10月の月案を、誰にも見てもらわずに書き終えた。保護者から「先生のクラスでよかった」と言われる日も増えた。後輩に教えることにも、少しずつ慣れてきた。3年目は、保育士として手応えを感じやすい時期のはずです。それなのに、帰りの電車でふと「このままでいいのかな」と思ってしまう。
入職するときに「3年は続けよう」と自分に約束した人にとって、3年目はその約束の期限でもあります。約束を守れた安心と、「もう辞めてもいいのでは」という気持ちが同時にやってきて、かえって迷いが深くなることがあります。
3年目の「辞めたい」は、1年目や2年目と違い、勢いではなく「次」を考え始めたことから来る迷いであることが多いものです。この記事では、3年目の経験が転職でどう見られるのか、辞める前に何を整理しておけばよいのか、在職中にどう動けば経験を活かせるのかを、順を追ってまとめました。
この記事でわかること
- 3年目に「辞めたい」が強まる4つの理由
- 3年目の経験が転職で評価されやすい理由と、伝え方の準備
- 辞める前に今の園で確かめておきたいこと
- 在職中に進める転職の手順と、3年目に後悔しやすいパターン
結論
保育士3年目で辞めたいと感じたら、勢いで退職する前に、3年分の経験を書き出してから動くのがおすすめです。3年目の保育士は、年間の行事をひととおり経験し、担任や指導計画の作成、保護者対応もこなしているため、転職先からは即戦力に近い人として見られやすい時期にいます。その経験を具体的な言葉にできれば、給与や働き方の条件も話し合いやすくなります。進め方としては、今の園で変えられることを一度確かめ、変わらなければ在職中に情報収集と見学を進め、年度末を目安に退職を伝えるのが、経験を最も活かしやすい動き方です。
013年目に「辞めたい」が強まる4つの理由
要点:3年目は、自分との約束の期限、中堅としての役割、給与の伸び方の見通し、自分の保育観の固まりという4つが重なる時期です。迷いが強まるのは、仕事に慣れて先が見えるようになった結果でもあります。
図1
- 1
「3年」という区切り
入職時に決めた「3年は続ける」という約束が果たされ、次を考える余地が生まれる
- 2
中堅としての役割
リーダー、行事の主担当、実習生や後輩の指導など、担任以外の仕事が増える
- 3
給与の伸び方が見える
3年分の昇給を経験し、この先どのくらい上がるかの見当がつく
- 4
自分の保育観
やりたい保育がはっきりして、園の方針との違いが気になり始める
4つのうち、自分の迷いにいちばん近いものはどれでしょうか。「中堅としての役割」や「給与」が中心なら、今の園での話し合いで変わる余地があります。「自分の保育観」が中心なら、園を変えることで解決しやすい悩みです。迷いの中心がどこにあるかで、このあとの動き方が変わります。
「3年」という約束を果たしたあとの迷い
「とりあえず3年」は、多くの保育士が口にする目標です。1年目や2年目に辞めたくなったとき、この言葉を支えにしてきた人もいるでしょう。だからこそ、3年目に入ると「もう我慢しなくていい」という気持ちが表に出てきます。この迷いは、裏を返せば、3年間をやり切った人だけが持てる迷いです。
担任の外側の仕事が増える
3年目になると、クラスのリーダーや行事の主担当、実習生の指導などを任されることが増えます。担任としての仕事に慣れてきたところに、担任の外側の仕事が上乗せされる形です。「保育は好きなのに、保育以外の仕事で疲れている」と感じたら、この重なりが原因かもしれません。
給与の伸び方が見えてしまう
3年働くと、毎年の昇給がどのくらいかが分かります。役割は増えたのに昇給は数千円、という経験をすると、「このまま10年いても、この程度なのか」と先が見えてしまいます。将来の生活を具体的に考え始める年代とも重なり、給与への不満が辞めたい理由の中心になる人も少なくありません。
やりたい保育がはっきりしてくる
1年目は園のやり方を覚えるだけで精いっぱいでした。3年目になると、「もっと子どもが自分で選べる時間をつくりたい」「行事のための練習より、日常の遊びを大事にしたい」といった、自分なりの保育観が育ってきます。園の方針との違いがはっきり見えるようになるのは、成長した証拠でもあります。
023年目の経験は、転職でどう見られるのか
要点:3年目の保育士は、年間の流れを自分で回した経験があるため、転職先から見ると育成の手間が少ない人材です。ただし評価されるのは年数そのものではなく、3年間で何をしてきたかを具体的に話せるかどうかです。
採用する側の園が知りたいのは、「この人に、入ってすぐ何を任せられるか」です。1年目の保育士なら、まず園の流れを覚えるところから始まります。3年目の保育士なら、担任経験があり、指導計画を書いたことがあり、保護者と関わった経験もあります。園からすると、最初の数か月の育成にかかる手間が大きく違います。
3年目の保育士に、採用する側が期待すること
- 年間の流れを知っていて、行事の準備を見通しを持って進められる
- 月案・週案や個別の指導計画を、手本がなくても書ける
- 保護者との日々のやりとりを、一人で任せられる
- 新人や実習生に、基本的なことを教えられる
一方で、採用する側が気にするのは「前の園のやり方にこだわりすぎないか」という点です。3年目は自分のやり方ができてくる時期だからこそ、面接では「前の園ではこうしていましたが、こちらのやり方も学びたい」という姿勢を伝えると、経験と柔軟さの両方が伝わります。
求人は多いが、選ぶのは自分
保育士を求める園は多く、保育士の有効求人倍率は2026年7月時点で2.80倍と、全職種平均の1.15倍を大きく上回っています[1]。東京都では同じ月に4.04倍でした[2]。また、倍率は年度の中でも動き、2026年1月には全国で3.88倍まで上がっていました[3]。
図2
保育士の有効求人倍率(全職種平均との比較)[1][2][3]
求人が多いということは、条件を比べて選べる余地があるということです。ただし、求人の数が多いことと、自分に合う職場が見つかることは別の話です。3年目の転職で大切なのは、選べる立場にあるうちに、自分が何を求めているのかをはっきりさせておくことです。
経験年数が給与にどう反映されるかは、園ごとに違う
保育所の公定価格にある処遇改善等加算は、職員の平均経験年数に応じて2〜12%の加算率が決まる「基礎分」などで構成されています[4]。ただ、それが個人の給与にどう配分されるか、前の園での経験年数をどう数えるかは、園ごとに違います。3年の経験が給与にどう反映されるのかは、面接や見学の場で具体的に聞いて確かめてください。
03辞める前に、3年分の経験を書き出す
要点:3年目の転職で最初にやるべきことは、経験の棚卸しです。担任したクラス、担任の形、行事での役割、書いた書類などを書き出し、「数字と場面」で話せる形に整えます。
「3年間、保育をしてきました」だけでは、面接官には中身が伝わりません。次の項目に沿って書き出すと、自分の経験が具体的な言葉になっていきます。手帳や過去の月案、行事の資料を見返しながら書くと、思い出しやすくなります。
図3
- 担任したクラスの年齢と子どもの人数面接で最初に聞かれることが多く、話の土台になります
- 担任の形(単独、複数、リーダー)一人で判断してきたか、チームで動いてきたかが伝わります
- 行事で担った役割主担当か補助かで、任せられる範囲の見当がつきます
- 書いてきた書類月案・週案、個別の指導計画、保育の記録など、書ける書類の幅が分かります
- 保護者対応で工夫したこと連絡帳や送迎時の声かけなど、具体的な場面があると強みになります
- 後輩や実習生への関わり3年目ならではの経験で、中堅として期待される部分です
- 得意な活動や遊び手遊び、製作、外遊び、ピアノなど、入ってすぐ活かせることです
- 苦手なこと、避けたいこと次の職場選びで同じ悩みを繰り返さないための材料になります
書き出したら、いくつかを文章にしてみます。例:「2歳児クラスの複数担任として、子ども12人を3人で担当しました。トイレトレーニングの進み具合を記録する表を作り、送迎時に保護者と共有していました」。このように、人数や場面を入れた一文があるだけで、面接での受け答えはずっと楽になります。
最後の「苦手なこと、避けたいこと」も、遠慮せずに書いてください。これは面接で話すためではなく、自分が次の職場を選ぶときの物差しになります。職務経歴書へのまとめ方は保育士の職務経歴書の書き方、経験年数の伝え方は経験年数を転職で活かす方法で詳しく紹介しています。
043年目だからこそ、今の園で確かめておきたいこと
要点:3年目は、園にとっても手放したくない時期の職員です。辞める前に、来年度の担当、役割と手当、休みの取り方について希望を伝えると、思った以上に通ることがあります。変わらなければ、それが転職を決める根拠になります。
3年目のあなたが「辞めるかもしれない」と考えているように、園の側も「この人に辞められたら困る」と考えている可能性があります。1年目や2年目のときより、希望を伝えたときの重みは大きくなっています。辞めると決める前に、次の3つは一度確かめておく価値があります。
- 来年度の担当:乳児か幼児か、担任かフリーか、リーダー役を続けるか
- 役割と手当:リーダーや主担当の仕事に、手当や評価の仕組みがあるか
- 休みの取り方:有給休暇を希望どおりに取れているか
有給休暇は、入職から2年6か月の時点で12日が付与されます[5]。年10日以上の有給休暇が付与される人については、園が年5日を時季を指定して取得させる義務を負っています[6]。フルタイムで働く3年目のあなたも、通常はこの対象に入ります。「休みたいと言いにくい」状態が続いているなら、相談の材料として持っておいてください。
図4
| 比べること | 今の園で続ける | 転職する |
|---|---|---|
| 給与 | 昇給の幅が分かっていて、見通しは立てやすい | 経験の伝え方しだいで、条件を話し合える余地がある |
| 役割 | リーダーや主担当が増えていく | 新しい園では、最初は役割が軽くなることが多い |
| 人間関係 | 慣れた関係を続けられる | 一からつくり直しになる |
| 保育の方針 | 合わない部分は変えにくい | 方針の合う園を選び直せる |
| 負担の大きさ | 3年目の役割が今後も続く | 入職後しばらくは、覚え直す負担がある |
どちらにも良い面と負担があります。表を見て、どの行がいちばん気になるかを考えてみてください。「保育の方針」の行が気になるなら、転職で解決しやすい悩みです。「給与」の行が気になるなら、まずは今の園で昇給の仕組みを確かめ、転職先と比べられる状態にしておくと判断しやすくなります。
希望を伝えるときは「辞める」を交渉材料にしない
希望を伝えるとき、「聞いてもらえないなら辞めます」という言い方は避けたほうが無難です。園との関係が先にこじれてしまい、残る場合も辞める場合も動きにくくなります。「来年度は乳児クラスを希望します。3年間で0歳児と1歳児を担当して、乳児の保育をもっと深めたいと考えています」のように、希望と理由をセットで伝えるほうが、相手も前向きに検討しやすくなります。返事をもらう目安の時期をこちらから伝えておくと、待ち続けることも防げます。
05在職中に進める、3年目の転職の手順
要点:3年目の転職は、在職中に3か月ほどかけて進めると、経験を活かしながら落ち着いて選べます。書き出し、条件の絞り込み、見学、面接、退職の申し出の順で進めます。
図5
経験を書き出す
8項目に沿って3年分の経験を書き出し、人数や場面を入れた文章にしておきます
今の園で一度確かめる
来年度の担当、役割と手当、休みの取り方について希望を伝え、2〜4週間ようすを見ます
譲れない条件を3つに絞る
給与、働き方、保育方針などから、次の職場で絶対に守りたい条件を3つまでに絞ります
求人を比べて見学する
条件に合う園を2〜3園に絞り、休みの日を使って見学します。保育の様子と職員の動きを見ます
面接で経験と条件を伝える
書き出した経験を具体的に話し、給与や役割、経験年数の扱いを確かめます
内定後に退職を伝える
就業規則の期限を確認し、園長に退職の意思と希望の退職日を伝えて、引き継ぎを進めます
期間の定めのない雇用なら、法律上は申し入れから2週間で退職できます[7]。ただ、3年目でクラスのリーダーや行事の主担当を務めている場合は、引き継ぐことも多くなります。年度末で辞めるなら、12月から1月ごろまでに伝えると、園も後任を決めやすくなります。在職中と退職後のどちらで活動するかの比べ方は、在職中の転職活動の進め方を参考にしてください。
見学では、求人票に書かれていないことを見る
3年目の転職で見学に行くなら、求人票の条件を確かめるだけでなく、次のような点を見ておくと、入職後のずれを減らせます。
- 保育中の職員同士の声のかけ方(指示だけか、相談し合っているか)
- 事務室の机の上や壁に、書類が山積みになっていないか
- 行事の数と、その準備をいつ行っているか
- 3年目前後の職員が、どんな役割を担っているか
最後の点は、自分が入ったあとの姿に直結します。「こちらの園の3年目や5年目の先生は、どんなお仕事を担当されていますか」と聞いてみると、役割の重さや手当の考え方が見えてきます。
制度を使っている人は、辞める前に確かめる
保育士宿舎借り上げ支援事業を使って家賃の補助を受けている人は、転職先で同じ補助が使えるかを確認しておきます。国の事業の対象は採用から5年以内の常勤保育士で、一人1回限りとされています(やむを得ない事情による退職を除く)[8]。補助の対象期間は年々短くなってきた経緯もあり[9]、自治体ごとの扱いも違います。また、保育士修学資金の貸付を受けた人は、卒業後5年間の実務従事で返還が免除される仕組みのため[10]、3年目での転職が条件にどう影響するかを、貸付を受けた窓口に確かめておくと安心です。
06まきさんの場合:3年目で「経験を話せる形」にしてから動いた
要点:ここでは、3年目でリーダー役と行事の主担当が重なり、転職を考えたモデルケースを紹介します。まきさんが最初にしたのは、求人を探すことではなく、3年分の経験を1枚の紙にまとめることでした。
「3年いたから」ではなく「3年で何をしてきたか」
相談事例(モデルケース)
- お名前
- まきさん(仮名)・25歳
- 保育士歴
- 3年目(相談当時)
- 勤務先
- 社会福祉法人の認定こども園(定員約150名)、1歳児クラスのリーダー
- 変化
- 持ち帰り仕事 週2日 → ほぼなし、月給 約1.5万円アップ
編集部3年目で辞めたいと思ったきっかけは何でしたか。
4月に1歳児クラスのリーダーになって、同じ年に運動会の主担当と実習生の担当も任されたんです。仕事は倍くらいになった感覚なのに、昇給は月3,000円くらい。園長に「リーダーの手当はありますか」って聞いたら、「手当は5年目から」と言われて。正直、ここで5年目まで待つのはしんどいなって思いました。
編集部すぐに転職活動を始めたのですか。
いえ、最初は求人を見ても、どこも同じように見えて決められなかったんです。自分が何を求めているのか分からなかった。それで、3年分の経験を書き出すところから始めました。0歳児を1年、1歳児を2年。実習生は3人担当。運動会の主担当が1回。書いてみると、乳児の経験が思ったより厚かったんです。
編集部書き出したことで、何が変わりましたか。
面接で話す内容が、ふわっとした「がんばりました」じゃなくなりました。1歳児の食事の進め方を保護者と共有する記録表を作った話をしたら、面接官の園長先生がすごく食いついてくれて。経験って、こうやって伝えるものなんだって、そこで初めて腑に落ちました。
編集部最終的に、どう選びましたか。
2つの園から内定をもらって、「乳児の経験が活かせる」「リーダー手当がある」「書類の時間がシフトにある」の3つで比べました。給与は片方が少し高かったんですけど、書類の時間がなかったので選びませんでした。前の私なら、額面だけで決めていたと思います。
3年いたから辞めていい、じゃなくて、3年で何をしてきたかを話せるようになってから動けたのがよかった。
まきさん(仮名)
まきさんは12月に園長へ退職の意思を伝え、年度末まで1歳児クラスのリーダーを務めました。引き継ぎでは、子ども一人ひとりの食事や午睡の様子をまとめた資料を後任に渡しています。翌年度からは定員約70名の認可保育園で乳児クラスのリーダーを担い、持ち帰り仕事はほぼなくなりました。
まきさんのケースで大切なのは、転職先を探す前に経験を言葉にしたことです。それが、面接での伝わり方だけでなく、内定先を比べるときの物差しにもなりました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
持ち帰り仕事
担当する行事・実習の主担当
月給(額面)
有給休暇の取得日数
月給の差は1.5万円ほどですが、まきさん自身がいちばん大きな変化として挙げたのは、持ち帰りがなくなったことでした。平日の夜に連絡帳やおたよりを書かなくてよくなり、「仕事のことを考えない時間」ができたことで、休日の過ごし方まで変わったそうです。
073年目の転職で後悔しやすい3つのパターン
要点:3年目の転職は選べる余地が大きいぶん、選び方を間違えると後悔も大きくなります。とくに「年数だけで決める」「額面だけで選ぶ」「約束を書面で確かめない」の3つには気をつけてください。
「3年たったから」だけで辞める日を決める
3年という区切りは、辞める理由ではなく、考え始めるきっかけです。「3年たったから辞めていい」と決めてしまうと、何がつらかったのか、次に何を求めているのかが整理されないまま動くことになります。その結果、次の職場でも同じ悩みにぶつかりやすくなります。
給与の額面だけで選ぶ
月給が1万円高い園を選んだら、持ち帰り仕事が増えて時給に直すと下がっていた、ということは起こりえます。例として、月給22万円で毎月20時間の持ち帰りがある園と、月給21万円で持ち帰りがほぼない園を比べてみてください。前者は額面こそ高いものの、家で過ごす時間が月に20時間削られています。給与は大切な条件ですが、勤務時間、休憩、書類の時間、行事の数とあわせて比べないと、本当の働きやすさは分かりません。
役割や手当の約束を、書面で確かめない
面接で「リーダーをお願いしたい」「手当もつけます」と言われても、それが労働条件として書面に書かれていなければ、入職後に話が変わることがあります。労働契約を結ぶときには、仕事の内容や就業場所に加えて、それらの「変更の範囲」も明示することが2024年4月から必要になっています[11]。内定が出たら、労働条件通知書で給与、手当、業務の内容を確かめ、口頭で聞いた話と違う点があればその場で質問してください。
3年目は、経験を武器にできる時期であると同時に、心身の疲れがたまりやすい時期でもあります。眠れない日が続く、休日も仕事のことが頭から離れないといった状態なら、転職の準備より先に休むことを考えてください。2年目のころの迷い方と比べてみたい人は2年目で辞めたいときの判断軸を、新人のころから積み重なったつらさを見直したい人は新人保育士がつらいときの判断基準と職場の探し方を読んでみてください。
自分の3年間を一人で振り返るのは、意外と難しいものです。ほいくの相談室では、転職を決める前の段階でも、経験の書き出しや今の園で何を確かめるかを一緒に整理する相談を受けています。
よくある質問
3年目で辞めるのは早いですか?
3年目で辞めること自体が早すぎるということはありません。担任や行事、保護者対応をひととおり経験しているため、転職先からは経験者として見られます。大切なのは年数ではなく、何を理由に辞め、次に何をしたいかを自分の言葉で説明できることです。
3年目の転職では、どんな経験が評価されますか?
担任したクラスの年齢と人数、担任の形、行事での役割、書いてきた書類、保護者対応の工夫などが評価されやすい経験です。数字や場面を入れて具体的に話せると、入ってすぐ何を任せられるかが伝わります。後輩や実習生の指導経験があれば、それも強みになります。
3年目で転職すると、給与は上がりますか?
上がることもあれば、変わらないことや下がることもあります。経験年数を給与にどう反映するかは園ごとに違うため、面接や内定後の労働条件通知書で、基本給や手当の内訳、昇給の仕組みを確かめてください。額面だけでなく、持ち帰り仕事や残業の有無もあわせて比べると判断しやすくなります。
在職中の転職活動は、今の園に知られませんか?
見学や面接は休みの日に入れ、園のパソコンやスマートフォンで求人を見ないなど、基本的な注意をすれば知られにくくなります。ただ、狭い地域では園同士のつながりがあることもあるため、見学先で今の勤務先を詳しく話しすぎないようにすると安心です。
3年目で保育士以外の仕事に移るのはありですか?
ありです。3年間で身につけた段取りの力、子どもや保護者とのやりとりの経験は、保育以外の仕事でも活かせます。ただ、保育の仕事そのものが嫌になったのか、今の園の環境が合わないだけなのかは、先に分けて考えておくと後悔しにくくなります。
参考にした資料
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.1)」
- こども家庭庁「基礎資料(保育士・幼稚園教諭等の処遇改善)」令和8年3月版
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
- 確かめよう労働条件「年次有給休暇」
- e-Gov法令検索「民法」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 千葉市「保育士宿舎借り上げ支援事業」説明資料(令和7年度予算 こども家庭庁概算要求の概要抜粋)
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。