保育士の非常勤という働き方|公立園の会計年度任用職員とは

市のホームページの「職員募集」の欄に、「会計年度任用職員(保育士)」の文字を見つける。勤務は週4日、1日6時間、勤務先は家から自転車で10分の市立保育園。条件は悪くなさそうなのに、聞き慣れない名前のせいで、応募ボタンの手前で手が止まってしまう。

非常勤の保育士として働きたい理由は人それぞれです。子どもが小さい、親の通院に付き添う日がある、正社員で働き続けて体力が限界に近い。共通しているのは、「保育の仕事は続けたい。でも、今の働き方は続けられない」という気持ちです。その受け皿として、公立園の非常勤を考える人は少なくありません。

ただ、公立園の非常勤は私立園のパートと仕組みが違い、任用の期間や手当の決まり方、次の年度も働けるかどうかの考え方に独特のところがあります。この記事では、非常勤の保育士という働き方を、公立園の会計年度任用職員を中心に整理しました。応募する前に知っておきたいことと、自分に合うかどうかを考える材料をまとめています。

この記事でわかること

  • 保育士の非常勤の働き方と、公立園で働く「会計年度任用職員」の仕組み
  • 私立園のパートと比べたときの違い(任用の期間、手当、応募のしかた)
  • 公立園の非常勤保育士の1日の例と、任されやすい仕事
  • 募集要項で確かめたい項目と、向いている人・知っておきたい限界

結論

保育士が非常勤で働く方法には、大きく分けて私立園のパートと、公立園の会計年度任用職員の2つがあります。公立園の非常勤は、2020年4月1日に施行された会計年度任用職員制度のもとで、年度を単位に任用されるのが基本の形です[1]。2024年4月からは、パートタイムの会計年度任用職員にも条例で勤勉手当を支給できるようになりました[1]。ただし勤務時間、報酬、手当、次の年度も続けられるかどうかは自治体ごとに違うため、応募前に募集要項でこれらを確かめてから選ぶことが欠かせません。

01保育士の非常勤は「私立のパート」と「公立の会計年度任用職員」に分かれる

要点:非常勤の保育士として働く場合、雇い主が社会福祉法人や株式会社などの私立園ならパートや契約職員、市区町村が運営する公立園なら会計年度任用職員として働くのが基本です。名前は違っても、担任を持たずに時間帯や補助を担う点は似ています。

「非常勤」という言葉は、正規の職員(常勤)ではない働き方をまとめて指すときによく使われます。私立園では「パート」「契約職員」「非常勤職員」などと呼び方がばらばらですが、公立園の募集では「会計年度任用職員」という名前で出ていることがほとんどです。

どちらを選ぶかを考える前に、自分が非常勤で働きたい理由を一つ書き出してみてください。理由によって、合う職場が変わります。

図1

非常勤で働きたい。いちばんの理由は?

  1. 曜日や時間を毎年同じ形で固定したい公立園の会計年度任用職員。勤務条件が募集要項で決まっていて、年度内は変わりにくい
  2. 年度の途中から、すぐに働き始めたい私立園のパート。欠員に合わせて随時募集していることが多い
  3. 時給や手当の条件を交渉したい私立園のパート。園ごとに条件の幅があり、話し合いで決まる部分がある
  4. 小さな職場で、少人数の子どもと関わりたい小規模保育や企業主導型保育のパート。定員が少なく、職員同士の距離が近い
  5. いろいろな園を経験してから決めたい派遣。期間を区切って複数の職場を経験できる
図1 非常勤で働きたい理由から、合いそうな職場を考える

この図はあくまで傾向です。公立園でも年度途中に募集が出ることはありますし、私立園でも勤務時間をきっちり固定してくれるところはあります。ただ、「時間の固定」「年度単位の見通し」を重視する人にとって、公立園の非常勤は候補に入れておきたい選択肢です。

02会計年度任用職員の仕組みを、3つのポイントで押さえる

要点:会計年度任用職員は、年度を単位に任用される自治体の非常勤職員です。①任期が年度の範囲で決まる、②報酬や手当が条例や規則にもとづいて決まる、③自治体の職員としてのルールに沿って働く、の3点を押さえておくと、募集要項が読みやすくなります。

会計年度任用職員制度は、2020年4月1日に施行されました[1]。それまで自治体ごとにばらばらだった非常勤職員の扱いを整理するために作られた仕組みで、公立保育園の非常勤保育士の募集でも、この名前を目にするようになりました。

図2

  • 1

    任期は年度の範囲で決まる

    名前のとおり、会計年度(4月〜翌年3月)の範囲で任期を決めて任用される。次の年度も働けるかは、その都度の選考や手続きで決まる

  • 2

    報酬や手当は条例・規則にもとづく

    時給や月額の報酬、手当の有無は、自治体の条例や規則で決まる。2024年4月からはパートタイムでも条例で勤勉手当を支給できるようになった[1]

  • 3

    自治体の職員としてのルールに沿う

    職務上知り得た情報の扱いや兼業の可否など、自治体の規則に沿って働くことが求められる

図2 会計年度任用職員を理解する3つのポイント

「年度の範囲で任用される」とは

私立園のパートは、契約期間を半年や1年で区切ることもあれば、期間の定めなく働くこともあります。一方、会計年度任用職員は年度を単位にした任用が基本です。4月に任用されれば、任期は長くてもその年度の3月までになります。

次の年度も同じ園で働きたい場合は、年度末に向けて、面接や勤務の実績による選考を受けたり、改めて募集に応募したりする流れが一般的です。選考の方法や、何年まで続けて任用されることがあるのかは自治体によって違うため、応募前に担当課へ確認しておくと安心です。

手当は「あるかどうか」より「どう決まっているか」を見る

2024年4月1日に施行された地方自治法の改正で、パートタイムの会計年度任用職員にも、条例で定めれば勤勉手当を支給できるようになりました[1]。賞与にあたる手当が出るかどうかは、年収に大きく響きます。ただし、支給の有無や支給の条件(勤務時間や任用期間など)は条例や規則で決まるため、自治体ごとに異なります。募集要項に「手当」の欄があれば、どの手当が、どんな条件で支給されるのかを読み込んでください。

03私立園のパートと比べたときの違い

要点:公立の非常勤は、条件が募集要項で明確に決まっていて年度内は変わりにくい反面、交渉の余地が小さく、年度ごとの任用になる点が私立のパートと違います。どちらが良いかではなく、自分の暮らしの組み立て方に合うかで選びます。

図3

項目公立園の会計年度任用職員私立園のパート
雇う側市区町村などの自治体社会福祉法人、株式会社などの運営法人
任用・契約の期間年度の範囲で任期を決める半年・1年の有期契約、または期間の定めなし
応募のしかた自治体の募集要項に沿って申込書を出し、面接などの選考を受ける園に直接、または求人サイトなどから応募し面接
報酬・手当の決まり方条例や規則にもとづいて決まる。個別の交渉は難しい園の規程にもとづく。経験などで話し合いの余地があることも
勤務時間募集の段階で曜日と時間が決まっていることが多い相談しながら決めることが多い
次の年度年度末に向けて選考や手続きがある契約の更新、または期間の定めなく継続
図3 公立園の会計年度任用職員と私立園のパートの違い(一般的な傾向)

公立園の職場としての特徴も知っておくと、働く姿を想像しやすくなります。少し古いデータですが、平成29年の調査では、保育所の常勤保育士の離職率は公営で5.9%、私営で10.7%でした[2]。常勤の職員についての数字なので非常勤にそのまま当てはまるわけではありませんが、公立園では長く勤めている正規職員と一緒に働くことが多い、という職場の雰囲気をつかむ手がかりになります。

公立園の非常勤が向いている人

比べてみると、公立園の非常勤が合いやすい人の姿が見えてきます。次のうち、2つ以上に当てはまるなら、候補に入れて検討する価値があります。

  • 勤務する曜日と時間を、1年単位で固定したい
  • 時給の交渉より、決まった条件の分かりやすさを重視したい
  • 指導計画や行事の中心からは離れ、子どもと関わる時間に集中したい
  • 長く勤めているベテランの職員のもとで、落ち着いて働きたい
  • 年度ごとに働き方を見直せることを、むしろ安心材料だと感じる

反対に、年度の途中で勤務時間を柔軟に変えたい人や、数年後に正社員になることを前提に働きたい人は、私立園のパートや登用の仕組みがある園のほうが合う場合があります。どちらが上ということではなく、何を優先するかの違いです。

公立と私立の違いをもう少し広く知りたい人は、公立保育園と私立保育園の違いや、公立と私立の給料の比べ方もあわせて読んでみてください。

04公立園の非常勤保育士の1日と、任されやすい仕事

要点:公立園の非常勤保育士は、朝夕の受け入れや延長保育の時間帯、乳児クラスの補助、休憩の交代などを任されることが多く、担任を持たない分、指導計画などの書類の負担は小さくなりやすいのが特徴です。

保育所には、子どもの年齢ごとに置かなければならない保育士の人数の基準があります。乳児はおおむね3人につき1人以上、1〜2歳児はおおむね6人につき1人以上、3歳児はおおむね15人につき1人以上、4歳以上児はおおむね25人につき1人以上です[3]。朝の早い時間や夕方は、登園や降園の時間が子どもによってばらばらで、正規職員の勤務時間だけでは基準を満たす人数を確保しにくくなります。こうした時間帯を支えるのが、非常勤の保育士の大きな役割です。

図4

  1. 7時30分早番として登園の受け入れ。視診と、保護者からの連絡の聞き取り
  2. 8時30分担当する1歳児クラスへ。朝のおやつの準備と、遊びの見守り
  3. 10時00分戸外遊びの補助。散歩の付き添いや、おむつ替え・トイレの介助
  4. 11時00分給食の介助。食べる量や様子を担任に伝える
  5. 12時15分午睡の準備と寝かしつけ。午睡チェックの補助
  6. 13時00分担任の休憩の間の見守りを終え、引き継ぎをして退勤
図4 例:短時間勤務(7時30分〜13時30分)の非常勤保育士の1日

勤務時間の組み方は自治体や園によって違い、夕方の延長保育の時間帯だけを担当する募集もあります。いずれの場合も、月案や週案などの指導計画は担任の正規職員が受け持つことが多く、非常勤の仕事は、子どもとの関わりと、その様子を担任へ伝えることが中心になります。

夕方の時間帯を担当する場合

夕方から延長保育の時間帯を担当する働き方もあります。たとえば14時から19時までの勤務なら、午睡明けのおやつ、帰りの支度、お迎えの対応、延長保育の見守りが中心になります。保護者と顔を合わせる時間が長くなるため、その日の様子を短く正確に伝える力が求められます。担任が書いた連絡帳の内容を把握しておく、けがやトラブルがあった日は担任から直接引き継ぎを受ける、といった準備が欠かせません。午前中に家のことや通院の付き添いを済ませたい人には、夕方の時間帯が合う場合があります。

「補助だから気楽」とは限らない

担任を持たないからといって、責任がないわけではありません。早番で受け入れを担当すれば、保護者からの「今朝、少し熱っぽかった」といった連絡を確実に担任へ伝える役目を負います。午睡中の見守りでは、子どもの安全に直接関わります。任される範囲は狭くても、その範囲の中では正規職員と同じ緊張感が求められます。

05応募する前に、募集要項で確かめること

要点:公立園の非常勤は、条件が募集要項にまとまっています。任期、勤務時間、報酬、手当、休暇、次の年度の扱い、兼業の可否などを読み込み、分からない点は担当課に問い合わせてから応募します。

図5

  • 任期(いつからいつまでか)年度の途中からの任用なら、任期は3月までと短くなる
  • 勤務する園と、勤務曜日・時間曜日や時間が固定か、シフトで変わるかで暮らしの組み立てが変わる
  • 報酬の形(時給か月額か)と金額経験年数による加算があるかどうかも確かめる
  • 手当の種類と支給の条件勤勉手当などが、どんな勤務時間や任用期間で支給されるかを確かめる
  • 休暇の扱い年次休暇の日数や、子の看護などで休める仕組みを確かめる
  • 加入する保険の種類勤務時間などによって加入する保険が変わることがある
  • 次の年度の任用の扱い選考の方法や時期、続けて任用される場合の上限があるかを確かめる
  • 兼業の可否ほかの仕事と掛け持ちしたい人は、自治体の規則で認められるかを確かめる
  • 勤務先の園が変わる可能性年度ごとに配属される園が変わることがあるかを確かめる
図5 会計年度任用職員(保育士)の募集要項で確かめること

分からないことを担当課に問い合わせるのは、まったく失礼ではありません。「応募を考えているのですが、次の年度も続けて働きたい場合は、どのような手続きになりますか」と聞けば、多くの担当者は丁寧に説明してくれます。

応募から働き始めるまでの流れ

自治体によって細かな違いはありますが、おおまかな流れは次のとおりです。

図6

  1. 募集を見つける自治体のホームページ、広報紙、ハローワークなどで募集を確認する
  2. 募集要項を読む任期、勤務時間、報酬、手当、次年度の扱いを確かめ、不明点は担当課に聞く
  3. 申込書を出す保育士証の写しなど、指定された書類をそろえて期限までに提出する
  4. 選考を受ける面接や書類による選考。勤務できる曜日や時間を具体的に伝える
  5. 任用の通知を受ける勤務条件が書かれた通知を受け取り、内容を確かめる
  6. 勤務を始める配属先の園で、担当の時間帯と仕事の範囲を確認してスタートする
図6 会計年度任用職員(保育士)の応募から任用までの流れ

面接で伝えておきたい3つのこと

選考の面接では、志望の動機に加えて、次の3つを具体的に伝えると、配属や担当の時間帯の調整がしやすくなります。一つ目は、勤務できる曜日と時間帯、そして難しい時間帯です。二つ目は、これまでに担当した年齢やクラスの経験で、「1歳児クラスを3年担任していた」「延長保育を週3回担当していた」のように数字を添えると伝わりやすくなります。三つ目は、任せてほしい仕事と、避けたい仕事です。担任を持ちたくない、ピアノは弾き歌いの伴奏程度なら対応できる、といったことは、遠慮せずに最初に伝えておくほうが、働き始めてからのずれを防げます。

06相談事例:介護と両立するために、公立の非常勤を選んだ

要点:私立園で12年働いた正社員の保育士が、市立保育園の会計年度任用職員として働き方を組み直した例です。年収は下がりましたが、その代わりに手に入れたものがありました。

「曜日が固定されている」ことの価値

相談事例(モデルケース)

お名前
なつきさん(仮名)・41歳
保育士歴
15年目(私立の認可保育園で正社員12年、その後市立保育園で非常勤3年目)
勤務先
地方都市の市立保育園(定員約90名)、会計年度任用職員として1歳児クラスの補助と早番を担当
家族
夫、中学生の子ども2人。近くに住む義母の通院に付き添っている
変化
勤務 週5日・残業月15時間ほど → 週4日・1日6時間で残業なし、持ち帰り 月8回ほど → なし

編集部働き方が変わって、いちばん違いを感じるのはどんなところですか。

なつきさん

毎週水曜日が必ず休みだ、と分かっていることです。義母の通院が水曜なので、そこが固定されているだけで、1か月の予定がすごく立てやすくなりました。前の園では、シフトが前の月の終わりに出るまで、病院の予約を入れられなかったんです。

編集部私立園の正社員を辞めるとき、迷いはありましたか。

なつきさん

ありました。主任になる話もいただいていたし、12年いた園なので。でも、通院の付き添いで月に3回は休みをお願いしていて、そのたびに同じ乳児クラスの先生に迷惑をかけているのがつらくて。辞めるか続けるかじゃなくて、時間が決まった働き方に変えたいんだ、と気づいてから、探し方が変わりました。

編集部公立園の非常勤を選んだ決め手は何でしたか。

なつきさん

募集要項に、勤務する曜日と時間がはっきり書いてあったことです。私立のパートも見学に行ったんですけど、「シフトは相談しながら」と言われて、それだと結局また同じになるかもと思ってしまって。ただ、年度ごとの任用だと知ったときは、正直、来年はどうなるんだろうと不安でした。

編集部実際に働いてみて、想像と違ったことはありますか。

なつきさん

年収はだいたい半分になりました。それは覚悟していたんですけど、勤勉手当が出ると分かったときは少しほっとしました。あと、書類がほとんどないのは、思っていた以上に楽です。そのかわり、担任の先生への伝え方にはすごく気をつかいます。私が朝に聞いた保護者からの話を、どう正確に渡すか。そこが今の私の仕事の要だと思っています。

辞めたかったんじゃなくて、時間の決まった働き方に変えたかったんだと、あとから分かりました。

なつきさん(仮名)

なつきさんは今年で3年目になり、年度末には翌年度に向けた面接を受けています。毎年少し緊張するものの、早番の受け入れで保護者から信頼されていることが、勤務実績として評価されていると感じているそうです。家計は夫の収入と合わせて組み直し、子どもの教育費の見通しも家族で話し合いました。

なつきさんの例が示しているのは、「辞める」ではなく「働き方の形を変える」という発想です。なつきさんにとって必要だったのは、収入の高さより、曜日の固定と予定の立てやすさでした。何を優先したいのかを一つに絞ると、合う職場の形が見えてきます。家族の介護と仕事の両立に悩んでいる人は、親の介護と保育の仕事の両立も参考になります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

07公立の非常勤を選ぶ前に、正直に伝えたいこと

要点:公立園の非常勤は条件が明確で安心感がある反面、次の年度の任用が約束されたものではないこと、正規職員になるには別の道が必要なことを理解しておく必要があります。

1. 次の年度も働けるとは限らない

年度を単位にした任用なので、次の年度も同じ園で働けるかどうかは、毎年の選考や手続きで決まります。長く同じ園で働いている人もいますが、自治体の方針の変更や、園の統合、定員の見直しなどで募集の人数が変わることもあります。家計の柱として長期の見通しを立てたい人は、この点を家族とも共有しておいてください。

2. 非常勤から正規職員への道は、基本的に別ルート

私立園では、パートから正社員に登用される仕組みを設けている園もあります。一方、公立園の正規職員になるには、自治体の採用試験を受けるのが基本です。非常勤として働いた経験は、保育の現場に慣れるという意味では大きな財産になりますが、それだけで正規職員になれるわけではありません。将来的に正規職員を目指すなら、採用試験の年齢要件や時期を、早めに自治体のホームページで確かめておくと計画を立てやすくなります。

3. 収入と扶養の関係も、あわせて考える

非常勤になると、年収が家族の扶養の基準に近づくことがあります。公立園でも、勤務時間によって加入する保険が変わることがあるため、扶養の範囲で働きたいのか、それを超えて働きたいのかを先に決めておくと、応募する募集を選びやすくなります。考え方は保育士が扶養内で働くための条件で詳しく整理しています。

正社員、パート、非常勤のどれが自分に合うのかを一度広く比べたいときは、正社員とパートのどちらを選ぶかの考え方も役立ちます。それでも一人で決めきれないときは、保育の現場を知っている人と話しながら整理するのも一つの方法です。ほいくの相談室には、公立か私立か、正社員か非常勤かをまだ決めていない段階の相談も届きます。介護や子育ての事情を話しながら、続けられる働き方の形を探すところから始められます。

よくある質問

会計年度任用職員の募集は、いつごろ出ますか?

次の年度の4月からの任用に向けて、年度の後半に募集を出す自治体が多いようです。欠員が出たときに年度の途中で募集することもあるため、気になる自治体のホームページや広報紙を定期的に確かめておくと見逃しにくくなります。

ブランクがあっても応募できますか?

保育士の資格があれば、ブランクがあることだけで応募できないということは通常ありません。面接では、ブランクの間の過ごし方よりも、勤務できる曜日や時間、どんな仕事なら任せてほしいかを具体的に伝えるほうが、選考する側も判断しやすくなります。

公立の非常勤でも、担任を任されることはありますか?

自治体や園の体制によっては、非常勤の職員が担任やそれに近い役割を担う場合もあります。担任を持ちたくない場合は、募集要項の仕事内容の欄を確かめ、面接でも「担当していただく仕事の範囲」を確認してください。

掛け持ちで、ほかの仕事をしてもいいですか?

自治体の規則によって扱いが決まっているため、一律には言えません。掛け持ちを考えている場合は、応募の前に募集要項を確かめるか、担当課に問い合わせてください。

会計年度任用職員の報酬は、私立園のパートより高いですか?

自治体や地域、私立園の条件によって違うため、どちらが高いとは一概に言えません。比べるときは、時給だけでなく、勤勉手当などの手当、通勤手当、休暇の扱いまで含めて、年間でいくらになるかを計算してみてください。条件が同じくらいなら、勤務時間の固定のしやすさなど、お金以外の条件で選ぶ人も多くいます。

私立園のパートから、公立園の非常勤に移るのは難しいですか?

私立園での経験は、公立園でもそのまま活かせます。乳児クラスや延長保育の経験は、朝夕の時間帯や補助の仕事と相性がよく、面接でも具体的に話せる強みになります。移る時期は、今の契約の区切りと、公立園の任用の時期を合わせて考えると無理がありません。

参考にした資料

  1. 総務省「地方自治法の一部を改正する法律について(会計年度任用職員制度関係)」(2023年5月30日)
  2. 厚労省「保育士の現状と主な取組」(2020年8月24日 検討会参考資料1)
  3. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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