保育士の乳児担当・幼児担当に向いている人の特徴と選び方

年度末に配られる「次年度の担当クラスの希望調査」。第1希望の欄に、ペンを置いたまま手が止まる。乳児クラスはかわいいけれど、抱っこが続くと腰がつらい。幼児クラスはやりがいがあるけれど、運動会や発表会の企画を考えると気が重い。どちらを書けば自分に合っているのか、何年保育士を続けていても、意外と答えが出ないものです。

周りからは「あなたは乳児向きだよね」「幼児のほうが合ってそう」と言われることもあります。けれど、その言葉が本当に自分に当てはまっているのか、それとも何となくの印象なのかは分かりません。1年目に担当したクラスでうまくいかなかった記憶が、そのまま「向いていない」という思い込みになっていることもあります。

この記事では、乳児担当と幼児担当の仕事の違いを整理したうえで、それぞれに向いている人の特徴、自分の傾向を確かめる12項目のセルフチェック、希望の伝え方までをまとめました。向き不向きを決めつけるためではなく、自分の得意をことばにするための材料として使ってください。

この記事でわかること

  • 乳児クラスと幼児クラスの仕事の違い(人数、1日の流れ、記録、保護者対応、行事)
  • 乳児担当に向いている人の5つの特徴
  • 幼児担当に向いている人の4つのタイプ
  • 自分の傾向を確かめる12項目のセルフチェック
  • 「向いていない」と決めつける前に考えたいことと、希望の伝え方

結論

乳児担当(主に0〜2歳児)に向いているのは、言葉にならない小さな変化に気づける人、同じ関わりを毎日ていねいに繰り返せる人、保護者と細かくやりとりできる人です。幼児担当(3〜5歳児)に向いているのは、集団の活動を組み立てられる人、子ども同士のぶつかり合いを言葉で仲立ちできる人、行事を子どもと一緒につくり上げることを楽しめる人です。保育所の最低基準でも、保育士1人あたりの子どもの数は、乳児はおおむね3人、4歳以上児はおおむね25人と大きく違い[1]、求められる関わり方も変わります。ただし向き不向きは経験や職場の環境で変わるため、一度担当してみて振り返ることが、自分に合うクラスを見つける近道です。

01乳児クラスと幼児クラス、仕事はここが違う

要点:乳児クラスは少人数の子どもの生活を一人ひとり支える仕事、幼児クラスは大きな集団の育ちを活動と行事を通して支える仕事です。保育士1人あたりの子どもの数も、1日の流れも、保護者との関わり方も違います。

保育所の最低基準では、保育士の数は、乳児おおむね3人につき1人以上、1・2歳児おおむね6人につき1人以上、3歳児おおむね15人につき1人以上、4歳以上児おおむね25人につき1人以上とされています[1]。3歳児と4・5歳児の基準は2024年度に改善されたもので、4・5歳児の基準は制度が始まってから一度も改善されてこなかったと説明されています[2]。ただし、4・5歳児は当分の間、従前の30人に1人の基準で運営することも妨げないとされています[3]。

1歳児については、2025年4月から、公定価格上の「1歳児配置改善加算」で、6人に1人を5人に1人にする取り組みが始まりました[4]。これは最低基準の改正ではなく、要件を満たした園が受けられる加算です[4]。同じ1歳児クラスでも、加算を取っているかどうかで職員の数が変わることがあります。

図1

項目乳児クラス(0〜2歳児)幼児クラス(3〜5歳児)
保育士1人あたりの子ども乳児おおむね3人、1・2歳児おおむね6人[1]3歳児おおむね15人、4歳以上児おおむね25人[1]
1日の中心食事、排せつ、睡眠、着替えなど生活の援助主活動、集団遊び、当番活動、行事の練習
記録一人ひとりの睡眠・食事・排せつの記録、個別の計画、連絡帳クラスの指導計画、活動の記録、行事の計画
保護者との関わり毎日の連絡帳と送迎時の細かな情報交換送迎時の会話、行事や面談、就学に向けた相談
行事子どもの負担が少ない形で参加することが多い運動会や発表会の企画と練習の比重が大きい
体の負担抱っこ、おんぶ、低い姿勢での作業が多い外遊び、大きな声での指示、行事の準備
図1 乳児クラスと幼児クラスの仕事の違い

乳児クラスは「一人ひとりの生活のリズム」が中心

乳児クラスでは、子どもによって眠くなる時間、お腹がすく時間がばらばらです。0歳児なら、ミルクを飲む時間、離乳食の進み具合、午睡の時間を一人ずつ把握し、その子のリズムに合わせて1日を組み立てます。午睡中は呼吸や顔色を定期的に確かめ、記録をつけることも欠かせません。少人数の子どもを複数の保育士で見るため、職員同士の連携も細かくなります。

安全面での気配りも、乳児クラスの大きな仕事です。保育の現場での事故の防止については、2016年3月に「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」が策定されていて、施設・事業者向け、自治体向け、事故発生時の対応の3つの文書で構成されています[5]。また、食物アレルギーへの対応は「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」で、生活管理指導表に基づく対応を必須とし、原因となる食品の完全除去を基本としています[6]。離乳食が始まる乳児クラスでは、初めて食べる食材の確認や、配膳の取り違えを防ぐ手順がとくに大切になります。こうした手順を一つずつ正確に守れることも、乳児担当に求められる力です。

幼児クラスは「集団の中での育ち」が中心

幼児クラスでは、子どもが友だちと関わりながら育っていくことを支えます。当番活動、話し合い、集団遊びのルールづくり、行事の練習。保育士は、一人ひとりを見ながらも、クラス全体の動きをつくる役割を担います。年長クラスでは就学を見据えた関わりも求められ、保護者からの相談も増えます。「小学校で困らないか」という保護者の不安に、園での具体的な姿を伝えながら応えるのも、幼児担当の大事な役割です。

02乳児担当に向いている人の5つの特徴

要点:乳児担当に向いているのは、言葉にならないサインに気づける人、同じことを毎日ていねいに繰り返せる人です。目立つ成果よりも、小さな変化を喜べるかどうかが大切です。

図2

  • 1

    小さなサインに気づける

    泣き方の違い、顔色、機嫌、食べ方の変化から、体調や気持ちを読み取れる

  • 2

    同じことをていねいに繰り返せる

    おむつ替え、食事、着替えなど、毎日の生活の援助を手を抜かずに続けられる

  • 3

    安心できる存在でいられる

    ゆったりした声と動きで関わり、子どもが「この人なら大丈夫」と思える雰囲気をつくれる

  • 4

    保護者と細かくやりとりできる

    連絡帳や送迎時に、睡眠、食事、排せつ、機嫌を具体的に伝えられる

  • 5

    職員同士で情報を合わせられる

    複数の保育士で少人数を見るため、気づいたことをこまめに共有できる

図2 乳児担当に向いている人の5つの特徴

乳児クラスでは、子どもが自分で「眠い」「お腹が痛い」と言えないことがほとんどです。いつもと泣き方が違う、ミルクの飲みが悪い、抱っこしたときに体が熱い。こうした小さなサインに気づけるかどうかが、子どもの安全と安心を左右します。

また、乳児クラスの保護者は、初めての子育てで不安を抱えていることも少なくありません。「今日はよく眠れていましたよ」「離乳食のにんじんを全部食べました」といった具体的な一言が、保護者の安心につながります。こうしたやりとりを負担ではなく楽しみと感じられる人は、乳児担当に向いています。

体の負担とどう付き合うか

乳児クラスでは、抱っこやおんぶ、低い姿勢でのおむつ替えなど、腰や膝に負担がかかる動きが続きます。乳児担当に向いている気質を持っていても、体の負担で続けられなくなることもあります。腰痛が気になる人は、おむつ替えの台の高さ、抱っこの交代の仕方など、園の工夫も確かめておくとよいでしょう。痛みが続く場合は、我慢せずに医療機関を受診してください。

03幼児担当に向いている人の4つのタイプ

要点:幼児担当に向いているのは、集団を動かす力、子ども同士の関係を育てる力、活動や行事を組み立てる力のいずれかを持っている人です。すべてを最初から持っている必要はありません。

図3

活動を組み立てる人

季節や子どもの興味から主活動を考え、準備から振り返りまで流れをつくれる

計画

仲立ちができる人

けんかや言い合いのとき、すぐに答えを出さず、子ども同士で話し合えるよう支えられる

関係

集団を動かせる人

25人前後の子どもに、分かりやすい言葉で指示を出し、全体の流れをつくれる

統率

行事を楽しめる人

運動会や発表会を、子どもの意見を取り入れながら一緒につくり上げることにやりがいを感じる

企画

図3 幼児担当に向いている人の4つのタイプ

幼児クラスでは、子ども同士のぶつかり合いが毎日のように起こります。そのたびに保育士が「ごめんねって言おうね」とまとめてしまうと、子どもが自分の気持ちを言葉にする機会が減ってしまいます。どちらの気持ちも聞き、子どもが自分たちで解決の方法を見つけるのを待てる人は、幼児担当として大きな力を発揮します。

行事が苦手だと感じている人も、あきらめる必要はありません。行事の企画が得意な同僚と組めば、自分は子どもの気持ちを拾う役割に回ることもできます。4つのタイプのうち一つでも当てはまるなら、幼児担当でやりがいを見つけられる可能性は十分にあります。

04自分はどちら?12項目のセルフチェック

要点:次の12項目のうち、前半の6つは乳児担当、後半の6つは幼児担当に向いている傾向を示します。当てはまる数を比べて、自分の傾向をつかむ材料にしてください。

図4

  • 泣き方や機嫌の違いで、体調の変化に気づいたことがある乳児担当の傾向。言葉にならないサインを読み取る力
  • おむつ替えや食事の援助を、落ち着いて繰り返すのが苦にならない乳児担当の傾向。生活の援助が仕事の中心になる
  • 保護者に、1日の様子を細かく伝えるのが好き乳児担当の傾向。連絡帳や送迎時のやりとりが多い
  • 抱っこで寝かしつけたときに、ほっとした気持ちになる乳児担当の傾向。子どもとの一対一の時間を大切にできる
  • 少人数の子どもを、複数の職員で見るほうが動きやすい乳児担当の傾向。職員同士の細かな連携が求められる
  • ゆっくりした成長の変化を、長い目で喜べる乳児担当の傾向。発達の変化が少しずつ表れる
  • クラス全体に向けて話すとき、自然と声が出る幼児担当の傾向。集団への指示が多い
  • 子どもの意見を集めて、活動を考えるのが楽しい幼児担当の傾向。主活動や行事の企画が多い
  • けんかの仲立ちで、両方の話を聞くのが苦にならない幼児担当の傾向。子ども同士の関係を育てる
  • 行事の本番に向けて、準備を進めることにやりがいを感じる幼児担当の傾向。運動会や発表会の比重が大きい
  • 外遊びで、子どもと一緒に走り回るのが好き幼児担当の傾向。体を使った遊びが多い
  • 就学に向けた関わりや、保護者の相談に興味がある幼児担当の傾向。年長クラスでは就学の相談が増える
図4 乳児担当・幼児担当の傾向を確かめる12項目

前半と後半で当てはまる数が同じくらいなら、どちらのクラスでも力を発揮できるタイプかもしれません。どちらかに大きく偏っている場合は、その傾向を希望調査や面接で伝える材料にできます。

このチェックは、あくまで今の自分の傾向をつかむためのものです。経験していないクラスの項目には、当てはまるかどうか判断できないこともあるでしょう。その場合は、実際に担当した同僚に話を聞いたり、合同保育の時間に別の年齢の子どもと関わったりして、少しずつ確かめていくのがおすすめです。

05相談事例:幼児担当8年目で、初めて1歳児クラスを担当したらんさん

要点:ここでは、「自分は乳児に向いていない」と思い込んでいた保育士が、1歳児クラスを担当して考えが変わったモデルケースを紹介します。思い込みがどこから来ていたのかに注目してください。

向いていないと思ったのは、余裕のなかった自分だった

相談事例(モデルケース)

お名前
らんさん(仮名)・35歳
保育士歴
13年目
勤務先
私立の認可保育園(定員120名)、1歳児クラス担任(それまで4・5歳児クラスを8年続けて担当)
変化
行事の準備の持ち帰り 月8時間ほど → 月1〜2時間/翌年度の希望調査 「幼児」 → 「乳児」

編集部1歳児クラスを担当することになったのは、どうしてですか。

らんさん

年長の担任を続けて、運動会と発表会のたびに、家で台本や小道具を作るのが当たり前になってて。正直、疲れ切ってたんです。主任に「一度乳児をやってみない?」って言われたとき、最初は断ろうと思いました。1年目に0歳児クラスで、毎日泣いてばかりだった記憶があって。私は乳児に向いてないって、ずっと思ってたので。

編集部それでも担当することにしたのは、なぜですか。

らんさん

誰かに話を聞いてもらったときに、「1年目にうまくいかなかったのは、乳児だったからですか、それとも1年目だったからですか」って聞かれて。そこで、はっとしたんです。あのころは何もかも初めてで、どのクラスでも同じだったかもしれないって。決めつけないで、1年だけやってみようと思えました。

編集部実際に1歳児クラスを担当して、どうでしたか。

らんさん

最初の1か月は、生活のリズムが一人ずつ違うことに戸惑いました。でも、幼児クラスで鍛えた「全体を見る目」が意外と役に立って。誰が眠そうか、誰がお腹をすかせているかを、部屋全体を見ながら気づけるんです。先輩に「らんさん、乳児の動線の組み方がうまいね」って言われたときは、すごく嬉しかったです。

編集部働き方はどう変わりましたか。

らんさん

行事の準備で家に持ち帰る時間が、月に8時間くらいあったのが、1〜2時間になりました。その分、連絡帳は毎日11冊書くので、書く量は増えました。でも、保護者の方から「先生の連絡帳を読むのが楽しみです」と言われると、それも苦じゃなくなって。

1年目に向いていないと思ったのは、乳児じゃなくて、余裕のなかった自分だったのかもしれません。

らんさん(仮名)

らんさんは翌年度の希望調査で、初めて第1希望に「乳児クラス」と書きました。幼児クラスで培った活動の組み立て方を、1歳児の遊びの環境づくりに活かし、遊びのコーナーの配置を変える提案も行っているそうです。

このケースのポイントは、「向いていない」という思い込みが、経験の浅さから来ていたことに気づいた点です。クラスの年齢と、そのときの自分の状況を分けて考えたことで、新しい得意が見つかりました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

4・5歳児クラス担任1歳児クラス担任

行事の準備の持ち帰り

月8時間ほど
月1〜2時間

1日に書く連絡帳

数冊
11冊

乳児クラスへの自信

ほとんどない
次も担当したい

休日に仕事を考える時間

毎週末
行事前のみ
図5 らんさんの1年間の変化

06「向いていない」と決めつける前に考えたいこと

要点:乳児と幼児のどちらに向いているかは、経験の長さ、組む同僚、園の体制によって変わります。一度うまくいかなかった経験だけで、自分の可能性を狭めないようにしましょう。

一つ目は、経験の浅さと向き不向きを分けて考えることです。1年目や2年目は、どのクラスを担当しても余裕がなく、うまくいかないことが多いものです。らんさんのように、そのときの記憶が「向いていない」という思い込みになっている場合、別の時期に担当してみると、まったく違う手応えを感じることがあります。保育そのものに自信をなくしているときは、保育に自信がないときの考え方もあわせて読んでみてください。

二つ目は、園の体制による違いです。同じ1歳児クラスでも、職員を厚く配置している園と、最低限の人数で回している園とでは、仕事の大変さがまったく違います。1歳児配置改善加算を取得している施設の割合は、2025年7月1日時点で47.1%でした[7]。乳児クラスがきついと感じた理由が、自分の向き不向きではなく、職員の数の足りなさだった可能性もあります。

また、組む同僚によっても手応えは変わります。乳児クラスでは複数の保育士が同じ部屋で動くため、相手との呼吸が合うかどうかで1日の動きやすさがまったく違います。幼児クラスでも、行事の進め方を一緒に考えられる同僚がいるかで、負担の感じ方は変わります。「このクラスが合わない」と感じたとき、それがクラスの年齢の問題なのか、組み合わせの問題なのかを分けて考えてみてください。

三つ目は、乳児保育の需要です。2026年4月1日時点の待機児童数は2,435人で、そのうち1・2歳児が2,117人と86.9%を占めています[8]。乳児を受け入れる保育の場は今も求められていて、乳児保育の経験を持つ保育士は、多くの職場で必要とされています。

また、働く場所によって担当できる年齢も変わります。0〜2歳児を中心に受け入れる小規模保育では、乳児保育に専念することができます。小規模保育事業のA型は保育士を、B型は保育従事者の半数以上を保育士とし、いずれも保育所の基準に1を加えた数以上の職員を配置することになっています[9]。さらに、2026年4月からは、3〜5歳児のみを対象とする小規模保育事業も全国で行えるようになりました[10]。小規模保育の働き方については、小規模保育園に向いている人で詳しく紹介しています。

07希望を伝えるとき、職場を選ぶときのヒント

要点:担当クラスの希望は、「どちらがいいか」だけでなく、「なぜそう思うか」と「何を活かしたいか」をセットで伝えると、受け止めてもらいやすくなります。転職のときも、担当できる年齢と体制を確かめておくと安心です。

図6

  1. これまでの担当を振り返るどのクラスで、どんな場面に手応えや苦しさを感じたかを書き出す
  2. セルフチェックで傾向をつかむ12項目のどちらに多く当てはまるかを確かめる
  3. 理由と活かしたいことを整理する「乳児の生活の援助で、こういう工夫をしたい」のように具体的にする
  4. 希望調査や面談で伝える希望するクラスと理由、ほかのクラスになった場合に挑戦したいことも添える
  5. 1年後に振り返る担当してみて、思っていたとおりだったか、意外な発見があったかを書き残す
図6 担当クラスの希望を伝えるまでの流れ

希望を伝えるときは、「乳児がいいです」とだけ書くよりも、「0歳児クラスで、睡眠のリズムを整える関わりを深めたい」のように、具体的な理由を添えるほうが伝わります。また、希望どおりにならなかった場合に何に挑戦したいかも書いておくと、前向きに受け止めてもらいやすくなります。1年後の振り返りを書き残しておけば、次の希望調査のときに、自分の変化を根拠として示すこともできます。

担当クラスの希望が何年も通らない、園の中で相談しても状況が変わらないといった場合は、法人内の別の園への異動を考える方法もあります。異動の希望の出し方は、異動を希望するときの伝え方にまとめています。転職を考える場合は、保育士の職場タイプの選び方で、乳児中心の園、幼児中心の園、0〜5歳児がそろう園など、職場ごとの違いを確かめてから選ぶと迷いにくくなります。

自分が乳児と幼児のどちらに向いているのか、一人で考えていると、過去の失敗ばかりが思い出されることもあります。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前の段階でも、こうした働き方の迷いを一緒に整理しています。

よくある質問

乳児担当と幼児担当、どちらが大変ですか?

大変さの種類が違います。乳児担当は生活の援助と体の負担、細かな記録と保護者とのやりとりが、幼児担当は行事の準備と集団への指示、子ども同士のトラブルへの対応が大変だと感じる人が多い傾向があります。どちらが大変かは、自分が何を負担に感じやすいかで変わります。

新人のうちは、乳児と幼児のどちらを担当するのがよいですか?

どちらにも学べることがあります。乳児クラスでは複数の先輩と組むことが多く、生活の援助を一つずつ教わりやすい一方、幼児クラスでは集団を見る力が鍛えられます。園の方針で決まることが多いので、担当になったクラスで何を学びたいかを先輩に伝えておくと、成長の手応えを感じやすくなります。

乳児クラスばかり担当していると、幼児クラスを担当できなくなりますか?

そんなことはありません。乳児クラスで身につけた観察力や保護者とのやりとりは、幼児クラスでも活かせます。幼児クラスに挑戦したいときは、合同保育の時間に幼児と関わったり、行事の手伝いに加わったりして、少しずつ経験を積んでおくと移りやすくなります。

転職の面接で、担当したいクラスを伝えてもいいですか?

伝えて構いません。ただし、園の都合で希望どおりにならないこともあるので、「乳児クラスで経験を活かしたいが、幼児クラスでも挑戦したい」のように、柔軟な姿勢も添えると印象がよくなります。担当できるクラスの範囲が決まっている園もあるので、面接で確かめておきましょう。

転職では、乳児と幼児のどちらの経験が有利ですか?

どちらが有利というより、応募する園が求めている経験と合っているかが大切です。0〜2歳児を中心に受け入れる園では乳児の経験が、行事や就学に向けた関わりを大切にする園では幼児の経験が評価されやすくなります。面接では、担当したクラスで何を工夫し、どう変わったかを具体的に話せるようにしておくと伝わります。

腰痛があって、乳児クラスを続けるのが不安です。

抱っこやおむつ替えの姿勢は腰に負担がかかりやすいので、痛みが続く場合は医療機関を受診してください。そのうえで、おむつ替えの台の高さや抱っこの交代の仕方を園で相談したり、幼児クラスへの希望を出したりすることも考えられます。体を守ることは、長く保育を続けるための大切な選択です。

参考にした資料

  1. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
  2. こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
  3. こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
  4. こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
  5. こども家庭庁「事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
  6. 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)
  7. こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
  8. こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
  9. 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準 第29・31・34・35条
  10. こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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