であれば、申し入れから2週間で雇用が終わるとされています[1]。厚生労働省も、会社が承諾しなくても申し入れから2週間後に効力が生じると説明しています[3]。一方、パートや契約職員などで雇用期間が決まっている場合は、期間の途中で辞めるには原則として「やむを得ない事由」が必要です[4]。ただし、1年を超える期間の契約で、初日から1年が過ぎていれば、申し出ていつでも退職できます[5]。自分の契約がどれにあたるかは、雇用契約書や労働条件通知書で確かめてください。
時期:園の1年の流れから選ぶ
年度末で辞めたいなら、来年度のクラス担任や職員配置が固まる前に伝えるのが理想です。いつごろ固まるかは園によって違いますが、昨年度に来年度の担当が発表された時期を思い出すと、おおよその見当がつきます。それより1〜2か月前に伝えられれば、園も無理なく体制を組み直せます。
反対に、運動会や発表会の直前、入園や進級の準備で慌ただしい時期は、園長に話を聞く余裕がありません。行事が終わって一段落したタイミングは、園長も職員の働き方を振り返りやすく、落ち着いて話を聞いてもらえることが多いものです。
時間帯:一日の中で話しやすいのはいつか
期限と時期が決まったら、最後に「何曜日の何時ごろ」を決めます。保育園の一日は、時間帯によって園長の忙しさが大きく変わります。
図2
| 場面 | 切り出しやすい | 避けたい |
|---|---|---|
| 一日の中 | 午睡中で事務作業が落ち着いている時間、降園後で残っている職員が少ない時間 | 朝の受け入れ、お迎えが集中する夕方、早番と遅番が入れ替わる時間 |
| 週の中 | 会議や来客の予定がない週の半ば | 週明けの朝、職員会議の直後、園長が外出や研修から戻った直後 |
| 月の中 | 月末・月初の事務が落ち着いた月の半ば | 書類の締め切りや報告作業が重なる時期 |
| 年の中 | 行事が終わって一段落したあと | 運動会・発表会の直前、入園・進級の準備期間、監査の前後 |
完ぺきなタイミングを待っていると、いつまでも言えません。表の「避けたい」に当たらなければ十分、くらいの気持ちで日を決めてください。
03場所と「面談の時間をもらう」ひと言
要点:退職の話は、事務室での立ち話ではなく、二人で落ち着いて話せる部屋でします。いきなり本題を切り出すより、まず「お時間をいただけますか」と面談の約束を取りつけるほうが、ずっと言いやすくなります。
園長に言えない人の多くは、「声をかけた瞬間に本題を話さなければならない」と思い込んでいます。だから、声をかける一歩目が重くなります。実際には、最初の声かけと本題は分けてかまいません。最初にするのは、時間をもらうことだけです。
- 「園長先生、今後のことでご相談したいことがあります。今週どこかで15分ほどお時間をいただけますか」
- 「お忙しいところすみません。少し込み入ったお話なので、二人でお話しできる時間をいただけないでしょうか」
この声かけをした時点で、園長も「何か大事な話がある」と察します。当日いきなり切り出されるより、園長の側も心の準備ができるため、話が落ち着いて進みやすくなります。言う側にとっても、約束をした以上は話すしかない状況になり、先延ばしが止まります。
話す場所の選び方
話す場所は、ほかの職員や子どもに聞こえないことを最優先にします。事務室に他の職員がいるなら、相談室や空いている保育室、職員が帰ったあとの事務室などを提案します。園長が複数の園を兼務していて園にいる日が少ない場合は、面談の約束だけを電話で取り、園長が来る日に合わせるのも一つの方法です。
面談の約束をLINEやメールで取るのはかまいません。ただし、退職の意思そのものは、できるだけ対面で伝えるほうが誤解が生まれにくく、その後の話し合いもスムーズです。
座る位置にも少し気を配ると、緊張がやわらぎます。机をはさんで真正面に座ると、どうしても面接のような空気になります。可能なら、机の角をはさんで斜めに座る、保育室の低い机で並んで座るなど、目線が正面からぶつからない位置を選んでみてください。話す時間は15〜20分を目安にし、最初に「15分ほどで終わります」と伝えておくと、園長も落ち着いて耳を傾けやすくなります。
04最初の一言は「結論」から
要点:最初の一言は結論です。理由から話し始めると、途中で引き止めや説得が入り、言いたいことが言えなくなります。結論→時期→理由→引き継ぎ→感謝の順で話すと、短くても誤解なく伝わります。
緊張すると、人はつい前置きを長くしてしまいます。「最近ちょっと体調が悪くて」「クラスのことでいろいろ考えていて」と話しているうちに、園長が「じゃあ少し休む?」「担任を替えようか」と先に答えを出してしまい、結局「辞めたい」と言えずに終わる。これはとてもよくある流れです。だからこそ、最初の一言に結論を置きます。
- 結論:「突然で申し訳ありません。○月末で退職させていただきたいと考えています」
- 時期:「就業規則では1か月前までとなっていますが、引き継ぎを考えて、早めにお伝えしました」
- 理由:「体力的に、今の働き方を続けるのが難しくなりました」
- 引き継ぎ:「クラスのことは、最後まで責任を持って引き継ぎます」
- 感謝:「これまでたくさん教えていただき、ありがとうございました」
5つ全部を言えなくても大丈夫です。1と2さえ伝われば、あとは園長が質問してくれます。メモを見ながら話すのは失礼ではありません。「緊張してしまうので、メモを見ながら話してもいいですか」とひと言添えれば、むしろ真剣さが伝わります。
図3
就業規則を確かめる
退職の申し出期限と、退職願の書式が決まっているかを確かめます
辞めたい月を決める
引き継ぎにかかる期間と残っている有給休暇の日数から逆算して、退職日の候補を決めます
最初の一言をメモにする
結論と時期だけを短い文で書きます。理由は一文で十分です
面談の時間をもらう
降園後などに「15分ほどお時間をいただけますか」と声をかけ、日時を決めます
結論から伝える
結論→時期→理由→引き継ぎ→感謝の順で話します。途中で遮られても、結論だけは言い切ります
決まったことを記録する
日付、退職日、有給休暇の扱い、次に話す日など、決まったことをその日のうちにメモに残します
理由はどこまで正直に話すか
人間関係や待遇への不満が本当の理由でも、すべてを園長に話す必要はありません。退職の場で不満を並べると、改善の約束や引き止めにつながり、話が長引きやすくなります。「体力的に続けるのが難しい」「別の分野に挑戦したい」「家庭の事情で働き方を変えたい」など、自分の側の理由を短く伝えるほうが、話はまとまりやすいものです。ただし、事実と違う理由をつくると、あとで話のつじつまが合わなくなります。言わないことはあっても、うそはつかない、くらいの線を引いておくと安心です。
「迷っている」と「決めた」を言い分ける
「辞めようか迷っていて」と切り出すと、園長は相談として受け止め、引き止めの言葉を返すことが自然な流れになります。まだ迷っているなら、それも大事な相談です。けれど、もう決めているなら、「退職させていただきたいと考えています」と、決めたことが伝わる言い方を選んでください。なお、書面を出す場合、園の承諾があるまで撤回できる「退職願」と、届いた時点で撤回できない「退職届」は、本来は性質が違うとされています[6]。書き方は退職届・退職願の書き方を参考にしてください。
05園長にどうしても言えないときの別ルート
要点:園長が怖くて話せない、話を聞いてもらえないときは、主任や法人本部を通す、書面で伝えるといった方法があります。退職を認めない、嫌がらせを受けるといった場合は、公的な窓口に無料で相談できます。
園長に直接伝えるのが基本ですが、それがどうしても難しい事情もあります。そのときは、無理に一人で向き合わず、別の道を使ってかまいません。
図4
園長に直接伝えられそうか
- 主任やリーダーに先に相談する面談に同席してもらう、園長に話を通してもらうなど、間に入ってもらう
- 法人の本部や人事担当に伝える複数の園を運営する法人なら、園長の上の担当者に退職の意思を伝える
- 書面で伝える退職願(または退職届)を用意して面談で手渡す。会えない場合は郵送も選べる
- 公的な窓口に相談する退職を認めてもらえない、嫌がらせを受けるといった場合は、総合労働相談コーナーへ
- 退職代行を検討する最後の手段。法律に関わる交渉は弁護士でなければできない点に注意する
総合労働相談コーナーは、各都道府県の労働局や労働基準監督署の中など全国に378か所あり、解雇やいじめ・嫌がらせ、パワハラなどの労働問題について、無料・予約不要で相談できます[7]。「辞めさせてもらえない」という相談も、ここで受け付けています。
退職代行を使う場合は注意が必要です。弁護士でない者が報酬を得る目的で法律事務を扱うことは法律で禁じられており[8]、東京弁護士会は、退職代行業者が残業代や有給休暇などについて本人に代わって交渉することは非弁行為にあたると注意を呼びかけています[9]。使うかどうかの判断は退職代行を使うべきかの判断ポイントで詳しく紹介しています。
06相談事例:「言う日」ではなく「時間をもらう日」を決めた
要点:4か月間、園長に言えずにいた保育士が、伝える準備を二つに絞ったことで動けたモデルケースです。
小さな園で、二人きりになれる時間をつくった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- りおなさん(仮名)・24歳
- 保育士歴
- 3年目(相談当時)
- 勤務先
- 小規模保育園(定員19名)、1歳児担当
- 変化
- 言えずにいた期間 約4か月 → 面談を申し出てから伝えるまで2日
編集部どれくらいの間、言えずにいたんですか。
4か月くらいです。小さい園なので、園長も毎日保育に入っていて、ずっと同じ部屋にいるんです。二人きりになる時間がなくて、それが言えない言い訳になっていました。前に先輩が辞めるって言ったとき、事務室から大きな声が聞こえてきたのも、ずっと頭に残っていて。
編集部相談では、何を決めましたか。
「言う日じゃなくて、時間をもらう日を決めましょう」って言われたのが大きかったです。話す内容も二つだけにしました。最初の一言と、辞めたい月。理由は「体力的に続けるのが難しい」の一文だけ。メモを小さく折って、エプロンのポケットに入れておきました。
編集部実際には、どうなりましたか。
月曜の降園後に「水曜の午睡の時間に15分いただけますか」って言ったら、園長が「…何かあった?」って。あ、もう分かってるんだと思ったら、逆に気が楽になったんです。水曜は、メモを見ながら最初の一言だけ言って、あとはほとんど園長が話していました。怒鳴られることはなくて、「次の人が決まるまで、できれば3月末までいてほしい」と言われました。
編集部退職の時期は、どう決まりましたか。
私は2月末で考えていたんですけど、1か月延ばして3月末にしました。そのかわり、残っていた有給休暇8日を3月にまとめて使わせてもらうことで話がまとまって。言えなかった4か月より、言ってからの2か月のほうが、ずっと気持ちが軽かったです。
「言う日」を決めようとすると動けなかったのに、「時間をもらう日」なら決められたんです。
りおなさん(仮名)
りおなさんは3月末で退職し、4月から定員90名ほどの認可保育園で働いています。複数担任のクラスで、困ったときに相談できる相手が同じ部屋に何人もいることが、前の園との一番の違いだそうです。
このケースで鍵になったのは、「時間をもらう」と「伝える」を分けたことと、話す内容を二つに絞ったことです。準備を増やすほど不安も増えます。最初の一言と辞めたい月さえ決まっていれば、あとは相手の質問に答えるだけで話は進みます。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
言えずに悩んだ期間
寝る前に会話を想像する時間
話そうと準備した内容
07伝えたあとの数週間について、先に知っておきたいこと
要点:伝えたあとには、引き止め、時期の交渉、職場の空気の変化が起きることがあります。決まったことを記録しておくこと、つらい扱いが続けば外に相談することを、あらかじめ頭に入れておくと落ち着いて過ごせます。
引き止めや条件の提示は、一度持ち帰ってよい
「来年は担任を外すから」「給料を上げるから」と条件を出されることがあります。その場で答える必要はありません。「ありがとうございます。一度持ち帰って考えさせてください」と伝え、辞めたい理由がその条件で本当に解決するのかを、家で落ち着いて考えてください。理由が解決しないなら、気持ちは変わらないと改めて伝えます。くわしくは引き止められたときの伝え方を参考にしてください。
決まったことは、その日のうちに記録する
退職日、有給休暇の使い方、引き継ぎの段取りなど、話し合いで決まったことは、日付とともにメモに残しておきます。あとで「そんな話はしていない」とならないためです。有給休暇については、退職前に残りをすべて取得したいと申し出た場合、園は時季をずらすよう求めることができないとされています[10]。とはいえ、引き継ぎとの兼ね合いもあるので、使い方は園長と相談しながら決めるのが現実的です。
同僚に話すのは、園長と時期をそろえてから
園長に伝えてほっとすると、仲のよい同僚にすぐ話したくなるものです。けれど、園長が来年度の体制を考えている途中で話が広まると、園長は対応の順番を崩され、あなたへの印象も悪くなりがちです。同僚、とくに同じクラスの職員には「いつ、誰から伝えるか」を園長と相談して決めてから話すようにします。引き継ぎに関わる人から先に、職員全体には職員会議などで、という順番が一般的です。退職の伝え方全体の流れは退職の伝え方の基本でも確認できます。
伝えたあとに冷たくされたら
退職を伝えたとたんに仕事を回してもらえなくなる、ほかの職員の前で責められるといったことが続く場合は、我慢し続ける必要はありません。最終日まで一人で耐えるより、早めに園の外に相談先を持っておくほうが、残りの期間を落ち着いて過ごせます。
園長に伝える前の段階で、辞めるかどうか自体にまだ迷いがあるなら、辞めるべきか迷ったときの判断基準から整理してみてください。ほいくの相談室では、退職を決めていない段階の相談や、「園長にどう切り出せばいいか」という相談も受けています。最初の一言を声に出して練習するだけでも、当日の緊張はずいぶん変わります。
よくある質問
LINEやメールで園長に辞めたいと伝えてもいいですか?
面談の約束を取るためにLINEやメールを使うのは問題ありません。ただ、退職の意思そのものは、誤解を防ぐためにもできるだけ対面で伝えるのが望ましいです。園長に会う機会がほとんどない、対面だと強い叱責を受けるおそれがあるといった事情があれば、書面や法人の本部を通す方法も検討してください。
園長に「辞めさせない」と言われたらどうなりますか?
期間の定めのない雇用であれば、法律上は申し入れから2週間で雇用が終わり、園の承諾は必要ないとされています。話し合いが進まない場合は、総合労働相談コーナーなどの公的な窓口に相談できます。
主任に先に話してもいいですか?
園長に話す前に主任に相談すること自体は問題ありません。ただ、主任から園長に伝わる前に話が広まると、園長が「自分が最後に知った」と感じて話がこじれることがあります。主任には「園長に伝えるときに同席してほしい」など、目的をはっきりさせて相談するとよいでしょう。
行事の前や忙しい時期に言うのは非常識ですか?
忙しい時期を避けられるならそれが理想ですが、申し出の期限が迫っているなら、時期より期限を優先してください。「お忙しい時期に申し訳ありません」と添えて、引き継ぎをどう進めるかを一緒に伝えれば、非常識と受け取られることは少ないはずです。
言おうとすると涙が出てしまいます。
涙が出ても、伝えた内容が無効になるわけではありません。メモを見ながら、結論と時期だけを言い切ることを目標にしてください。涙が止まらない、眠れないといった状態が続いているなら、退職の話の前に受診を考えてください。働く人のための「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)でも、仕事のつらさを相談できます[11]。
参考にした資料
- e-Gov法令検索「民法」
- 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- e-Gov法令検索「民法」
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- スタートアップ労働条件Q&A(厚生労働省)
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- e-Gov法令検索「弁護士法」
- 東京弁護士会「退職代行サービスと弁護士法違反に関する注意喚起」
- 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。