企業内保育園の働き方|保育士のメリットと子育てとの相性

朝7時半、自分の子どもを近所の保育園に預けて、その足で職場の保育園へ向かう。預ける側と預かる側を、1日のうちに行き来する。子育てをしながら働く保育士にとっては、見慣れた朝の風景かもしれません。そして夕方、遅番の日はお迎えに間に合わず、家族に頼むか、延長保育を使うか。早番7時・遅番19時のシフトと、自分の子どもの登園・降園の時間をどう組み合わせるかに、毎月頭を悩ませている人は少なくありません。

そんなとき、転職先の候補としてよく名前が挙がるのが企業内保育園です。「平日のみ」「9時〜18時」「行事少なめ」といった求人の言葉は、子育て中の保育士にはとても魅力的に映ります。けれども、企業内保育園の働き方は、母体の企業や運営の形によって大きく違います。

この記事では、企業内保育園の仕組みと1週間の流れ、働くメリットとデメリットを整理し、子育て中の保育士との相性を具体的に考えます。転職する前に、求人と面接で確かめたいことも紹介します。

この記事でわかること

  • 企業内保育園の3つの運営の形と、雇用主の違い
  • 認可保育園と比べた、企業内保育園の1週間の流れ
  • 企業内保育園で働くメリットとデメリット
  • 子育て中の保育士との相性と、転職するときの進め方

結論

企業内保育園は、企業や事業所が従業員の子どものために設ける保育施設です。少人数で、開所日や時間が母体の企業の勤務時間に合わせられることが多いため、保育士にとっては、土日休みや決まった時間帯での勤務、行事の少なさといったメリットがあります。特に、平日の日中に働きたい子育て中の保育士とは相性がよい職場です。一方で、母体企業の休業日や方針に左右されること、運営会社によって給料や研修の仕組みが大きく違うこと、少人数ゆえに急な休みの調整が難しいことには注意が必要です。転職するときは、開所時間と休日、運営の形、子どもの急病時の休み方を、求人と面接で確かめてください。

01企業内保育園とは:3つの運営の形

要点:企業内保育園は、企業が従業員の子育てを支えるために設ける保育施設です。企業が直接運営する形、保育事業の会社に運営を委託する形、国の助成を受ける企業主導型の形があり、どの形かによって雇用主や給料の決まり方が変わります。

図1

  • 1

    企業が直接運営する

    母体の企業が保育士を直接雇います。給料や福利厚生は、母体企業の規程に沿って決まることが多くなります

  • 2

    保育事業の会社に委託する

    企業が保育事業の会社に運営を任せる形。保育士の雇用主は運営会社で、給料や異動は運営会社の規程で決まります

  • 3

    企業主導型の助成を受ける

    国の助成を受けて企業が設置する企業主導型保育事業の形。運営を委託していることも多くなります

図1 企業内保育園の主な3つの運営の形

企業が保育施設を設ける理由

企業が保育施設を設けるのは、子育て中の従業員が働き続けられるようにするためです。2025年10月からは、3歳から小学校就学前の子を育てる従業員について、事業主は、始業時刻等の変更、テレワーク等、保育施設の設置運営等、養育両立支援休暇、短時間勤務制度のうち2つ以上の措置を講じ、従業員はそのうち1つを選んで利用できることになりました[1]。企業内保育園は、企業にとって従業員の働き方を支える仕組みの一つでもあります。

運営の形によって、「誰に雇われるか」が変わる

企業が直接運営している園では、保育士は母体の企業の社員として雇われます。母体企業の福利厚生をそのまま使えることもあります。委託の形では、雇用主は保育事業の会社です。同じ建物の中で働いていても、母体企業の社員とは給料や休暇の仕組みが違います。求人を見るときは、まず「雇用主はどこか」を確かめてください。

求人票の「勤務地」に母体企業の名前が書かれていても、「会社名」の欄が保育事業の会社になっていれば、委託の形だと考えられます。病院が職員のために設ける院内保育も、企業内保育と似た仕組みで運営されていますが、夜勤や24時間保育がある点で働き方が大きく違います。母体が企業か病院かで、勤務の時間帯の考え方が変わることも覚えておくとよいでしょう。

認可外として運営されている園では、配置の基準も確かめる

企業内保育園には、認可外の保育施設として運営されている園もあります。認可外の保育施設は、事業を始めてから1か月以内に都道府県知事への届出が必要です[2]。1日に6人以上を保育する施設では、保育に従事する人のおおむね3分の1以上が保育士か看護師であることが、指導監督の基準とされています[3]。実際に何人の保育士が配置されているかは、面接で確かめておきましょう。企業主導型の形については、企業主導型保育園の働き方で詳しく紹介しています。

02企業内保育園の1週間:認可保育園と比べてみる

要点:企業内保育園の1週間は、母体企業の営業日に沿って動きます。平日中心で、行事や書類が少なめの園が多い一方、母体企業の繁忙期には延長が増えることもあります。

図2

項目認可保育園の例企業内保育園の例
開所日月〜土曜。祝日は休み母体企業の営業日に合わせ、月〜金曜が中心
勤務の時間帯早番7時、遅番19時などのシフト8時半〜17時半の固定や、早番・遅番の2交代
子どもの人数定員60〜120名ほど定員10〜30名ほどの少人数
行事運動会、発表会、夏祭りなど年に10回前後季節の行事を小さく行う園が多い
書類月案・週案、個別の指導計画、連絡帳、おたより連絡帳と保育日誌が中心。指導計画は運営会社の様式で
保護者地域の家庭母体企業の社員。送迎の時間が勤務に合わせてそろいやすい
図2 例:認可保育園と企業内保育園の1週間の違い(園によって異なる)

子どもの人数が少ない分、関わりは深くなる

企業内保育園は、少人数の園がほとんどです。0〜2歳の乳児が中心の園も多く、一人ひとりの生活リズムに合わせた保育がしやすい環境です。異年齢の子どもが一緒に過ごす時間も長く、年上の子が小さい子の世話をする姿が自然に見られます。一方で、子どもの人数が少ないため、集団での活動や大きな行事の経験は積みにくくなります。

書類と行事が少なめの園が多い

企業内保育園では、行事を季節のお祝い程度に抑えている園が多く、運動会や発表会の準備に追われることは少なくなります。書類も、連絡帳と日誌が中心で、指導計画は運営会社の決まった様式で作る園もあります。持ち帰り仕事が減ったと感じる人が多いのは、このためです。ただし、運営会社によっては、本部への報告書類が多いこともあるので、どんな書類を誰に出すのかを面接で確かめておきましょう。

母体企業の繁忙期には、延長が増えることも

保護者のほとんどが母体企業の社員なので、送迎の時間は母体企業の勤務時間に合わせてそろいやすくなります。ただし、決算期や繁忙期には社員の残業が増え、延長保育の利用が増えることもあります。母体企業のカレンダーで、忙しい時期がいつなのかを知っておくと、働き方の見通しが立てやすくなります。

03企業内保育園で働くメリットとデメリット

要点:企業内保育園のメリットは、時間の決まった働き方、行事や書類の少なさ、少人数での丁寧な保育です。デメリットは、母体企業への依存、少人数ゆえの休みの調整の難しさ、給料や研修の仕組みの差です。

図3

時間と休み

土日休みや固定時間の勤務がしやすい。ただし母体企業の休業日に合わせるため、長期休業の時期を自分で選べないことも

生活が整いやすい

行事と書類

行事は小さく、書類も少なめの園が多い。その分、大きな行事の経験は積みにくくなります

持ち帰りが減りやすい

人間関係

職員は数人で距離が近い。母体企業や運営会社の担当者との関係も加わります

園の外にも関係者

給料と安定

運営の形で給料の決まり方が違う。母体企業の事情で運営が見直されることもあります

実績の確認が必須

図3 企業内保育園で働くメリットとデメリット

メリット:生活のリズムを整えやすい

企業内保育園の最大のメリットは、勤務の時間帯が安定しやすいことです。早番・遅番のシフトが少なく、毎日同じ時間に帰れる園なら、自分の子どものお迎えや夕食の時間を毎日同じリズムで組み立てられます。土日休みの園なら、家族と過ごす週末も確保できます。行事や書類が少ないことで、持ち帰り仕事が減り、平日の夜を自分の時間として使えるようになったという声も多く聞かれます。

デメリット:「母体次第」の部分がある

一方で、企業内保育園は母体企業の事情に左右されます。母体企業の拠点の移転や事業の見直しで、園の運営が変わることもあり得ます。また、少人数の職場では、一人が休むと残りの職員の負担がすぐに増えます。子育て中の保育士にとって、自分の子どもの急な発熱で休むときにどう対応しているかは、大きな確認点です。給料も、認可保育園の公定価格や処遇改善等加算の仕組みとは別に決まることが多いため、月給の数字だけでなく、賞与や昇給の実績を確かめる必要があります。

人間関係:少人数の近さと、園の外の関係者

企業内保育園の職員は数人であることが多く、毎日同じ顔ぶれで保育をします。気の合う仲間と働ければとても心強い一方、合わない人がいても距離を取りにくいのは、小規模保育園と同じです。さらに、母体企業の総務の担当者や、運営会社のエリアの担当者など、園の外の人とのやりとりも加わります。保育の方針について、園の中だけで決められることと、園の外の人と相談して決めることの線引きを、入職前に聞いておくと戸惑いが減ります。

04子育て中の保育士との相性

要点:企業内保育園は、平日の日中に働きたい子育て中の保育士と相性がよい職場です。ただし、子どもの年齢や家庭の状況によって、合う働き方は変わります。自分の状況に照らして考えてください。

図4

今、いちばん困っていることは?

  1. 遅番でお迎えに間に合わない固定時間や早めに終わる企業内保育園は、相性がよい候補です。終業時刻を必ず確かめます
  2. 土曜出勤で、子どもを預ける先がない土日休みの企業内保育園が候補です。母体企業の営業日を確かめます
  3. 子どもの急な発熱で、休みにくい少人数の園では、応援の体制があるかが決め手です。ない園は、かえって休みにくいこともあります
  4. 勤務時間そのものを短くしたい今の園の短時間勤務の制度や、パートの働き方も含めて比べてください
  5. 行事の準備で、家に仕事を持ち帰っている行事が少ない企業内保育園は、相性がよい候補です。書類の量も確かめます
図4 子育て中の保育士が、企業内保育園を考えるときの目安

自分の子どもの急な発熱にどう備えるか

子育て中の保育士にとって、いちばん心配なのは、自分の子どもが急に熱を出したときです。子の看護等休暇は、1年度に5日(対象の子が2人以上なら10日)、時間単位でも取得できます[4]。2025年4月からは、対象が小学校3年生修了までに広がり、学級閉鎖や入園式・卒園式なども取得の理由に加わりました[5]。ただし、制度があっても、少人数の職場で代わりの人がいなければ、休みを言い出しにくくなります。運営会社に応援の保育士がいるか、ほかの園から人を回す仕組みがあるかを確かめておきましょう。子どもの発熱で休めない悩みについては、子どもの発熱で休めないときの考え方も参考になります。

今の園で「時間を変える」選択肢も考える

企業内保育園に移る前に、今の園で働く時間を変えられないかも考えてみてください。3歳に満たない子を育てる従業員については、事業主は1日の所定労働時間を原則6時間とする短時間勤務制度を設けなければなりません[4]。今の園で短時間勤務を使えば、職場を変えずにお迎えの時間を確保できることもあります。子育て中の働き方の全体像は、育児中の保育士の働き方で整理しています。

子どもの成長とともに、相性は変わっていく

子どもが小学校に入ると、放課後の過ごし方や長期休みの預け先が新たな課題になります。母体企業の休業日に合わせて園が休む時期と、自分の子どもの学校の長期休みが重なるかどうかも、数年先を見すえて考えておきたい点です。企業内保育園は、子どもが小さい時期に特に相性がよい働き方ですが、子どもの成長とともに、合う働き方が変わることもあります。

05企業内保育園に転職するときの進め方

要点:企業内保育園への転職は、求人の条件を確かめる段階に時間をかけることが大切です。在職中に1か月ほどかけて、次の手順で進めると、入職後のギャップを小さくできます。

図5

  1. 困りごとを一つに絞る

    遅番、土曜出勤、行事の持ち帰りなど、今いちばん困っていることを書き出し、一つに絞ります

  2. 運営の形と雇用主を確かめる

    企業の直接運営か、運営会社への委託か、企業主導型かを確かめ、雇用主を知ります

  3. 開所日と終業時刻を確かめる

    母体企業の年間カレンダー、園の開所時間、自分の勤務の終わる時刻を確かめます

  4. 急な休みの体制を聞く

    自分の子どもの発熱などで休むとき、応援の保育士が来る仕組みがあるかを聞きます

  5. 給料の内訳と実績を比べる

    月給の内訳、賞与と昇給の実績、手当を、今の園と1年間で比べます

  6. 見学で保育の様子を見る

    夕方のお迎えの時間帯を見学し、職員の人数と動き方を確かめます

図5 企業内保育園に転職するまでの手順

求人の見方で特に注意したいのは、「平日のみ」「9時〜18時」という言葉が、園の開所時間を指しているのか、自分の勤務時間を指しているのかです。開所時間が9時〜18時でも、準備と片づけを含めた勤務は8時半〜18時半ということもあります。2024年4月からは、求人の段階で、就業場所と業務の「変更の範囲」も明示することになりました[6]。運営会社がほかにも園を持つ場合は、別の企業の保育園へ異動する可能性があるかも、ここで確かめられます。

見学は、できれば夕方のお迎えの時間帯にお願いしてみてください。午前中の活動は、どの園でも落ち着いて見えます。お迎えが重なる時間に、職員が何人残っていて、保護者への伝達や片づけをどう分担しているかを見ると、自分が働いたときの夕方の姿が想像しやすくなります。子育て中の人にとっては、自分が退勤できる時刻が本当に守られているかを確かめる場にもなります。

06相談事例:2人の子育てと両立するために、企業内保育園へ移ったいずみさん

要点:ここでは、遅番と土曜出勤で家庭とのやりくりに悩み、企業内保育園へ移ったモデルケースを紹介します。決め手は、自分の子どもが熱を出したときの体制でした。

「休めるかどうか」を聞いて、移る先を決めた

相談事例(モデルケース)

お名前
いずみさん(仮名)・36歳
保育士歴
13年目(相談当時。育児休業の期間を含む)
勤務先
私立の認可保育園(定員約90名)、シフト勤務 → 企業内保育園(本社ビル内、定員15名、運営は保育事業の会社に委託)
暮らし
夫と、4歳と1歳の子ども。首都圏の住宅地に在住
変化
遅番 月6回 → なし、土曜出勤 月2回 → なし、家族そろっての夕食 週2日 → 週5日

編集部転職を考え始めたのは、なぜですか。

いずみさん

下の子の育休が明けて復帰したら、遅番が月に6回、土曜出勤が月に2回あって。夫の帰りが遅いので、遅番の日は実家の母にお迎えを頼んでいたんですけど、母にも申し訳なくて。子どもたちと夕ごはんを食べられるのが週に2日くらいで、毎日何かに追われている感じでした。

編集部企業内保育園を考えたとき、不安はありましたか。

いずみさん

いちばん不安だったのは、自分の子が熱を出したときです。職員が4人しかいない園で、私が休んだらどうなるんだろうって。今の園は人数が多いから、なんとか休めていたんです。少人数の園に移って、休むたびに肩身の狭い思いをするなら、意味がないなって。

編集部それを、どうやって確かめましたか。

いずみさん

面接で、そのまま聞きました。「子どもが急に熱を出したとき、どうしていますか」って。1つ目の園は「みんなでなんとかしています」という答えでした。2つ目の園は、運営会社に応援専門の保育士が数人いて、前の日の夜か当日の朝に連絡すれば来てくれる仕組みがあると。実際に先月は何回使ったかまで教えてくれました。そこで、2つ目の園に決めました。

編集部給料は変わりましたか。

いずみさん

月給は1万5千円くらい下がりました。前の園でもらっていた処遇改善の手当がなくなった分です。相談したときに、下がる分を先に計算して見せてもらっていたので、夫とも話し合って納得してから決められました。お迎えを母に頼まなくてよくなったことも含めて考えたら、十分だと思えたんです。

条件のいい園より、休むときに「休みます」と言える園を選びたかったんです。

いずみさん(仮名)

いずみさんは今、8時半から17時半の固定勤務で、0〜2歳の子ども15人を職員4人で見ています。17時半に退勤して、自分の子どもたちを18時過ぎに迎えに行けるようになり、家族そろっての夕食は週に5日になりました。上の子が熱を出したときは、応援の保育士に入ってもらい、2日間休めたそうです。

このケースのポイントは、「土日休み」「固定時間」といった条件に加えて、少人数の職場で休むときの体制を、具体的な質問で確かめたことです。子育て中の保育士にとっては、休める仕組みがあるかどうかが、働き続けられるかどうかを左右します。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図6

認可保育園のころ企業内保育園に移って

遅番

月6回
なし

土曜出勤

月2回
なし

家族そろっての夕食

週2日
週5日
図6 いずみさんの働き方の変化(モデルケース)

07子育てとの相性だけで決めないために

要点:企業内保育園は子育て中の保育士にとって魅力的な選択肢ですが、子育てとの相性だけで決めると、数年後に別の悩みが出てくることがあります。決める前に、三つの点を考えておいてください。

1. 保育士としてのキャリアをどう積むか

企業内保育園では、少人数の乳児保育を深められる一方、幼児クラスの担任や大きな行事の経験、リーダーとしての経験を積む機会は限られます。子どもが大きくなって、もう一度認可保育園で幅広く働きたいと考えたとき、どんな経験を話せるかを今のうちに意識しておくと安心です。運営会社に研修の仕組みがあるか、ほかの園の保育士と学び合う機会があるかも、確かめておきたい点です。

2. 支援の対象から外れることもある

保育士向けの支援の中には、対象が認可保育所などに限られているものがあります。たとえば東京都の保育従事職員宿舎借り上げ支援事業は、対象を認可保育所・認定こども園・認証保育所・小規模保育事業等の常勤の保育従事職員としています[7]。今こうした支援を受けている人は、企業内保育園に移ったあとも続けて使えるのかを、自治体の案内と勤め先で確かめてから決めてください。

3. 「楽になる」ことと「やりがい」のバランス

行事が少なく、持ち帰り仕事もない職場に移ると、最初は時間の余裕にほっとします。けれども、しばらくすると「大きな行事で子どもが成長する姿を見られないのが寂しい」「保育の工夫を話し合う仲間が少ない」と感じる人もいます。子育てが一番大変な時期を乗り切るための選択として割り切るのか、長く続ける職場として選ぶのかで、見るべき点は少し変わります。どちらで選ぶにしても、自分が保育のどんな場面にやりがいを感じてきたかを、一度書き出しておくと後悔しにくくなります。

企業内保育園以外の職場タイプとも比べたいときは、保育士の職場タイプの選び方で4つの軸から整理できます。子育てとの両立に悩みながら、転職するかどうか決めきれないときは、ほいくの相談室で話してみてください。今の園で働き方を変える道も含めて、家庭の状況に合う選択肢を一緒に考えます。

よくある質問

企業内保育園では、自分の子どもを預けられますか?

母体企業の社員の子どもを預かる園が多いため、運営会社に雇われている保育士の子どもは対象外のこともあります。母体企業の社員として直接雇われる場合や、地域の子どもを受け入れている園では、預けられることもあります。応募の前に確かめてください。

企業内保育園は、年末年始や夏に長い休みがありますか?

母体企業の休業日に合わせて休む園が多いため、年末年始や夏季に休業日がまとまることがあります。休業日に給料がどう扱われるかや、有給休暇を使う必要があるかは、園や運営会社によって違うので確かめてください。

企業内保育園は、パートでも働けますか?

働けます。朝や夕方の時間帯だけを担当するパートの求人もあります。社会保険の加入は、働く時間や雇用主の企業の規模によって決まり、2026年10月からは月8.8万円以上という賃金の要件がなくなりました[8]。

企業内保育園の給料は、認可保育園より低いですか?

一概には言えません。母体企業が直接雇う場合は企業の規程、委託の場合は運営会社の規程で給料が決まります。認可保育園の処遇改善の手当がなくなる分、月給が下がることもあるので、賞与や昇給の実績を含めて1年間で比べてください。

ブランクがあっても、企業内保育園で働けますか?

働けます。少人数の園では、一人ひとりに目が届く分、ブランクのある人でも保育の勘を取り戻しやすいという面があります。運営会社の研修や、最初の数か月に誰が教えてくれるかを確かめておくと安心です。

企業内保育園から、認可保育園に戻ることはできますか?

戻ることはできます。少人数で乳児とじっくり関わった経験や、保護者と丁寧にやりとりした経験は、認可保育園でも評価されます。戻るときは、配置の基準や制度の変化を確かめておくと、面接で落ち着いて話せます。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  2. 児童福祉法 第59条の2
  3. こども家庭庁通知「認可外保育施設に対する指導監督の実施について」(2024年3月29日 こ成保第206号)
  4. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  5. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  6. 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
  7. 東京都「魅力ある保育」保育従事職員宿舎借り上げ支援事業
  8. 日本年金機構「2026(令和8)年10月に…賃金要件が撤廃されました」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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