保育士を辞めたい時の相談先|家族・同僚・外部窓口の選び方

夜、布団の中でスマホの連絡先をゆっくりスクロールする。母、学生時代の友だち、同じクラスの先生、前の園の先輩。名前を見るたびに「この人に話したら、どう返ってくるだろう」と考えて、結局だれにもメッセージを送れないまま画面を閉じる。

辞めたい気持ちは、誰かに聞いてほしい。でも、家族に話せば心配をかける。同僚に話せば、園長の耳に入るかもしれない。友だちに話しても、保育の仕事の大変さはなかなか伝わらない。相談したい気持ちと、相談したあとのことを考える怖さが、同じくらいの強さで引っぱり合っている状態です。

相談がうまくいかない原因の多くは、話す内容と相手の組み合わせにあります。気持ちを聞いてほしいだけなのに、解決策を出す人に話してしまう。法律のことを知りたいのに、身近な人の経験談で判断してしまう。この記事では、辞めたい気持ちを誰に相談すればいいかを、家族・同僚・先輩・外部の窓口に分けて、それぞれの利点と注意点を整理しました。

この記事でわかること

  • 「何を相談したいか」から相談先を選ぶ考え方
  • 家族・同僚・先輩など身近な人に相談するときの利点と注意点
  • 無料で使える公的な相談窓口と、その受付時間
  • 相談の前に準備しておくと話しやすくなるメモ
  • 相談で傷つかないための受け止め方と、相談先の限界

結論

保育士が辞めたい気持ちを相談する相手は、「何を相談したいか」で選びます。気持ちを聞いてほしいなら家族や園の外の友人、保育の現場を踏まえた助言がほしいなら別の園で働く元同僚や先輩、残業や退職の手続きなど法律に関わることなら総合労働相談コーナーなどの公的窓口[1]、眠れない・涙が出るといった不調があるなら医師や「こころの耳」[2]が向いています。同じ園の同僚への相談は心強い一方、気持ちが固まる前に話が広まるおそれがあるため、話す範囲を決めてからにします。辞めると決めていない「相談だけ」でもかまいません。

01相談先は「何を相談したいか」で決まる

要点:相談の中身は、「気持ちを聞いてほしい」「現場を知る人の意見がほしい」「法律や制度を知りたい」「心と体の不調」「これからの働き方」の5つに分けられます。中身ごとに、向いている相手が違います。

「誰に相談すればいいか分からない」と感じるときは、たいてい「何を相談したいか」がまだ混ざっています。辞めたい気持ちの中には、つらさを吐き出したい気持ちもあれば、園のやり方がおかしいのではという疑問もあり、次の仕事の不安もあります。それを全部一人の相手に受け止めてもらおうとすると、どうしてもずれが生まれます。

図1

何を相談したいか

  1. 気持ちを聞いてほしい家族、パートナー、保育以外の仕事をしている友人。解決より、まず受け止めてくれる人
  2. 現場を知る人の意見がほしい別の園で働く元同僚、養成校時代の友人や先輩、前の職場の上司
  3. 残業や退職など法律のこと総合労働相談コーナー、労働条件相談ほっとラインなどの公的窓口
  4. 眠れない、涙が出るなどの不調かかりつけ医や心療内科、働く人の相談窓口「こころの耳」
  5. これからの働き方や次の職場保育士・保育所支援センター、保育の仕事に詳しい相談窓口
図1 相談したい内容から、相談先を選ぶ

一つの悩みに一人の相談相手、と決める必要はありません。気持ちは友人に、法律のことは窓口に、と相手を分けるほうが、それぞれの相談が短く、具体的になります。

相談する順番にも、目安がある

相談先が複数あるときは、話す順番も意識しておくと安心です。おすすめは、「園の外」から「園の中」へ、「気持ち」から「具体的な話」へと進む順番です。最初に園の外の友人や窓口で気持ちを吐き出し、何がつらいのかを言葉にしておく。そのうえで、必要があれば園長や主任に「この場面を変えてほしい」と具体的に相談する。この順番なら、園の中で話すときには気持ちが整理されていて、感情的にならずにすみます。

反対に、気持ちが整理できていない段階で園の中の人に話すと、意図しない形で話が広まったり、「辞めるつもりなら」と前提が変わってしまったりすることがあります。体調の変化がある場合だけは例外で、順番を気にせず、まず医師や相談窓口につながってください。

02身近な人に相談するときの利点と注意点

要点:家族や友人、同僚は、すぐに話せることが最大の利点です。一方で、相手との関係や職場の事情によって、話したことがどう受け取られるかが変わります。相手ごとの注意点を知ってから話すと、相談したことを後悔しにくくなります。

図2

相談相手向いている相談利点気をつけたいこと
家族・パートナー気持ちを聞いてほしい、生活やお金のこといちばん身近で、生活の変化も一緒に考えられる心配から反対されたり、「辞めれば」と軽く返されたりすることがある
保育以外の友人気持ちを吐き出したい職場の利害と関係なく、気軽に話せる保育の現場の事情(配置や行事の負担)は伝わりにくい
同じ園の同僚職場の具体的な困りごと状況をよく知っていて、共感が得やすい話が広まる、園長に伝わる、相手の立場を困らせるおそれがある
別の園の元同僚・友人現場を踏まえた意見がほしい保育の言葉が通じ、ほかの園の様子も聞けるその人の園の事情が、自分の園にもあてはまるとは限らない
先輩・前の職場の上司経験にもとづく助言がほしい長い目で見た助言や、働き方の選択肢を聞ける「昔はもっと大変だった」と比べられることがある
図2 身近な相談相手ごとの利点と注意点

家族・パートナーには、「聞いてほしいだけ」と先に伝える

家族は、あなたの生活をいちばん近くで見ている相手です。そのぶん心配も大きく、「もう少しがんばったら」と引き止めたり、反対に「そんなにつらいなら辞めれば」とあっさり答えたりします。どちらも悪気はありませんが、気持ちを受け止めてほしかったときには、すれ違いになります。話し始める前に「今日は答えはいらなくて、聞いてほしいだけ」とひと言伝えるだけで、返ってくる言葉は変わります。家族に反対されたときの話し合い方は家族に反対されたときの話し合い方で詳しく紹介しています。

同じ園の同僚には、話す範囲を決めておく

同じ園の同僚は、あなたの状況をいちばん具体的に分かってくれる相手です。行事の負担も、シフトの厳しさも、説明しなくても通じます。ただ、狭い職場では話が広がりやすく、悪気がなくても主任や園長に伝わることがあります。相手にとっても、「同僚が辞めるかもしれない」という情報を抱えるのは負担です。同僚に話すなら、「仕事のこういう場面がしんどい」という具体的な悩みにとどめ、「辞めたい」という意思は、気持ちが固まって園長に伝えたあとにするのが安心です。

別の園の友人・先輩は、比べる材料をくれる

養成校の同期や前の園の先輩など、別の園で働く保育士は、相談相手として心強い存在です。「うちの園では持ち帰りはないよ」「連絡帳はアプリになった」といった話を聞くだけで、今の園のやり方が当たり前ではないと分かることがあります。ただし、その人の園がすべての園の基準になるわけではありません。聞いた話は「そういう園もある」という材料として受け取り、最後は自分の条件で考えてください。

03無料で使える公的な相談窓口

要点:法律のこと、心と体のこと、保育の仕事の続け方のことは、公的な窓口に無料で相談できます。電話だけでなく、LINEやメールで相談できる窓口もあり、匿名で話せるところもあります。

身近な人に話しにくいことや、専門的な情報が必要なことは、外部の窓口を使うのが近道です。主な公的窓口を、相談できる内容と受付時間とともにまとめました。

図3

  • 1

    総合労働相談コーナー

    各都道府県の労働局や労働基準監督署の中など全国378か所。解雇、パワハラ、いじめ・嫌がらせなどあらゆる労働問題を、予約なしで面談または電話で相談できる[1]

  • 2

    労働条件相談ほっとライン

    0120-811-610。平日17時〜22時、土日祝9時〜21時(年末年始を除く)。無料・匿名で、残業や有給休暇など労働条件の相談ができる[3]

  • 3

    こころの耳 電話相談

    0120-565-455。平日17時〜22時、土日10時〜16時(祝日・年末年始は休止)。働く人のストレスや心の不調を相談できる[2]

  • 4

    こころの耳 SNS・メール相談

    LINEは平日17時〜22時、土日10時〜16時[4]。メールは専用フォームで24時間受け付け、原則1週間以内に回答[5]

  • 5

    保育士・保育所支援センター

    都道府県などが設置し、全国75か所(2025年12月時点)。保育士の就業支援や、仕事を続けるための相談を行う[6][7]

図3 保育士が無料で使える主な公的相談窓口

総合労働相談コーナーでは、相談を受けるだけでなく、必要に応じて労働局長による助言・指導や、紛争調整委員会によるあっせんといった制度にもつなげてもらえます。これらは無料で、利用したことを理由に不利益な扱いをすることは法律で禁止されています[8]。

保育士・保育所支援センターは、2025年10月から児童福祉法に位置づけられた機関で[9]、登録者のうち就職につながった件数は2024年度で4,708件でした[10]。辞めたあとの働き方や、ブランクからの復帰を相談したいときの窓口として覚えておくと安心です。

窓口に電話するときの最初のひと言

初めて窓口に電話するときは、何から話せばいいか迷うものです。最初のひと言は、「保育園で保育士として働いています。辞めたいと考えていて、相談したいことがあります」くらいで十分です。続けて、「残業代が出ないことについて知りたい」「眠れない日が続いている」など、いちばん聞きたいことを一つだけ伝えます。話がうまくまとまらなくても、相談員が質問をしながら整理してくれます。名前を言いたくないときは、匿名でよいかを最初に確かめておくと安心して話せます。労働条件に関する窓口の使い方は労働条件の相談窓口の使い方、心の不調の相談先はメンタル不調の相談先でも詳しく紹介しています。

04相談の前に、1枚のメモを用意する

要点:相談の前に「何が、いつから、どれくらいつらいか」と「相談して何を知りたいか」を書き出しておくと、短い時間でも話がまとまります。相談だけで終わってもかまいません。

相談の場で、緊張して言いたいことが言えなかった。話しているうちに愚痴ばかりになって、何を聞きたかったのか分からなくなった。そうした経験がある人は、相談の前に1枚だけメモを用意しておくと、話がずっと楽になります。

図4

  • いちばんつらいことは何か人間関係、仕事量、待遇、体調など、いちばん重いものを一つ選ぶと話の軸が決まります
  • いつから、どれくらい続いているか「半年前から」「週に3日は持ち帰り」など、期間と頻度を書くと状況が伝わります
  • 具体的な場面「午睡中も連絡帳が終わらない」など、一つの場面を書くと相手が想像しやすくなります
  • 体や心の変化眠れない、食欲がない、涙が出るなどがあれば必ず書きます。相談先の選び方が変わります
  • 今の園で試したこと相談した、配置換えを頼んだなど、試したことと結果を書きます
  • 相談して知りたいこと「辞めていいか」「法律上どうか」「ほかの園はどうか」など、聞きたいことを一つに絞ります
  • 自分の希望続けたい、休みたい、辞めたいなど、今の気持ちに近いものを書きます。決まっていなくてもかまいません
図4 相談の前に書き出しておきたいこと

最後の「自分の希望」は、空欄のままでもかまいません。辞めるかどうかを決めるために相談するのであって、決めてから相談しなければならないわけではないからです。「辞めたいのか分からない」ということ自体が、立派な相談の中身になります。

「相談だけ」で終わることを、気にしなくていい

公的な窓口も、身近な人への相談も、相談したからといって何かを決めなければならないわけではありません。話してみて「今はまだ続けられそう」と思えたなら、それも相談の成果です。一度話しておくと、次につらくなったときに「あそこに相談すればいい」と思える場所が一つ増えます。

05相談で傷つかないための受け止め方

要点:相談相手の言葉に傷つくことは珍しくありません。よくある返事の背景を知っておくと、受け流すべき言葉と、受け止めるべき言葉を分けやすくなります。合わないと感じたら、相手を変えてかまいません。

勇気を出して相談したのに、返ってきた言葉で余計につらくなる。これは、相談がうまくいかないときによく起きることです。相手は、あなたを傷つけようとしているわけではありません。ただ、相手なりの経験や心配から出た言葉が、今のあなたの状況には合っていないことがあります。

図5

「どこに行っても同じ」

相手の経験から出た言葉。職場によって働き方は違うので、事実として受け取る必要はない

受け流してよい

「甘えじゃない?」

心配や、自分が我慢してきた経験の裏返し。体調の変化があるなら、それを具体的に伝える

事実で返す

「そんなにつらいなら辞めれば」

解決を急いだ言葉。気持ちを聞いてほしいときは、先にそう伝えておく

頼み方を変える

「資格がもったいない」

将来を心配する気持ち。保育以外の働き方や、戻る道もあることを伝える

情報で返す

図5 相談相手からよく返ってくる言葉と、その受け止め方

どうしても言葉が刺さるときは、その人には「この話はしない」と決めてかまいません。相談相手は一人である必要はなく、合わない相手から離れることは、相手を否定することとは違います。

話す前に「ここだけの話にしてほしい」と伝える

身近な人に相談するときは、話し始める前に「まだ誰にも言っていないので、ここだけの話にしてほしい」と伝えておきます。言われなければ、相手は「みんな知っていること」だと思って、ほかの人に何気なく話してしまうことがあります。特に、共通の知り合いが多い相手や、同じ法人で働く人に話すときは、このひと言が大切です。相談したあとに「話さなければよかった」と後悔する多くの場面は、このひと言で防げます。

06相談事例:相談の中身を分けたら、話せる人が増えた

要点:夫や同僚への相談がうまくいかず、2か月誰にも話せなくなっていた保育士が、相談の中身ごとに相手を分けたモデルケースです。

一人に全部を分かってもらおうとしなかった

相談事例(モデルケース)

お名前
みほさん(仮名)・36歳
保育士歴
14年目(相談当時)
勤務先
市立保育園(定員約100名)、2歳児クラス担任。夫と小学生の子ども2人の4人家族
変化
相談できる相手 0人 → 役割の違う3か所、眠れない夜 週4日 → 週1日程度

編集部最初は、どなたに相談したんですか。

みほさん

夫です。夕飯の片づけをしながら「仕事やめたいかも」って言ったら、「そんなにつらいなら辞めれば?」って。あっさりしすぎて、逆に何も言えなくなっちゃったんです。気持ちを分かってほしかっただけなのに。

編集部職場の方には話しましたか。

みほさん

同じクラスの先生に、休憩中にぽろっと。そうしたら翌週には主任から「何かあった?」って聞かれて。悪気がないのは分かってるんです。でもそれから職場で弱音を吐くのが怖くなって、2か月くらい誰にも話せませんでした。その間に、眠れない日が週4日くらいになっていました。

編集部そこから、どう変わったのでしょう。

みほさん

保育の仕事に詳しい相談窓口で話したとき、「相談の中身を分けてみましょうか」と言われたんです。気持ちを聞いてほしいこと、眠れないこと、これからの働き方。それぞれ話す相手を変えていいんだって、初めて思えました。午睡チェックとか加配とか、保育の言葉をいちいち説明しなくても通じたのも、すごく楽でした。

編集部実際には、どう分けたんですか。

みほさん

気持ちの話は、養成校時代の友だちに。別の市で保育士をしているので、行事前の大変さもすぐ分かってくれます。眠れないことは、かかりつけの内科で相談して、心療内科を紹介してもらいました。働き方は、窓口の人と一緒に「辞める」「異動を希望する」「続ける」を紙に並べて考えて。窓口の人は、どれがいいとは言わなかったんです。決めるのは私、というのを最後まで崩さなかった。

編集部ご主人には、その後どう話しましたか。

みほさん

最後に、整理した紙を見せて話しました。今度は「そういうことだったのか」って、ちゃんと聞いてくれて。最初に話したときは、私自身が何を相談したいのか分かっていなかったんだと思います。

一人に全部分かってもらおうとしなくていいんだって思えたら、話すのが怖くなくなりました。

みほさん(仮名)

みほさんは年度末の異動希望調査で別の園への異動を希望し、4月から自宅から自転車で20分の園で3歳児クラスを担当しています。眠れない夜は週に1日ほどに減り、通院は月1回続けているそうです。転職するかどうかは、新しい園で半年働いてから改めて考えることにしています。

このケースから持ち帰れるのは、相談がうまくいかなかったのは相手が悪かったからではなく、相談の中身と相手が合っていなかったから、という視点です。中身を分けると、話せる相手は自然と増えていきます。家族には、整理がついてから話すほうが伝わりやすいこともあります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

07相談先にも、できることとできないことがある

要点:どの相談先にも得意なことと限界があります。公的な窓口は職場を直接変えてはくれず、転職サービスの相談は求人の紹介と結びつきやすいものです。限界を知ったうえで使い分けると、相談への期待と現実のずれが小さくなります。

公的な窓口は「助言」と「つなぐこと」が中心

総合労働相談コーナーや労働局は、法律にもとづく助言や、あっせんなどの制度への案内をしてくれます[8]。ただし、あなたの代わりに園長と毎日の人間関係を調整したり、来年度の担任を決めたりはできません。「何をしてくれる場所か」を先に知っておくと、相談したあとにがっかりせずにすみます。

転職サービスの相談は、仕組みを知ってから

転職サイトや人材紹介会社の相談は、求人の紹介と一体になっていることが多いものです。職業紹介の手数料は、原則として求人を出す側(園や法人)が支払う仕組みで、求職者から手数料を取ることは原則として禁止されています[11]。そのため、相談する側は無料で使えますが、話が求人の紹介に進みやすいことは知っておいてください。「今は相談だけしたい」「連絡はメールにしてほしい」と最初に伝えておくと、自分のペースを守りやすくなります。

医師に相談するのは、大げさなことではない

眠れない、食欲がない、朝になると涙が出る。こうした状態が2週間以上続いているなら、職場の悩みとしてだけでなく、体の不調として医師に相談してください。「仕事の悩みで病院に行くのは大げさ」と感じる人もいますが、かかりつけの内科で「仕事のことで眠れない」と話すだけでも、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえます。相談窓口と医療機関は役割が違うので、どちらか一方ではなく、両方を使ってかまいません。

命に関わるほどつらいときは

「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、辞めるかどうかの相談より先に、今の気持ちを話せる場所につながってください。

いのちの電話(フリーダイヤル0120-783-556、毎日16時〜21時、毎月10日は8時〜翌日8時)や、よりそいホットライン(0120-279-338、24時間、無料)では、どんな悩みでも話を聞いてもらえます[12]。

辞めるかどうかそのものに迷っているなら、辞めるべきか迷ったときの判断基準で悩みを分けてから相談先を選ぶのも一つの方法です。ほいくの相談室は、保育の現場を知る相談員が、辞めると決めていない段階の話も聞いている窓口です。誰に話せばいいか分からないときの、最初の話し相手として使ってください。

よくある質問

辞めると決めていなくても、相談だけしていいのですか?

かまいません。公的な窓口も、多くの相談窓口も、決めていない段階の相談を受け付けています。「辞めたいのか分からない」という状態そのものを話すことで、自分の気持ちが整理できることも多いものです。

相談相手が一人もいません。どうすればいいですか?

身近に話せる人がいないときは、匿名で使える電話やLINEの窓口から始めるのが気軽です。顔を合わせないぶん、最初のひと言が出しやすくなります。相談相手がいないときの考え方は相談相手がいないときの相談先にまとめています。

同僚に相談したことが、園長に伝わってしまいました。

伝わってしまったことは取り消せないので、園長から聞かれたら「迷っていたので、同僚に相談していました」と正直に伝えてかまいません。まだ決めていないなら、その気持ちをそのまま伝え、今困っている具体的な場面を相談する機会に変えることもできます。

転職サービスに相談すると、転職を勧められそうで不安です。

転職サービスは求人の紹介を前提にしていることが多いため、最初に「今は相談だけ」「すぐに転職するつもりはない」と伝えておくと安心です。連絡方法や頻度を選べるかも、登録前に確かめておきましょう。

園長や主任に、辞めたい気持ちを相談してもいいですか?

園長や主任は、配置や担当を変える権限を持っている相手なので、「この場面を変えてほしい」という具体的な相談には向いています。一方で、「辞めたい」とだけ伝えると、引き止めや退職の話に進みやすくなります。まだ迷っているなら、変えてほしいことを一つに絞って相談するのがおすすめです。

家族に心配をかけたくなくて、話せません。

家族に話すのは、気持ちや状況がある程度整理できてからでもかまいません。先に外部の窓口や友人に話し、「何がつらいのか」「どうしたいのか」をメモにまとめてから伝えると、家族も落ち着いて受け止めやすくなります。

参考にした資料

  1. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
  2. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  3. 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
  4. こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
  5. こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」
  6. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  7. こども家庭庁 令和7年度行政事業レビュー公開プロセス説明資料
  8. 厚生労働省「個別労働紛争解決制度」
  9. こども家庭庁「児童福祉法等の一部を改正する法律(令和7年法律第29号)の概要」
  10. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  11. e-Gov法令検索「職業安定法」
  12. 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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