「認可外はやめておいたほうがいいよ」。転職を考えていると話したとき、先輩からそう言われたことがある人もいるかもしれません。けれども、気になっている求人は、月給が今より高く、少人数で、英語の遊びを取り入れた保育をしている認可外の施設。反対に、認可保育園なら安心かといえば、今の職場も認可なのに毎日がつらい。何を基準に選べばいいのか、分からなくなってしまいます。
認可と認可外の違いは、良い・悪いの違いではありません。守るべき基準、運営費の出どころ、行政の関わり方が違うのです。その違いを知らないまま「認可だから」「認可外だから」で決めてしまうと、本当に確かめるべきことを見落としてしまいます。
この記事では、認可保育園と認可外保育施設の違いを、保育士の働き方の視点から整理しました。認可保育園を選ぶときの確認ポイントと、認可外保育施設で働くときの注意点を、具体的な確かめ方とあわせて紹介します。
この記事でわかること
- 認可保育園と認可外保育施設の違い(基準・運営費・行政の関わり方)
- 認可保育園の働き方と、職員配置の基準から分かること
- 認可保育園を選ぶときに確かめたい8つのポイント
- 認可外保育施設の主な形と、選ぶときの注意点
結論
保育士が認可保育園を選ぶときは、「認可であること」を安心材料にするだけでなく、①実際の職員配置が最低基準よりどれだけ手厚いか、②処遇改善等加算がどう配分されているか、③運営法人の方針と異動の範囲、の3つを確かめることが大切です。認可保育園は、国の基準(たとえば1〜2歳児おおむね6人につき保育士1人以上)を満たして自治体の認可を受けた保育所で、運営費は公定価格の仕組みで支払われます[1]。認可外保育施設は、都道府県への届出と指導監督の基準のもとで運営され、給料や働き方の幅が広いのが特徴です。認可外を選ぶ場合は、届出の有無、保育士の配置、社会保険と給料の実績を一つずつ確かめてください。
01認可保育園と認可外保育施設は、何が違うのか
要点:認可保育園と認可外保育施設の違いは、守るべき基準、運営費の出どころ、行政の関わり方の3つにまとめられます。どちらにも働きやすい職場と働きにくい職場があり、違いは「仕組み」の違いです。
まずは、保育士として働くときに関わる違いを一覧で見てください。
図1
| 項目 | 認可保育園 | 認可外保育施設 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 国の基準を満たし、自治体の認可を受けた保育所 | 認可を受けていない保育施設。事業開始から1か月以内に都道府県知事へ届出 |
| 保育士の配置 | 年齢ごとの最低基準に沿って保育士を配置 | 6人以上を保育する施設は、保育従事者のおおむね3分の1以上が保育士か看護師 |
| 運営費 | 国が定める公定価格をもとに支払われる | 主に利用料や設置者の資金で運営。施設によって大きく違う |
| 給料の決まり方 | 公定価格と処遇改善等加算をもとに法人が配分 | 運営する会社や経営者の方針で決まる |
| 開所時間 | 延長保育を含め、日中が中心 | 夜間や24時間など、施設によって幅がある |
| 保育の内容 | 保育所保育指針に沿って保育を行う | 英語やモンテッソーリなど、特色を打ち出す施設もある |
一覧のうち、届出は児童福祉法で定められていて[2]、保育従事者の資格の割合は、国の指導監督の基準で示されています[3]。認可保育園の保育士の配置は、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に定められています[1]。保育所保育指針は、2018年4月から適用されている現在の指針で、総則から職員の資質向上まで5つの章で構成されています[4]。
運営費の出どころが、給料の決まり方を変える
認可保育園の運営費は、国が定める公定価格をもとに支払われます。令和8年度の公定価格では、保育士の本俸の基準額が254,694円とされ、これに処遇改善等加算が上乗せされます[5]。処遇改善等加算は、令和7年度から区分1(基礎分)、区分2(賃金改善分)、区分3(質の向上分)に整理されました[6]。どう配分するかは法人が決めますが、給料の「もと」になる仕組みが国の制度として決まっていることは、認可保育園の特徴です。
認可外保育施設は、この仕組みの外で運営されています。そのため、給料は施設ごとの差が大きく、認可より高い施設もあれば、低い施設もあります。「認可外だから給料が安い」とも、「求人の月給が高いから待遇が良い」とも、一概には言えません。
行政の関わり方も違う
認可保育園は、自治体が入園の調整をし、運営の状況も定期的に確かめられます。2026年7月からは、経営情報等の報告をしない施設や、安全計画の策定等をしていない施設に対して、公定価格を減算する仕組みも始まりました[7]。認可外保育施設も、届出と指導監督の対象であり、行政の目がまったく届かないわけではありません。違いは、関わりの深さと、守るべき基準の細かさにあります。
02認可保育園の働き方:基準があるから見えること
要点:認可保育園では、年齢ごとの職員配置の最低基準が決まっています。基準を知っておくと、求人や見学で「この園は基準よりどれだけ手厚いか」を読み取れるようになります。
認可保育園の保育士の配置は、子どもの年齢ごとに最低基準が決められています。保育士1人あたりが見る子どもの人数を図にすると、次のようになります。
図2
この基準は2024年度に改正され、4・5歳児は30人に1人から25人に1人へ、3歳児は20人に1人から15人に1人へ改善されました[8]。こども家庭庁は、4・5歳児の基準について「制度発足以来75年間一度も改善されてこなかった」と説明しています[8]。
経過措置と加算も、あわせて知っておく
ただし、4・5歳児については「当分の間」、従前の30人に1人の基準による運営も妨げないとされています[9]。3歳児の経過措置は、令和9年度末までに区切られました[9]。3歳児について15人に1人以上の配置をしている施設は、2025年7月時点で97.2%です[10]。
1歳児は、法律上の最低基準は6人に1人のままですが、2025年4月から、公定価格上の「1歳児配置改善加算」で5人に1人の配置ができるようになりました[11]。この加算を受けるには、処遇改善等加算の区分1〜3をすべて取得していること、ICTを活用していること、職員の平均経験年数が10年以上であることが必要です[11]。取得率(取得予定を含む)は47.1%で、取得していない施設で最も満たせていない要件はICTの活用でした[12]。
基準は「最低ライン」だと考える
基準は、あくまで守らなければならない最低ラインです。実際には、基準より多くの保育士を配置して、ゆとりを持って保育をしている園もあります。見学では、各クラスの子どもの人数と、そのクラスに入っている大人の人数を数えてみてください。フリーの保育士や保育補助の人がいるか、午睡の時間にも人手が足りているかを見ると、基準の上にどれだけ上乗せしているかが分かります。
03認可保育園を選ぶときの確認ポイント
要点:認可保育園の中でも、働きやすさには大きな差があります。認可であることは前提として、次の8つのポイントで園ごとの違いを確かめてください。
図3
- 各クラスに実際に入っている保育士の人数基準ぎりぎりか、上乗せがあるかで、日々の忙しさが変わります
- フリーの保育士や保育補助者がいるか休憩やノンコンタクトタイムを取れるかどうかに直結します
- 処遇改善等加算の配分方法毎月の手当か、一時金か。配り方は法人ごとに違います
- 1歳児配置改善加算などの取得状況加算の要件を満たしている園は、ICTや人員の体制が整っている目安になります
- 運営法人が運営する園の数複数の園があれば、異動の可能性と範囲を確かめます
- 書類や連絡帳のICT化の状況持ち帰り仕事の量に大きく関わります
- 行事の数と準備の進め方行事を減らしている園、勤務時間内で準備する園もあります
- 昨年度の退職者数と、その理由人が定着しているかは、働きやすさのいちばん正直な指標です
処遇改善の配分は、遠慮せず聞いてよい
処遇改善等加算は、保育士の賃金を改善するための加算です。毎月の給料に手当として上乗せしている法人もあれば、年に数回の一時金にまとめている法人もあります。同じ「処遇改善手当あり」という求人でも、年間で受け取る額は違うことがあります。具体的な確かめ方は処遇改善を転職先で確かめる方法にまとめています。
運営法人の規模と、異動の範囲を確かめる
認可保育園を運営する法人には、1つの園だけを運営する社会福祉法人もあれば、何十もの園を運営する株式会社もあります。法人の規模が大きいと、研修の仕組みや福利厚生が整っていることが多い一方、数年ごとに別の園へ異動する可能性があります。2024年4月からは、労働契約を結ぶときに、就業場所と業務の「変更の範囲」を明示することになりました[13]。気に入った園で長く働きたい人は、異動の可能性がどの範囲の園に及ぶのかを、内定の前に確かめておきましょう。
地域によって、定員の埋まり方も違う
2026年4月1日時点で、保育所等の定員充足率は87.7%でした[14]。過疎地域など待機児童の少ない地域では、定員充足率の低下が課題とされています[14]。子どもが集まりにくい地域では、園の経営や職員の配置に影響が出ることもあります。地方の園を選ぶときは、ここ数年の園児数の移り変わりも聞いておくと安心です。
04認可外保育施設の働き方:形によって大きく違う
要点:認可外保育施設には、夜間や24時間の保育をする施設、特色のある教育を掲げる施設、企業や病院が設ける施設など、いくつもの形があります。「認可外」とひとまとめにせず、形ごとに働き方を見てください。
認可外保育施設で働く保育士は、令和6年の調査で64,873人とされています[15]。保育士の働く場所として、決して小さな存在ではありません。認可保育所以外の保育施設には、主に次のような形があります。
図4
- 1
夜間・24時間型
夜間や早朝に働く保護者の子どもを預かる施設。夜勤や不規則なシフトがあり、手当がつくことも多くなります
- 2
特色のある教育型
英語、モンテッソーリ、体操など、教育の特色を打ち出す施設。プログラムの研修があることも
- 3
企業主導型保育
国の助成を受けて企業が設置する施設。認可保育所とは別の枠組みで運営されます
- 4
企業内・院内保育
企業や病院が、働く人の子どものために設ける施設。開所時間は母体の勤務に合わせます
- 5
自治体独自の制度の施設
東京都の認証保育所のように、自治体が独自の制度で位置づけている施設もあります
少人数・特色のある保育ができるという魅力
認可外保育施設の多くは、少人数で運営されています。決められた枠にとらわれず、園の方針に沿った特色のある保育ができることに、やりがいを感じる保育士もいます。夜間型の施設では、夜勤の手当によって月収が増えることもあります。企業主導型保育の働き方は企業主導型保育園の働き方で詳しく紹介しています。
一方で、支援の対象から外れることもある
保育士向けの支援の中には、対象を認可保育所などに限っているものがあります。たとえば東京都の保育従事職員宿舎借り上げ支援事業は、対象を認可保育所・認定こども園・認証保育所・小規模保育事業等の常勤の保育従事職員としています[16]。宿舎の借り上げや自治体独自の手当を受けられるかどうかで、実際の手取りや暮らしやすさが変わることもあるので、求人を比べるときは月給だけでなく、こうした支援の有無も確かめてください。
認可外保育施設が合いやすい人
認可外保育施設が働きやすいと感じやすいのは、決められた枠よりも、園の方針に沿って柔軟に保育を組み立てたい人です。少人数の異年齢保育や、特色のあるプログラムに関わりたい人にとっては、認可保育園では得にくい経験を積める場になります。また、夜間型の施設は、日中に別の用事がある人や、夜の時間帯に働くほうが生活に合う人にとって、選択肢の一つになります。反対に、決まった仕組みや制度に守られた環境で安心して働きたい人は、認可保育園のほうが合いやすいでしょう。
05認可外保育施設を選ぶときの注意点
要点:認可外保育施設を選ぶときは、施設の形や月給より先に、届出の状況、保育士の配置、労働条件の書面の3つを確かめてください。確かめる順番を決めておくと、気持ちが求人の条件に引っぱられにくくなります。
図5
- 届出の状況を確かめる施設のある都道府県や市の担当窓口、公式サイトで、届出のある施設かを確認します
- 保育士の配置を聞く保育に従事する人のうち、保育士や看護師が何人いるか、1日の配置を聞きます
- 開所時間と勤務の組み方を見る夜間・早朝の勤務の有無、1日の勤務時間と休憩の取り方を確かめます
- 給料の内訳と実績を確かめる基本給、手当、賞与の実績、昇給の有無を、昨年度の実績で聞きます
- 社会保険と雇用契約を確かめる加入する保険と、雇用契約の期間・更新の基準を書面で確認します
- 見学で保育の様子を見る子どもへの関わり方と、職員同士の声かけを自分の目で確かめます
求人で明示される項目を、手がかりにする
求人を出すときには、業務内容、契約期間、就業場所、就業時間、休憩、休日、時間外労働の有無、賃金、加入する保険などを明示することになっています[17]。2024年4月からは、就業場所と業務の「変更の範囲」も明示事項に加わりました[18]。認可外保育施設の求人で、これらの項目があいまいなまま選考が進む場合は、応募前に書面で確かめることをためらわないでください。質問したときに、面倒がらずに一つずつ答えてくれるかどうかも、入職後の働きやすさを映す鏡になります。答えにくそうにする項目があれば、そこが入職後に問題になりやすい部分だと考えて、もう一度確かめてください。
夜間や長時間の勤務は、休憩と割増賃金を確かめる
夜間型や24時間型の施設では、勤務の組み方を特に丁寧に確かめてください。労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、勤務の途中に与えることになっています[19]。午後10時から午前5時までの深夜労働には25%以上の割増賃金が、時間外労働が深夜に及ぶ場合は計50%以上の割増賃金が必要です[20]。夜勤の手当が、こうした割増賃金とどういう関係にあるのかを、面接で説明してもらえるかどうかも、職場を見極める手がかりになります。
ブラックな職場を見分ける視点は、認可・認可外を問わず共通しています。不安な点があるときは、ブラック保育園の見分け方もあわせて確かめておくと安心です。
06相談事例:認可外の夜間施設から、認可保育園へ移ったもえさん
要点:ここでは、認可外保育施設での経験を活かしながら、認可保育園へ移ったモデルケースを紹介します。迷いの中心は、「認可外での経験を、認可の園でどう見てもらえるか」でした。
認可外で積んだ経験は、そのまま強みになった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- もえさん(仮名)・30歳
- 保育士歴
- 8年目(相談当時。認可保育園3年、認可外保育施設5年)
- 勤務先
- 夜間も開所する認可外保育施設(定員約20名)→ 私立の認可保育園(定員約70名)、0歳児クラス担任
- 暮らし
- 昨年結婚し、夫と二人暮らし
- 変化
- 夜間の勤務 月8回 → なし、年間休日 約100日 → 約120日
編集部転職を考えたきっかけは何でしたか。
結婚して、夫と生活の時間がまったく合わなくなったんです。夜間の勤務が月に8回くらいあって、夫が帰ってくるころに私が出勤する日もあって。今の施設は好きだったし、少人数で異年齢の子をまとめて見る保育も楽しかったんですけど、このままだと続かないなって思いました。
編集部認可保育園と、別の認可外施設で迷ったそうですね。
はい。別の認可外の施設のほうが、月給が3万円くらい高かったんです。でも詳しく聞いたら、賞与の実績はなくて、社会保険はフルタイムの一部の人だけ。認可の園は月給だけ見ると少し低かったけど、処遇改善の手当を毎月払っていて、賞与も年2回の実績がありました。1年で考えたら、ほとんど差がなかったんです。
編集部いちばん不安だったことは何ですか。
認可外での5年を、「ちゃんとした保育じゃない」と思われるんじゃないかって。正直、面接でそれを言われるのがいちばん怖かったです。でも相談したときに、「少人数で異年齢の子を見てきた経験は、0歳児クラスや延長保育の時間に必ず活きますよ」って言われて。保育の話がそのまま通じるのがうれしくて、ちょっと泣きそうになりました。
編集部実際に入ってみて、どうですか。
0歳児クラスで、5人の子を2人で見ています。夜間の施設で、眠りの浅い子を寝かしつけてきた経験が、午睡のときに役立っているんです。面接でもその話をしたら、園長先生が「それはうちの園にない経験だね」って言ってくれました。
認可外の5年間は回り道じゃなくて、私だけの経験だったんだと思えました。
もえさん(仮名)
もえさんは今、0歳児クラスの担任として働いています。夜間の勤務はなくなり、年間休日は約120日に増えました。月給は前の施設とほぼ同じで、賞与が加わった分、年収は少し増えたそうです。
このケースのポイントは、月給の数字だけで比べず、賞与や社会保険まで含めた1年間の条件で比べたことです。また、認可外での経験を引け目に感じるのではなく、新しい職場でどう活きるかを具体的に言葉にしたことが、面接でも評価につながりました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07「認可」という看板だけでは分からないこと
要点:認可かどうかは、職場選びの入口にすぎません。認可保育園でも働きにくい園はあり、認可外保育施設でも長く働ける職場はあります。最後は、一つひとつの園の中身で判断してください。
1. 認可でも、職場の中身は園ごとに違う
認可保育園には共通の基準がありますが、基準は最低ラインです。人の配置、行事の量、書類の進め方、職員同士の関係は、園ごとに大きく違います。今の職場が認可なのにつらいと感じているなら、それは「認可」という仕組みの問題ではなく、その園の運営の問題かもしれません。その場合、次も認可を選ぶなら、今の園と何が違うのかを具体的に確かめることが欠かせません。
2. 認可外を選ぶなら、「確かめる手間」を惜しまない
認可外保育施設は、良い職場と、注意が必要な職場の差が大きくなりやすい分野です。届出、配置、労働条件の書面という三つの確認を飛ばさなければ、認可外でも安心して長く働ける職場は見つけられます。求人の月給の高さや、特色のある保育の魅力に引かれたときほど、一度立ち止まって確かめてください。
認可か認可外かという問いは、実は「どんな仕組みに守られて働きたいか」という問いでもあります。国の基準と制度に沿って働く安心を取るのか、施設ごとの方針や柔軟さを取るのか。どちらを大切にしたいかが決まれば、認可・認可外の違いは、迷いの種ではなく、選ぶための材料になります。
職場のタイプを、制度だけでなく運営や規模の面からも比べたいときは、保育士の職場タイプの選び方で全体を整理できます。「認可外はやめたほうがいい」という言葉が頭から離れないときは、その不安を、確かめられる項目に置き換えてみてください。ほいくの相談室では、転職を決めていない段階でも、気になる施設のどこをどう確かめればいいかを一緒に整理しています。
よくある質問
認可外保育施設で働いた経験は、認可保育園の転職で不利になりますか?
不利になるとは限りません。少人数での保育、異年齢の関わり、夜間や長時間の保育など、認可外ならではの経験は、認可保育園でも活きる場面があります。面接では、どんな子どもと、どんな保育をしてきたかを具体的に伝えてください。
求人票に「認可」と書いていない場合、どう確かめればいいですか?
応募の前に、認可保育所か、認可外保育施設か、企業主導型などほかの枠組みかを、直接問い合わせてください。施設のある自治体の公式サイトで、認可保育所の一覧を確かめられることもあります。
認可保育園なら、残業や持ち帰りは少ないですか?
認可かどうかでは決まりません。残業や持ち帰りの量は、人の配置、行事の数、書類のICT化の状況など、園ごとの運営によって変わります。見学や面接で、書類をいつ書いているか、行事の準備は勤務時間内にできているかを確かめてください。
認可外保育施設の給料は、認可より低いのですか?
一概には言えません。認可外保育施設の給料は、運営する会社や経営者の方針で決まるため、認可保育園より高い施設もあれば低い施設もあります。月給だけでなく、賞与の実績、昇給の有無、社会保険への加入を含めて、1年間の条件で比べてください。
企業主導型保育園は、認可保育園と同じですか?
同じではありません。企業主導型保育は、国の助成を受けて企業が設置する保育施設で、認可保育所とは別の枠組みで運営されています。令和5年度に助成が決定した4,423施設のうち、4,383施設は職員全員を保育士としていました[21]。
認可保育園の中で、公立と私立はどう違いますか?
公立は自治体が運営し、正規職員は採用試験を経て採用され、自治体内の園へ異動があるのが一般的です。私立は社会福祉法人や株式会社などが運営し、法人ごとに採用や給与の仕組みが違います。どちらも認可保育園としての基準は共通です。
参考にした資料
- 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
- 児童福祉法 第59条の2
- こども家庭庁通知「認可外保育施設に対する指導監督の実施について」(2024年3月29日 こ成保第206号)
- 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)
- こども家庭庁通知「令和8年度における私立保育所の運営に要する費用について」(2026年7月31日 こ成保第536号)
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
- こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
- こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
- こども家庭庁「令和8年度 公定価格・基準等の見直し事項」(2026年4月)
- こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
- こども家庭庁「基礎資料(保育提供体制の強化(職員配置基準の改善等))」令和8年3月版
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
- こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)」
- こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
- 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- 厚生労働省 FAQ「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」
- こども家庭庁「企業主導型保育事業の実施状況について【速報版】」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。