保育園で働く派遣・パート保育士の人間関係と付き合い方

休憩室のドアの前で、足が止まる。中からは、正社員の先生たちが来週の運動会の段取りを話す声と、笑い声が聞こえてくる。自分はその打ち合わせに呼ばれていないし、どこまで話に入っていいのかも分からない。結局、ロッカーの前でお茶を飲んで、休憩時間をやり過ごす。

派遣やパートで保育園に勤める保育士の悩みでよく聞くのが、こうした「輪に入れない」感覚です。申し送りが自分にだけ届かない、「派遣さん」「パートさん」としか呼ばれない、手伝おうとすると「そこまでしなくていいです」と言われる。どれも小さなことですが、毎日積み重なると、保育そのものより人間関係のほうに気力を使うようになってしまいます。

こうした悩みの多くは、誰かの性格が悪いからではなく、立場の違いから生まれています。この記事では、派遣・パートの保育士が人間関係でつまずきやすい理由を整理し、よくある場面ごとの対応、正社員の先生との距離の縮め方、困ったときの相談先の使い分けをまとめました。

この記事でわかること

  • 派遣・パートの保育士の人間関係がこじれやすい4つの理由
  • よくある5つの場面と、その場でできる対応
  • 正社員の先生との距離を縮める、働き始めからの関わり方
  • 派遣とパートで違う相談先と、我慢しなくていい言動の線引き

結論

派遣やパートの保育士が保育園の人間関係で悩みやすいのは、性格の相性よりも、情報の流れ、役割の線引き、勤務時間の違い、評価のされ方という「立場の違い」が原因になっていることが多いからです。付き合い方のこつは、働き始めに担任と役割をすり合わせること、申し送りなどの情報を自分から取りにいくこと、短い報告と感謝を毎日伝えることの3つです。それでも改善しない場合や、人格を否定するような言動がある場合は、派遣なら派遣会社の担当者、パートなら園長や主任、さらに総合労働相談コーナーなどの公的な窓口に相談できます[1]。一人で抱え込まず、立場に合った相談先を使うことが、長く働き続けるための支えになります。

01派遣・パートの人間関係がこじれやすい4つの理由

要点:派遣やパートの人間関係のつまずきは、多くの場合、情報・役割・時間・評価の4つのずれから生まれます。原因が立場の違いにあると分かれば、自分を責めすぎずに、打てる手を考えられます。

保育士が職場を辞めた理由として、職場の人間関係を挙げた人は31.5%と、東京都の調査で最も多い項目でした[2]。人間関係の悩みは、雇用形態を問わず保育士にとって大きなテーマです。そのうえで、派遣やパートには、立場ならではのこじれ方があります。

図1

情報のずれ

職員会議や打ち合わせに出ないため、子どもの様子や予定の変更を後から知る

「聞いていない」が起きる

役割のずれ

どこまで手を出していいのか、担任と自分の線引きがあいまいなまま働いている

遠慮と出しゃばりの間で迷う

時間のずれ

早く帰る、遅く来る立場が、忙しい時間帯の正社員から見えにくい負担感を生む

「いいね」の一言が刺さる

評価のずれ

頑張りが担任の成果として扱われ、自分の働きが見えにくい

やりがいが削られる

図1 派遣・パートの人間関係がこじれやすい理由

正社員側にも、言葉にしない事情がある

立場の違いは、正社員の先生の側にもあります。担任は、指導計画や連絡帳、保護者対応、行事の準備を抱えたまま、保育補助の先生への指示も出さなければなりません。忙しい時間帯ほど説明が短くなり、「何をしてほしいのか言ってもらえない」と感じさせてしまうこともあります。派遣やパートの先生が「冷たくされている」と感じる場面の一部は、相手の余裕のなさから生まれています。もちろん、それで何を言ってもいいわけではありませんが、背景を知っておくと、受け止め方が少し変わります。

職員間のコミュニケーションは、園全体の課題でもある

同じ東京都の調査では、現在の職場で改善してほしいこととして、職員間のコミュニケーションを挙げた人が26.8%いました[3]。人間関係のつまずきは、派遣やパートの人だけが抱える問題ではなく、園全体の仕組みの問題であることも少なくありません。申し送りの仕組みがない、話し合う時間が取れないといった園では、正社員同士も同じようにすれ違っています。

02よくある5つの場面と、その場でできる対応

要点:人間関係の悩みは、場面ごとに分けると対応が見えてきます。相手を変えようとするより、自分が取れる小さな行動から始めるほうが、関係は動きやすくなります。

派遣やパートの保育士から聞くことの多い場面を、次の表にまとめました。どれも、言い返したり我慢したりする以外の選択肢があります。

図2

場面起きていることその場でできる対応
申し送りが届かない会議の内容や子どもの体調の変化を、自分だけ知らない出勤したら担任に「今日気をつけることはありますか」と一言聞く
「そこまでしなくていい」と言われる担任が自分の役割の範囲を守ろうとしている「どこまでお願いしてもいいですか」と線引きを確かめる
「早く帰れていいね」と言われる忙しさの差への不満が、軽い言葉で出ている「お先に失礼します。明日は〇〇をやっておきます」と次の一手を添える
休憩室で会話に入れない正社員同士の打ち合わせや雑談が中心になっている無理に入らず、子どものかわいかった場面を一つ話題にする
注意のされ方がきつい忙しさや焦りが言葉に出ている、または人を見下している内容と言い方を分けて受け止め、続くならメモを残す
図2 派遣・パートの保育士によくある場面と対応

「今日気をつけることは?」の一言が、情報の流れを変える

申し送りが届かない問題は、自分から情報を取りにいくことで、かなり防げます。出勤してすぐ、担任に「今日、気をつけることはありますか」と一言聞くだけで、「〇〇ちゃんが朝から少し咳をしています」「午後は散歩を短めにします」といった情報が自然と入ってくるようになります。毎日続けると、担任のほうから先に伝えてくれるようになることも多いものです。

線引きは、遠慮でも出しゃばりでもなく「確認」で決める

経験のある人ほど、「これくらいはやっておこう」と動いて、担任の方針とずれてしまうことがあります。反対に、遠慮しすぎて「指示待ちの人」と見られてしまうこともあります。どちらも、役割の線引きがあいまいなことが原因です。働き始めの時期に、「着替えの声かけはどこまでしていいですか」「連絡帳には書かないほうがいいですか」と、具体的な場面で確かめておくと、迷いが減ります。

きつい注意は「内容」と「言い方」に分けて受け取る

忙しい時間帯の注意は、どうしても言葉が強くなりがちです。「なんで〇〇ちゃんから目を離したんですか」と言われると、言い方の強さに気持ちが持っていかれてしまいます。そんなときは、心の中で「内容」と「言い方」を分けてみてください。内容が「午睡中の見守りの位置」についての指摘なら、その部分だけを受け取り、「次からはこの位置に座ります」と返します。言い方の強さは、相手の焦りや疲れから来ていることも多く、自分の価値が否定されたわけではありません。ただし、人前で怒鳴られる、人格を否定されるといったことが続く場合は、後で触れる「我慢しなくていい言動」にあたる可能性があります。

03正社員の先生との距離を縮める関わり方

要点:関係づくりは、最初の1か月が勝負です。働き始めの時期に、名前を覚えてもらうこと、役割をすり合わせること、短い報告を習慣にすることの3つを意識すると、立場の違いを越えて信頼されやすくなります。

図3

  1. 初日〜1週目担任の先生と主任に、自分の名前と入れる時間帯、得意なことを短く伝える
  2. 2〜3週目着替えや食事の介助など、場面ごとの線引きを担任に確かめる
  3. 1か月ごろ帰る前に「今日〇〇ちゃんが初めて自分で靴をはけました」など、一言報告を習慣にする
  4. 2〜3か月ごろ気づいたことを「〇〇してみてもいいですか」と、提案の形で伝える
  5. それ以降困ったことは早めに相談し、園の外の相談先も含めて一人で抱えない
図3 働き始めてからの関係づくりの流れ

「派遣さん」から「〇〇先生」になるまで

派遣やパートの保育士は、名前ではなく「派遣さん」「パートさん」と呼ばれることがあります。悪気がない場合も多いのですが、呼び方は居場所の感覚に影響します。働き始めに、名札に名前を大きく書く、子どもたちに「〇〇先生だよ」と自己紹介するなど、名前で呼ばれるきっかけを自分からつくってみてください。子どもが名前で呼び始めると、職員もそれにつられることがよくあります。

帰り際の一言が、時間のずれを埋める

早く帰る立場の人が感じやすい後ろめたさは、帰り際の一言でずいぶん軽くなります。「お先に失礼します」に加えて、「〇〇ちゃんは14時に少し鼻水が出ていました」「明日の朝、散歩バッグの準備をしておきます」と、引き継ぎと次の一手を添えるだけで、残る側の先生にとっての印象が変わります。人間関係そのものがつらくなってきたときの考え方は、保育士の人間関係がつらいときの対処法でも紹介しています。

経験は「提案」の形で出す

ブランク前に正社員として担任をしていた人や、ほかの園で長く働いてきた人は、つい「前の園ではこうしていました」と口にしたくなります。内容が正しくても、言い方によっては、担任の先生に「やり方を否定された」と受け取られてしまうことがあります。経験を生かしたいときは、「午睡明けの着替え、こういう順番にしてみてもいいですか」のように、相手に決めてもらう形で伝えてみてください。採用されなくても、提案したことで「この先生には相談できる」と思ってもらえるきっかけになります。

04派遣とパートで違う「相談ルート」

要点:困ったときの相談先は、派遣とパートで違います。派遣は雇い主である派遣会社の担当者が最初の窓口、パートは園長や主任など園の中の人が最初の窓口です。どちらでも解決しないときは、公的な窓口も使えます。

派遣の保育士は、派遣会社と雇用契約を結んでいるため、困りごとはまず派遣会社の担当者に伝えるのが基本です。園の先生との関係を直接こじらせずに、間に入ってもらえるのは派遣ならではの強みです。パートの保育士は、園や法人と直接雇用契約を結んでいるため、園長や主任、法人の相談窓口が最初の相談先になります。

図4

派遣か、パートか

  1. 派遣の場合の最初の窓口派遣会社の担当者に、いつ、どんな場面で、何があったかを伝える
  2. パートの場合の最初の窓口信頼できる主任や園長、法人の相談窓口に相談する
  3. 園の中で言いにくいとき園や法人に設けられたハラスメントの相談窓口があれば利用する
  4. それでも改善しないとき総合労働相談コーナーなど、公的な窓口に相談する
  5. 心身がつらいときこころの耳などの相談窓口や、医療機関につながる
図4 人間関係で困ったときの相談の順番

事業主には、パワーハラスメントなどについて相談に応じ、適切に対応する体制を整えることが義務づけられていて、相談したことを理由に解雇などの不利益な取扱いをすることは禁止されています[4]。「相談したら契約を切られるかもしれない」と不安なときこそ、記録を残しながら、外の窓口も含めて相談先を考えてみてください。派遣会社への相談の仕方は、派遣会社の選び方と登録の注意点でも触れています。

相談するときに伝える4つのこと

相談するときは、気持ちだけを伝えると「様子を見ましょう」で終わってしまうことがあります。次の4つを短くまとめてから話すと、相手も動きやすくなります。

  1. いつ、どの場面で起きたか(例:毎週月曜の朝、散歩の行き先の変更が自分にだけ伝わらない)
  2. それによって何が困っているか(例:子どもの持ち物の準備が間に合わない)
  3. どうなってほしいか(例:申し送りのノートを見られるようにしてほしい)
  4. 今すぐ動いてほしいのか、まず知っておいてほしいのか

4つめを添えておくと、「大ごとにされたら困る」という不安も伝えられます。相談は、相手を責めるためではなく、働きやすくするための話し合いだと位置づけると、気持ちも少し楽になります。

05相談事例:「よそ者」の感覚から抜け出すまで

要点:ここでは、派遣で働くベテラン保育士が、職場の人間関係に悩みながら居場所をつくっていったモデルケースを紹介します。相手を変えるのではなく、立場の違いを踏まえて動き方を変えた点に注目してください。

毎朝の一言と、担当者への相談で変わったこと

相談事例(モデルケース)

お名前
まさこさん(仮名)・52歳
保育士歴
通算14年(正社員10年、ブランク後に派遣で2年目)
勤務先
派遣で私立の認可保育園(定員約80名)、2歳児クラスの保育補助、週4日・9時〜16時
家族
夫、大学生の娘(一人暮らし)
変化
申し送りの漏れ 週3回ほど → ほぼなし/「辞めたい」と思う日 週4日 → 月1〜2日

編集部当時、どんなことに悩んでいましたか。

まさこさん

一言でいうと、ずっと「よそ者」でした。朝来たら、散歩の行き先が変わっていたり、アレルギーの子の対応が変わっていたりするのに、私だけ知らない。休憩室では運動会の話で盛り上がっていて、入っていけない。帰り際に「派遣さんはいいよね、定時で帰れて」と言われた日は、電車の中で泣きそうになりました。

編集部最初に、何から変えたのですか。

まさこさん

派遣会社の担当の方に、思い切って話したんです。愚痴っぽくなるのが嫌で、何曜日にどんな情報が届かなかったか、メモにして持っていきました。そうしたら担当の方が園と話してくれて、申し送りのノートを私も見られるようにしてもらえたんです。1週間もかかりませんでした。

編集部自分自身の動き方は、変えましたか。

まさこさん

毎朝、担任の先生に「今日気をつけることありますか」って聞くようにしました。最初の1週間は「特にないです」ばかりでしたけど、2週目くらいから向こうが先に教えてくれるようになって。帰るときも、「〇〇くん、今日はおかわりしてましたよ」って一言残すようにしたら、担任の先生がそれを連絡帳に書いてくれるようになったんです。

編集部「定時で帰れていいね」と言われたことは、どう受け止めましたか。

まさこさん

しばらくは、その言葉を引きずりました。でも、言った先生が行事の前で毎日20時まで残っていたのを知って、ああ、私に向けた言葉じゃなくて、疲れが出ただけなんだなと思えたんです。それからは、言われても「明日の朝、制作の材料を切っておきますね」って返すようにしました。

輪に入ろうとがんばるより、毎日一つずつ、つながる場所をつくっていった感じです。

まさこさん(仮名)

まさこさんは今、2歳児クラスの担任の先生から、着替えや食事の介助の進め方について相談を受けることもあるそうです。派遣会社との契約は2回更新され、来年度も同じ園で働く予定です。休憩室では、運動会の話題には今も入れないことがあるものの、子どもの面白かったひと言を話すと、正社員の先生たちが笑ってくれるようになったといいます。

まさこさんの動き方で真似できるのは、情報の問題は仕組みで、気持ちの問題は小さな習慣で、と分けて手を打ったことです。派遣会社という「園の外の味方」を使ったことも、一人で抱え込まずにすんだ大きな理由でした。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

06我慢しなくていい言動の線引き

要点:立場の違いからくるすれ違いと、人格を否定するような言動は、分けて考えてください。後者は「派遣だから」「パートだから」と我慢する必要のないものです。

職場のパワーハラスメントは、優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、働く人の就業環境が害されるものと定められています。この3つをすべて満たすものがパワハラにあたり、業務上必要で適正な範囲の指示や指導は含まれません[5]。忙しさから出たきつい言い方と、人として否定するような言動は、同じ「つらい」でも性質が違います。

図5

  • 人前で怒鳴られる、ばかにされる指導の範囲を超えている可能性がある
  • 「派遣のくせに」「パートなんだから」と立場を理由に見下される雇用形態を理由にした人格の否定にあたる
  • わざと情報を伝えられず、ミスを責められる仕事を進められない状態に追い込まれている
  • 休憩を取らせてもらえない日が続く6時間を超える勤務なら45分以上など、休憩は法律で決まっている[6]
  • 私生活や家族のことを、繰り返しからかわれる業務とは関係のない言動で、就業環境が害されている
  • 眠れない、出勤前に体調が崩れる日が続いている心身が限界に近いサイン。人間関係より体を優先する
図5 我慢せず、相談を考えたい言動

このような言動が続く場合は、日付と場面、言われた言葉をメモに残しておくと、相談するときに状況が伝わりやすくなります。園の中で相談しても変わらないときは、総合労働相談コーナーで、いじめ・嫌がらせやパワハラについて無料・予約不要で相談できます[1]。平日の夜や土日に電話で相談したい場合は、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)もあります[7]。眠れない日や涙が出る日が続いているなら、こころの耳電話相談(0120-565-455)のような心の相談窓口や[8]、医療機関につながることも考えてください。パワハラの相談先は保育士のパワハラの相談先で詳しく紹介しています。

07割り切ることと、離れることの間で

要点:派遣やパートの立場には、「深入りしなくていい」という良さもあります。すべての人と仲良くなろうとせず、保育に必要な関係だけを丁寧に保つという割り切り方も、立派な選択です。

全員と仲良くならなくていい

正社員として長く働いてきた人ほど、「職場の一員として認められたい」という気持ちが強くなりがちです。けれど、派遣やパートの働き方では、契約の時間の中で子どもと担任を支えることが、まず求められる役割です。休憩室の会話にすべて入れなくても、担任の先生と子どもの情報をきちんとやりとりできていれば、仕事の関係としては十分に成り立っています。気の合う人が一人いれば、それで職場はずいぶん過ごしやすくなります。むしろ、深入りしすぎないことで、園内の派閥やうわさ話から距離を置けるのは、派遣やパートの立場ならではの良さでもあります。「私は子どもと担任の先生の味方でいる」と決めておくと、誰とどこまで付き合うかに迷いにくくなります。

変わらないなら、職場を変えるのは逃げではない

自分なりに手を打っても、園の雰囲気が変わらないこともあります。派遣なら契約の区切りで別の園に移る、パートなら別の園を探すという選択は、決して逃げではありません。立場の違いから来る悩みは、園の仕組みや職員の余裕によって大きく変わるため、園が変わるだけで嘘のように楽になることもあります。雇用形態ごとの働き方の違いは、保育士は正社員とパートどちらがいいかで整理しています。

園の外に、話せる場所をつくっておく

派遣やパートの立場では、園の中に本音を話せる相手が見つかりにくいこともあります。家族や友人、同じように派遣やパートで働く保育士仲間など、園の外に話せる場所を一つ持っておくと、職場での出来事を客観的に見られるようになります。「今日こんなことを言われた」と口に出すだけで、自分のせいだったのか、相手の余裕のなさだったのかが見えてくることもあります。

人間関係の悩みは、話すだけで整理されることもあります。園の外の人に聞いてもらいたいときは、ほいくの相談室も使ってください。職場を変えるかどうかを決めていない段階でも、今の園での付き合い方を一緒に考える相談を受けています。

よくある質問

派遣の場合、派遣先の園長に直接相談してもいいですか?

相談してはいけないという決まりはありませんが、まずは雇い主である派遣会社の担当者に伝えるのが基本です。担当者が間に入ることで、園との関係をこじらせずに調整してもらえることがあります。緊急の安全に関わることは、その場で園長や主任に伝えてください。

年下の担任の先生に指示されるのがつらいです。

経験のある人ほど、年下の先生からの指示に戸惑うのは自然なことです。担任には、クラスの方針を決める役割があると割り切り、自分の経験は「〇〇してみてもいいですか」と提案の形で伝えると、受け止めてもらいやすくなります。

正社員の先生から嫌味を言われたら、言い返してもいいですか?

その場で言い返すと、かえって関係がこじれることが多いため、まずは受け流して距離を取るほうが無難です。同じような言葉が何度も続く場合は、日付と内容をメモに残し、派遣なら派遣会社、パートなら主任や園長に相談してください。

パートの先生同士の人間関係がつらいときは、どうすればいいですか?

パート同士でも、勤務年数や時間帯の違いから派閥のようなものができることがあります。シフトの時間帯を変えてもらう、仕事の相談は担任や主任にするなど、関わる場面を減らす工夫も一つの方法です。いじめや無視が続く場合は、園長や公的な窓口に相談してください。

人間関係が理由で、契約期間の途中に辞めることはできますか?

期間の定めのある契約でも、やむを得ない事由があるときは直ちに解除できるとされています[9]。ただし扱いは事情によって変わるため、派遣の場合は派遣会社に、パートの場合は園に、まずは早めに相談してください。心身の不調がある場合は、受診も検討してください。

派遣やパートでも、職場の行事や飲み会に参加したほうがいいですか?

参加するかどうかは自由です。勤務時間外の飲み会に無理に参加する必要はありません。行事については、契約の勤務日にあたるかどうかを確かめたうえで、参加できる範囲で関わると、職員との距離が縮まるきっかけになることもあります。

参考にした資料

  1. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  2. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
  3. 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 調査結果の概要」
  4. 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
  5. 厚生労働省 パワーハラスメント対策リーフレット
  6. e-Gov法令検索「労働基準法」
  7. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  8. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  9. e-Gov法令検索「民法」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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