保育士が辞めるか相談する前に|整理しておく5つのこと

秋の終わり、職員会議のあとに来年度の「意向調査」の用紙が配られた。「来年度も勤務を希望する・希望しない・未定」。提出は金曜日まで。家に帰って用紙をテーブルに置いたまま、ペンを持つ手が止まる。辞めたい気持ちはある。でも、本当に辞めていいのか分からない。誰かに相談したい。けれど、何から話せばいいのか、誰に話せばいいのかも分からない。気づけば日曜の夜になっている。

辞めるかどうかの相談は、相談する前の準備で中身が大きく変わります。何も整理しないまま話すと、「つらい」という気持ちを伝えるだけで時間が終わったり、相手の意見に流されて、自分で決めた感覚が持てなかったりします。反対に、いくつかのことを整理してから相談すると、30分ほどの相談でも、決めるための材料がはっきり手に入ります。

この記事では、保育士が辞めるかどうかを相談する前に整理しておきたい5つのこと、相談に持っていくメモの作り方、決めたいことに合わせた相談先の選び方、そして「相談」のつもりが「退職の申し出」と受け取られないための伝え方をまとめました。

この記事でわかること

  • 辞めるかどうかを相談する前に整理しておきたい5つのこと
  • 相談に持っていく「A4一枚メモ」の作り方
  • 決めたいことに合わせて選ぶ、退職前の相談先
  • 退職を口にする前に知っておきたい法律と就業規則の基本
  • 「相談」が「退職の申し出」と受け取られないための伝え方

結論

保育士が辞めるかどうかを相談するときは、相談の前に、①相談して何を決めたいか、②辞めたい気持ちの始まりと頻度、③いちばんつらい場面、④園にすでに伝えたこと、⑤体調と暮らしの見通し、の5つを整理しておくと、短い時間でも中身のある相談になります。相談先は、迷いの整理なら転職を前提にしない相談窓口、退職の手続きや労働条件のトラブルなら総合労働相談コーナー[1]、心身の不調があるなら医療機関や「こころの耳」[2]が向いています。相談したからといって、辞めると決める必要はありません。

01辞めるか相談する前に整理しておく5つのこと

要点:相談の前に整理しておきたいのは、「何を決めたいか」「いつから・どのくらい辞めたいか」「いちばんつらい場面」「園に伝えたこと」「体調と暮らしの見通し」の5つです。全部がそろっていなくても相談はできますが、そろうほど相談で得られるものが増えます。

図1

  • 1

    相談して何を決めたいか

    辞めるか続けるか、いつ辞めるか、どう伝えるかなど、決めたいことを一つにする

  • 2

    辞めたい気持ちの始まりと頻度

    いつから、週に何日くらい「辞めたい」と思うかを書く

  • 3

    いちばんつらい場面

    具体的な出来事を3つまで書く。日時や回数があるとよい

  • 4

    園にすでに伝えたこと

    誰に何を相談し、どんな反応だったかを書く

  • 5

    体調と暮らしの見通し

    眠れているか、辞めたあと何か月暮らせるかを確かめる

図1 相談の前に整理しておく5つのこと

1. 相談して「何を決めたいか」

辞めるかどうかの相談と一口に言っても、決めたいことは人によって違います。「辞めるか続けるかを決めたい」のか、「辞めるのは決めていて、時期を決めたい」のか、「園長への伝え方を考えたい」のか。決めたいことが違えば、向いている相談先も、話すべき内容も変わります。相談の最初に「今日はこれを決めたい」と一言で伝えられると、話がそれにくくなります。

2. 辞めたい気持ちの始まりと頻度

「辞めたい」という気持ちが、いつから、どれくらいの頻度で出てくるのかを書いてみてください。「去年の発表会のあとから」「担任が変わった4月から」のように始まりが分かると、何がきっかけだったのかが見えてきます。頻度も大切です。月に1回、行事の前だけ辞めたくなるのと、週に5日、毎朝辞めたいと思うのとでは、考えるべきことが違います。

頻度が分からなければ、今日から2週間、カレンダーに小さく印をつけてみてください。「辞めたい」と思った日に丸、思わなかった日に何も書かない。それだけで、自分の気持ちの波が目に見えるようになります。行事の前に丸が集中しているなら行事の負担、曜日に関係なく続いているなら、もっと根の深い原因があるのかもしれません。

3. いちばんつらい場面を3つ

「全部がつらい」と感じているときほど、具体的な場面を3つに絞って書くと、悩みの中心が見えます。「主任に子どもの前で注意された(今月4回)」「午睡チェックの記録を休憩中に書いている(毎日)」「行事前は持ち帰りが週3日」。このように、場面と回数を書いておくと、相談相手も状況を正確につかめます。

4. 園にすでに伝えたこと

今の園で、誰かに相談したことはあるでしょうか。園長や主任に「担当を変えてほしい」「書類の時間がほしい」と伝えたことがあるなら、その内容と反応を書いておきます。まだ一度も伝えていないなら、それも大事な情報です。伝えても変わらなかったのか、まだ伝えていないのかで、次の一手が変わるからです。

5. 体調と暮らしの見通し

最後に、自分の体と暮らしのことを確かめます。眠れない、食欲がない、出勤前に涙が出るといった状態が2週間以上続いているなら、辞めるかどうかを考えるより先に、医療機関に相談することを考えてください。

暮らしの見通しでは、辞めたあと何か月暮らせるかをざっくり計算しておきます。自己都合で退職した場合の雇用保険の基本手当は、離職日が2025年4月1日以降なら、給付制限は原則1か月です[3]。受給資格が決まった日から通算7日間の待期期間もあります[4]。退職後は、健康保険の任意継続(退職日の翌日から20日以内に申し出る)[5]か、国民健康保険への加入(資格を取得してから14日以内に届け出る)[6]が必要になることも、見込んでおきましょう。

02相談に持っていく「A4一枚メモ」の作り方

要点:5つのことを整理したら、A4一枚にまとめて相談に持っていきます。メモがあると、緊張して話がまとまらないときも、見ながら伝えられます。次の項目を埋めていくだけで、相談の準備はほぼ整います。

図2

  • いつから辞めたいと思っているかきっかけになった出来事が見えてきます
  • 週に何日くらいそう思うか一時的な気分か、続いている状態かが分かります
  • いちばんつらい場面(3つまで)悩みの中心を、相談相手と共有できます
  • 園に伝えたことと、その反応今の園で変えられる余地が残っているかが分かります
  • 眠り・食欲・涙など体調の変化判断より休むことを優先すべきかの目安になります
  • 辞めたあと何か月暮らせるか急いで次を決める必要があるかが分かります
  • 就業規則にある退職の申し出の期限辞める場合のスケジュールを考える土台になります
  • 相談で決めたいこと相談の時間を、決めたいことに集中させられます
図2 A4一枚メモに書いておきたい項目

メモの書き方の例

メモはきれいに書く必要はありません。たとえば、次のような箇条書きで十分です。

  • 始まり:今年の4月、0歳児クラスに配属されてから
  • 頻度:週に4〜5日。日曜の夜が一番つらい
  • つらい場面:午睡チェックの記録が休憩中に終わらない/先輩に相談しにくい/行事前の持ち帰り
  • 園に伝えたこと:まだ誰にも言っていない
  • 体調:3週間ほど寝つけない。朝の電車で動悸がする
  • 暮らし:貯金で3か月ほどは暮らせる
  • 決めたいこと:辞めるか、続けるか

メモを書いているうちに、「まだ園に何も伝えていない」「体調のほうが先かもしれない」と、自分で気づくことも多いものです。それも、メモを書く大きな意味の一つです。

03何を決めたいかで、相談先を選ぶ

要点:辞めるかどうかの迷いは転職を前提にしない相談窓口、退職の手続きやトラブルは労働相談の窓口、退職後のお金はハローワークや市区町村、体調の不安は医療機関と心の相談窓口、というように、決めたいことで相談先を選ぶと、答えにたどり着きやすくなります。

図3

決めたいこと向いている相談先相談で聞けること
辞めるか続けるか転職を前提にしない相談窓口悩みの整理、今の園で変えられることの洗い出し
退職の伝え方・引き止め・トラブル総合労働相談コーナー、ほっとライン退職のルール、引き止めへの考え方[1]
退職後のお金と手続きハローワーク、市区町村の窓口雇用保険、健康保険、年金の手続き
体調の不安医療機関、こころの耳受診の目安、心の疲れの相談[2]
次の職場転職エージェント、保育士・保育所支援センター求人の情報、地域の保育事情[7]
図3 決めたいことと、向いている相談先

「辞めるか続けるか」は、求人の前に整理する

辞めるかどうかを決めていない段階で、求人の紹介が中心の相談先に行くと、話がどうしても求人に向かいます。まずは転職を前提にしない相談窓口で、悩みを整理してください。相談だけで終えてよいかが気になる人は、転職相談は相談だけでもいいのかも読んでおくと安心です。

退職のトラブルは、公的な窓口で確かめる

「辞めたいと言ったら認めないと言われた」「後任が見つかるまで辞めさせないと言われた」といった悩みは、総合労働相談コーナーで無料・予約不要で相談できます[1]。平日の夜や土日祝日に電話したいなら、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610)が、平日17時〜22時、土日祝日9時〜21時に受け付けています[8]。

園の中で相談するなら、相手を選ぶ

園の中で相談する場合、相談相手が園長なのか、法人の本部なのかで、話の受け止められ方が変わります。悩みの中心が園長や主任との関係にあるなら、法人の本部に相談できる窓口があるかを確かめてください。パワハラなどについては、事業主に相談体制を整える義務があり、相談したことを理由とする不利益な扱いは禁止されています[9]。

04退職を口にする前に知っておきたいルール

要点:期間の定めのない雇用なら、法律上は退職の申し入れから2週間で辞められます。ただし、引き継ぎや就業規則を考えると、実際には1〜3か月前に伝えるのが一般的です。ルールを知っておくと、相談の段階で必要以上に不安にならずに済みます。

退職は、申し入れから2週間で成立する

期間の定めのない雇用では、働く人はいつでも退職の申し入れができ、申し入れの日から2週間がたつと雇用は終了します[10]。厚生労働省の解説でも、会社が承諾しなくても、申し入れから2週間後に退職の効力が生じるとされています[11]。「後任が見つかるまで辞めさせない」と言われても、法律上は辞められないわけではありません。

ただし、担任を持っている場合は、子どもや保護者への影響、引き継ぎの時間も考える必要があります。就業規則に退職の申し出の期限が書かれていることも多いので、まず確認してください。何か月前に伝えるのが現実的かは、退職は何か月前に伝えるかで詳しく紹介しています。

契約社員やパートで期間の定めがある場合

雇用期間を定めて働いている場合でも、やむを得ない事由があるときは、直ちに契約を解除できます[12]。また、1年を超える期間の有期契約を結んでいる場合は、契約の初日から1年がたったあとは、申し出ればいつでも退職できます[13]。自分の契約期間がどうなっているかは、労働条件通知書で確かめておきましょう。

「退職願」と「退職届」は意味が違う

退職願のような合意退職の申し込みは、園の承諾が届くまでは撤回できます。一方、退職届のような辞職の意思表示は、園に届いた時点で効力が生じ、撤回できません。区別がつかない場合は、合意退職の申し込みと考えられるとされています[14]。迷っている段階で書面を出すのは避け、決めてから出すようにしてください。

残っている有給休暇も、計画に入れる

年次有給休暇は退職日をもって消滅します。退職前に残りの有給休暇をすべて取りたいと申し出た場合、園は時季を変更することができないとされています[15]。有給休暇が何日残っているかを確かめ、引き継ぎと合わせて計画を立てましょう。年次有給休暇は、6か月継続して働き出勤率の要件を満たすと10日がつき、その後は勤続年数に応じて増え、6年6か月以上で20日になります[16]。前の年に使わなかった分が残っていることもあるので、給与明細や勤怠の記録で確かめてください。

図4

  1. 4〜5か月前相談で迷いを整理し、辞めるかどうかを決める
  2. 3か月前就業規則で申し出の期限を確かめ、園長に伝える日を決める
  3. 2〜3か月前園長に退職の意思を伝え、退職日を相談する
  4. 1〜2か月前退職願(または退職届)を出し、引き継ぎの計画を立てる
  5. 最後の1か月引き継ぎを進め、残っている有給休暇の取得を相談する
  6. 退職後離職票、源泉徴収票などの書類を受け取り、保険や年金の手続きをする
図4 辞めると決めた場合の流れ(年度末に退職する場合の目安)

退職した人から請求があれば、園は勤務期間や業務の種類、退職の理由などを記した退職証明書を遅滞なく交付しなければなりません[17]。年の途中で退職した人には、退職の日から1か月以内に源泉徴収票を交付することになっています[18]。

05相談事例:辞めるか決める前に、まず休んだ人の話

要点:ここでは、「辞めるかどうかを決めたい」と相談した人が、相談をきっかけに先に体を休め、落ち着いてから退職の時期と伝え方を決めたモデルケースを紹介します。

「決める前に、休んでいい」と言われた日

相談事例(モデルケース)

お名前
さほさん(仮名)・27歳
保育士歴
5年目(相談当時)
勤務先
私立の認可保育園(定員約150名)、0歳児クラス担任(4人担任)
変化
睡眠 1日4時間ほど → 6〜7時間 / 辞めるかを考える時間 毎晩2時間ほど → 決めてからはほとんどなし

編集部相談しようと思ったとき、どんな状態でしたか。

さほさん

0歳児クラスで、午睡チェックの記録と連絡帳が休憩中に終わらなくて。先輩も忙しそうで、質問しづらかったんです。3週間くらい、夜になかなか寝つけなくて、朝の電車で動悸がするようになってました。毎晩2時間くらい「辞めるか、辞めないか」をぐるぐる考えて、余計に眠れなくなって。

編集部相談の場では、何を話しましたか。

さほさん

A4のメモを作って持っていきました。「辞めるか続けるかを決めたい」って書いて。でも、体調の欄を見た相談員の方に「決める前に、まず体のことを優先しませんか」と言われたんです。そのとき、張りつめてたものがふっとゆるんで、少し泣いてしまいました。

編集部そこから、どう動いたんですか。

さほさん

心療内科を受診して、先生と相談して、有給休暇を使って2週間休みました。休んでいる間は、仕事のことは考えないようにしました。眠れるようになってから、もう一度メモを見直したら、「0歳児の担任を続けるのは今の自分には難しい」「でも、年度の途中で抜けるのは自分が後悔する」って、すっと分かったんです。

編集部最終的に、どう決めましたか。

さほさん

年度末で退職すると決めて、1月に園長に伝えました。就業規則では1か月前まででよかったんですけど、引き継ぎのことを考えて早めにしました。園長には「体調を崩したことがきっかけで、続けるのは難しいと判断しました」と正直に話しました。引き止められるかと思ったけど、体のことを話したら、分かってもらえました。

辞めるかどうかより先に、休んでいいって言ってもらえたのが、一番大きかったです。

さほさん(仮名)

さほさんは、年度末まで0歳児クラスの担任を務め、引き継ぎを終えてから退職しました。今は1か月ほど休み、体調を整えながら、次はどんな園で働きたいかを考えているところです。毎晩2時間考え込むことはなくなり、睡眠は6〜7時間とれるようになったそうです。

さほさんのケースで大切なのは、相談の目的が「辞めるかどうかを決める」だったのに、相談をきっかけに「先に休む」という順番に変えられたことです。疲れ切った状態で出した結論は、あとで揺らぎやすいものです。体を休めてから決めたからこそ、さほさんは自分の決断に納得できました。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

図5

相談前休んで決めたあと

睡眠時間

1日4時間ほど
6〜7時間

辞めるかを考える時間

毎晩2時間ほど
ほとんどなし

朝の動悸

ほぼ毎日
ほとんどなし
図5 さほさんの相談前と相談後

06「相談」が「退職の申し出」と受け取られないために

要点:園の中で辞めるかどうかを相談するときは、「辞めます」と言い切らず、「迷っていること」「変えてほしいこと」を伝えるのが基本です。決めていない段階で書面を出さないことも大切です。

迷っている段階で園長に「辞めたいです」と伝えると、相談のつもりでも、退職の意思を伝えたと受け取られることがあります。その場で退職日の話が始まったり、すぐに後任探しが動き出したりすると、迷いを整理する時間がなくなってしまいます。

園長に相談するときの言い方

園長に相談するなら、次のように、まだ決めていないことと、話したい内容をはっきりさせて伝えます。

今すぐ辞めたいというお話ではないのですが、今の働き方を続けられるか悩んでいて、相談させていただけますか。

0歳児クラスの記録が休憩中に終わらず、体調を崩しかけています。来年度の担当について相談したいです。

「辞めるかどうか迷っている」と正直に伝えたい場合も、「迷っている」「まだ決めていない」という言葉を必ず添えてください。

同僚や主任に話すときも同じです。迷っている段階で「辞めるかも」と話すと、その言葉だけが職場に広がることがあります。職場の中では、「辞めるかどうか」ではなく「何に困っているか」を話すようにし、辞めるかどうかの迷いそのものは、職場の外の相談先で整理しておくと安心です。

家族に相談するときの言い方

家族に話すときは、結論より状況を先に伝えると、話がかみ合いやすくなります。「辞めようと思う」ではなく、「最近こういうことがあって、続けるか迷っている。どう思うか聞いてほしい」と伝えると、賛成か反対かの話になりにくくなります。A4一枚メモを見せながら話すのも一つの方法です。

書面は、決めてから出す

退職願や退職届を書いておくと、気持ちが落ち着くという人もいます。書いておくこと自体は構いませんが、出すのは決めてからにしてください。退職届のような辞職の意思表示は、園に届いた時点で撤回できなくなるためです[14]。

07辞めるかの相談で、伝えておきたい2つのこと

要点:相談相手の意見は、決めるための材料の一つにすぎません。そして、心と体がつらいときは、辞めるかどうかの判断より、休むことと受診が先です。

1. 相談相手の意見は、材料の一つ

相談相手から「辞めたほうがいい」「もう少し続けてみては」と言われることがあります。どちらの言葉も、あなたを思っての意見です。でも、最後に決めるのはあなたです。相談で聞いた意見はメモにして、A4一枚メモの横に並べてみてください。自分の書いた事実と照らし合わせると、どの意見が自分の状況に合っているのかが見えてきます。迷いの整理のしかたは、辞めるべきか迷うときの判断基準でも詳しく紹介しています。

2. 心と体がつらいなら、判断より休むことが先

さほさんのように、眠れない、動悸がする、涙が出るといった状態が続いているなら、辞めるかどうかの判断は後回しにしてかまいません。まず医療機関に相談し、必要なら休みをとってください。休職という選択肢については辞めたいときの休職という選択肢にまとめています。誰かに話を聞いてほしいときは、こころの耳の電話相談(0120-565-455、平日17時〜22時、土日10時〜16時)[2]が使えます。気持ちがどうにもならないほどつらいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間・無料)にもつながれます[19]。

辞めるかどうかを決めていない段階でも、相談はできます。ほいくの相談室では、辞めるか続けるかを迷っている段階の話も、保育の言葉のまま聞いています。相談先の種類と選び方の全体像は、保育士の転職相談先の選び方にまとめています。

よくある質問

辞めるかどうか決めていない段階で、相談してもいいですか?

相談してかまいません。むしろ、決める前に相談するほうが、整理された状態で判断できます。相談の最初に「まだ決めていない」と伝えておけば、相手もその前提で話を聞いてくれます。

退職前の相談は、園長と外部の相談先のどちらを先にすればいいですか?

迷いの段階なら、外部の相談先で先に整理しておくと、園長に何を伝えるかがはっきりします。今の園で変えてほしいことがはっきりしているなら、園長に「変えてほしいこと」として相談してみる価値もあります。どちらの場合も、「辞めます」と言い切らないように気をつけましょう。

園長に「辞めさせない」と言われたらどうすればいいですか?

期間の定めのない雇用であれば、法律上は退職の申し入れから2週間で雇用は終了し、園が承諾しなくても効力が生じるとされています[10][11]。話し合いで解決しないときは、総合労働相談コーナーに無料・予約不要で相談できます[1]。

辞めるかの相談で、何を話せばいいか分かりません。

この記事の「A4一枚メモ」の項目を埋めてから相談すると、話すことが整理できます。全部が埋まらなくても大丈夫です。「何を話せばいいか分からない」と最初に伝えれば、相談員が質問しながら引き出してくれます。

体調が悪いのですが、辞めてから休むのと、休んでから辞めるのはどちらがいいですか?

一般的には、まず医療機関に相談し、医師の意見を聞いてから考えるのがおすすめです。体調が悪い状態では、判断が悲観的になりやすいものです。有給休暇や休職の制度が使えるかを就業規則で確かめ、休んで落ち着いてから、退職の時期を考える人も多くいます。

意向調査の用紙に「未定」と書いてもいいですか?

選択肢に「未定」があれば、迷っている段階で選んでかまいません。「未定」と書いたことで面談に呼ばれた場合は、決めていないことと、続けるうえで変えてほしいことを伝える機会だと考えてください。

参考にした資料

  1. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  2. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  3. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  4. ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
  5. 協会けんぽ「任意継続」
  6. e-Gov法令検索「国民健康保険法施行規則」
  7. こども家庭庁 令和7年度行政事業レビュー公開プロセス説明資料
  8. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  9. 厚生労働省 職場のハラスメント対策リーフレット
  10. e-Gov法令検索「民法」
  11. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  12. e-Gov法令検索「民法」
  13. 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
  14. スタートアップ労働条件Q&A(厚生労働省)
  15. 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
  16. 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
  17. e-Gov法令検索「労働基準法」
  18. 国税庁 タックスアンサーNo.7411
  19. 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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