保育士が子どもの発熱で休めない時に|休みやすい園の探し方

朝6時、下の子の額に手を当てると、熱い。体温計は38.2度。頭の中で今日のクラスの人数と職員の配置を数え始めます。今日はもう一人の担任が研修で、フリーの先生も別のクラスの応援に入る日。休めば、2歳児クラスは基準ぎりぎりの人数になる。園長に電話をかける前から、声のトーンを想像して胃が痛くなる。

保育士として働きながら子育てをしていると、子どもの発熱は避けて通れません。それなのに、保育の現場は人の余裕が少なく、「自分が休むと誰かに負担がかかる」という思いが、休むたびに重くのしかかります。有給休暇が残っていても取りづらい、休んだ翌日に同僚の顔を見るのがつらい、という声は少なくありません。

この記事では、保育士が子どもの発熱で休みにくい理由を整理したうえで、休むときに使える制度、発熱の朝に慌てないための備え、そして休みやすい園の見分け方を紹介します。今の園でできることと、職場を選び直すときに確かめることの両方を、順番に見ていきます。

この記事でわかること

  • 保育士が子どもの発熱で休みにくい理由と、休むことの考え方
  • 休むときに使える年次有給休暇と子の看護等休暇のルール
  • 発熱の朝に慌てないための、家庭・園・外部の備え
  • 休みやすい園の見分け方と、見学や面接で聞くこと

結論

保育士が子どもの発熱で休めないと感じるのは、多くの園が配置基準に近い人数で保育をしていて、一人の急な欠勤がクラスの運営に直結しやすいからです。ただし、休むこと自体は働く人の権利で、年次有給休暇に加えて、子の看護等休暇を1年度に5日(子どもが2人以上なら10日)、時間単位でも取ることができます。まず使える制度と園のルールを確かめ、家族との交代や病児保育など、休む日と休まずに済む日の備えをつくってください。それでも休みにくさが変わらないときは、職員の配置に余裕のある、休みやすい園を選び直すことも選択肢になります。

01保育士が子どもの発熱で休みにくいのは、人の余裕が少ないから

要点:保育園では、子どもの年齢ごとに必要な保育士の人数が決まっていて、多くの園はその基準に近い人数で日々の保育を回しています。そのため、一人の急な休みが、ほかの職員の負担やクラスの運営に直結しやすいのです。

保育所の保育士の数は、国の基準で、乳児おおむね3人につき1人以上、1〜2歳児おおむね6人につき1人以上、3歳児おおむね15人につき1人以上、4歳以上児おおむね25人につき1人以上と決められています[1]。たとえば1歳児クラスに子どもが12人いれば、保育士は少なくとも2人必要です。そのうち1人が急に休めば、誰かが別のクラスから応援に入らなければなりません。

一般の会社なら、一人が休んでも仕事を翌日に回せることがあります。けれど保育は、その日その時間に子どもがいて、その子たちを見る大人が必要な仕事です。仕事を後回しにできないことが、保育士の「休みにくさ」の根っこにあります。

さらに、保育士自身が子育て中の場合、自分の子が通う園から「お迎えをお願いします」と呼び出しの電話がかかってくることもあります。勤務中にクラスを抜けるのは、朝の欠勤以上に周りの調整が必要です。呼び出しの不安があるだけで、勤務中もずっと気持ちが落ち着かない。そうした緊張が毎日続くことも、保育士の両立を苦しくしている理由の一つです。

それでも、休むことは悪いことではない

休みにくい事情があるからといって、休むことが悪いわけではありません。小さい子どもが熱を出すのは自然なことで、親が付き添うのは当然のことです。保育士であるあなた自身が、日々、保護者に「無理せず休ませてあげてくださいね」と伝えているのではないでしょうか。

問題は、休むこと自体ではなく、急な休みを前提にした仕組みが職場や家庭に整っていないことです。仕組みが整えば、休む側の罪悪感も、残る側の負担も、少しずつ小さくできます。この記事の後半では、その仕組みづくりの具体的な方法を紹介します。

02休むときに使える制度と、知っておきたいルール

要点:子どもの発熱で休むときに使えるのは、主に年次有給休暇と子の看護等休暇の2つです。どちらにも法律で決められたルールがあり、知っておくだけで、休むことへの後ろめたさが少し軽くなります。

図1

項目年次有給休暇子の看護等休暇
日数勤続6か月で10日、以後勤続年数に応じて増え、6年6か月以上で20日1年度に5日(子どもが2人以上なら10日)
取得のしかた働く人が指定した日に取るのが原則子の看護のほか、感染症による学級閉鎖、入園式・卒園式も取得事由に
対象の子ども制限なし小学校3年生修了まで(2025年4月から拡大)
時間単位の取得労使協定がある場合など、園の制度による時間単位で取れる
給与有給有給か無給かは園の規程による
図1 年次有給休暇と子の看護等休暇の違い[2][3][4][5]

年次有給休暇は、働く人が指定した日に与えるのが原則

年次有給休暇は、働く人が指定した時季に与えるのが原則です。園がその日をずらしてほしいと言える(時季変更権)のは、「事業の正常な運営を妨げる」場合に限られています[3]。また、2019年4月からは、年10日以上の有給休暇がある人について、園は1年以内に5日を取らせる義務を負っています[6]。有給休暇を取ったことを理由に、不利益な取り扱いをすることも禁じられています[7]。

もちろん、子どもの急な発熱は前もって予定できないため、当日の朝に連絡することになります。そのときに大切なのは、権利を主張することより、早めの連絡と引き継ぎで、残る職員の負担を少しでも減らす工夫をすることです。権利を知っていることは、遠慮しすぎないための支えとして持っておいてください。

子の看護等休暇は、時間単位で使うと休みやすい

子の看護等休暇は、2025年4月の改正で対象が小学校3年生の修了まで広がり、感染症による学級閉鎖や入園式・卒園式も取得の理由に加わりました[4]。日数は1年度に5日(子どもが2人以上なら10日)で、時間単位で取ることができます[5]。

時間単位で取れると、「午前中だけ病院に連れて行き、午後はパートナーと交代して出勤する」といった使い方ができます。丸一日休むより、クラスへの影響を小さくできることもあります。看護等休暇が有給か無給かは園によって違うため、就業規則で確かめておきましょう。

パートの有給休暇も、働く日数に応じて付与される

パートで働く人も、有給休暇の対象です。週の所定労働時間が30時間未満で、週4日以下などの働き方の場合は、働く日数に応じた比例付与になり、たとえば週3日勤務なら、勤続6か月で5日が付与されます[8]。パートの有給休暇の詳しいルールはパートの有給休暇の取り方で確かめられます。

03発熱の朝に慌てないための備え

要点:子どもの発熱は、前の晩や朝に突然やってきます。慌てないためには、誰がどの順番で対応するか、園にどう連絡するか、どこに預けられるかを、子どもが元気なうちに決めておくことが大切です。

図2

今日は誰が対応するか

  1. 自分が一日休む年次有給休暇か子の看護等休暇を使う。高熱の日や受診が必要な日に
  2. パートナーが一日休む交代の順番を決めておくと、どちらか一方に偏らない
  3. 半日ずつ交代する午前は一人が受診に付き添い、午後はもう一人が見る。時間単位の休暇を使う
  4. 祖父母や知人に頼む頼める時間帯と曜日を、前もって相談しておく
  5. 病児保育を利用する事前登録と予約が必要なことが多い。熱が下がった回復期なら病後児保育も
図2 子どもが発熱した日、誰がどう対応するか

図3

  1. 前の晩子どもの様子が気になったら、パートナーと翌日の交代の順番を確認し、病児保育の予約受付時刻を見ておく
  2. 朝6時熱を測る。登園できない場合は、決めておいた順番で誰が対応するかを決める
  3. 朝6時30分職場に連絡する。休む理由、引き継ぎメモの場所、次の連絡の時刻を伝える
  4. 朝7時〜8時病児保育を使う場合は予約の電話をかけ、受診が必要なら医療機関の受付時刻を確かめる
  5. 昼半日交代の場合は、パートナーと引き継いで出勤する
  6. 夕方翌日の見通しを職場に連絡し、必要なら翌日の交代の順番を決め直す
図3 子どもが発熱した日の動きの例(前もって決めておくこと)

家庭で「交代の順番」を決めておく

いちばん効果が大きいのは、パートナーとの交代のルールです。「1回目は自分、2回目はパートナー」「在宅勤務の日はパートナー」のように、前もって順番を決めておくと、発熱の朝に話し合う時間が要りません。保育士だから子どもの看病は得意、という理由で、自分ばかりが休む形になっていないかも振り返ってみてください。

病児保育を、元気なうちに登録しておく

病児保育事業には、病児対応型、病後児対応型、体調不良児対応型、訪問型の非施設型があり、2023年度には全国4,342か所で実施されています[9]。多くの場合、事前の登録や受診が必要で、当日の朝に空きがないこともあります。子どもが元気なうちに、住んでいる地域の病児保育の場所、登録の方法、予約の受付時刻を、自治体の公式サイトで確かめておきましょう。登録しておくだけで、「どうしても休めない日」の選択肢が一つ増えます。利用料や持ち物も、登録のときに一緒に確かめておくと当日に慌てません。

園と「休むときの流れ」を決めておく

職場の側では、休むときの連絡の流れを決めておくと、当日の負担がぐっと軽くなります。たとえば次のようなことです。

  • 何時までに、誰に、どの方法で連絡するか
  • クラスの子どもの様子や、その日の活動の予定をどこに書いておくか
  • 誰が代わりに入るかを、誰が決めるか

とくに、クラスの引き継ぎメモを日頃から用意しておくと、急に休んでも代わりの先生が困りません。「今日の活動」「配慮が必要な子」「保護者への伝言」を、毎日の終わりに3行だけ書いておく。それだけで、休んだ日の電話の長さも、翌日の気まずさも変わります。

04「有給が取りづらい」雰囲気は、今の園で変えられることもある

要点:有給休暇が取りづらい雰囲気は、一人の努力だけでは変えにくいものですが、休む前提の仕組みを園に提案したり、子育て中の職員同士で協力したりすることで、少しずつ変わることがあります。それでも取らせてもらえない場合は、外部の窓口に相談できます。

休みにくい雰囲気の園では、「休む人が悪い」という空気が、知らず知らずのうちにできあがっていることがあります。けれど、実際には子育て中の職員だけでなく、自分の体調不良、家族の介護など、誰もが急に休む可能性を抱えています。「お互いさま」を仕組みにすることは、職員全員のためになります。

園に提案するなら、「フリーの職員が休みのときの代わりに入れる日を決めておく」「引き継ぎメモの書式を全クラスでそろえる」など、具体的で小さなものから始めると受け入れられやすくなります。子育て中の職員が複数いる園なら、同じ立場の人と一緒に提案するのも一つの方法です。

休んだ翌日の振る舞いも、雰囲気づくりに関わります。「昨日はありがとうございました。おかげで子どもも回復しました」と一言伝えるだけで、代わりに入った先生の受け止め方は変わります。反対に、誰かが休んだ日に自分が代わりに入ったときは、気持ちよく引き受ける。お互いさまの積み重ねが、休みやすい職場の土台になります。

有給休暇を申請しても認められない、休んだことを理由に不利な扱いを受けた、という場合は、一人で抱えずに外部の窓口に相談してください。労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)は、平日17時〜22時、土日祝9時〜21時に、無料・匿名で相談できます[10]。都道府県労働局などにある総合労働相談コーナーでも、無料・予約不要で相談できます[11]。有給休暇を取らせてもらえないときの対処は有給を取らせてもらえないときの対処法で詳しく紹介しています。

05休みやすい園の見分け方

要点:休みやすい園は、職員の配置に余裕があり、休んだときの代わりの仕組みが整っていて、子育て中の職員が実際に働き続けている園です。求人票だけでは分からないことが多いため、見学と面接で具体的に確かめます。

図4

  • クラスに入らないフリーの保育士がいる急な休みのときに、代わりに入れる人がいるかどうかの目安になります
  • 子育て中の職員が何人いるか子育て中の職員が働き続けている園は、休みへの理解がある可能性が高いです
  • 昨年度の有給休暇の平均取得日数数字で答えられる園は、休みの管理がきちんとしていることが多いです
  • 子の看護等休暇が有給か、時間単位で取れるか給与と使いやすさに直結します
  • 休むときの連絡方法と、代わりを決める流れ当日の負担の大きさが分かります
  • クラスの引き継ぎの仕組みがあるか休んだ日に代わりの先生が困らない園かどうかが分かります
  • 職員の欠員が出たときの対応一人の休みで園全体が回らなくなる園かどうかを確かめます
  • 保育補助や加配の職員がいるか配置に余裕があるほど、休みの影響は小さくなります
図4 休みやすい園を見分けるチェックリスト

見学と面接での聞き方

「休みやすいですか」と聞いても、「休みやすいですよ」という答えしか返ってこないことがほとんどです。具体的な数字や場面で聞くと、実態が見えてきます。

  • 「お子さんの発熱で急に休む先生がいるとき、どなたが代わりに入っていますか」
  • 「昨年度、職員の方は有給休暇を平均で何日くらい取られていますか」
  • 「子育て中の先生は、今何人くらい働いていらっしゃいますか」

答えをはぐらかされたり、「みんな休まず頑張っています」という答えが返ってきたりした場合は、休みにくい園の可能性があります。反対に、「先月も○○先生が3日休んで、フリーの先生が入りました」のように、具体的な場面で答えてくれる園は、休みが日常の一部として受け止められていると考えられます。働きやすい園の見分け方全般は働きやすい園の見分け方にまとめています。

なお、転職すると、年次有給休暇は入職から6か月後の付与が法律上の基本になるため、移った直後は休める日数が少なくなることがあります[2]。子どもが小さく発熱の多い時期に職場を移る場合の注意点は、子どもが小さいときの転職の考え方で詳しく紹介しています。

06相談事例:転職を考えて見学したら、今の園でできることが見えた

要点:子どもの発熱で休むたびに罪悪感に押しつぶされそうになっていた保育士が、転職を考えて見学に行ったことをきっかけに、今の園で休み方を整えたモデルケースです。

見学で「休みやすい園」の正体が分かった

相談事例(モデルケース)

お名前
もとこさん(仮名)・37歳
保育士歴
15年目(相談当時)
勤務先
私立の認可保育園(定員約70名)、2歳児クラス担任・正社員
家族
夫(週2日在宅勤務の会社員)と子ども2人(4歳・1歳)、中核市に住む
変化
丸一日休む日 月3〜4日 → 月1〜2日、時間単位の看護等休暇の利用 なし → 月2回ほど

編集部相談に来たときは、どんな状態でしたか。

もとこさん

下の子が入園してから、月に3〜4日は発熱で休んでいました。そのたびに園長に電話して、何度も謝って。有給も残り3日になって、このままじゃ年度末までもたない、もっと休みやすい園に移るしかないと思っていました。

編集部実際に、ほかの園を見学したのですか。

もとこさん

はい、2つの園を見学しました。相談のときに「休みやすさは、フリーの先生の人数と、休んだときの流れで分かる」と聞いていたので、そこを質問したんです。そうしたら、1つ目の園はフリーの先生が2人いるけど早番が多くて、もう1つの園は今の園とほとんど変わらなかった。正直、拍子抜けしました。

編集部そこから、何が変わったのですか。

もとこさん

見学で聞いたことを、今の園に当てはめてみたんです。そうしたら、今の園にもフリーの先生が1人いるし、看護休暇は時間単位で取れる規程になっていた。私、それを一度も使ったことがなかったんです。転職をすすめられるかと思っていたら、「今の園で使えるものを先に試してみては」と言われて、その一言で気持ちが切り替わりました。

編集部具体的に、どんなことをしましたか。

もとこさん

夫と、在宅勤務の日の発熱は夫が見る、それ以外は午前は私、午後は夫の半日交代、というルールを決めました。病児保育にも2か所登録して。園には、毎日の終わりにクラスの引き継ぎメモを3行書くことにして、休むときの連絡は主任へのメッセージで済ませていいかを相談しました。

休みやすい園を探していたつもりが、自分の休み方を整えていなかっただけでした。

もとこさん(仮名)

もとこさんは今も同じ園で2歳児クラスを担任しています。半日交代と時間単位の看護等休暇を組み合わせたことで、丸一日休む日は月3〜4日から月1〜2日に減りました。園長への長い謝罪の電話はなくなり、引き継ぎメモがあることで、代わりに入った先生からも「助かった」と言われるようになったそうです。

もとこさんは、下の子が3歳になる頃に、あらためて働き方を見直すつもりでいます。そのときに転職を考えることになっても、今回の見学で身につけた「休みやすさを数字と仕組みで見る目」が役に立つはずだと話しています。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前半年後

丸一日休む日

月3〜4日
月1〜2日

時間単位の看護等休暇

使ったことがない
月2回ほど

夫が対応する日

月0〜1日
月2〜3日

登録している病児保育

なし
2か所
図5 もとこさんの休み方の変化(モデルケース)

このケースから持ち帰れるのは、「休みやすい園」を外に探す前に、休みやすさの中身を分解して、今の園と家庭に当てはめてみるという手順です。もちろん、仕組みを整えても休みにくさが変わらない園もあります。そのときに、何を基準に次の園を選べばいいかが分かっていれば、転職の判断も迷わずにできます。

07休むことに罪悪感がある人へ、伝えたい2つのこと

要点:一つは、無理をして出勤し続けると、自分の体が先に限界を迎えること。もう一つは、休みやすさは職場だけで決まるものではなく、家庭や地域の支えと組み合わせて初めて整うものだということです。

1. 無理を重ねると、自分が倒れてしまう

子どもの看病で夜中に何度も起き、翌朝そのまま出勤する。子どもの風邪がうつっても休まずに働く。そうした無理を重ねると、今度は自分が体調を崩して長く休むことになりかねません。眠れない日が続く、気持ちが沈んで何も楽しめないといった状態が2週間以上続いているなら、かかりつけ医や心療内科に相談してください。働く人向けの「こころの耳電話相談」(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始は休止)も利用できます[12]。

2. 休みやすさは、職場と家庭の両方でつくるもの

どれほど配置に余裕のある園でも、子どもの発熱のたびに自分だけが休む形では、休みにくさは消えません。反対に、職場の余裕が少なくても、家庭の交代や病児保育の備えがあれば、乗り切れる日は増えます。職場を変えるか迷ったときは、家庭の側でできることも一緒に見直してみてください。

子どもの発熱のたびに一人で謝り続けていると、何がつらいのかさえ分からなくなってきます。休み方を整えるのか、休みやすい園を探すのか。その手前の気持ちの整理から、ほいくの相談室で話を聞いています。今すぐ職場を変えるつもりがなくても構いません。家庭・職場・制度の3方向からの見直し方は子育てとの両立がつらいときの整え方にまとめています。

よくある質問

子どもの発熱で休む回数が多いと、解雇されることはありますか?

有給休暇を取ったことを理由に不利な扱いをすることは、法律で禁じられています[7]。不安がある場合や、実際に不利な扱いを受けた場合は、総合労働相談コーナーなどの公的な窓口に相談してください。休むときの連絡や引き継ぎを丁寧にしておくことも、職場との信頼関係を保つうえで役に立ちます。

有給休暇がなくなったら、どうすればいいですか?

子の看護等休暇は、有給休暇とは別に1年度に5日(子どもが2人以上なら10日)取れます[5]。有給か無給かは園の規程によるため、確かめておきましょう。そのうえで、パートナーとの交代や病児保育の利用など、自分が休まずに済む方法を増やしておくことが大切です。

休むときに、園長にどう伝えればいいですか?

長く謝るより、簡潔に事実と見通しを伝えるほうが、相手も対応を考えやすくなります。「子どもが38度の熱を出したため、本日はお休みをいただきます。クラスの今日の予定は引き継ぎメモに書いてあります。明日の出勤は、夕方までにご連絡します」のように、休む理由、引き継ぎ、次の連絡の3つをまとめて伝えてください。

子どもの発熱で休みにくいのは、自分の要領が悪いからでしょうか?

そう考える必要はありません。保育の現場は人の余裕が少なく、誰が休んでも影響が出やすい仕組みになっています。休みにくさは個人の要領ではなく、職場と家庭の仕組みの問題として捉え、備えを一つずつ整えていきましょう。

勤務中に、自分の子の園から呼び出しの電話が来たらどうすればいいですか?

まずは主任やクラスの先生に事情を伝え、誰がクラスに入るかを決めてから園を出ます。前もって「呼び出しがあったときは誰に伝え、誰が代わるか」を園と決めておくと、慌てずに動けます。パートナーや家族が迎えに行ける日は、交代してもらうことも考えておきましょう。

休みやすい園かどうか、求人票で分かりますか?

求人票だけで判断するのは難しいことが多いです。「有給休暇の平均取得日数」「子育て中の職員の在籍」などが書かれている場合は参考になりますが、実際の様子は見学や面接で、フリーの保育士の配置や、休む職員がいるときの対応を具体的に聞いて確かめてください。

参考にした資料

  1. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
  2. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  3. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  4. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  5. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  6. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  7. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  8. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  9. こども家庭庁「多様なニーズに対応した保育の充実②(病児保育・延長保育・一時預かり等)」令和8年3月版
  10. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  11. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  12. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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