保育士がメンタル不調で転職を考えたら|環境を変える判断

月に2回の通院の帰り道、電車の中で求人アプリを開く。「残業少なめ」「人間関係良好」の文字が並ぶ画面をスクロールしながら、ふと手が止まる。今の園を離れれば、本当に眠れるようになるのだろうか。次の園でも同じように体を壊したら、もう保育士を続けられないのではないか。

メンタル不調をきっかけに転職を考えるのは、自然なことです。毎日同じ職員室に入り、同じ人と顔を合わせ、同じ量の仕事を抱え続ける限り、回復が追いつかないこともあります。一方で、不調の真っただ中に転職先を決めると、判断が焦りに引っ張られ、条件をよく確かめないまま次の職場に移ってしまうこともあります。「とにかく今の園から離れたい」という気持ちだけで選んだ職場で、同じつらさを繰り返す人も少なくありません。

この記事では、メンタル不調を抱えた保育士が、環境を変えるべきかどうかを判断するための考え方と、回復と転職活動の順番、次の職場で同じ状態を繰り返さないための確かめ方をまとめました。転職を勧めるための記事ではありません。今の自分にとって、どの順番で何をすればよいかを整理するための記事です。

この記事でわかること

  • メンタル不調の原因が、職場環境にあるかを見分ける方法
  • 転職を急ぐ前に、回復を優先したほうがよい理由と目安
  • 回復の段階に合わせた、転職活動の進め方
  • 次の園で不調を繰り返さないための、職場環境の確かめ方

結論

保育士がメンタル不調をきっかけに転職を考えるときは、まず不調の原因が今の職場環境にあるのかを確かめ、そのうえで回復を優先してから動くのが基本です。長時間労働やハラスメント、相談しても変わらない業務の偏りなど、原因が職場にはっきりあり、園の中で変えられる見込みがないなら、環境を変えることは回復のための有効な選択肢になります。ただし、眠れない、食欲がないといった症状が強い時期は判断が偏りやすいため、受診して主治医と相談し、少し落ち着いてから転職活動を始めると、次の職場選びで同じつらさを繰り返しにくくなります。

01その不調は、職場環境から来ているか

要点:不調の原因を「仕事量と時間」「人間関係」「保育の進め方」「自分の側の事情」の4つに分けると、環境を変えることで楽になるのかが見えてきます。休日や長い休みに症状が軽くなるなら、職場環境の影響が大きいと考えられます。

メンタル不調の原因は、一つとは限りません。職場の人間関係がつらい時期に、家庭の事情が重なっていることもあります。原因を整理しないまま転職すると、職場を変えても楽にならない部分が残り、「転職したのに、まだつらい」と感じることになります。まずは、つらさの中身を分けてみましょう。

図1

仕事量と時間

残業や持ち帰りが続く、休憩が取れない、行事前の負担が大きい

職場を変えると変わりやすい

人間関係

特定の人からの強い叱責、派閥、質問できない雰囲気、無視

職場を変えると変わりやすい

保育の進め方

園の保育方針や子どもへの関わり方に納得できない

園選び次第で変わる

自分の側の事情

家庭の変化、体調、ライフステージの変化

職場を変えても残ることがある

図1 不調の原因を4つに分けて考える

上の3つが中心なら、環境を変えることで楽になる可能性は高いと考えられます。一方、4つ目の比重が大きい場合は、転職よりも働き方の調整や、家庭の事情に合わせた勤務時間の見直しのほうが効果的なこともあります。

多くの保育士が、職場環境を理由に辞めている

職場環境がつらさの原因になるのは、あなただけではありません。東京都が行った保育士実態調査では、過去に保育士として働いた人が辞めた理由の上位に、職場の人間関係、仕事量の多さ、給料の安さ、健康上の理由が並んでいます[1]。

図2

保育士を辞めた理由(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・複数回答の上位5項目)[1]

職場の人間関係31.5%
仕事量が多い23.1%
給料が安い22.1%
健康上の理由(体力含む)20.6%
労働時間が長い18.6%
図2 保育士を辞めた理由(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・複数回答の上位5項目)[1]

健康上の理由と、人間関係や仕事量は、別々の理由として挙がっていますが、実際には重なり合っていることが多いはずです。人間関係のつらさが眠りを奪い、仕事量の多さが体力を削る。そうして体調を崩した人が、「健康上の理由」で職場を離れていきます。環境が原因で心身を崩すことは、個人の弱さではなく、多くの保育士が通ってきた道です。だからこそ、環境を変えるという選択を、自分を責める材料にしなくて大丈夫です。

職場環境が原因かを見分ける手がかり

不調が職場環境から来ているかどうかは、いくつかの手がかりで確かめられます。休日や連休に症状が軽くなり、出勤が近づくとまた悪くなる。日曜の夕方から気分が沈み始める。特定の人の声を聞いたり、園の門の前に立ったりすると、動悸や吐き気が出る。こうした変化があるなら、職場環境が不調に大きく関わっていると考えられます。一方、長く休んでも症状が変わらない場合は、職場以外の要因や、治療が必要な状態の可能性もあるため、主治医とよく相談してください。

「どこに行っても同じ」は本当か

転職を口にすると、「どこに行っても同じだよ」と言われることがあります。たしかに、保育の仕事に共通する大変さはあります。けれど、残業の多さ、休憩の取りやすさ、職員同士の関係、行事の規模は、園によって大きく違います。今の園のつらさが、保育という仕事そのものから来ているのか、今の園の仕組みや人から来ているのか。それを分けて考えれば、「どこに行っても同じ」かどうかは、自分で判断できます。

今の園で変えられる余地を、一度だけ確かめる

原因が職場環境にあると分かっても、転職の前に一度だけ、今の園で変えられる余地がないかを確かめておく価値があります。担当クラスや行事の係を変えてもらう、特定の人と組まないシフトにしてもらう、同じ法人の別の園に異動させてもらう。こうした調整で、つらさの原因から離れられることもあります。異動の相談の仕方は人間関係がつらいときに異動を希望する方法で紹介しています。ただし、相談すること自体が大きな負担になるほど消耗しているなら、無理をする必要はありません。主治医に相談し、休むことを先に考えてください。相談して何も変わらなかったなら、それは環境を変える十分な理由になります。

02転職より先に、回復を

要点:症状が強い時期は、物事を悲観的に見やすく、判断が偏ります。保育士の求人は多い状況が続いているため、焦って決める必要はありません。今すぐ職場を離れたいときは、休むという手もあります。

不調のさなかにいると、「一日でも早く今の園を出たい」と感じます。その気持ちは当然です。ただ、心が疲れ切った状態で転職活動をすると、見学や面接で消耗し、回復がさらに遅れることがあります。条件を比べる余裕もなく、「今の園ではないところ」という理由だけで次の職場を選んでしまうこともあります。

保育士の有効求人倍率は、2026年7月時点で2.80倍で、同じ月の全職種平均の1.15倍を大きく上回っています[2]。求人が多い状況では、回復を優先して少し時間をかけても、選べる職場がなくなるわけではありません。焦らなくていい理由の一つとして、知っておいてください。

図3

今の自分の状態は

  1. 眠れない、食べられない日が続いている転職活動より、受診と休養が先です。有給休暇や休職で、まず職場から距離を取ります
  2. 通院中で、症状が少し落ち着いてきた主治医に転職を考えていることを伝え、動き始めてよい時期を相談します
  3. 休日には回復し、平日に気持ちが沈む情報集めから始められる段階です。求人を見る、条件を書き出すなど、負担の小さいことから進めます
  4. 気持ちが安定し、次の働き方を考えられる見学や面接に進める段階です。体調と相談しながら、無理のないペースで進めます
図3 今、転職活動を始めてよいか

「今すぐ離れたい」ときは、休むという手もある

転職先が決まるまで今の園に通い続けるのがつらいなら、まず休んで職場から距離を取るという方法があります。有給休暇は、原則として労働者が指定した時季に取得できます[3]。まとまった休養が必要なら、園の就業規則で休職の決まりを確かめてください。休職か退職かの考え方は、休職か退職かを考えるときの判断にまとめています。休んで回復してから考えると、転職するかどうかの判断そのものが変わることもあります。

身近な人に、転職を考えていることを話しておく

不調を抱えながら転職を考えていると、一人で抱え込んで視野が狭くなりがちです。家族やパートナー、信頼できる友人に、「体調を崩していて、環境を変えることも考えている」と話しておくと、焦りすぎていないか、条件を見落としていないかを、外から見てもらえます。家計を共にしている人がいるなら、収入が途切れる期間の見通しも一緒に考えておくと、あとから話がこじれにくくなります。反対されたとしても、それは心配の表れであることが多いものです。体調の記録や主治医の意見を見せながら話すと、気持ちだけでなく状況が伝わります。

03回復の段階に合わせた、転職活動の進め方

要点:転職活動は、情報集め、条件の整理、見学と面接、退職の準備という順に進めます。回復の段階に合わせて一つずつ進め、体調が崩れたらいつでも立ち止まれるようにしておきます。

図4

  1. 休養と受診の時期転職のことはいったん脇に置き、眠ることと通院を優先する
  2. 情報を集める時期体調のよい日に求人を眺める。応募はせず、気になる条件をメモする程度にとどめる
  3. 条件を整理する時期今の園で何がつらかったかを書き出し、次の職場で譲れない条件を3つに絞る
  4. 見学と面接の時期週に1件までなど上限を決め、体調と相談しながら見学や面接に進む
  5. 退職と引き継ぎの時期内定後、就業規則を確かめて退職を伝える。引き継ぎは無理のない範囲で行う
図4 回復と転職活動の進め方(一例)

在職中に動くか、退職してから動くか

在職中に転職活動をすれば、収入が途切れない安心感があります。一方で、不調を抱えながら仕事と転職活動を両立するのは、大きな負担になります。どちらがよいかは、体調と家計の状況によって違います。それぞれの進め方は、在職中と退職後、どちらで転職活動をするかで詳しく比べています。

退職してから転職活動をする場合は、雇用保険の扱いも確かめておきましょう。体力の不足や心身の障害、疾病などによる正当な理由のある自己都合退職は、特定理由離職者に含まれます[4]。また、上司や同僚からの故意の排斥や著しい冷遇、嫌がらせを受けて辞めた場合や、離職前に一定以上の長時間の時間外労働があった場合などは、特定受給資格者に当たることがあります[5]。正当な理由のない自己都合退職の場合は、2025年4月1日以降の離職なら原則1か月の給付制限があります[6]。自分がどれに当たるかは、ハローワークで確かめてください。

求人を見るときは、条件を3つに絞る

不調を経験したあとの転職では、条件を欲張ると決めきれなくなり、それ自体がストレスになります。「休憩が取れる」「残業が月10時間以内」「通勤30分以内」のように、今の園でつらかったことの裏返しから、3つに絞ってください。給与や園の規模といったほかの条件は、その3つを満たした求人の中で比べれば十分です。

転職活動の疲れをためない工夫

不調から回復しつつある時期の転職活動では、思った以上にエネルギーを使います。見学で初めての場所に行き、初対面の人と話し、自分のことを説明する。それだけで、帰宅後にぐったりすることもあるでしょう。見学や面接は1日1件までにし、その日の夜と翌日は予定を入れずに休む日にしてください。応募の結果を待つ間に不安が強くなるなら、結果の連絡を確かめる時間を1日1回に決めておくと、気持ちが振り回されにくくなります。体調が崩れたら、いつでも立ち止まって構いません。求人はまた見つかります。

04次の園で不調を繰り返さないための確かめ方

要点:求人票の言葉だけでは、職場環境は分かりません。見学と面接で、休憩の取り方、残業や持ち帰りの実態、職員の定着、困ったときの相談先を、自分の目と言葉で確かめます。

求人や面接の段階で、園は業務内容、就業時間、休憩、休日、時間外労働の有無、賃金などの労働条件を明示することになっています[7]。こうした条件は、求人票や面接で必ず確かめましょう。そのうえで、数字だけでは見えない職場の空気を、見学で確かめることが大切です。

図5

  • 休憩を実際に取れているか「休憩は何時ごろ、どこで取っていますか」と具体的に聞く。休憩室の様子も見せてもらう
  • 残業と持ち帰りの実態行事前の月の残業時間や、書類を園内で書く時間があるかを聞く
  • 職員が長く働いているか勤続年数の長い職員がいるか、職員の年齢層に偏りがないかを見る
  • 困ったときの相談先主任や園長以外に相談できる窓口があるか。ハラスメントの相談体制を聞く
  • 職員同士の声かけ見学中、職員同士が名前で呼び合い、声をかけ合っているかを見る
  • 保育の進め方一斉保育か、子どもの主体性を重んじる保育か。自分が無理なく関われるかを考える
  • 通院への配慮通院を続ける場合、シフトで調整してもらえるかを確かめる
図5 見学と面接で確かめたい職場環境

ハラスメントについては、事業主に相談に応じて適切に対応する体制を整える義務があり、相談したことを理由とする不利益な取扱いも禁止されています[8]。「職員が困ったとき、どなたに相談する仕組みがありますか」と聞くのは、失礼な質問ではありません。働きやすい園を見分けるポイントは、働きやすい保育園の見分け方でも紹介しています。

面接で、不調のことを話すべきか

過去の不調について、面接で詳しく話す必要は必ずしもありません。話すかどうかは自分で決めて構いません。ただ、通院を続ける必要がある、勤務時間に配慮がほしいといった場合は、入職後に困らないよう、伝えておくほうが安心です。そのときは、「体調を崩した時期がありましたが、今は働ける状態です。月に1回の通院のため、シフトの調整をお願いできると助かります」のように、今の状態と必要な配慮を簡潔に伝えます。その伝え方への反応も、園を見極める材料になります。

入職してからの3か月で見ておきたいこと

転職先が決まったら、それで終わりではありません。入職してからの最初の3か月は、見学で確かめたことが本当だったかを確かめる期間です。休憩は毎日取れているか、持ち帰りは発生していないか、分からないことを聞いたときにどんな反応が返ってくるか。気になることがあれば、早めに主任や園長に相談してください。また、新しい環境に慣れようとして無理をしていないか、眠りや食欲の変化にも気を配りましょう。試用期間中の確認点は、入職前の段階から意識しておくと安心です。

05相談事例:逃げるのではなく、選んで移るまで

要点:ここでは、大規模園での人間関係と長時間労働で体調を崩した保育士が、回復を優先してから条件を絞り、職場環境を確かめて転職したモデルケースを紹介します。

「今の園じゃないところ」から「この園がいい」へ

相談事例(モデルケース)

お名前
ちづるさん(仮名)・35歳
保育士歴
13年目(相談当時)
勤務先
私立の認可保育園(定員約200名)、4歳児クラス担任 → 別法人の認可保育園(定員約60名)
家族
一人暮らし
変化
残業 月40時間ほど → 月5時間ほど/通院 月2回 → 2か月に1回

編集部転職を考え始めたのは、いつごろでしたか。

ちづるさん

不眠で心療内科に通い始めたころです。職員が40人以上いる園で、主任からの強い言い方が続いていて、行事の前は残業も多くて。通院の帰りに、毎回求人アプリを見ていました。もう今すぐ辞めたい、ってそればかり考えていました。

編集部すぐに動かなかったのはなぜですか。

ちづるさん

主治医に「今決めると、今の園じゃないところ、という条件だけで選んでしまいますよ」って言われたんです。確かに、求人を見ても、どこがいいのか全然分からなかった。それで、まず有給を使って2週間休みました。休んでいる間に、少しずつ眠れるようになって。

編集部転職活動は、どのように進めましたか。

ちづるさん

眠れるようになってから、条件を3つだけ決めました。休憩が本当に取れること、職員が長く働いていること、困ったときに相談できる人がいること。見学では休憩室を見せてもらって、何時ごろ誰が休憩しているのかを聞きました。前の園では、そんなことを聞こうとも思わなかったです。

編集部面接で、不調のことは話しましたか。

ちづるさん

すごく迷いました。でも、「体調を崩して通院していましたが、今は働ける状態です。月1回の通院は続けます」とだけ伝えたんです。園長が「通院の日はシフトで調整しましょう」と言ってくれて、ここなら大丈夫かもしれないと思えました。

逃げるように辞めるんじゃなくて、選んで移れたことが、一番の薬だった気がします。

ちづるさん(仮名)

ちづるさんは、主治医と相談して転職活動を始めてから4か月ほどで内定を得て、年度末に前の園を退職しました。新しい園では、休憩は交代で毎日45分取れているそうです。通院の間隔も、主治医の判断で2か月に1回になりました。

このケースで注目したいのは、ちづるさんが「今の園でつらかったこと」の裏返しから条件を決め、それを見学で自分の目で確かめたことです。回復を待ったからこそ、条件を落ち着いて選び、確かめる余裕が生まれました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

転職前転職後

残業

月40時間ほど
月5時間ほど

休憩

ほぼ取れない
毎日45分

同じ職場の職員数

40人以上
12人

通院の間隔

月2回
2か月に1回
図6 ちづるさんの転職前と転職後

06環境を変える前に、正直に伝えておきたいこと

要点:転職は回復の助けになりますが、治療の代わりにはなりません。新しい環境に慣れるまでの疲れもあります。また、保育園以外の場所で保育士の経験を活かすという選び方もあります。

1. 転職しても、回復には時間がかかる

職場を変えれば、原因の一つは取り除けます。けれど、心と体の回復には時間がかかり、新しい職場に慣れるまでの数か月は、それなりの疲れも伴います。転職したあとも、主治医の判断が出るまでは通院を続け、疲れを感じたら早めに休んでください。「せっかく転職したのだから」と頑張りすぎることが、いちばん避けたい落とし穴です。最初の数か月は、仕事を覚えることより、無理なく通い続けることを目標にしてください。

2. 保育園以外という選び方もある

不調のきっかけが、大人数の子どもを一斉に見る緊張感や、保護者対応の多さにあった場合は、保育園以外で保育士の経験を活かす道も考えられます。学童保育、児童発達支援、企業内保育など、保育士の経験が活きる職場は少なくありません。選択肢の広げ方は、保育園以外で保育士が働ける職場で紹介しています。

不調を抱えたまま一人で求人を比べ続けると、それだけで疲れてしまいます。話を聞いてほしいときは、働く人の「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)も使えます[9]。ストレスが限界に近いときのサインは、保育士のストレスが限界のときのサインと対処にまとめています。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決めていない段階で、「環境を変えるべきか」を一緒に整理する相談も受けています。

よくある質問

メンタル不調で辞めると、次の転職で不利になりますか?

不調で辞めたことだけで、不利になるとは限りません。面接では、今は働ける状態であることと、次の職場で大切にしたいことを伝えられれば十分です。通院を続ける場合は、必要な配慮を簡潔に伝えると、入職後に困りにくくなります。

通院中でも転職活動をしていいですか?

主治医と相談したうえであれば、通院中に転職活動を進める人もいます。ただ、見学や面接は思った以上に疲れるため、週に1件までなど上限を決め、体調が崩れたら立ち止まれるようにしておいてください。

転職先を決めずに辞めても大丈夫でしょうか?

体調が限界に近い場合は、転職先が決まる前に退職し、まず回復を優先する人もいます。その場合は、退職後の生活費の見通しと、雇用保険や健康保険の手続きを事前に確かめておくと安心です。不調による退職が雇用保険でどう扱われるかは、ハローワークで確かめてください。

前の園の人間関係がトラウマになっていて、次の園でも怖いです。

新しい職場で人と関わることに不安を感じるのは自然なことです。見学のときに、職員同士の声のかけ方や、質問したときの反応を見ておくと、安心材料が増えます。入職後も不安が強い場合は、主治医に相談しながら、少しずつ慣れていってください。

退職理由は、正直に「メンタル不調」と言うべきですか?

退職理由をどこまで伝えるかは、自分で決められます。今の園には「体調を崩したため」と伝えるだけでも構いません。転職先の面接では、「体調を崩した経験から、働き方を見直したいと考えた」のように、前向きな理由とあわせて伝える人が多いです。

転職しても、また同じように不調になったらと思うと動けません。

その不安は、前の職場で無理を重ねてきたからこそ生まれるものです。今の園で何がつらかったのかを具体的に書き出し、その裏返しを次の職場の条件にして、見学で確かめると、同じ状況を繰り返すリスクを下げられます。不安が強いときは、一人で決めずに、主治医や第三者に相談しながら進めてください。

参考にした資料

  1. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
  2. こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
  3. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  4. ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
  5. ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
  6. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  7. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  8. 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
  9. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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