午睡の時間、連絡帳を書く手をふと止めて、スマホで求人を開いてしまう。転職したいのかと聞かれれば「そこまでではない」と答えるのに、気づけば毎日のように求人を眺めている。迷いは、はっきりした出来事がなくても、少しずつ大きくなっていくものです。
迷っているときにしんどいのは、「早く決めなければ」という焦りと、「決めて失敗したら」という怖さが同時にあることです。周りに話すと「迷うなら動いたほうがいい」と言う人もいれば、「もう少し様子を見たら」と言う人もいて、余計に分からなくなります。
この記事では、転職に迷ったときに今の自分を確かめる3つのチェックリストと、決断するタイミングの目安、そして急がずに進めるための具体的なやり方をまとめました。チェックした結果が「今は決めない」だったとしても、それは逃げではなく、立派な判断の一つです。
この記事でわかること
- 転職に迷ったときに使う3つのチェックリスト(職場・心身・準備)
- チェック結果から「決断する」「期限を決めて準備する」「先に休む」を見分ける方法
- 1年の流れから見た、保育士が決断しやすいタイミング
- 転職を急がずに進めるための「保留」の使い方
結論
保育士が転職に迷ったときは、今の職場の状態、自分の心身の状態、転職の準備の状態の3つをチェックリストで分けて確かめると、今決めるべきかどうかが見えてきます。職場の問題が重く、準備も整っていれば決断の時期です。職場の問題は重いのに準備が整っていなければ、「決める日」を先に決めて準備を進める時期と考えます。心身の不調のサインが一つでも出ているときは、転職の判断より休むことと受診を優先してください。急がずに進めたいときは、決める日までにやることを情報集めと今の職場での調整に絞ると、迷いが長引きにくくなります。
01迷ったら、3つのチェックリストで「今どこにいるか」を確かめる
要点:転職に迷ったときに必要なのは、すぐに答えを出すことより、自分が今どの段階にいるかを知ることです。職場・心身・準備の3つを分けてチェックすると、次の一手がはっきりします。
迷いが解けない理由の一つは、性質の違う問題を一度に考えようとしていることです。「園の人間関係がつらい」という職場の問題と、「最近眠れない」という体の問題と、「貯金が少ないから辞められない」という準備の問題は、それぞれ答えの出し方が違います。混ぜたまま考えると、「つらいけど、お金がないから無理」「でも眠れないし」と、同じところをぐるぐる回ることになります。
図1
- 1
心身の状態
疲れや不調のサインが出ていないかを最初に確かめます。ここだけは別扱いにします
- 2
職場の状態
今の園の問題がどれくらい重く、変えられる余地が残っているかを確かめます
- 3
準備の状態
お金、時期、条件、家族の理解など、動き出す準備がどこまで整っているかを確かめます
3つのうち、心身の状態だけは「数」で判断しません。一つでも当てはまれば、ほかの2つの結果にかかわらず、休むことと受診を先にします。職場と準備の2つは、当てはまる数で今の段階を読み取ります。
迷っていること自体を、特別なことだと思わなくて大丈夫です。東京都の保育士実態調査では、現在保育士として働く人のうち78.7%が「今後も保育士として働き続けたい」と答えた一方で、19.4%が「保育士を辞め、保育士以外の職種で働きたい」と答えています[1]。続けたい気持ちと離れたい気持ちが一人の中に同居していることも、珍しくありません。そもそも転職するべきかどうかの判断軸から整理したい人は、保育士が転職するべきかを見極める基準もあわせて読んでみてください。
チェックリスト1:心身の状態(一つでも当てはまれば先に休む)
最初に確かめるのは、体と心の状態です。次の項目は、心身が限界に近づいているときによく出るサインです。
- 眠れない、または夜中に何度も目が覚める日が2週間以上続いている
- 食欲がない、または食べすぎてしまう状態が続いている
- 出勤前に涙が出る、吐き気や動悸がする
- 休日も園のことが頭から離れず、楽しめることがなくなった
- 保育中にぼんやりして、子どもの動きを見落としそうになったことがある
一つでも当てはまるなら、転職の判断はいったん横に置いて、かかりつけ医や心療内科などで相談してみてください。疲れ切った状態では物事を悲観的に見やすく、転職の判断そのものが偏ります。限界のサインと今日できることは「もう限界」と感じたときのサインと対処でも詳しく紹介しています。
02チェックリスト2:今の職場の状態
要点:職場のチェックは、問題の重さと「変えられる余地」を見るためのものです。当てはまる数が多いほど、今の園の中だけで解決するのは難しくなっています。
ここでは、今の園の「仕組み」にかかわる項目を並べました。人の好き嫌いではなく、体制や働き方の問題として当てはまるかどうかで答えてください。
図2
- 持ち帰り仕事が週の半分以上ある勤務時間内に書類や準備の時間がない、仕組みの問題であることが多い項目です
- 休憩がほとんど取れない日が続いている法律では6時間を超える勤務に45分以上の休憩が必要です[4]
- 行事や係の担当が特定の人に偏っている偏りが続くと、負担が年々大きくなりやすい項目です
- 相談しても「考えておく」で終わったことが2回以上ある自分の働きかけで変えられる範囲を超えているサインです
- 特定の人と話すのが怖く、必要な報告をためらう報告の遅れがヒヤリハットや保護者対応のミスにつながりやすくなります
- 保育方針に納得できないまま保育している子どもへの関わり方に迷いが出て、やりがいが削られていきます
- 給与や手当の内訳を説明してもらえない待遇への不満が、ほかの不満を大きく見せることがあります
- 来年度も同じ状況が続くと予想できる年度の切り替えで変わる見込みがなければ、待つ理由が弱くなります
結果の読み方
当てはまる数が0〜2なら、今の園での調整から始める段階です。変えてほしいことを一つに絞り、場面と時間を具体的にして園長や主任に相談してみる価値があります。3〜5なら、調整と並行して、ほかの園の情報を集め始めてもよい段階です。6以上なら、今の環境の問題はかなり大きいと考えてください。
ただし、数はあくまで目安です。当てはまるのが1つだけでも、その1つが「毎日のように怒鳴られる」ことなら、重さは数では測れません。チェックしながら胸が苦しくなった項目には、印をつけておいてください。
「変えられる余地」は、一度だけ具体的に聞いて確かめる
当てはまる数が少なめの人も多めの人も、まだ一度も園に相談していないなら、変えられる余地が残っているかは分かりません。確かめるときは、つらさを訴えるより、場面と時間を添えて一つだけお願いするのがこつです。
たとえば「連絡帳とおたよりを、週に3日は家で1時間ほど書いています。午睡の時間に30分だけ、書類の時間をもらえませんか」と伝えれば、園長や主任も何をすればいいかが分かります。この一回の相談で何かが変われば、それは続ける理由になりますし、何も変わらなければ、それも判断の材料になります。どちらに転んでも、迷いを一歩前に進める行動です。
03チェックリスト3:転職の準備ができているか
要点:準備のチェックは、「動き出したときに焦らずに済むか」を見るためのものです。職場の問題が重くても、準備が整っていないうちに決めると、次の職場を焦って選ぶことになりがちです。
準備ができているかどうかは、「できている・できていない」の二択より、どのくらい進んでいるかで見るほうが実態に近くなります。次の表で、自分がどちらの列に近いかを確かめてください。
図3
| 項目 | 準備ができているサイン | まだ準備中のサイン |
|---|---|---|
| お金 | 収入が途切れても何か月暮らせるかを数字で言える | 貯金や毎月の支出をはっきり把握していない |
| 条件 | 次の職場で譲れない条件を3つ挙げられる | 「今よりましならどこでも」と感じている |
| 時期 | 就業規則で退職の申し出期限を確かめてある | いつまでに伝えればいいか分からない |
| 家族 | 転職を考えていることを家族に話してある | 家族に反対されそうで言い出せていない |
| 情報 | ほかの園の求人や働き方を3園以上見比べた | 今の園以外の働き方をほとんど知らない |
| 体力 | 在職中に見学や面接に行く余力がある | 帰宅後は何もできないほど疲れている |
時期の項目で知っておきたいのは、法律と就業規則の両方です。正職員のように期間の定めがない雇用なら、退職の申し入れから2週間で雇用は終わるというのが民法のルールです[5]。とはいえ担任を持っていれば引き継ぎも必要になるため、就業規則の期限を確かめたうえで、余裕をもって伝える日を決めるのが現実的です。
お金の準備は「何か月暮らせるか」で見る
準備の項目の中で、いちばん後回しにされやすいのがお金です。家賃、食費、通信費、保険料などの毎月の支出を合計し、貯金がそれの何か月分あるかを数えてみてください。在職中に次の職場を決めるつもりでも、入職日の調整がうまくいかずに空白ができることはあります。
退職後に雇用保険の基本手当を受けるつもりの人も、すぐには受け取れないことを知っておく必要があります。手続きをした日から7日間は待期期間で、離職理由にかかわらず支給されません[6]。正当な理由のない自己都合退職の場合は、さらに給付制限があり、離職日が2025年4月1日以降なら原則1か月です[7]。この期間も含めて「何か月暮らせるか」を数字で言えるようになれば、お金の項目は「準備ができている」側に移せます。
「まだ準備中」の列に当てはまる項目が多くても、焦る必要はありません。むしろ、迷っている期間は準備を進めるのにちょうどいい時間です。次の章で、3つの結果をどう組み合わせて読むかを見ていきます。
043つの結果を組み合わせると、決断の時期が見えてくる
要点:心身にサインがなければ、職場の問題の重さと準備の進み具合の組み合わせで、今すべきことが決まります。「今すぐ決める」以外の選択肢があると分かるだけで、迷いはかなり軽くなります。
図4
今、転職を決めるべき?
- 心身のサインがある転職の判断はいったん保留にして、休むことと受診を先にします
- 職場の問題が重く、準備も整っている決断する時期です。伝える日と相手を決めて動き出します
- 職場の問題は重いが、準備が途中決める日を3〜6か月先に置き、それまでに準備を進めます
- 職場の問題は軽く、準備は整っているまず今の園で一つだけ調整を試し、結果を見てから決めます
- 職場の問題も軽く、準備も途中今は決めなくて大丈夫です。気になることだけメモしておきます
この図でいちばん多くの人が当てはまるのは、3つ目の「職場の問題は重いが、準備が途中」ではないでしょうか。この段階でやってしまいがちなのが、つらさに押されて準備が整わないまま退職を伝えてしまうことです。逆に、準備を理由にいつまでも動かないのも、疲れをためる原因になります。どちらにも傾かないために使うのが、「決める日」を先に決める方法です。
「決断する時期」と出た人が最初にやること
2つ目の「職場の問題が重く、準備も整っている」に当てはまった人は、気持ちが固まりきっていなくても、動き出す準備は十分にできています。最初にやるのは、就業規則で退職の申し出期限を確かめ、伝える相手と日にちを手帳に書くことです。日にちが決まると、それまでに求人を絞る、見学に行くといった逆算ができるようになります。伝える時期の目安は保育士の退職は何か月前に伝えるかにまとめています。
保育士が決断しやすいタイミング
保育士の転職は、年度の区切りと深くかかわっています。担任を持っている人の多くは、年度末で区切って4月から新しい職場に移る形を考えます。そこから逆算すると、1年の中で「決める日」を置きやすい時期が見えてきます。
図5
- 4月〜6月新年度の慣らしの時期。新しいクラスや体制で様子を見て、気になることをメモしておく
- 7月〜8月夏の行事が落ち着いたら、チェックリストを一度やり直す。求人を見る時間を決めて情報を集める
- 9月〜10月運動会の準備で忙しい時期。大きな決断は運動会のあとに回し、見学できる園を探しておく
- 11月〜12月決める日の候補。年度末退職を考えるなら、就業規則の期限に合わせて伝える日を決める
- 1月〜2月発表会などの行事と並行して、内定先との入職日の調整や引き継ぎの準備を進める
- 3月引き継ぎと、子どもたちとの最後の日々。新しい職場への準備を整える
求人の動きも、年度の中で変わります。保育士の有効求人倍率は、2026年1月が3.88倍だったのに対し、同年7月は2.80倍でした[8][9]。年度の後半は採用の動きが活発になる時期とも重なるため、年度末退職を考える人は、秋のうちにチェックリストをやり直して「決める日」を置いておくと動きやすくなります。転職の時期の考え方は保育士の転職のベストタイミングでも詳しくまとめています。
05急がずに進める方法:「保留」を準備の時間に変える
要点:転職を急がないことと、何もしないことは違います。決める日を決め、それまでにやることを絞っておくと、迷っている時間がそのまま準備の時間になります。
「保留」と聞くと先延ばしのように感じるかもしれません。でも、期限のない保留と、期限のある保留はまったく別物です。期限がなければ迷いは毎日続きますが、「2月末に決める」と決めてあれば、それまでの毎日は「準備をする日」に変わります。
図6
決める日をカレンダーに書く
3〜6か月先の、行事が落ち着いた週末を「決める日」として書き込みます
求人を見る時間を決める
毎晩ではなく、週に1回30分など時間を区切って見るようにします
今の園で一つだけ調整を試す
変えてほしいことを一つに絞り、場面と時間を添えて園長や主任に相談します
準備チェックの「まだ」を一つずつ減らす
家計の把握、譲れない条件の整理、就業規則の確認などを月に1つずつ進めます
決める日に3つのチェックをやり直す
結果が変わっていれば、それが判断の材料になります。続けると決めてもかまいません
求人を見る時間を区切る
迷っている間、毎晩のように求人を見ていると、それだけで疲れがたまります。しかも夜は気持ちが沈みやすく、「ここのほうがいいかも」という比べ方が今の園への不満を大きくしてしまいます。求人は週に1回、休日の午前中などに時間を決めて見るだけで、気持ちの波がかなり穏やかになります。
「決める日」には、続けることも選択肢に入れる
決める日に出す答えは、「転職する」だけではありません。調整がうまくいって「続ける」と決めるのも、もう一度期限を延ばして「次は夏に決める」とするのも、立派な判断です。大切なのは、なんとなく延びていくのではなく、自分で期限を決め直すことです。迷い方そのものを整理したい人は、残るか転職するかで迷うときの考え方も参考になります。
06モデルケース:「2月に決める」と決めたら、毎晩の求人検索が止まった
要点:ここでは、1年近く迷い続けていた保育士が、チェックリストで今の段階を確かめ、期限つきの保留を選んだモデルケースを紹介します。結果として転職しなかった例です。
決めない、と決めた4か月
相談事例(モデルケース)
- お名前
- あけみさん(仮名)・38歳
- 保育士歴
- 14年目(出産で1年半のブランクあり)
- 勤務先
- 社会福祉法人の認定こども園(定員約150名)、0歳児クラス担任
- 変化
- 求人を見る時間 毎晩約1時間 → 週1回30分/早番 週4回 → 週2回
編集部相談に来られたときは、どんな状態でしたか。
1年くらい、ずっと迷ってました。0歳児の午睡チェックで5分おきに呼吸を見て、早番の7時に間に合うように家を出て、夕方は小学3年生の息子を学童に迎えに行って。毎晩、息子が寝たあとに1時間くらい求人を見るのが習慣になってたんです。何がしたいのか、自分でも分からなくなってました。
編集部チェックリストをやってみて、どうでしたか。
職場のほうは4つ当てはまって、真ん中くらい。でも準備のほうは、ほぼ全部「まだ」でした。家計も把握してないし、譲れない条件も言えないし、夫にも話してなかった。ああ、今の私は決める段階じゃなくて、準備する段階なんだって分かって、なんだか力が抜けました。
編集部相談先では、どんな話になりましたか。
転職を勧められると思って身構えてたんです。そしたら「今は決めなくていいと思います。決める日だけ決めませんか」って言われて、正直ちょっと拍子抜けしました。それで、発表会が終わった2月末の週末を「決める日」にしたんです。
編集部その4か月で、何をしましたか。
まず園長に、早番の回数を週2回までにしてもらえないか相談しました。息子のお迎えの時間と、早番の日は5時半に起きていることも伝えて。あとは夫と家計を見直して、求人は日曜の午前中に30分だけ。毎晩の求人検索をやめたら、夜に眠れるようになったのが一番大きかったです。
決めない、と決めたら、園で子どもと笑える時間が戻ってきました。
あけみさん(仮名)
あけみさんの相談は聞き入れられ、12月から早番は週2回になりました。2月末の「決める日」にチェックリストをやり直すと、職場の項目で当てはまるのは2つに減っていて、あけみさんは今の園に残ることを選びました。ただし、次の「決める日」を夏休み明けに置き、そのときにもう一度確かめることにしています。
このケースで読者に持ち帰ってほしいのは、結果が「残る」だったことではありません。迷いの中身を3つに分けたことで、「今は準備の段階」と自分で分かったこと、そして期限を決めたことで、毎晩の迷いが止まったことです。転職するかどうかは、準備が整ってから考えても遅くありません。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07チェックリストだけでは答えが出ないこと
要点:チェックリストは迷いを整理する道具であって、答えを出してくれる機械ではありません。数に表れない事情があること、そして迷いを一人で抱え続けること自体が負担になることは、知っておいてください。
当てはまる数より、一つの重さを見る
どのチェックリストも、数が多いか少ないかで段階の目安を示しています。でも実際には、家族の介護が始まった、引っ越しが決まった、どうしても合わない人が異動してきたなど、一つで状況が大きく変わる出来事があります。そういう出来事があるときは、数ではなくその一つを中心に考えてください。
また、チェックの結果は日によって変わります。行事の直前や、子どもの体調不良が続いた週にやると、どうしても重い結果が出やすくなります。結果を見て判断するのは、少なくとも2回やり直して、同じ傾向が出たときにしてください。
迷いが長引くこと自体が、疲れの原因になる
期限のない迷いは、それだけで心と体を消耗させます。半年以上同じところで迷っているなら、チェックリストの結果がどうであれ、「決める日」を置くことから始めてください。そして、一人で考える時間が長くなっていると感じたら、誰かに話すことを選択肢に入れてみてください。
話す相手は、職場の外の人のほうが気持ちを出しやすいことが多いものです。相談だけでもいいのかと迷う人は、転職相談だけしてもいいのかを先に読んでおくと安心です。ほいくの相談室では、転職するかどうかを決める前の「迷っている」段階の相談を受けています。チェックリストの結果を一緒に眺めて、決める日を決めるところまででも、話してみる意味はあります。
よくある質問
チェックリストは、どれくらいの間隔でやり直せばいいですか?
月に1回か、運動会や発表会など大きな行事が終わったあとが目安です。行事の直前や体調を崩した週は重い結果が出やすいので、落ち着いた時期にやり直してください。同じ傾向が2回続いたら、それを判断の材料にします。
迷っている段階で、求人に応募してもいいですか?
応募や見学は、判断の材料を集める方法としても役立ちます。ただし、内定が出たら返事の期限があるので、応募する前に「内定が出たら本当に動けるか」を準備のチェックリストで確かめておくと安心です。見学だけなら、在職中でも負担が少なく始められます。
決める日は、どれくらい先に設定するのがいいですか?
3〜6か月先が目安です。近すぎると準備が間に合わず、遠すぎると迷いが続く期間が長くなります。年度末で退職したい場合は、就業規則の申し出期限から逆算して、それより前に決める日を置いてください。
賞与をもらってから辞めたほうがいいですか?
賞与の支給条件は園によって違います。就業規則や給与規程で、支給日に在籍していることが条件になっていないかを確かめてから、退職日を考えてください。賞与だけを理由に体調を崩すまで我慢するのは避けたいところです。
決める日が来ても、まだ決められなかったらどうすればいいですか?
期限をもう一度だけ延ばしてかまいません。ただし、延ばすときは「次の決める日」と「それまでに何を確かめるか」を一つ書き添えてください。延長が2回続くときは、一人で考える限界に来ているサインかもしれないので、職場の外の人に話してみることをおすすめします。
家族に「迷っている」と話すのは、どのタイミングがいいですか?
決めてから話すより、迷っている段階で話しておくほうが、あとで反対されにくくなります。チェックリストの結果や、変えてほしいことを見せながら話すと、気持ちだけでなく状況が伝わりやすくなります。
参考にした資料
- 東京都福祉局「令和4年度東京都保育士実態調査 結果の概要」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
- こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
- e-Gov法令検索「労働基準法」
- e-Gov法令検索「民法」
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。