保育士の面接で人間関係を確認する質問例と聞き方のコツ

面接も終盤、園長が手元の履歴書を閉じて「最後に、何か質問はありますか」と顔を上げた瞬間、喉まで出かかった言葉を飲み込みました。本当は「職員同士の関係はどうですか」と聞きたかった。でも、前の園で人間関係につまずいたことを見透かされそうで、「特にありません」と答えてしまった。帰りの電車の中で、聞けなかったことをずっと悔やんでいました。

人間関係が理由で転職を考えている人にとって、次の園の人間関係はいちばん知りたいことです。それなのに、面接ではいちばん聞きにくいことでもあります。聞き方によっては「この人は人間関係で揉める人なのでは」と思われないか、心配になるからです。

実は、人間関係は「人間関係はどうですか」と直接聞かなくても確かめられます。この記事では、面接で人間関係を確認するための質問の言い換え例、園の答えから読み取れるサイン、聞くタイミングと前置きの言葉を、例文とあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • 面接で人間関係について聞いても失礼にならない理由
  • 角が立たない質問の言い換え例(確かめたいこと別)
  • 園の答えから読み取れる「安心できるサイン」と「気になるサイン」
  • 質問のタイミング、前置きの言葉、面接後の振り返り方

結論

保育士が面接で人間関係を確認するときは、「人間関係は良いですか」と直接聞くより、新人へのフォロー、職員会議の進め方、担任間の役割分担など「仕組み」を尋ねる質問に言い換えるのが効果的です。仕組みの質問なら角が立たず、答えの具体性から職員同士の関係が見えてきます。たとえば「入職後、分からないことは主にどなたに相談する形ですか」と聞き、担当者や頻度が具体的に返ってくれば、相談しやすい体制がある目安になります。逆に「みんな仲が良いので大丈夫」だけで具体例が出てこない場合は、見学などで追加の確認をすると安心です。

01人間関係について面接で聞くのは、失礼ではない

要点:長く働けるかどうかを確かめる質問は、園にとっても大事な情報です。聞き方を「人の評価」ではなく「働き方の確認」にすれば、印象が悪くなることはほとんどありません。

採用する側の園にとって、採用した人に長く働いてもらうことは大きな関心事です。東京都の保育士実態調査では、保育士を辞めたいと考えている人にその理由を聞いたところ、職場の人間関係を挙げた人が30.1%いました[1]。人間関係が合わずに早く辞めてしまうことは、園にとっても避けたい事態です。入職前に職場の様子を確かめようとする応募者は、むしろ「長く働くつもりのある人」と受け止められることが多いものです。

もう一つ、面接が貴重な理由があります。求人の段階で明示することになっているのは、業務内容、就業時間・休憩・休日、賃金、就業場所といった労働条件で[2]、職員同士の関係は含まれていません。求人票で分からない部分を直接確かめられるのは、面接と見学の場だけなのです。

印象が悪くなりやすい聞き方、ならない聞き方

同じ人間関係の質問でも、聞き方によって受け取られ方は大きく変わります。

  • 印象が悪くなりやすい聞き方:「人間関係は良いですか」「いじめはありませんか」「怖い先輩はいますか」
  • 印象が悪くなりにくい聞き方:「新しく入った職員は、最初の1か月をどのように過ごしていますか」「職員会議では、どんなことを話し合っていますか」

違いは、相手に「評価」を求めているか、「事実」を尋ねているかです。「人間関係は良いですか」と聞かれれば、面接官は「良いですよ」と答えるしかありません。「いじめはありませんか」は、聞いた側に過去のトラブルがあったのではと連想させてしまいます。一方、仕組みについての質問は、働く意欲から出てくる自然な質問として受け止められます。しかも、答えの具体性から、聞きたかった人間関係の様子まで見えてきます。

02確かめたいこと別・角が立たない質問の言い換え例

要点:人間関係を確かめたいときは、「相談しやすさ」「新人へのフォロー」「話し合いの場」「役割分担」「余裕と定着」の観点から、仕組みについて具体的に聞きます。答えに続けて、もう一歩だけ踏み込む質問を用意しておくと、より多くのことが分かります。

図1

確かめたいこと直接的な聞き方角が立たない言い換え
相談しやすさ「相談しやすい職場ですか」「入職後、分からないことは主にどなたに相談する形ですか」
新人へのフォロー「新人に優しいですか」「中途で入った方は、最初の1か月をどのように過ごしていますか」
職員同士の意見交換「職員の仲は良いですか」「職員会議やクラス会議は、どのくらいの頻度で、どんなことを話し合っていますか」
担任間の分担「揉めることはありませんか」「複数担任のクラスでは、役割分担をどのように決めていますか」
職場の余裕「忙しすぎませんか」「午睡の時間は、職員の方はどのように過ごしていますか」
職員の定着「すぐ辞める人は多いですか」「長く勤めている先生は、どのくらいいらっしゃいますか」
困りごとの扱い「ハラスメントはありませんか」「職員が困りごとを相談したいときの窓口や面談はありますか」
図1 人間関係を確かめる質問の言い換え例

新人・中途のフォローを聞く

「入職後、分からないことは主にどなたに相談する形ですか」と聞いて、「主任が担当します」と返ってきたら、続けて「主任の先生とは、どのくらいの頻度でお話しする時間がありますか」と一歩踏み込みます。「最初の3か月は週1回、15分ほど振り返りの時間を取っています」のように頻度と時間が出てくれば、フォローの仕組みが実際に動いていると考えられます。「いつでも聞いてもらえれば」という答えだけなら、忙しい時期には聞く時間がなくなる可能性もあります。

話し合いの場を聞く

職員会議の頻度や内容を聞くと、職員が意見を出せる職場かどうかが見えてきます。続けて「若手の先生の意見が取り入れられた例はありますか」と聞いてみると、具体的なエピソードが出てくるかどうかで、風通しのよさが分かります。会議が勤務時間内に行われているかどうかも、さりげなく確かめておきたい点です。

担任の組み方と分担を聞く

乳児クラスの複数担任や、行事の担当の決め方は、人間関係のすれ違いが起きやすいところです。「担任の組み合わせは、どのように決めていますか」「行事の担当は持ち回りですか」と聞くと、役割の偏りが起きにくい仕組みがあるかが分かります。年度ごとに職員の希望を聞いているかどうかも、参考になります。

募集の理由を聞く

人の入れ替わりが気になるときは、「今回の募集は、欠員の補充でしょうか、それとも増員でしょうか」と聞く方法もあります。定員の拡大やクラスの増設、産休・育休に入る職員の代わりなど、前向きな理由があれば、たいていすぐに説明してもらえます。欠員の補充だった場合は、「前任の方の担当をそのまま引き継ぐ形ですか」と続けると、どのクラスにどんな体制で入るのかが分かります。辞めた人の個人的な事情まで聞き出す必要はありません。聞きたいのは、募集の背景と、自分が入る場所の体制です。

余裕と定着を聞く

人間関係の良さは、時間と人手の余裕に支えられています。「午睡の時間は、職員の方はどのように過ごしていますか」と聞くと、休憩や書類の時間が確保されているかが見えます。「長く勤めている先生は、どのくらいいらっしゃいますか」は、離職の多さを直接聞くよりも柔らかく、職員の定着ぶりを知る手がかりになります。

03答えから読み取れる、安心できるサインと気になるサイン

要点:注目したいのは答えの「中身」より「具体性」です。人の名前や役職、頻度や時間が出てくる答えは、仕組みが実際に動いている目安になります。抽象的な言葉だけで終わる答えは、見学などで追加の確認をすると安心です。

図2

具体的な人・頻度が出てくる

「主任が週1回、15分の振り返りをします」など、担当と時間が答えに入っている

安心できるサイン

課題も正直に話してくれる

「行事前は残業が増えるので、今年から分担を見直しています」と改善の途中も話す

安心できるサイン

抽象的な言葉だけで終わる

「みんな仲が良いので大丈夫」「アットホームですよ」で、具体例が出てこない

見学などで追加の確認を

はぐらかす・話題を変える

質問に答えず別の話に移る、聞かれたことで表情が硬くなる

慎重に判断したいサイン

図2 面接の答えから読み取れる4つのサイン

課題を正直に話してくれる園は、意外に思えるかもしれませんが、安心できるサインの一つです。課題のない職場はありません。課題を認めたうえで改善に取り組んでいると話せる園は、職員の困りごとにも向き合う姿勢があると考えられます。反対に、どの質問にも「大丈夫です」「問題ありません」としか返ってこない場合は、課題が見えていないか、見せたくないかのどちらかかもしれません。

「みんな仲良しですよ」と返ってきたときの一言

抽象的な答えが返ってきても、そこで終わらせる必要はありません。「ありがとうございます。たとえば、最近入られた方は、どんなふうに職場に馴染んでいかれましたか」と、具体例を一つだけお願いしてみます。すぐにエピソードが出てくれば、言葉どおりの職場である可能性が高まります。考え込んでしまう、あるいは同じ言葉を繰り返すだけなら、見学で実際の様子を確かめる理由になります。

面接の答えと見学の様子が食い違ったら

面接では「週1回の振り返りがあります」と聞いたのに、見学で話した職員は「忙しくて最近はやっていない」と言っていた。こうした食い違いに気づいたら、どちらが正しいかを決めつけず、内定の前後に「振り返りの時間は、忙しい時期はどうされていますか」と改めて確かめてみてください。制度はあっても、行事前などには止まってしまう園は少なくありません。止まったときにどう立て直しているかまで答えてもらえれば、仕組みが本当に根づいているかが分かります。

面接官の様子にも目を向ける

答えの中身だけでなく、面接の場そのものにも手がかりがあります。園長と主任が同席している場合は、二人のやりとりに注目してください。園長の話を主任が自然に補足している、互いの話に相づちを打っている、といった様子は、職場の上の立場の人どうしの関係が安定している目安になります。こちらの質問を歓迎する雰囲気か、時間を気にしてせかすような雰囲気かも、入職後に質問しやすい職場かどうかを映しています。

04質問のタイミングと、前置きの言葉

要点:人間関係の質問は、逆質問の時間に2〜3問にしぼって聞くのが基本です。前置きに「長く働きたいので」という一言を添えると、質問の意図が伝わり、前向きな印象になります。

人間関係に関する質問は、面接の終盤の逆質問の時間に聞くのが自然です。面接の途中で、園の保育方針や働き方の説明があったときに、その流れで一つ聞いてもかまいません。給与や勤務時間など、ほかに確かめたいことも多いので、人間関係の質問は2〜3問にしぼり、優先順位をつけておきます。

前置きの例

質問の前に一言添えるだけで、受け取られ方が変わります。

「長く働きたいと考えているので、入職後の働き方について2つ伺ってもいいですか」

「前の園で、新しく入った職員を支える仕組みの大切さを感じたので、こちらではどうされているか教えていただけますか」

2つ目の例のように、前の職場の経験を「学び」として添えると、前の園の悪口に聞こえることなく、質問の理由が伝わります。

面接の前に調べておくと、質問が深くなる

園のホームページやパンフレット、法人の採用ページには、研修の仕組みや職員の紹介、園の一日の流れが載っていることがあります。事前に目を通しておくと、「ホームページで新任研修があると拝見しました。研修のあとは、現場でどなたが教えてくださる形ですか」のように、一歩踏み込んだ質問ができます。調べれば分かることを聞かずに済むので、面接の限られた時間を、本当に確かめたいことに使えます。

前の職場の人間関係について聞かれたら

面接では、退職の理由として前の職場の人間関係を聞かれることもあります。嘘をつく必要はありませんが、特定の人の名前や悪口は避け、事実を短く伝えて、話の重心を次の職場で大事にしたいことに移します。たとえば「前の園では職員同士で意見を出し合う場が少なく、保育の進め方を相談しにくいと感じていました。こちらでは職員会議で意見を出し合っていると伺い、魅力を感じています」のように伝えます。例文は面接で退職理由を伝えるときの例文にもまとめています。

準備から振り返りまでの流れ

図3

  1. 前の職場の場面を書き出す

    つらかった場面とほっとした場面を一つずつ書き、次の園で確かめたいことを見つけます

  2. 確かめたいことを3つに絞る

    相談しやすさ、分担、余裕など、自分にとって大事な観点を3つまでにします

  3. 仕組みの質問に言い換える

    「人間関係は良いですか」を、担当・頻度・時間を尋ねる質問に置き換えます

  4. 前置きの一言を用意する

    「長く働きたいので」など、質問の意図が伝わる一言を決めておきます

  5. 面接で答えをメモする

    ひと言断ってメモを取り、具体的な答えと抽象的な答えに印をつけます

  6. 見学で答え合わせをする

    面接で聞いた仕組みが、実際の職員室や保育の場面で動いているかを確かめます

図3 面接で人間関係を確かめるための準備と進め方

人間関係以外の働き方について、面接でどんな質問をすればいいかは面接で職場環境を確かめる質問で紹介しています。残業や休憩、行事の負担なども合わせて聞いておくと、職場の余裕をより立体的につかめます。

05相談事例:逆質問の3問で、2つの園の違いが見えた

要点:人間関係の質問をためらっていた人が、仕組みの質問に言い換えて2つの園を比べたモデルケースです。どんな質問をし、答えの何を比べたかに注目してください。

「聞いたら落とされる」と思っていた質問が、決め手になった

相談事例(モデルケース)

お名前
あんさん(仮名)・42歳
保育士歴
14年(うちブランク3年)
勤務先
前職は私立の認可保育園。今回は認可保育園(定員約60名)と小規模保育園の2園を受験
変化
面接での逆質問 0〜1問 → 3問/面接後のメモ なし → A4で1枚

編集部面接で人間関係を聞くことに、どんな不安がありましたか。

あんさん

前の園を辞めたのが、主任との関係が理由だったんです。それで、人間関係のことを聞いたら「この人、また揉めるんじゃないか」って思われる気がして。ブランクもあるし、40代だし、余計なことを聞いて落とされたくないって。前に転職したときは、逆質問は「特にありません」で済ませていました。

編集部今回はどんな質問をしたんですか。

あんさん

3つに絞りました。「入職後、分からないことはどなたに聞く形ですか」「複数担任の役割分担はどう決めていますか」「長く勤めている先生はどのくらいいますか」。前置きに「ブランクがあるので、長く安心して働ける環境か知りたくて」と添えたら、面接官の表情がむしろやわらかくなったんです。ああ、聞いてよかったんだって、そのとき思いました。

編集部2つの園で、答えにどんな違いがありましたか。

あんさん

認可の園は、「最初の2か月は主任が週1回面談します」「担任の分担は毎年4月にクラスで表にします」と、全部に具体的な答えがありました。小規模の園は、どれも「うちは少人数でみんな仲がいいから、何でも聞けますよ」で。悪い園ではないのかもしれないけど、具体的なことは何も分からなかったんです。

編集部最終的にどう決めましたか。

あんさん

両方から内定をいただいて、どちらの園でも見学の時間をもらいました。小規模の園で職員の方と少し話したんですけど、聞いた質問への答えはやっぱりあいまいで。迷ったら、具体的に答えてくれたほうを信じようと決めて、認可の園にしました。

聞いたら落とされると思っていた質問が、園を選ぶいちばんの材料になりました。

あんさん(仮名)

あんさんは、入職して5か月がたちました。面接で聞いたとおり、最初の2か月は主任との週1回の面談があり、ブランクの間に変わった書類の書き方なども、その時間にまとめて確認できたそうです。

あんさんの経験が示しているのは、人間関係を確かめる質問は、聞き方を工夫すれば不利にならないということです。「みんな仲が良い」という言葉より、担当や頻度が答えに出てくるかどうかを比べたことで、2つの園の違いがはっきりしました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図4

前回の転職今回の転職

面接での逆質問

0〜1問
3問

面接後に残したメモ

なし
A4で1枚

見学で職員と話した園

0園
2園

入職後に相談できる場

決まっていない
主任と週1回の面談
図4 あんさんのモデルケースで変わったこと

06面接で分かることには、限りがある

要点:面接で話すのは園長や主任であることが多く、現場の担任同士の関係までは見えません。面接の答えは「入口」と考え、見学や入職前の書面での確認と合わせて判断してください。

1. 面接官に見えている景色と、現場の景色は違う

園長や主任は、園全体を見渡す立場にいます。そのため、担任どうしの細かなすれ違いや、休憩室での雰囲気までは把握していないこともあります。面接官が「みんな仲が良い」と答えたとき、それは嘘ではなく、上の立場から見た正直な印象なのかもしれません。現場の様子を知るには、「現場の先生方とお話しできる機会はありますか」「見学をさせていただけますか」とお願いしてみてください。現場の職員と話せたら、面接と同じ質問を一つだけしてみると、上から見た答えと現場から見た答えを比べられます。同じ答えが返ってくれば、園の中で認識がそろっている目安になります。求人票や見学で人間関係を見分ける方法は、人間関係の良い園の見分け方と求人票の読み方で詳しく紹介しています。

2. 内定後は、書面で確かめる

面接で聞いた内容のうち、勤務時間や就業場所などの労働条件は、内定後に書面で確かめられます。2024年4月からは、労働契約を結ぶときに就業場所と業務の「変更の範囲」も明示することになっています[3]。面接で「異動はほとんどない」と聞いていても、書面では法人内の他の園も含まれている、ということがあります。違いに気づいたら、入職前に確認しておくと安心です。なお、明示された労働条件が事実と違う場合には、労働者は即時に労働契約を解除できると定められています[4]。入職前に確かめたいことの全体像は、入職前に確認しておくことにまとめています。

図5

  • 質問の答えに、担当者の名前や役職が出てきたか仕組みが実際に誰かによって動いているかの目安です
  • 頻度や時間(週1回、15分など)が答えに入っていたか形だけの制度ではないかを見分けられます
  • 課題や改善中のことも話してくれたか良いことだけを話す園より、風通しのよさが期待できます
  • こちらの質問を歓迎する雰囲気だったか入職後も質問しやすい職場かどうかの手がかりです
  • 面接官どうしのやりとりが自然だったか上の立場の人どうしの関係は、職場全体の空気に影響します
  • 見学や職員と話す機会を提案してくれたか中を見せることに抵抗のない園かどうかが分かります
図5 面接のあとに振り返りたい確認リスト

面接の帰り道に、このリストを見ながらメモを見直すと、記憶が新しいうちに園どうしを比べられます。複数の園を受ける場合は、同じ質問をすべての園でしておくと、答えの違いがはっきりします。

前の園での人間関係のつらさがまだ整理しきれていないなら、面接の準備の前に人間関係がつらいときの考え方と対処法に目を通しておくと、確かめたいことを言葉にしやすくなります。面接で何を聞くかを一人で考えていると、「聞いたら落とされるかも」という不安が先に立ちがちです。ほいくの相談室では、応募するかどうか迷っている段階でも、前の職場で何がつらかったのかを振り返り、次の園で確かめたい質問を一緒に組み立てられます。

よくある質問

逆質問で人間関係のことを聞くと、不採用になりませんか?

聞き方次第です。「人間関係は良いですか」と評価を求めるより、「新しく入った方はどのように仕事を覚えていきますか」と仕組みを聞く形にすれば、働く意欲のある質問として受け止められやすくなります。前置きに「長く働きたいので」と添えると、意図も伝わります。

人間関係についての逆質問は、何問くらいがいいですか?

2〜3問が目安です。給与や勤務時間など、ほかに確かめたいこともあるので、優先順位をつけて準備しておきます。時間が限られている場合は、いちばん知りたい1問を先に聞いてください。

面接官が園長だけの場合、現場の様子はどう確かめればいいですか?

「現場の先生方とお話しできる機会はありますか」「見学をさせていただくことはできますか」と、面接の最後にお願いしてみてください。見学で職員同士の声のかけ方や職員室の雰囲気を見ると、面接の答えと照らし合わせられます。

前の職場を人間関係で辞めたことは、面接で正直に言うべきですか?

嘘をつく必要はありませんが、特定の人の名前や悪口は避け、「意見を出し合える環境で働きたい」など、次の園で大事にしたいことに言い換えて伝えると前向きに受け取られます。事実を短く伝え、話の重心を次の職場での働き方に置くのがこつです。

面接で聞いた内容と、入職後の実際が違っていたらどうすればいいですか?

まずは面接のメモと照らし合わせ、主任や園長に確認してみてください。給与や勤務時間など、書面で示された労働条件が事実と違う場合は、総合労働相談コーナーなどの公的な窓口で無料で相談できます[5]。

オンライン面接でも、人間関係について同じように質問してかまいませんか?

かまいません。オンラインでは表情や間が伝わりにくいぶん、答えの具体性がいっそう判断の材料になります。画面越しでは職員室の雰囲気が分からないので、面接の最後に「一度、園を見学させていただくことはできますか」とお願いしておくと、答え合わせの機会をつくれます。

参考にした資料

  1. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
  2. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  3. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
  4. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  5. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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