求人票の備考欄に「時短勤務相談可」の一文を見つけて、応募ボタンに指をかける。けれど、そこで手が止まります。「相談可」は、本当に使えるという意味なのだろうか。入ってすぐに使えるのだろうか。面接で「時短で働きたいです」と言ったら、その時点で落とされてしまうのではないか。
子育て中の保育士にとって、時短勤務は両立の大きな支えです。今の園で時短を使っている人もいれば、今の園では時短が使えない、使えても通勤や勤務時間の組み方が合わないという理由で、職場を移ることを考えている人もいます。ところが、時短勤務での転職は、求人票の書き方があいまいだったり、制度の対象になる時期が限られていたりして、思ったより確かめることが多いのが実情です。
この記事では、育児短時間勤務の制度の仕組みを押さえたうえで、時短勤務で転職するための手順、求人票の読み方、面接で確かめたいことを具体的に紹介します。読み終えたときに、応募する前に何を聞けばいいかが手元に残る構成にしています。
この記事でわかること
- 育児短時間勤務の制度の仕組みと、子どもの年齢による違い
- 時短勤務で転職するときの6つの手順
- 求人票の「時短可」「時短相談可」の読み方
- 面接で確かめたいことの一覧と、聞きにくいことの聞き方
結論
保育士が時短勤務で転職するときは、まず子どもの年齢で使える制度を確かめ、そのうえで「入職直後から時短を使えるか」「何時から何時の勤務になるか」「時短でも担任や行事の役割はどうなるか」を、応募前と面接で具体的に確認するのが基本です。3歳未満の子を育てる職員について、事業主には1日原則6時間の短時間勤務制度を設ける義務があり、3歳から小学校就学前は、園が用意する措置の中から選ぶ形になります。求人票の「時短相談可」は、実際の前例と条件を聞いて初めて中身が分かる言葉だと考えてください。
01育児短時間勤務の制度は、子どもの年齢で中身が変わる
要点:法律上の短時間勤務制度は、子どもが3歳になるまでは事業主の義務です。3歳から小学校に上がるまでは、短時間勤務は園が用意する措置の選択肢の一つになり、園によって使えるかどうかが変わります。
時短勤務と一口に言っても、その根拠は一つではありません。転職先で「時短が使えるか」を確かめるには、自分がどの根拠の時短を使おうとしているのかを知っておく必要があります。
図1
- 1
法律上の短時間勤務制度
3歳未満の子を育てる職員のために、1日原則6時間の勤務を選べるよう事業主が用意する制度
- 2
3歳以降の措置としての短時間勤務
3歳から小学校就学前の子を育てる職員向けに、園が用意する5つの措置の一つとして選ぶ短時間勤務
- 3
園独自の短時間正社員
法律の範囲を超えて、園が独自に設けている時短の正社員の制度。対象の年齢や期間は園ごとに違う
- 4
時間を決めたパート
雇用形態をパートにして、働く時間を短くする方法。時短というより、勤務時間そのものの契約
求人票や面接で「時短できます」と言われたとき、それが4つのどれに当たるのかで、使える期間や給与の扱いが変わります。たとえば、法律上の制度なら子どもが3歳になるまで、園独自の短時間正社員なら小学校入学まで、といった違いです。言葉が同じでも中身が違うことを前提に、どのかたちの時短なのかを一つずつ確かめていきます。
3歳未満は、事業主に短時間勤務制度の義務がある
3歳に満たない子を育てる職員(育児休業中を除く)について、事業主は1日の所定労働時間を原則6時間とする短時間勤務制度を設けなければなりません[1]。保育園も例外ではありません。また、3歳未満の子を育てる職員には、3歳以降に使える柔軟な働き方の制度について、園から個別に知らせ、意向を確かめることも義務づけられています[2]。
3歳から就学前は、園が用意する措置から選ぶ
2025年10月からは、3歳から小学校就学前の子を育てる職員について、事業主は、始業時刻等の変更、テレワーク等(月10日以上)、保育施設の設置運営等、養育両立支援休暇(年10日以上)、短時間勤務制度のうち2つ以上を用意し、職員はその中から1つを選んで使えるようになりました[2]。つまり、園が短時間勤務を選択肢に入れていなければ、3歳以降は法律上の時短を使えない可能性があります。転職先を選ぶときは、「3歳以降の措置として何を用意しているか」まで聞いておくと、数年後に困らずに済みます。
残業の免除も、就学前まで広がった
時短とあわせて知っておきたいのが、所定外労働の制限、いわゆる残業の免除です。2025年4月から、対象が小学校就学前の子を育てる職員に広がりました[3]。時短勤務が使えない時期でも、残業の免除と始業時刻の変更を組み合わせれば、お迎えに間に合う働き方をつくれる場合があります。
入職直後から使えるかは、確かめないと分からない
転職を考えるうえで最も大切なのが、入職してすぐに時短を使えるかどうかです。制度の対象になる職員の範囲は、就業規則や労使協定で決められていることがあり、園によって扱いが違います。入職初日から時短で働けると思い込んで入職し、「最初の数か月はフルタイムで」と言われて困るケースもあります。応募前か、遅くとも面接の場で、必ず確かめてください。
02時短勤務で転職する6つの手順
要点:時短勤務での転職は、働ける時間を決める、制度を確かめる、求人を探す、見学する、面接で確認する、書面で確認する、の6つの手順で進めます。いちばん大切なのは、最後の「書面で確認する」まで終えてから退職を伝えることです。
図2
働ける時間を決める
自分の子の送迎の時刻から逆算して、勤務の開始と終了の時刻、週の日数を決める。家族と発熱時の分担も話しておく
子どもの年齢と制度を確かめる
3歳未満なら法律上の短時間勤務制度、3歳以降は園が用意する措置や独自制度が対象になることを押さえる
求人を探す
「時短可」「時短相談可」の求人に加え、短時間正社員や時間を決めたパートの求人も候補に入れる
見学で実際の勤務を見る
時短で働いている職員がいるか、夕方の人員はどうなっているかを、勤務表や職員の動きで確かめる
面接で条件を確認する
入職直後から使えるか、勤務時間、担当する仕事、3歳以降の扱いを具体的に聞く
書面で確認してから退職を伝える
労働条件通知書などで勤務時間と時短の扱いが書かれていることを確かめてから、今の園に退職の意思を伝える
この手順でつまずきやすいのは、1番目の「働ける時間を決める」です。「なるべく早く帰りたい」のままでは、求人を比べられません。「8時30分から15時30分、休憩1時間の6時間勤務。週5日」のように、時刻まで決めておくと、求人票の勤務時間と照らし合わせやすくなります。なお、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分の休憩が必要になるため[4]、6時間ちょうどの勤務で休憩をどう扱うかは園によって違います。拘束時間が何時から何時になるかを合わせて確かめてください。
退職を伝える時期と、空白をつくらない工夫
期間の定めのない雇用であれば、法律上は退職の申し入れから2週間で雇用が終わるとされています[5]。ただ、担任を持っている場合は、引き継ぎや保護者への配慮を考えて、就業規則の申し出期限を確かめたうえで1〜3か月前に伝えるのが現実的です。年度の区切りに合わせると、今の園にも転職先にも無理が少なくなります。
もう一つ気をつけたいのが、自分の子の保育園の利用です。退職日と入職日の間に空白ができると、自治体によっては就労状況の確認や手続きが必要になることがあります。退職日と入職日はできるだけ間をあけずに設定し、必要な手続きを市区町村の保育の担当窓口で事前に確かめておくと安心です。
働く時間を短くする方法には、時短以外の選択肢もあります。勤務時間がもともと短い求人の探し方は短時間勤務の求人の探し方で紹介しています。
03求人票の「時短可」「時短相談可」をどう読むか
要点:求人票の「時短可」は制度があること、「時短相談可」は条件しだいで検討するという意味であることが多い言葉です。どちらの場合も、実際に使っている職員がいるか、入職直後から使えるかを確かめるまでは、条件が決まったとは考えないでください。
求人を出す側には、業務内容、就業時間、休憩、休日、時間外労働の有無、賃金などを、原則として最初の面接などまでに明示することが求められています[6]。2024年4月からは、就業場所や業務の「変更の範囲」も明示事項に加わりました[7]。ただし、時短勤務がどこまで使えるかは、求人票の限られた欄には書ききれないことが多く、備考欄の短い一文だけで判断するのは危険です。
図3
| 求人票の書き方 | 考えられる意味 | 確かめること |
|---|---|---|
| 時短勤務可 | 制度があり、使っている職員もいる可能性が高い | 入職直後から使えるか、何時から何時か |
| 時短勤務相談可 | 制度はあるが、配置の状況しだいで検討する | 実際に使っている人数、断られる場合の理由 |
| 育児支援制度あり | 法律上の制度があることを示しているだけのこともある | 具体的にどの制度を、何歳まで使えるか |
| 勤務時間応相談 | 雇用形態や勤務時間を個別に決める | 正社員か、パートか、短時間正社員か |
| 早番・遅番なし | 時短ではなく、勤務時間帯を固定している | 1日の勤務時間と残業の有無 |
求人票に書かれていない情報の集め方
時短の実態は、求人票よりも見学で分かることが多くあります。見学の際は、次の点に目を向けてみてください。
- 夕方の時間帯に、どのくらいの職員が残っているか
- 勤務表に、時短や短い勤務時間の職員の名前があるか
- 時短の職員が、気兼ねなく退勤している雰囲気があるか
- 夕方の会議や打ち合わせが、何時から開かれているか
とくに会議の時間は見落としがちです。職員会議が毎回18時からの園では、時短で働く人が参加できず、情報が届きにくくなります。見学で直接聞きにくい場合は、面接で「職員会議は何時ごろから開いていますか」と尋ねれば自然です。
表のとおり、似た言葉でも中身はかなり違います。とくに「相談可」と書かれている求人は、応募前に問い合わせるか、見学の際に確かめておくと、面接で時間を無駄にせずに済みます。求人票全体の読み方は求人票で見るべきポイントにまとめています。早番や遅番のない勤務時間の固定された職場を探す場合は、固定時間勤務の求人の探し方も参考にしてください。
04面接で確かめたいことと、聞き方の例
要点:面接では、時短を使えるかどうかだけでなく、時短で働いたときの勤務時間、仕事の範囲、給与の計算、数年後の扱いまで確かめます。聞きにくいことは、自分の事情を先に伝えてから質問すると、自然に聞けます。
図4
- 入職直後から時短を使えるか「最初の数か月はフルタイム」と言われることがあるため、開始時期を確かめます
- 勤務の開始と終了の時刻お迎えに間に合うかは、時間数ではなく時刻で決まります
- 休憩の扱いと、拘束時間6時間勤務でも休憩の扱いで退勤時刻が変わります
- 時短で働いている職員の人数前例があるかどうかで、入職後の働きやすさが変わります
- 担任や行事の役割時短でも担任を任されるか、書類をどこまで担当するかを確かめます
- 時短の間の給与と賞与の計算時間に応じて減る範囲を、入職前に把握しておきます
- 子どもが3歳になったあとの扱い3歳以降に園が用意している措置や独自制度を確かめます
- 残業が発生したときの扱い残業の免除を使えるか、時間内に終わらない仕事をどうするかを確かめます
- 子どもの発熱で休むときの流れ子の看護等休暇が有給か無給か、時間単位で取れるかも確かめます
聞きにくいことは、事情を先に伝えてから聞く
「時短を使いたい」と最初から言うと不利になるのでは、と心配する人もいます。けれど、入職後に条件が合わないと分かるほうが、お互いにとって負担です。聞き方を工夫すれば、前向きな確認として受け止めてもらえます。
- 「子どもが2歳で、16時30分にはお迎えに行く必要があります。入職直後から短時間勤務を使うことはできますか」
- 「時短で働いている先生は、何人くらいいらっしゃいますか。担当はどのような形が多いですか」
- 「子どもが3歳になったあとは、どのような働き方の制度を用意されていますか」
事情を先に伝えると、園の側も「この人には何時までの勤務が必要か」を具体的に考えられます。そのうえで、自分ができること、たとえば「早番には週3回入れます」「書類は勤務時間内に終わらせる工夫をしてきました」と添えると、前向きな印象につながります。面接での質問のしかた全般は面接で職場環境を確かめる質問も参考になります。
口約束で終わらせず、書面で確かめる
面接で「時短は大丈夫ですよ」と言われても、それだけで安心しないでください。労働契約を結ぶときには、就業場所や業務の内容に加えて、その「変更の範囲」も明示することが、2024年4月からすべての労働者について必要になりました[8]。内定が出たら、労働条件通知書などで、始業と終業の時刻、休憩、時短を使える期間が書かれているかを確かめます。書かれていなければ、「時短の勤務時間と期間を書面でいただけますか」とお願いして大丈夫です。書面で確かめてから今の園に退職を伝える順番を守ると、「入ってみたら話が違った」という事態を防げます。
05相談事例:通勤を短くして、時短勤務で職場を移った
要点:今の園でも時短は使えたものの、通勤と3歳以降の制度の問題で、転職を選んだ保育士のモデルケースです。何を確かめて職場を選んだかに注目してください。
「時短が使えるか」ではなく「3歳以降も続けられるか」で選んだ
相談事例(モデルケース)
- お名前
- りょうさん(仮名)・35歳
- 保育士歴
- 13年目(相談当時)
- 勤務先
- 私立の認可保育園(定員約100名)、5歳児クラス担任 → 社会福祉法人の認可保育園(定員約80名)、短時間正社員
- 家族
- 妻(病院勤務の看護師、夜勤あり)と子ども1人(2歳)
- 変化
- 退勤時刻 平均19時 → 15時30分、通勤 片道55分 → 15分
編集部相談に来たとき、どんなことで迷っていましたか。
妻が夜勤のある看護師なので、夜勤の日はお迎えから寝かしつけまで僕一人なんです。今の園でも時短は使えるって言われていたんですけど、通勤が片道55分あって、6時間勤務にしてもお迎えはぎりぎり。それに、子どもが3歳になったら時短は使えなくなるかもしれない、とも言われていて。
編集部何が決め手になって、転職を考えたのですか。
就業規則を見たら、3歳以降に用意されていたのが始業時刻の変更と休暇の2つで、短時間勤務は入っていなかったんです。1年後にはまたフルタイムで遅番もある生活に戻る。それなら、今のうちに通勤が短くて、就学前まで時短を使える園を探そうと思いました。
編集部面接では、何を確かめましたか。
入職直後から時短を使えるか、勤務は何時から何時か、3歳以降はどうなるか、の3つは必ず聞きました。男性で時短を使う人はいますか、とも。面接した園では「前例はないけど、制度は就学前まで使える。最初の一人になってください」と言われて、正直うれしかったです。労働条件通知書に、勤務時間と時短の期間がちゃんと書いてあるのを確かめてから、今の園に退職を伝えました。
編集部実際に働き始めて、どうですか。
8時30分から15時30分の勤務で、16時にはお迎えに行けています。担任ではなく2歳児クラスの副担任ですけど、連絡帳や個別の計画は担当しているので、保育の手応えはちゃんとあります。夜勤の日も、焦らずに夕飯を作れるようになりました。
時短が使えるかより、何年使えるかを先に聞けばよかったんだと、あとから気づきました。
りょうさん(仮名)
りょうさんは転職して半年がたち、園では初めての男性の短時間正社員として働いています。職員会議は勤務時間内に開かれる日を選んで参加し、行事の準備は日中のノンコンタクトタイムに進めるようにしているそうです。子どもが小学校に上がる時期に、フルタイムに戻すかどうかを園と相談する予定です。
りょうさんの場合、今の園で時短が使えなかったわけではありません。それでも転職を選んだのは、通勤時間と、3歳以降に使える制度まで含めて先を見通したからでした。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図5
平均の退勤時刻
通勤時間(片道)
遅番の回数
時短を使える見込み
時短勤務で転職するときは、「今使えるか」だけでなく、「何年使えるか」「使っている間の仕事の範囲はどうなるか」まで確かめることが大切です。このケースのように、子どもの年齢が上がったときの制度の違いを見通しておくと、数年後にもう一度職場を探す手間を減らせます。また、りょうさんが面接で「前例はありますか」と聞いたように、制度があるかどうかと、実際に使われているかどうかは分けて確かめることが大切です。前例がなくても、条件が書面に残っていれば、安心して最初の一人になることができます。
06時短勤務で働く前に、知っておきたい3つのこと
要点:時短勤務は両立の大きな助けになりますが、給与や賞与が勤務時間に応じて減ること、時間内に仕事が収まらない問題が起きやすいこと、制度の期限が来たあとの働き方を考えておく必要があることは、先に知っておいてください。
1. 給与と賞与は、働く時間に応じて減ることが多い
時短勤務では、給与が勤務時間に応じて減額される形が一般的です。賞与や退職金の計算にも影響する場合があります。家計の見通しを立てるために、面接で「時短の間の月給と賞与はどのくらいになりますか」と、金額で確かめておきましょう。
転職すると、年次有給休暇の日数もいったんリセットされます。法律上、年次有給休暇は入職から6か月続けて働き、出勤率が8割以上の人に10日付与されるのが基本です[9]。時短で働きながら子どもの発熱に対応する時期に、休みの日数が減ることも計算に入れておいてください。
2. 時間は短くなっても、仕事が減らないことがある
時短で働く人が最も悩むのが、勤務時間内に仕事が終わらないことです。担任の書類や行事の準備がフルタイムのときと同じ量のままだと、結局持ち帰りが増えてしまいます。入職時に「時短の間はこの範囲を担当する」と決めておくこと、そして時間内に終わらないときは早めに相談することが、時短を続けるための条件になります。
3. 制度の期限が来たあとの働き方を考えておく
法律上の短時間勤務制度は子どもが3歳になるまで、3歳以降は園が用意する措置しだいです。期限が来たときにフルタイムに戻るのか、別の措置を使うのか、パートに切り替えるのか。入職の段階で、数年後の選択肢まで聞いておくと安心です。子どもが小学校に入ると、放課後の居場所や長期休みの過ごし方という新しい課題が出てきます。時短の期限と子どもの成長の節目が重なる時期を、家族と一緒にカレンダーに書き込んでおくと、慌てずに次の働き方を考えられます。
時短勤務での転職は、確かめることが多く、一人で求人を比べていると疲れてしまうこともあります。今の園で時短を続けるか、時短のまま職場を移るか。その答えがまだ出ていなくても、ほいくの相談室で話してみることはできます。面接で確かめたいことを一緒に書き出すだけでも、準備はぐっと進みます。家庭と仕事のバランス全体については保育士の家庭と仕事の両立の考え方も参考になります。
よくある質問
時短勤務を希望すると、採用で不利になりますか?
時短の希望だけで不採用になるとは限りませんが、園の人員の状況によっては、希望どおりの条件で採用できない場合もあります。不利になるのを恐れて隠すより、勤務時間の希望とできることを具体的に伝えるほうが、入職後のずれを防げます。条件が合わない園と分かることも、大切な判断材料です。
転職した直後から、育児短時間勤務を使えますか?
園の就業規則や労使協定によって扱いが違うため、一概には言えません。入職直後から使える園もあれば、一定の期間がたってから対象になる園もあります。必ず面接で確かめ、労働条件通知書などの書面で勤務時間を確認してから入職を決めてください。
時短勤務でも担任を任されることはありますか?
園によっては、時短勤務でも担任を任されることがあります。担任になると、連絡帳、指導計画、保護者対応など、時間内に収まりにくい仕事も増えます。担任を引き受ける場合は、書類や会議の時間をどう確保するかも合わせて相談してください。
子どもが3歳を過ぎたら、時短勤務は使えなくなりますか?
法律上の短時間勤務制度の義務は3歳までです。3歳から小学校就学前は、園が用意する5つの措置のうち2つ以上から1つを選ぶ形になり、その中に短時間勤務が含まれていれば続けて使えます[2]。園独自の制度で就学前やそれ以降まで使える場合もあるため、就業規則で確かめてください。
男性の保育士でも、育児短時間勤務を使えますか?
使えます。法律上の短時間勤務制度は、3歳に満たない子を育てる職員を対象にしたもので、性別による区別はありません[1]。前例がない園では切り出しにくいかもしれませんが、制度の対象であることを踏まえて、勤務時間の希望を具体的に伝えてください。
時短勤務とパート、どちらで転職するほうがいいですか?
賞与や社会保険、将来フルタイムに戻ることを重視するなら、時短正社員として働ける園が向いています。働く曜日や日数を自由に選びたいなら、パートのほうが合う場合もあります。どちらが合うかは、必要な収入と、数年後にどう働きたいかで決まります。
参考にした資料
- 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
- 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
- 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- e-Gov法令検索「民法」
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。