保育士は子育て中も正社員?パート・時短正社員の選び方

12月のシフト希望表を前に、電卓をたたく。今年の収入を扶養の範囲に収めるには、あと3日ほど勤務を減らさないといけない。人手が足りないのは分かっているし、子どもたちの顔を見れば、本当はもっと入りたい。それでも、計算するたびに「今のままでいいのかな」という思いがよぎります。

反対の悩みを抱える人もいます。正社員として担任を続けてきたけれど、子どもが生まれてから毎日がぎりぎりで、「もう少し仕事をセーブしたい」「パートに変えたい」と考えている。けれど、収入が減ること、担任を外れること、一度パートになったら正社員に戻れないかもしれないことが気になって、踏み出せない。

子育て中の保育士にとって、正社員とパートのどちらを選ぶかは、家計と時間とキャリアがからむ大きな判断です。この記事では、その間にある時短正社員という働き方も含めて、比べ方と切り替え方を順番に紹介します。

この記事でわかること

  • 正社員・時短正社員・パートの違いと、子育て中に比べたい視点
  • 扶養内で働くか外れるかを決めるための基準(2026年の変更を含む)
  • 子育て中は正社員とパートのどちらが向いているかの目安
  • パートから時短正社員へ、正社員からパートへ切り替える手順と注意点

結論

子育て中の保育士が正社員かパートかを選ぶときは、働ける時間、必要な収入、休みの取りやすさ、数年後の働き方の4つで比べるのが基本です。毎日の帰宅時刻を守りたいけれど、賞与や社会保険も確保したいなら、パートと正社員の間にある時短正社員が有力な選択肢になります。扶養内で働くかどうかは、健康保険の扶養の年収130万円未満という基準と、2026年10月に賃金要件が撤廃された社会保険の加入要件を確かめてから決めてください。どの働き方を選んでも、子どもの成長に合わせて後から切り替えることはできます。

01子育て中の保育士の働き方は、3つの形で比べる

要点:子育て中の働き方は「正社員」「時短正社員」「パート」の3つに分けて考えると比べやすくなります。違いが大きいのは、勤務時間の決まり方、賞与や社会保険の扱い、担任や行事の役割の重さです。

「正社員かパートか」と二択で考えると、どちらにも足りないところが見えて決められなくなります。その間に、勤務時間を短くしたまま正社員として働く「時短正社員」があります。法律で事業主に義務づけられている短時間勤務制度を使う場合と、園が独自に短時間正社員の制度を設けている場合があります。

図1

項目正社員時短正社員パート
勤務時間フルタイム。早番・遅番を含むシフトが多い1日6時間など短い。早番・遅番を外れることが多い曜日や時間を選びやすい
給与月給制が多い月給を勤務時間に応じて減らす形が多い時給制が多い
賞与・退職金制度がある園が多い正社員の制度を時間に応じて適用する園が多いない、または少ない園が多い
社会保険加入する条件を満たせば加入する週20時間以上などの条件を満たせば加入する
担任・行事の役割担任や行事のリーダーを任されやすい副担任や補助の担当になることもある保育補助や時間帯の担当が中心
戻りやすさ―子どもの成長に合わせてフルタイムに戻しやすい正社員への登用制度があるかは園による
図1 正社員・時短正社員・パートの主な違い(一般的な傾向。実際は園の就業規則で確認)

子育て中に比べたい4つの視点

3つの働き方を比べるときは、次の4つの視点で、自分の家庭の状況を書き出してみてください。

  1. 働ける時間:自分の子の送迎の時刻から逆算して、何時から何時まで働けるか
  2. 必要な収入:毎月の家計で、自分の収入がいくら必要か。賞与があると助かる時期はいつか
  3. 休みの取りやすさ:子どもの発熱のときに、休める日数と交代できる人がいるか
  4. 数年後の働き方:子どもが小学生になったとき、フルタイムに戻したいか

4つすべてを満たす働き方は、なかなかありません。どれを優先し、どれを妥協するかを家族と話しておくと、選ぶときに迷いにくくなります。

この表は一般的な傾向をまとめたもので、実際の扱いは園によって大きく違います。たとえば、パートでも担任を任される園もあれば、時短正社員でも行事のリーダーを求められる園もあります。必ず就業規則や労働条件通知書で確かめてください。

時間当たりの賃金にも差がある

働き方による違いは、時間当たりの賃金にも表れます。厚生労働省の職業情報提供サイトによると、令和7年賃金構造基本統計調査に基づく保育士の1時間当たり賃金は、一般労働者で2,147円(残業代・賞与を含む)、短時間労働者で1,419円です[1]。

図2

保育士の1時間当たり賃金(令和7年賃金構造基本統計調査に基づく)[1]

一般労働者(残業代・賞与含む)2,147円
短時間労働者1,419円
図2 保育士の1時間当たり賃金(令和7年賃金構造基本統計調査に基づく)[1]

この差には、賞与が含まれるかどうか、経験年数や役職の違いなども影響しているため、単純に「パートは損」とは言えません。ただ、同じ時間を働くなら、賞与や手当のある働き方のほうが、年間の収入では差が開きやすいことは知っておきたい点です。パートの時給の相場は保育士のパートの時給相場で確認できます。

02扶養内で働くか、外れて働くかの基準

要点:扶養内で働くかどうかは、健康保険の扶養(年収130万円未満)、勤務先の社会保険の加入要件、所得税の基準の3つを順に確かめて決めます。2026年に変わったルールがあるため、数年前の情報のまま判断しないよう注意が必要です。

扶養内で働くパートの保育士にとって、「年収の壁」は毎年の悩みの種です。ただ、壁と呼ばれるものにはいくつか種類があり、それぞれ基準が違います。

健康保険の扶養は「年収130万円未満」の見込みで判断

家族の健康保険の扶養に入るには、年間収入が130万円未満であることが基本の条件です(60歳以上などは別の基準)。同居している場合は、扶養する人の収入の2分の1未満であることも必要で、年間収入は今後1年間の見込み額で判断されます[2]。扶養認定日が2026年4月1日以降で給与収入だけの人は、労働条件通知書などの労働契約で決められた賃金から見込まれる年間収入が130万円未満で、ほかに収入の見込みがなければ、原則として扶養に入れるものとして扱われます[3]。

勤務先の社会保険は「週20時間以上」がポイントに

もう一つの基準が、勤務先の社会保険への加入です。2026年10月1日から、短時間で働く人の加入要件のうち、所定内賃金が月8.8万円以上という賃金の要件が撤廃されました。残る主な要件は、週の所定労働時間が20時間以上、学生でないこと、従業員51人以上の企業であることなどです[4]。2か月を超えて働く見込みがあることも必要で、企業規模の要件は2027年10月から36人以上、その後も段階的に広がっていく予定です[5]。勤務先の規模によっては、収入を抑えても週20時間以上働けば社会保険に加入することになります。

所得税の基準は令和8年分から変わった

所得税については、令和8年分から、扶養親族等の合計所得金額の要件が62万円以下(給与収入だけなら136万円以下)に引き上げられました[6]。住民税がかかり始める収入の基準や、家族の勤務先の扶養手当の基準は、自治体や会社ごとに違います。住民税は住んでいる自治体の公式サイトで、扶養手当は家族の勤務先の規程で確かめてください。

図3

  1. 1年間の収入の見込みを出す時給×1日の時間×月の日数×12か月で、労働条件どおりに働いた場合の年収を計算する
  2. 健康保険の扶養を確かめる見込みが130万円未満か、扶養する家族の収入の2分の1未満かを確認する
  3. 勤務先の社会保険の条件を確かめる週の所定労働時間が20時間以上か、勤務先の企業規模が対象かを確認する
  4. 税金と手当を確かめる所得税の基準、住民税、家族の勤務先の扶養手当の基準を確認する
  5. 手取りと保障を比べる扶養内の手取りと、社会保険に入った場合の手取りや将来の年金・保障を並べて比べる
図3 扶養内で働くかどうかを確かめる順番

計算の例を一つ挙げます。時給1,200円で1日5時間、週4日働く場合、1週間は20時間で、1年を52週とすると年収の見込みは約125万円です。健康保険の扶養の基準である130万円未満には収まりますが、週の所定労働時間は20時間に届いているため、勤務先が社会保険の適用対象の企業規模であれば、勤務先の社会保険に加入する可能性があります。このように、収入の基準と時間の基準は別々に確かめる必要があります。

扶養を外れると、社会保険料の負担で一時的に手取りが減ることがあります。一方で、健康保険や厚生年金に自分で加入することで、将来の年金や病気のときの保障が厚くなる面もあります。扶養内で働く条件の詳しい整理は扶養内で働くときの条件にまとめています。

03子育て中は、正社員とパートのどちらが向いているか

要点:毎日の帰宅時刻が最優先なら時短正社員かパート、収入と将来の保障を重視するなら正社員か時短正社員、働く日数そのものを減らしたいならパートが向いています。決め手は「何を一番守りたいか」です。

図4

いちばん守りたいものは何か

  1. 毎日の帰宅時刻と収入の両方時短正社員。短時間勤務の制度を使い、賞与や社会保険も確保する
  2. 世帯の収入と将来の保障正社員。担任やシフトの負担は、遅番の回数などを園と調整して軽くする
  3. 働く日数や曜日の自由パート。週3〜4日など、家庭の予定に合わせて勤務日を選ぶ
  4. 扶養内での働き方扶養内パート。年間の収入見込みと週の労働時間を毎年確かめる
  5. 心身の回復一時的にパートで働く時間を減らす、または休む。回復してから働き方を見直す
図4 子育て中の働き方を選ぶ目安

この目安は、今の時期の答えにすぎません。下の子が小学校に上がる、パートナーの働き方が変わる、家計の状況が変わる。そうした節目ごとに、守りたいものの順番は入れ替わります。今の選択を「この数年の形」と位置づけておくと、決めることへのためらいが小さくなります。

「仕事をセーブしたい」と感じたときの考え方

正社員として働く中で「もう少しセーブしたい」と思ったら、すぐにパートへ切り替える前に、セーブしたいのが「時間」なのか「責任の重さ」なのかを分けて考えてみてください。時間を減らしたいなら、時短正社員や短時間勤務の制度で解決できる場合があります。責任の重さを減らしたいなら、担任から副担任へ、行事のリーダーから外れるなど、雇用形態を変えずに役割を調整する方法もあります。

雇用形態を変えると、賞与や退職金、有給休暇の付与日数などが一度に変わります。中身を調整するだけで足りるなら、まずはそこから試すほうが、手放すものが少なくて済みます。正社員とパートの違いをさらに詳しく比べたい人は、正社員とパートのどちらを選ぶかの考え方も参考にしてください。

04パートから時短正社員・正社員へ切り替える手順

要点:パートから時短正社員や正社員になりたいときは、まず今の園に登用の制度や前例があるかを確かめ、次年度の体制が決まる前に相談します。今の園で難しければ、時短正社員を募集している園への転職も選択肢です。

図5

  1. 半年前就業規則で正社員登用や短時間正社員の制度を確かめる。家族と収入・送迎の見通しを話し合う
  2. 5か月前園長に相談し、希望する勤務時間、担当できる役割、開始時期を伝える
  3. 3〜4か月前勤務時間、給与、賞与、社会保険の条件を書面で確認する
  4. 1〜2か月前扶養から外れる場合は、家族の勤務先の扶養手当や健康保険の手続きを確かめる
  5. 切り替え後最初の3か月は無理がないかを家族と振り返り、必要なら勤務時間を相談し直す
図5 パートから時短正社員へ切り替える流れの例

子どもの年齢で、使える制度が違う

子どもが3歳未満なら、1日原則6時間の短時間勤務制度を事業主が用意する義務があります[7]。子どもが3歳から小学校就学前なら、2025年10月から、始業時刻の変更、テレワーク等、保育施設の設置運営等、養育両立支援休暇、短時間勤務のうち2つ以上を園が用意し、職員は1つを選べるようになりました[8]。園が短時間勤務を選んで用意していれば、その制度を使って時短正社員として働ける可能性があります。どの措置が用意されているかは、就業規則で確かめるか、園に直接聞いてみてください。

今の園に制度がないときは、転職も選択肢に

今の園に短時間正社員の制度がなく、法律上の義務の範囲も外れている場合は、時短正社員を募集している園への転職も考えられます。求人を見るときは、「時短勤務可」と書かれていても、入職直後から使えるのか、何時から何時までの勤務になるのかを確かめることが欠かせません。時短勤務で職場を移る具体的な方法は時短勤務で転職する方法で紹介しています。

05正社員からパートに変えたいとき、先に確かめること

要点:正社員からパートに変えるときは、有給休暇の日数、賞与と退職金の扱い、社会保険、契約期間、将来正社員に戻れるかの5つを、書面で確かめてから決めます。

「パートに変えたい」と思ったときに見落としやすいのが、待遇が一度に変わることです。とくに次の点は、変える前に確認してください。

  • 有給休暇:週の所定労働時間が30時間未満で、週4日以下などの働き方になると、日数は労働日数に応じた比例付与になります。たとえば勤続6年6か月以上でも、週3日なら11日です[9]
  • 賞与・退職金:パートに賞与や退職金があるか、正社員の期間の退職金がどう扱われるか
  • 社会保険:週20時間以上などの条件を満たすかで、加入が続くかが変わる
  • 契約期間:パートが期間を定めた契約の場合、更新の上限の有無と内容は、契約の締結や更新のときに明示されます[10]
  • 戻れるか:子どもが大きくなったときに、正社員に戻る制度や前例があるか

パートになると気持ちが楽になる人がいる一方で、「収入が減ったことが思った以上に不安」「担任を外れて保育の手応えが減った」と感じる人もいます。変えたあとの生活を、具体的に想像してから決めることが大切です。

切り替えを伝えるタイミング

雇用形態の変更は、クラス編成や人員配置に直結します。年度の途中で急に変えるより、次年度の体制を考え始める時期に相談するほうが、園も調整しやすくなります。担任を持っている場合は、子どもたちと保護者のことも考えて、年度の区切りで切り替えるのが一般的です。体調の問題などで急ぐ必要があるときは、その事情を正直に伝え、どの時期なら切り替えられるかを園と一緒に考えてください。

06相談事例:扶養内パートから、時短正社員へ切り替えた

要点:扶養内パートとして4年働いた保育士が、下の子の成長をきっかけに時短正社員に切り替えたモデルケースです。何を確かめ、何が変わったかを見てください。

「扶養の計算」をやめて、働ける時間で考えた

相談事例(モデルケース)

お名前
かほりさん(仮名)・36歳
保育士歴
通算10年(うち扶養内パート4年)
勤務先
私立の認可保育園(定員約60名)、2歳児クラスの補助から副担任へ
家族
夫(会社員)と子ども2人(小学2年生・4歳)、住宅地に住む
変化
週20時間の扶養内パート → 1日6時間・週5日の時短正社員

編集部パートで働いていた頃は、どんなことに悩んでいましたか。

かほりさん

毎年秋になると、扶養を超えないように計算して、12月にシフトを減らしてもらうのが恒例でした。人が足りない時期なのに「すみません、入れません」と言うのがつらくて。しかも、2歳児クラスでは実質ほとんど担任と同じ仕事をしていたんです。

編集部時短正社員を考えたきっかけは何でしたか。

かほりさん

下の子が4歳になって、熱を出す回数がぐっと減ったことです。夕方は16時半に上がれれば、学童と保育園のお迎えに間に合う。相談したときに、2026年10月に社会保険の賃金の要件がなくなったことと、園の規模だと週20時間以上で加入対象になることを教えてもらって、扶養内にこだわる意味を考え直しました。

編集部園にはどう相談しましたか。

かほりさん

就業規則を見たら、3歳以上の子がいる職員向けに、園が短時間勤務を用意していたんです。それで「9時から16時、休憩1時間の6時間で、正社員として働きたい」と伝えました。行事のリーダーはまだ難しいけど、副担任なら責任を持てます、と。正直、断られる覚悟でした。園長が「むしろ助かる」と言ってくれたときは、ほっとして涙が出そうになりました。

編集部実際に切り替えて、何が変わりましたか。

かほりさん

月の手取りは、パートの頃の約8万円から約16万円になって、賞与も年2回出るようになりました。社会保険料は引かれますけど、自分の厚生年金があるのは安心です。何より、12月に「入れません」と言わなくてよくなったのが大きいです。

扶養の範囲で考えるのをやめて、働ける時間で考えたら、答えがすっと出ました。

かほりさん(仮名)

かほりさんは時短正社員になって1年がたち、2歳児クラスの副担任として、連絡帳や個別の指導計画も担当しています。勤務は9時から16時で、遅番には入っていません。下の子が小学校に上がる時期に、勤務時間を延ばすかどうかを園と話し合う予定です。

切り替えにあたって、夫とは「16時半以降のお迎えが必要な日は夫が担当する」「子どもの発熱は半日ずつ交代する」という分担を決めました。働く時間が増えた分を、家庭の分担を見直すことで補ったことが、無理なく続けられている理由だと話しています。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

扶養内パート時短正社員

週の勤務時間

20時間
30時間

月の手取り

約8万円
約16万円

賞与

なし
年2回

12月にシフトを減らす相談

毎年
なし
図6 かほりさんの働き方の変化(モデルケース)

このケースで決め手になったのは、子どもの成長で働ける時間が増えたことと、制度の変更を知ったことでした。扶養内で働くことが合う時期もありますが、子どもの年齢や家庭の状況が変われば、最適な形も変わります。毎年同じ計算を繰り返す前に、一度立ち止まって比べ直してみる価値があります。

07選ぶ前に知っておきたい、正直な注意点

要点:時短正社員にしてもパートにしても、仕事の中身まで自動的に軽くなるわけではありません。働き方を変えたあとも、役割と時間のすり合わせは続くものだと考えておくと、期待とのずれが小さくなります。

1. 時短正社員でも、仕事量が減らないことがある

勤務時間が短くなっても、担任の書類や行事の準備がそのまま残ると、時間内に終わらず持ち帰りが増えることがあります。時短正社員に切り替えるときは、勤務時間だけでなく、担当する書類や役割も一緒に決めておくことが大切です。「時間は短く、仕事は同じ」という状態は、正社員のとき以上に苦しくなることがあります。

2. パートは「気楽な働き方」とは限らない

パートは時間を選びやすい一方で、人が足りない時間帯の穴埋めを頼まれやすい、担任と同じ仕事を任されても待遇は変わらない、といった悩みもあります。パートに切り替えるなら、「何時から何時まで、どんな仕事を担当するか」を最初に書面で確かめておくと、後から仕事が膨らみにくくなります。

働き方の形を決めるのは、家計や家族の予定がからむ分、一人で考えると堂々巡りになりがちです。正社員を続けるかパートにするかを、誰かと話しながら整理したいときは、ほいくの相談室を頼ってください。転職の予定がなくても、家計と時間の見通しを並べるところから一緒に始められます。子育て中の働き方の全体像は子育てと保育の仕事の両立がつらいときの整え方にまとめています。

よくある質問

子育て中に正社員で働き続けるのは無理がありますか?

無理があるかどうかは、勤務時間と家庭の分担しだいです。遅番の回数を減らす、短時間勤務の制度を使うなど、正社員のまま負担を減らす方法もあります。まずは使える制度と園の調整の余地を確かめてから判断してください。

扶養内パートから正社員になると、手取りは減りますか?

働く時間が増えれば総収入は増えますが、社会保険料や税金が引かれるため、収入の増え方ほど手取りは増えません。扶養を外れた直後は、一時的に手取りが減ったように感じることもあります。年間の手取りと、厚生年金などの将来の保障を合わせて比べると判断しやすくなります。

パートでも担任を任されることはありますか?

園によっては、パートでも担任や副担任を任されることがあります。担任になると書類や保護者対応も増えるため、雇用形態だけで仕事の重さは決まりません。応募や切り替えの前に、担当する仕事の範囲を確かめておきましょう。

一度パートになったら、正社員に戻れなくなりますか?

戻れるかどうかは園の制度と状況によります。正社員への登用制度がある園や、子どもの成長に合わせて勤務時間を延ばした前例がある園もあります。パートに切り替える前に、将来の登用の可能性を聞いておくと安心です。

時短正社員とパートでは、どちらが子どもの発熱で休みやすいですか?

雇用形態よりも、園の人員の余裕と休み方のルールで決まる面が大きいです。年次有給休暇は、週の所定労働日数や時間が少ないパートでは比例付与になり、日数が少なくなることがあります[9]。子の看護等休暇については、パートの扱い、有給か無給か、時間単位で取れるかを、就業規則で確かめておきましょう。

2026年10月の社会保険の変更で、扶養内で働けなくなりますか?

賃金の要件がなくなったため、従業員51人以上の企業などで週20時間以上働く場合は、収入が低くても勤務先の社会保険に加入する対象になりえます[4]。週20時間未満であれば、この要件には当たりません。自分の勤務先の規模と、週の所定労働時間を確かめてください。

参考にした資料

  1. 厚労省 職業情報提供サイト(job tag)「保育士」
  2. 日本年金機構「従業員が家族を被扶養者にするとき…」
  3. 日本年金機構「労働契約内容による年間収入が基準額未満である場合の被扶養者の認定…」
  4. 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」
  5. 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト「社会保険加入の要件」
  6. 国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」昨年と比べて変わった点
  7. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  8. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  9. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  10. 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

ほいくの相談室

転職するかは、まだ決めなくていい。保育士の悩みを、まず相談。

子育てと仕事のバランスをどう取るか、ご家庭の事情に合わせて一緒に考えます。

  • 保育士の悩み専門
  • 転職の前提なし
  • LINE・オンラインで全国対応

LINEで相談する(友だち追加)

LINEが使えない方、文章でじっくり伝えたい方は、下のフォームから送ってください。

    相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。「何から話せばいいか分からない」の一行からでも受け付けています。送信後、入力したメールアドレスに確認のメールが届きます。 個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。