復職して3週目。午睡の準備をしていると、年下の先輩に「あ、布団の向き、今はこっちなんです」と声をかけられる。「すみません」と笑って直しながら、顔が熱くなる。前の園では、私が後輩に教えていたのに。帰宅して子どもを寝かせたあと、腰に湿布を貼りながら、「この生活、いつまで続けられるんだろう」とつぶやく。
ブランクから復職した人がつまずきやすいのは、保育の技術よりも、職場の人間関係と体力です。久しぶりの職場で、自分より年下の職員から教わる。前の園とやり方が違う。一日中しゃがんで抱っこして、夕方には足が棒のようになる。どれも、復職する前には想像しにくかったことかもしれません。
この記事では、復職後の人間関係でつまずきやすい場面と乗り越え方、体力の不安を小さくする慣らし方、そして復職後に辞めたくなったときの考え方をまとめました。今つらい人も、これから復職する人も、自分の状況に近いところから読んでみてください。
この記事でわかること
- 復職後の人間関係でつまずきやすい4つの場面と、その乗り越え方
- 年下の先輩や新しいやり方と付き合うときの、具体的な言葉
- 体力の不安を小さくする、復職後3か月の慣らし方
- 復職後に辞めたくなったときの考え方と、相談できる窓口
結論
保育士の復職後の人間関係は、最初の数か月は「今の園のやり方を教わる側」に立つと決めると楽になります。年下の職員から教わることも、前の園とやり方が違うことも、ブランクのある人の多くが通る段階です。体力は最初の1〜3か月がいちばんきつくなりやすく、勤務日数や時間を段階的に増やすと乗り切りやすくなります。復職後に辞めたくなったら、「慣れていないだけか」「体力の問題か」「職場の問題か」「心身の不調か」を分けて考えます。眠れない、涙が出るといった状態が続く場合は、辞めるかどうかを決める前に受診と相談を優先してください。
01復職後の人間関係でつまずきやすい4つの場面
要点:復職した人が人間関係で戸惑いやすいのは、年下の先輩から教わるとき、前の園のやり方と違うとき、立場の違いを感じるとき、家庭の事情で休むときの4つです。どれも「自分だけの問題」ではなく、復職した人の多くが通る場面です。
図1
年下の先輩から教わる
自分より経験年数が短い職員や、年下の担任から指示を受ける。頭では分かっていても、気持ちが追いつかない
「教わる期間」と割り切る
前の園とやり方が違う
午睡の布団の並べ方、連絡帳の書き方、行事の進め方など、細かな違いに何度も戸惑う
違いをメモにして覚える
立場の違いを感じる
パートと正職員、補助と担任で、会議への参加や情報の伝わり方が違う
聞く相手を一人決める
家庭の事情で休む
子どもの発熱などで休むたびに、同僚に申し訳なさを感じる
感謝を言葉で返す
4つの場面に共通しているのは、「ブランク前の自分」と「今の自分」の差に、気持ちが追いついていないことです。ブランク前に担任やリーダーを務めていた人ほど、教わる立場に戻ることに抵抗を感じやすくなります。それは、それだけ経験を積んできたという証でもあります。
「辞めた理由」の上位にも、人間関係と体力がある
人間関係と体力の悩みは、復職した人に限ったものではありません。東京都の調査では、過去に保育士として働いた人が辞めた理由の上位に、職場の人間関係、仕事量の多さ、給料の安さ、健康上の理由(体力を含む)、労働時間の長さが並んでいます[1]。
図2
保育士を辞めた理由(東京都保育士実態調査〔令和4年度〕・複数回答の上位5項目)[1]
ブランク前に人間関係や体力が理由で辞めた人にとっては、復職してまた同じことが起きないかという不安もあるでしょう。この数字が示しているのは、多くの保育士が同じところで悩んできたということです。だからこそ、悩みやすい場面を先に知り、備え方を用意しておくことに意味があります。
02年下の先輩や新しいやり方と、うまく付き合うための言葉
要点:人間関係を楽にするのは、気の持ちようより、実際に口にする言葉です。教わるときは「教えてください」、違いに気づいたときは「前はこうでしたが、ここではどうしていますか」と、相手が答えやすい形で聞くと関係がこじれにくくなります。
ブランクのある人が職場で浮いてしまうきっかけは、意外と小さな一言です。悪気なく言った「前の園ではこうしていたんですけど」が、相手には「このやり方は間違っている」と聞こえてしまうことがあります。反対に、少し言い方を変えるだけで、同じ内容でも相手は気持ちよく答えてくれます。
図3
| 場面 | 言いがちなひと言 | 関係が楽になるひと言 |
|---|---|---|
| やり方の違いに気づいた | 前の園ではこうしていたんですけど | 前はこうしていたのですが、ここではどうしていますか |
| 年下の先輩に教わった | すみません、すみません | ありがとうございます、メモしておきます |
| 分からないことがある | (聞けずに自分の判断で進める) | 確認させてください、これはどちらがいいですか |
| 休みをもらった翌日 | ご迷惑をおかけしました | 昨日はありがとうございました、助かりました |
| 自分の経験を活かせそうなとき | 私のときはこうでしたよ | もしよければ、前の園でのやり方をお伝えしてもいいですか |
「すみません」を「ありがとう」に置き換える
復職したばかりの頃は、教わるたびに「すみません」と言いがちです。けれど、謝る言葉が続くと、自分の気持ちもだんだん小さくなっていきます。教わったときや助けてもらったときは、「ありがとうございます」に置き換えてみてください。同じ場面でも、相手は「教えてよかった」と感じやすくなり、次も声をかけてもらいやすくなります。
聞く相手を一人決めておく
復職直後は、誰に何を聞けばいいのかが分からず、聞くたびに相手を探して迷うことがあります。入職したら、主任やクラスのリーダーなど、「分からないことはまずこの人に聞く」という相手を一人決めておくと安心です。パートや補助の立場だと、職員会議の内容や行事の変更が伝わりにくいこともあるので、その人に「変更があったら教えてください」とお願いしておくと、情報の行き違いも減らせます。
経験は、聞かれてから出す
ブランク前の経験は、復職してからも必ず役に立ちます。ただ、最初の数か月は、自分から「前はこうだった」と出すのは控えめにして、聞かれたときに答えるくらいがちょうどよいでしょう。園のやり方を一通り覚えてから、「この場面では、こういうやり方もありますよ」と提案すると、経験が押しつけではなく助けとして受け取られます。人間関係そのものがつらいときの考え方は、職場の人間関係がつらいときの対処法でも詳しく紹介しています。
03体力の不安は「慣らし方」で小さくできる
要点:復職後の体のつらさは、最初の1〜3か月に集中しがちです。いきなり元の働き方に戻そうとせず、勤務の日数や時間、担当する動きを段階的に増やしていくと、体が仕事に慣れるまでの負担を減らせます。
ブランクの間に生活のリズムは変わり、保育の仕事で使っていた筋肉も衰えています。抱っこ、おんぶ、しゃがんでのおむつ替え、低い机での食事の介助、午睡中のトントン。保育の動きは、一つひとつは小さくても、一日中続くと体に大きな負担がかかります。特に乳児クラスに入る場合は、腰と膝への負担が大きくなりやすいので、最初から備えておくと安心です。
図4
- 1週目勤務時間を短めにしてもらえるなら活用する。帰宅後は家事を最低限にし、早めに寝る
- 2〜4週目筋肉痛や腰の張りが出やすい時期。ストレッチと入浴で体をほぐし、湿布やサポーターも使う
- 2か月目一日の流れに体が慣れ始める。早番や遅番に入るなら、この頃から少しずつ増やす
- 3か月目疲れの出方が落ち着いてくる。勤務日数や時間を増やすかどうかを、園と相談する時期
体を守る、保育の動き方
- 抱っこは子どもを体に引き寄せてから、膝を曲げて持ち上げる
- 低い机や床での作業は、中腰を続けずに片膝をつく
- おむつ替えは、できれば台を使い、腰をかがめる時間を短くする
- 休憩時間は、座るだけでなく、腰や肩を伸ばす時間にする
休憩については、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間を、労働時間の途中に与えることが法律で決められています[2]。保育の現場では休憩が取りにくいこともありますが、体力に不安があるうちは、休憩の時間と場所を入職時に確かめておくと安心です。
勤務日数を減らすのは「後退」ではない
3か月たっても疲れが抜けない、休日は寝て終わってしまうという状態なら、勤務日数や時間を一度見直すことも考えてみてください。週5日を週4日にする、1日の時間を1時間短くするだけで、体の回復の時間は大きく変わります。体力のことを相談するときは、「週5日だと休日に回復しきれないので、当面は週4日にできないか」のように、理由と希望を具体的に伝えると話が進みやすくなります。年齢とともに体力が気になる人は、40代で体力的にきついときの働き方も参考にしてください。
04これから復職する人ができる、人間関係と体力の備え
要点:これから復職する人は、見学で職員同士の雰囲気を見ること、最初の勤務を少し控えめに決めておくこと、家族に「最初の3か月はきつい」と伝えておくことの3つで、復職後のつまずきをかなり減らせます。
見学では、職員同士の声のかけ方を見る
見学に行くと、つい子どもの様子や保育室の環境に目が向きます。人間関係が気になる人は、それに加えて、職員同士がどんな言葉で声をかけ合っているかを見てみてください。「お願いします」「ありがとう」が自然に飛び交っているか。若手の職員が主任や先輩に気軽に質問しているか。忙しい時間帯に、誰かが一人で抱え込んでいないか。短い見学でも、こうした場面から職場の空気はかなり伝わってきます。可能なら、「ブランクのある方や、途中から入った方はいますか」と聞いてみると、受け入れの経験があるかどうかも分かります。人間関係のよい園を見分けるポイントは人間関係のよい園の見分け方でも紹介しています。
最初の勤務は「少し物足りない」くらいに
復職を決めると、「せっかくなら早く元どおりに働きたい」と、週5日や長い勤務時間を希望したくなります。けれど、体力と人間関係の両方に慣れていく最初の数か月は、思った以上にエネルギーを使います。最初は週4日、または1日6時間ほどにしておき、慣れてから増やすほうが、結果として長く続けやすくなります。面接の段階で「慣れてきたら勤務を増やしたい」と伝えておけば、園側も先の見通しを持てます。
家族にも「最初の3か月」を共有しておく
復職したばかりの頃は、帰宅後に家事をこなす余力が残っていない日もあります。夕食を簡単なものにする日を決めておく、洗濯や子どものお風呂を家族に頼むなど、最初の3か月だけの分担を前もって話しておくと、疲れた日に自分を責めずにすみます。職場で気を張っている分、家では力を抜ける時間をつくっておくことが、人間関係のつらさから立ち直る助けにもなります。
05相談事例:復職2か月目の「辞めたい」を、分けて考えた
要点:「辞めたい」と思う日が週4日程度から月1〜2日に減ったモデルケースです。辞めるかどうかを決める前に、つらさを体力・やり方・気持ちに分け、変えられることを一つずつ試しました。
「教わる側」でいいと、自分に許した日
相談事例(モデルケース)
- お名前
- えつこさん(仮名)・48歳
- 保育士歴
- 私立認可保育園で13年(幼児クラスの担任が中心)、ブランク11年
- 復職先
- 私立認可保育園(定員約120名)、2歳児クラスの補助、パート
- 変化
- 「辞めたい」と思う日 週4日程度 → 月1〜2日、勤務 週5日 → 週4日に調整
編集部復職して、どんなときに辞めたいと思いましたか。
2か月目くらいが一番つらかったです。2歳児クラスのリーダーが28歳の先生で、記録の書き方を何度も直されて。前の園では私が主任の手伝いまでしていたのに、と思うと情けなくて。そのうえ、毎日しゃがんで抱っこして、帰るころには腰が痛くて。週に4日は「もう辞めよう」って思ってました。
編集部そこから、どう考えを整理したのでしょう。
夫に「何がつらいのか、全部書いてみたら」って言われて、書き出したんです。そうしたら、腰がつらいこと、記録の書き方が分からないこと、年下に教わるのがつらいこと、の三つに分かれて。腰と記録は、園に相談すれば何とかなるかもしれない。三つ目は、私の気持ちの問題だなって。正直、そこを認めるのが一番しんどかったです。
編集部園にはどんな相談をしましたか。
主任の先生に、「腰の回復が追いつかないので、しばらく週4日にできませんか」と「記録の書き方を、一度まとめて教えていただける時間がほしいです」の二つをお願いしました。週4日はすぐに認めてもらえて、記録はリーダーの先生と15分だけ時間をとってもらえることになりました。
編集部リーダーの先生との関係は変わりましたか。
15分で教わったら、園の記録には書き方の型があって、それを知らなかっただけだと分かったんです。それからは、分からないことを「これ、どっちがいいですか」って聞けるようになって。リーダーの先生も、私が幼児クラスの経験が長いと知って、「発表会のときは相談させてください」って言ってくれて。胸のつかえが、すっと取れた感じでした。
「教えてもらう側」でいいって自分に許したら、年下のリーダーが急に頼もしく見えてきたんです。
えつこさん(仮名)
えつこさんはその後も同じ園で働き続け、復職から1年たった今も、週4日で2歳児クラスの補助を続けています。腰の痛みは、勤務を週4日にしてからは休日に回復できるようになったそうです。辞めたいと思う日がゼロになったわけではありませんが、そう思ったときは「どの種類のつらさか」を書き出すことにしていると話しています。
えつこさんのケースで大切なのは、辞めたい気持ちを一つの塊のままにせず、体力・やり方・気持ちに分けたことです。分けたことで、園に相談すれば変わること(勤務日数、記録の教わり方)と、自分の受け止め方で変わること(教わる側に立つ)が見えてきました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
「辞めたい」と思う日
勤務日数
記録の書き直し
06復職後に「辞めたい」と思ったら、まず分けて考える
要点:復職後の「辞めたい」は、慣れていないだけのもの、体力の問題、職場の人間関係や仕組みの問題、心身の不調に分けられます。どれに当たるかで、次の一手は大きく変わります。
図6
辞めたいのは、なぜ?
- まだ慣れていないだけ復職から3か月以内なら、やり方を覚える途中の疲れかもしれません。期限を決めて様子を見ます
- 体力が追いつかない勤務日数や時間、担当するクラスの調整を園に相談します
- 特定の人との関係がつらい主任や園長など、別の人に相談します。言動がハラスメントに当たる場合は、外部の窓口も使えます
- 職場の仕組みが合わない持ち帰りや残業が多いなど仕組みの問題で、相談しても変わらないなら、環境を変えることも考えます
- 心身の不調が続いている辞めるかどうかを決める前に、受診と休むことを優先します
復職から3か月は「判断を保留する期間」にする
復職直後のつらさの多くは、慣れていないことから来ています。一日の流れ、子どもの名前と特徴、職員の役割分担、記録の書式。覚えることが多い時期は、誰でも疲れ、自信を失いやすくなります。心身の不調がない限り、最初の3か月は「辞めるかどうかを決めない期間」と決めておくと、一時的な気持ちの波に振り回されにくくなります。そのかわり、つらいと感じた出来事は日付と一緒にメモしておきます。3か月後に読み返したとき、慣れで減っていったつらさと、ずっと変わらないつらさが分かれて見えてきます。
ハラスメントに当たる場合は、一人で抱えない
人間関係のつらさの中には、我慢すべきではないものもあります。職場のパワーハラスメントは、優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、働く人の就業環境が害されるものとされています[3]。事業主には、相談に応じて適切に対応する体制を整える義務があり、相談したことを理由とする不利益な取り扱いは禁止されています[4]。園の中で相談しにくい場合は、各都道府県労働局や労働基準監督署などにある総合労働相談コーナーで、無料・予約不要で相談できます[5]。相談先の選び方はパワハラの相談先でも紹介しています。
辞めると決めたときの基本
環境を変えると決めた場合も、勢いで辞めるのではなく、就業規則で退職の申し出の時期を確かめてから伝えます。期間の定めのない雇用であれば、法律上は退職の申し入れから2週間で雇用が終わるとされていますが[6]、引き継ぎや子どもたちへの影響を考えて、余裕をもって伝えるほうが自分の気持ちの区切りもつけやすくなります。契約期間の決まったパートなどの場合は、扱いが異なることがあるため[7]、雇用契約書もあわせて確かめてください。
07我慢を続ける前に、覚えておいてほしい2つのこと
要点:一つは、「ブランクがあるのだから我慢しなければ」と考える必要はないということ。もう一つは、心と体のサインが続いているときは、何よりも先に休むことと相談を優先してほしいということです。
1. ブランクがあることは、我慢する理由にならない
ブランクのある人は、「せっかく採用してもらったのだから」「また辞めたら次はない」と、つらさを抱え込みがちです。けれど、ブランクがあることと、合わない環境で我慢し続けることは別の話です。保育士の有効求人倍率は2026年7月時点で2.80倍と高く[8]、働く場所の選択肢は一つではありません。今の園で変えられることを試し、それでも変わらないなら、別の園に移ることは失敗ではなく、自分に合う環境を選び直すことです。
2. 心と体のサインが続くなら、先に休む
眠れない日が続く、朝になると涙が出る、食欲がない、動悸がする。こうした状態が2週間以上続いているなら、辞めるかどうかを考えるより先に、かかりつけ医や心療内科を受診してください。仕事の悩みを電話で話したいときは、働く人の「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始は休止)が利用できます[9]。労働条件のことは、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610、平日17時〜22時、土日祝9時〜21時)で、匿名でも相談できます[10]。心の不調の相談先についてはメンタル不調のときの相談先にもまとめています。
復職そのものへの不安を整理したいときはブランク復職の不安と向き合う方法も読んでみてください。今の職場を続けるか、働き方を変えるか、まだ決められないときは、ほいくの相談室に話してみるのも一つの方法です。転職を決めていなくても、復職後のつらさを言葉にするところから一緒に考えられます。
よくある質問
年下の先輩に敬語を使うべきですか?
職場では、年齢に関係なく丁寧な言葉で話すのが基本です。年下の先輩にも敬語で話し、相手から「もっと気軽に話してください」と言われたら、少しずつ合わせていけば十分です。言葉づかいより、教わったことを素直に受け止める姿勢のほうが、関係づくりには大きく影響します。
前の園のやり方のほうが良いと思うときは、どうすればいいですか?
まずは今の園のやり方を一通り覚え、そのやり方になっている理由を聞いてみてください。理由を知ると納得できることも多く、それでも改善できると思うなら、「こういう方法も試してみてもいいですか」と提案の形で伝えると受け入れてもらいやすくなります。入職して数か月たち、信頼関係ができてからのほうが、提案は通りやすくなります。
復職後、どのくらいで体が慣れますか?
個人差がありますが、最初の1〜3か月がきつく、そのあと少しずつ楽になっていくことが多いものです。3か月たっても疲れが抜けない場合は、勤務日数や時間の見直しを園に相談してみてください。腰や膝の痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診してください。
復職してすぐに辞めると、次の転職で不利になりますか?
短い期間での退職は、次の面接で理由を聞かれることが多くなります。ただ、何が合わなかったのか、次は何を大切にしたいのかを具体的に話せれば、それだけで不採用になるとは限りません。心身の不調がある場合は、在籍期間より健康を優先してください。
子どもの発熱で休むたびに、職場の雰囲気が気になります。
休んだ翌日に「昨日はありがとうございました」と感謝を伝える、休む可能性のある日を早めに共有するなど、できる範囲の気配りで十分です。2025年4月からは、子の看護等休暇の対象が小学校3年生修了までの子に広がり、勤め始めて6か月未満の人を労使協定で除外する仕組みも廃止されました[11]。制度として認められた休みであることも覚えておいてください。
参考にした資料
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
- 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
- e-Gov法令検索「民法」
- e-Gov法令検索「民法」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
- 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
- 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
- こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。