夕方6時半、延長保育の最後の子を見送りながら、ふと時計を見る。自分の子は今ごろ、小学校の学童で宿題を終えて、迎えを待っているころです。よその子の「おかえり」は毎日見届けているのに、わが子には平日ほとんど「おかえり」を言えていない。そんな日が続くと、「保育士の経験を活かして、もう少し家庭と両立しやすい働き方はないだろうか」と考えるようになります。
その候補としてよく名前が挙がるのが、学童保育(放課後児童クラブ)です。子どもと関わる仕事を続けながら、早番がなく、制作や書類も保育園より少なそう。けれど、小学生を相手にするのは初めてで、「保育士の資格で働けるのか」「本当に子育てと両立しやすいのか」は、外から見ているだけでは分かりません。
この記事では、保育士が学童保育に転職するときに知っておきたい資格の話、1日の仕事の流れ、向いている人の特徴、子育てと両立しやすい理由と、反対につまずきやすい時期を順に整理しました。求人を選ぶときに確かめたい項目も載せています。
この記事でわかること
- 保育士の資格が学童保育でどう活きるか、放課後児童支援員になるまでの流れ
- 学童保育の平日と長期休みの1日、保育園との違い
- 学童保育に向いている人の4つのタイプと、合いにくい人
- 子育てと両立しやすい理由と、つまずきやすい時期の備え方
- 学童保育の求人を選ぶときに確かめる10項目
結論
保育士の資格を持っている人は、学童保育(放課後児童クラブ)で働く「放課後児童支援員」の基礎となる資格を満たしており、都道府県知事等が行う研修を修了すると支援員になれます[1]。学童保育の仕事は、小学生が放課後を安全に過ごせるよう、遊び、宿題、おやつ、友だち同士のけんかの仲立ちなどを見守ることです。平日は午後からの勤務が中心になるクラブが多く、朝にわが子を送り出せる点で子育てと両立しやすい働き方です。ただし夏休みなど学校の長期休みは朝から開所するため、勤務が長くなり、自分の子どもの休みとも重なります。小学生と対等に話せる人、遊びを一緒に楽しめる人、見守る距離を調整できる人に向いています。
01保育士の資格は学童でどう活きる?放課後児童支援員になるまで
要点:学童保育の「放課後児童支援員」は、保育士・社会福祉士・教員免許状を持つ人などが、都道府県知事等の研修を修了してなる職です[1]。保育士資格はその入り口になります。
学童保育には、国の基準で配置が決められている職員がいます。子どもの集まりを「支援の単位」と呼び、1つの単位はおおむね40人以下とされています。そして単位ごとに放課後児童支援員を2人以上置くことになっていて、そのうち1人を除いて補助員に代えることができます[1]。つまり、どのクラブにも最低1人は支援員がいる必要があり、保育士の資格を持つ人は、その支援員の候補として求められています。
放課後児童支援員になるための基礎資格には、保育士のほか、社会福祉士や教員免許状を持つ人などが含まれます[1]。保育士の資格を持っているだけでは支援員にはならず、都道府県知事等が行う研修を修了して、はじめて支援員として配置されます。研修を受けるタイミングはクラブや自治体によって違い、入職してから受講する人もいます。
図1
- 保育士の資格を持っている支援員の基礎資格の一つ。保育士として登録を受けていることを確認しておく
- 学童保育に採用される研修を修了するまでは、補助員として働く形をとるクラブもある
- 都道府県知事等の研修を受ける受講の時期や申し込みの方法は、勤務先と自治体の案内で確かめる
- 研修を修了する放課後児童支援員として、支援の単位ごとの配置に数えられるようになる
保育園の経験がそのまま活きる場面
学童保育の子どもは小学生ですが、1年生の4月は、ついこのあいだまで年長さんだった子たちです。新しい環境で不安になり、帰りたいと泣く子もいます。そうした子の気持ちを受け止める力は、保育園で毎年4月を乗り越えてきた保育士の得意分野です。
ほかにも、集団遊びのルールを分かりやすく伝える、けがの手当てをして保護者に伝える、アレルギーのある子のおやつに気を配る、といった場面で、保育園の経験はそのまま役に立ちます。一方で、宿題を見る、高学年の子と対等に話す、友だち同士のトラブルを本人たちの言葉で解決させる、といった場面は、保育園とは違う関わり方が求められます。
02学童保育の1日と、保育園との違い
要点:学童保育は、子どもが学校から帰ってくる午後からが本番です。平日と長期休みで1日の流れが大きく変わる点が、保育園との最大の違いです。
学童保育の平日は、子どもが来る前の準備から始まります。おやつの用意、連絡事項の確認、その日の遊びの計画。低学年が帰ってくる時間になると、「ただいま」の声が次々と響き、宿題、おやつ、外遊び、室内遊び、帰りの会と続きます。お迎えや一人での帰宅が始まると、最後の子が帰るまで見守り、片付けと記録をして1日が終わります。
図2
| 項目 | 保育園(正職員) | 学童保育(平日) | 学童保育(長期休み) |
|---|---|---|---|
| 主な勤務時間 | 早番7時〜遅番19時のシフト | 12時〜19時ごろ | 8時〜19時ごろの中でシフト |
| 子どもが来る時間 | 朝7時ごろから順に登園 | 下校後の14時〜16時ごろ | 朝8時ごろから |
| 1日の中心 | 生活の援助、主活動、午睡 | 宿題、おやつ、遊び | 遊び、昼食、外出や季節の活動 |
| 書類 | 指導計画、連絡帳、保育日誌 | 出欠と様子の記録、育成支援の計画 | 記録に加えて、長期休みの活動計画 |
| 行事 | 運動会、発表会、季節の行事 | お楽しみ会、季節の行事 | 夏祭り、お出かけ、クッキング |
この表の時間はあくまで一例です。開所時間や勤務時間は、自治体の決まりやクラブの運営者によって違います。求人票を見るときは、平日と長期休みの勤務時間が分けて書かれているかを確かめてください。
書類と行事は「少ない」のではなく「形が違う」
保育園に比べると、月案や週案のような細かい指導計画は少なく、壁面や制作物を大量につくることもあまりありません。そのかわり、出欠と帰宅方法の確認は毎日欠かせません。「今日は習い事があるから4時に一人で帰る」「今日はおばあちゃんのお迎え」といった連絡を取り違えると、子どもの安全に直結します。書類の量は減っても、確認の正確さはより厳しく求められると考えておくとよいでしょう。
03学童保育に向いている人、合いにくい人
要点:学童保育に向いているのは、子どもと一緒に本気で遊べる人、小学生を一人の人として扱える人、手を出しすぎずに見守れる人です。保育園で得意だったことと、学童で求められることは少しずれる場合があります。
図3
一緒に遊べる人
ドッジボールや鬼ごっこ、カードゲームに本気で加わり、遊びを通して子どもの様子をつかめる
遊び
対等に話せる人
高学年の子の話を子ども扱いせずに聞き、理由を説明して約束を決められる
対話
見守れる人
けんかや失敗にすぐ口を出さず、子ども同士で解決するのを待てる
距離感
目配りができる人
40人近い子どもの出入りと帰宅時間を把握し、いない子に気づける
安全
反対に、合いにくいと感じやすいのは、毎日決まった流れで活動を進めたい人、子どもの行動を一つひとつ整えてあげたい人です。保育園では丁寧さとして評価されていた関わり方が、小学生には「うるさい」「子ども扱いしないで」と受け取られることがあります。高学年の子に生意気な口をきかれたときに、引かずに笑って返せるかどうかは、意外と大きな分かれ目です。
保育園で担当してきたクラス別に見る、学童での活かし方
幼児クラス、とくに年長の担任を長く務めてきた人は、集団遊びの進め方や、子ども同士の話し合いを見守る力をそのまま活かせます。乳児クラスが長かった人は、最初は小学生の勢いに驚くかもしれませんが、一人ひとりの体調や気持ちの小さな変化に気づく力は、学童でも欠かせません。学校で嫌なことがあった日の子どもは、言葉より先に表情や態度に出ます。その変化に気づいて声をかけられる職員は、子どもからも保護者からも頼りにされます。
体力の面も考えておきましょう。学童保育は外遊びの時間が長く、夏休みには炎天下の公園やプールに付き添う日もあります。保育園の乳児クラスで抱っこが多かった人と、幼児クラスで走り回っていた人とでは、疲れ方が違うはずです。自分の体力に合うかは、見学で外遊びの時間を見せてもらうと判断しやすくなります。
04子育てと両立しやすい理由と、つまずきやすい時期
要点:平日の勤務が午後中心になるため、朝の時間に余裕ができ、早番による早朝出勤がなくなる点は大きな利点です。ただし、学校の長期休みは学童がいちばん忙しい時期で、自分の子どもの休みとも重なります。
保育園の正職員として働いていると、早番の日は朝6時台に家を出ることになり、子どもの登校を見送れない日が出てきます。学童保育の平日は午後からの勤務が中心になるため、朝ごはんを一緒に食べ、ランドセルを背負った背中を見送ってから出勤できます。持ち帰りの制作や書類がほとんどないクラブなら、家に帰ってから仕事のことを考える時間も減ります。
図4
- 1
朝の時間に余裕ができる
平日は午後からの勤務が中心で、早番の早朝出勤がない
- 2
子どもの生活リズムが分かる
小学生の放課後の過ごし方を毎日見ているので、わが子の様子にも気づきやすい
- 3
持ち帰りが少ない
細かい指導計画や大量の制作物が少なく、仕事を家に持ち込みにくい
- 4
休みの制度を使える
子の看護等休暇は小学校3年生修了までの子が対象になった[2]
一方で、夕方から夜にかけては勤務の真っ最中です。自分の子が低学年なら、平日の夕方を誰が見るかを決めておく必要があります。配偶者の帰宅時間、祖父母の手助け、自分の子どもが通う学童の利用など、家庭の体制を先に組み立てておくと、転職してから慌てずにすみます。
長期休み・土曜日・学級閉鎖への備え方
いちばんつまずきやすいのは、夏休み、冬休み、春休みです。学童保育は朝から開所するため、勤務が長くなり、シフトも複雑になります。自分の子どもも同じ時期に休みに入るので、「自分は朝から職場の学童にいるのに、わが子をどこに預けるか」という問題が出てきます。転職を考える段階で、長期休みの勤務時間と、職員の子どもの預け先についての考え方を確かめておいてください。
土曜日に開所するクラブでは、職員が交代で出勤するのが一般的です。月に何回の土曜出勤があるかで、家族の週末の予定は変わります。また、2025年4月の法改正で、子の看護等休暇は小学校3年生修了までの子が対象になり、感染症による学級閉鎖や入学式なども取得の理由に加わりました[2]。1年度に5日、子どもが2人以上なら10日まで、時間単位でも取得できます[3]。勤務先の就業規則でどう定められているかを、入職前に確認しておくと安心です。
家庭との両立に悩んでいる段階なら、転職の前に保育士の仕事と子育ての両立がつらいときで、今の職場で変えられることがないかを確かめておくのも一つの方法です。
05学童保育の求人を選ぶときに確かめる10項目
要点:学童保育は運営者が自治体、社会福祉法人、NPO、保護者会、企業などに分かれ、同じ「学童」でも雇用形態や勤務の組み方が大きく違います。求人票と見学で、次の10項目を確かめてください。
図5
- 運営者自治体の直営か、委託や補助を受けた法人・NPO・保護者会かで、雇用の条件や異動の有無が変わる
- 雇用形態と契約期間常勤か非常勤か、1年ごとの契約か。更新の有無と基準を確かめる
- 平日の勤務時間何時から何時までか。子どもの下校前の準備時間が勤務に含まれているか
- 長期休みの勤務時間朝から開所する期間のシフトの組み方と、1日の勤務時間の上限
- 土曜日の出勤月に何回あるか。代わりの休みはいつ取れるか
- 支援の単位と職員の人数1単位の子どもの数と、同時に入っている職員の人数
- 研修の扱い支援員の研修を受ける時期と、受講時間が勤務として扱われるか
- 配慮が必要な子の受け入れ障害のある子や配慮が必要な子の受け入れ体制と、職員の加配の有無
- 社会保険と有給休暇週の所定労働時間と、社会保険・有給休暇の扱い
- 職員の子どもの預け先長期休みに職員の子どもをどうしているか、ほかの職員の工夫を聞く
社会保険については、2026年10月から短時間労働者の加入要件のうち賃金の要件(月8.8万円以上)がなくなり、週の所定労働時間が20時間以上などの要件で判断されるようになりました[4]。ただし、従業員51人以上の企業であることなどの要件も残っています[4]。パートで働く場合は、自分が加入の対象になるかを勤務先に確認してください。常勤とパートのどちらを選ぶか迷っているなら、保育士の正社員とパートの選び方で、それぞれの利点と注意点を比べてみると考えやすくなります。
求人票の言葉だけでは分からないことも多いので、見学は下校後の子どもが集まっている時間帯にお願いするのがおすすめです。職員が子どもにどんな声かけをしているか、外遊びのときに職員がどこに立っているかを見ると、そのクラブの雰囲気がよく分かります。
求人の探し方と、動きやすい時期
学童保育の求人は、保育士向けの求人サイトだけでなく、自治体の職員募集のページ、ハローワーク、運営する法人やNPOのホームページにも出ています。自治体のホームページには、市内の放課後児童クラブの一覧と運営者が載っていることが多いので、通える範囲のクラブを先に調べ、運営者ごとに募集を確認していくと見落としが減ります。都道府県などが設置する保育士・保育所支援センターでも、保育士への職業紹介などの就業支援が行われています[5]。
時期の面では、新1年生が入ってくる4月の前に入職できると、子どもとの関係を最初からつくりやすくなります。保育園の担任をしている人なら、年度末で区切りをつけ、春休みから学童に入る流れが、今の園にも次の職場にも負担が少ない形です。年度の途中に募集が出ることもあるので、気になるクラブには早めに問い合わせておきましょう。
06相談事例:早番のない働き方を選んだよしえさん
要点:ここでは、保育園の正職員から学童保育の支援員に転職したモデルケースを紹介します。両立しやすくなったことと、反対に大変になったことの両方に目を向けてください。
朝の見送りと、夏休みの悩み
相談事例(モデルケース)
- お名前
- よしえさん(仮名)・41歳
- 保育士歴
- 16年目(うち学童保育2年目)
- 勤務先
- 公設民営の学童保育(NPO法人の運営、1単位約40名)、常勤の放課後児童支援員
- 家族
- 夫、小学5年生と小学2年生の子ども
- 変化
- 朝の見送り 週3日 → 毎日/持ち帰り仕事 週2日 → なし
編集部学童保育への転職を考えたのは、いつごろですか。
下の子が小学校に上がった年です。早番の日は6時20分に家を出るので、週に2回は夫に子どもの朝を任せていて。下の子が「今日もママいないの」って言ったときに、このままでいいのかなって。保育の仕事は好きだったので、辞めたいわけじゃなかったんです。
編集部学童保育を選ぶ前に、何を確かめましたか。
夏休みのことです。学童は夏休みがいちばん大変だって聞いてたので、見学のときに「職員さんのお子さんは夏休み、どうしてますか」と聞きました。そしたら、地域の別の学童に預けている人、祖父母に頼んでいる人、シフトを夫と調整している人がいて。正直、ほっとしました。みんな工夫してるんだって。
編集部実際に働いてみて、どう変わりましたか。
平日は12時出勤なので、朝は毎日子どもを見送れるようになりました。帰りは19時半なので、夕方は夫と上の子に任せています。保育園のときは発表会の前に家で小道具を作ってたんですけど、今は持ち帰りはありません。ただ、月給は2万円くらい下がりました。そこは家族で話し合って決めました。
編集部小学生の相手で、戸惑ったことはありますか。
ありました。最初の月、5年生の男の子に「先生、それ保育園の言い方じゃん」って笑われて。保育園の癖で、つい小さい子に話すみたいな口調になってたんです。それからは、理由をちゃんと説明して、約束は子どもと一緒に決めるようにしました。そうしたら、向こうから話しかけてくれるようになって。
「ただいま」って帰ってくる子に「おかえり」って言う仕事なんだって、働き始めて気づきました。
よしえさん(仮名)
よしえさんは2年目に支援員の研修を修了し、今は夏休みの活動計画づくりも任されています。夏休みは週に2日だけ朝8時からのシフトに入り、残りの日は11時からにしてもらうことで、自分の子どもの昼食の準備と両立させています。
このケースのポイントは、転職の前に「いちばん大変な時期」を具体的に確かめたことです。朝の見送りという分かりやすい利点だけで決めていたら、夏休みに入ってから慌てていたかもしれません。給与が下がることも含めて家族と話し合い、納得したうえで選んでいます。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
朝の見送り
持ち帰り仕事
土曜出勤
月給
07学童に移ってから戸惑いやすい4つのこと
要点:学童保育は子育てと両立しやすい面がある一方で、安全への目配り、小学生ならではの関わりの難しさ、給与の幅、体力の使い方で、保育園とは違う大変さがあります。
一つ目は、安全への目配りの広さです。こども家庭庁の集計では、2025年に教育・保育施設等から報告された事故は3,130件で、そのうち放課後児童健全育成事業(学童保育)は776件でした[6]。報告された事故の多くは骨折で、全体の8割を超えています[6]。外遊びの時間が長く、子どもの動きも大きい学童では、遊びの場所の確認や、職員の立ち位置の工夫が欠かせません。
二つ目は、小学生ならではの関わりの難しさです。高学年になると、友だち関係のこじれや、家庭のことを打ち明けてくる子もいます。保育園よりも保護者と顔を合わせる時間が短い分、子どもの小さな変化を職員同士でこまめに共有することが求められます。
三つ目は、給与や待遇の幅です。学童保育は運営者がさまざまで、同じ地域でも常勤とパートの比率、手当、昇給の仕組みが大きく違います。求人票の月給だけで比べず、賞与や手当の内訳、昇給の有無まで確かめてください。
四つ目は、体力の使い方です。平日の午後と夕方に子どもの活動が集中するため、短い時間に体力を一気に使います。長期休みは朝から子どもが来るので、1日の疲れ方がまた変わります。休憩の取り方も確かめておきたい点です。法律では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、勤務の途中に与えることになっています[7]。保育園のような午睡の時間がない学童では、子どもが来る前に休憩を取るのか、長期休みはどう交代するのかを、見学や面接で聞いておくと安心です。
それでも、子どもが小学生になったあとも保育の経験を活かしたい人にとって、学童保育は有力な選択肢です。障害のある小学生の放課後を支える仕事に関心があるなら、放課後等デイサービスの仕事内容も比べてみてください。保育園以外の職場を一覧で見比べたいときは、保育士の職場タイプの選び方が役に立ちます。
平日の夕方と夏休みのやりくりは、紙に書き出しても実感がわかないことがあります。そんなときは、誰かに話しながら家族の1週間を組み立ててみると、見落としていたことに気づけます。ほいくの相談室は、転職するかどうかを決める前の、こうした暮らし方の相談にも応じています。
よくある質問
保育士の資格があれば、すぐに放課後児童支援員として働けますか?
保育士の資格は支援員の基礎資格の一つですが、支援員になるには都道府県知事等が行う研修を修了する必要があります[1]。研修を修了するまでは補助員として働く形をとるクラブもあるので、受講の時期と扱いを採用時に確かめてください。
学童保育の求人は、パートが多いのでしょうか?
平日の午後だけの勤務を求める求人が多いため、パートの募集はよく見かけます。一方で、常勤の支援員を募集しているクラブもあります。家庭の状況に合わせて、平日と長期休みの勤務時間の両方を比べて選ぶのがおすすめです。
小学生と関わった経験がなくても大丈夫ですか?
保育園の経験だけを持って学童保育に移る人もいます。最初は話し方や距離感に戸惑うこともありますが、低学年の子への関わりには保育園の経験がそのまま活きます。見学で職員の声かけを見ておくと、入職後のイメージがつかみやすくなります。
自分の子どもを、勤務先の学童に通わせることはできますか?
クラブや自治体の決まりによって違います。職員の子どもが同じクラブを利用することを認めている場合もあれば、別のクラブを利用するよう求められる場合もあります。応募の前に、運営者に確かめておくと安心です。
40代から学童保育に転職しても大丈夫でしょうか?
年齢よりも、外遊びに付き合える体力と、小学生と対等に話せる姿勢が問われます。保育園での経験に加えて、自分の子育ての経験も、保護者と話すときの支えになります。見学で外遊びの時間を見せてもらい、自分の体力に合うかを確かめてから応募すると安心です。
学童保育から保育園に戻ることはできますか?
戻ることはできます。小学生と関わった経験は、年長児の就学に向けた関わりや、保護者に小学校生活の見通しを伝える場面で役に立ちます。面接では、学童で身につけたことを具体的な場面とあわせて話せるようにしておくとよいでしょう。
参考にした資料
- 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条
- 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
- 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
- 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- こども家庭庁「令和7年教育・保育施設等における事故報告集計」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。