保育士の職場の子育て支援制度|理解ある園の見分け方と見学

求人サイトを開くと、「子育て支援制度あり」「子育て中の先生が活躍中」という言葉が、どの求人にも並んでいる。前の園の求人票にも、同じことが書いてあった。けれど実際は、子どもの発熱で休んだ翌日、主任に小さくため息をつかれ、それからは熱が出ないように祈りながら出勤する毎日でした。

子育て中の保育士にとって、職場選びでいちばん知りたいのは「この園は、本当に子育てに理解があるのか」ということです。ところが、求人票に書かれている制度は、どの園も似たように見えます。制度の名前が同じでも、使いやすさは園によってまったく違う。その違いは、求人票の文字だけではなかなか見えてきません。

この記事では、保育士の職場の子育て支援制度を、法律で決まっている部分と園ごとに違う部分に分けて整理し、子育てに理解のある園を見分けるサイン、求人票や面接で確かめること、見学で時間帯ごとに見ておきたい点をまとめました。次の職場選びで、同じ思いを繰り返さないための材料にしてください。

この記事でわかること

  • 保育士の職場の子育て支援制度のうち、法律で決まっているものと園ごとに違うもの
  • 「制度がある」と「実際に使える」を見分ける5つのサイン
  • 求人票と面接で、子育て支援について確かめる方法と聞き方
  • 子育て中の職場見学で、時間帯ごとに見ておきたい点

結論

保育士の職場の子育て支援制度は、短時間勤務、子の看護等休暇、残業の免除など法律で決まっている「土台」[1][2]と、シフトの配慮や独自の休暇など園ごとに違う「上乗せ」の2段に分けて考えると、見分けやすくなります。子育てに理解のある園かどうかは、制度の数よりも、子育て中の職員が実際に制度を使っているか、急な休みをカバーする体制があるかで判断します。求人票と面接では取得実績や退勤時刻を場面で聞き、見学ではできれば夕方の時間帯やシフト表を見せてもらい、制度が実際に回っている様子を自分の目で確かめるのが確実です。

01職場の子育て支援制度は「法律の土台」と「園ごとの上乗せ」の2段

要点:短時間勤務や子の看護等休暇などは、法律でどの園にも求められている土台です。園ごとの違いが出るのは、その上に何を上乗せしているか、そして土台の制度をどれだけ使いやすく運用しているかです。

求人票の「子育て支援制度あり」という言葉は、多くの場合、法律で決まっている制度があるという意味にとどまります。それ自体は悪いことではありませんが、制度があることは園を選ぶ決め手にはなりません。どの園にも求められているものだからです。まずは、土台と上乗せを分けて整理しておきましょう。

図1

制度法律で決まっている土台園ごとの上乗せの例
短時間勤務3歳未満の子を育てる人は、1日原則6時間の勤務にできる[2]小学校入学まで短時間勤務を続けられる
子の看護等休暇小学校3年生修了まで、1年度に5日(2人以上は10日)、時間単位でも取れる[1][2]給与を減らさない扱いにする、日数を増やす
残業の免除小学校就学前の子を育てる人が請求できる[1]行事の準備も含めて勤務時間内に収める運用
3歳から就学前の両立支援園が2つ以上の制度を用意し、本人が1つを選ぶ[3]始業時刻の変更と短時間勤務の両方を選べる
個別の周知と意向の確認3歳未満の子を育てる人に制度を知らせ、利用の意向を確かめる[3]復帰前と復帰後に定期的な面談を行う
シフトの配慮法律の定めはない子育て中の職員の遅番や土曜保育の回数に上限を設ける
図1 職場の子育て支援制度:法律の土台と、園ごとの上乗せの例

表の右の列は、あくまで上乗せの一例です。こうした上乗せがある園は、子育て中の職員を長く支えようという意思を持っていることが多いといえます。ただし、上乗せが多くても、実際に使える雰囲気がなければ意味がありません。この点は次の見出しで詳しく見ていきます。

2025年の改正で、土台そのものが広がった

育児・介護休業法の改正で、2025年は土台の制度が大きく広がった年でした。2025年4月からは、子の看護休暇が「子の看護等休暇」に名前を変え、対象が小学校3年生修了までに広がりました。感染症による学級閉鎖や、入園式・卒園式への参加にも使えるようになり、勤続6か月未満の人を労使協定で対象外にする仕組みもなくなっています[1]。残業の免除を請求できる人も、小学校就学前の子を育てる人に広がりました[1]。

さらに2025年10月からは、3歳から小学校就学前の子を育てる人について、園が始業時刻の変更、テレワーク等、保育施設の設置運営等、養育両立支援休暇、短時間勤務のうち2つ以上を用意し、本人が1つを選べるようになりました。妊娠・出産を申し出た人への意向の確認と配慮も、事業主の義務になっています[3]。前の職場で「そんな制度はない」と言われた経験がある人も、今は状況が変わっている可能性があります。

02「制度がある」と「使える」は違う:理解のある園の5つのサイン

要点:子育てに理解のある園かどうかは、制度の数ではなく、制度が実際に使われているか、使う人を支える仕組みがあるかで分かります。次の5つのサインを手がかりにしてください。

制度が整っているのに、誰も使っていない園があります。逆に、法律どおりの制度しかなくても、子育て中の職員が安心して働いている園もあります。違いを生むのは、人の配置と、職場の雰囲気と、仕事の進め方です。

図2

  • 1

    子育て中の職員が、実際に制度を使っている

    短時間勤務や子の看護等休暇を使っている職員が、具体的に何人かいる

  • 2

    急な休みをカバーする仕組みがある

    フリーの保育士や加配の先生がいて、誰が代わりに入るかが決まっている

  • 3

    書類や行事の準備が勤務時間内に収まる

    ノンコンタクトタイムがあり、持ち帰りが前提になっていない

  • 4

    シフトの組み方に配慮の跡がある

    子育て中の職員の早番・遅番や土曜保育の回数に、上限や調整がある

  • 5

    カバーする側にも負担が偏らない

    配慮される側とカバーする側の不公平感を減らす工夫がある

図2 子育てに理解のある園に見られる5つのサイン

急な休みを支えるのは「人の余裕」

1つ目と2つ目のサインは、つながっています。子育て中の職員が制度を使えるかどうかは、結局のところ、代わりに入れる人がいるかどうかで決まるからです。最低基準ぎりぎりの人数でクラスを回している園では、一人休めば保育が回らなくなり、休む側も残る側も追い詰められます。

国には、保育士の業務を補助する人の雇用を支援する事業[4]や、保育士資格を持たない保育支援者を周辺業務に配置することを支援する事業[5]があります。こうした制度も活用して、職員の人数に余裕を持たせている園は、急な休みのときにも配置を組み直しやすくなります。見学や面接では、「フリーの先生は何人いますか」「保育補助の方はいますか」と聞いてみてください。

5つ目のサインが、いちばん見落とされやすい

子育て中の職員への配慮が手厚い園でも、その分の負担が子育て中でない職員に偏っていると、いずれ職場の空気がぎくしゃくします。遅番や土曜保育が特定の人に集中していないか、行事のリーダーが若手に偏っていないか。子育て中の人にとっても、周りが無理をしていない職場のほうが、気持ちよく制度を使えます。「お互いさま」が言葉だけでなく、シフトや役割の分け方に表れているかを見てください。働きやすい園全般の見分け方は、働きやすい園の見分け方でも紹介しています。

03求人票と面接で確かめること

要点:求人票には、就業時間や時間外労働の有無など、法律で明示が必要な項目があります。子育て支援の運用は書かれていないことが多いため、面接で場面を指定して聞きます。

求人を出す側は、業務内容、就業場所、就業時間や休憩、休日、時間外労働の有無、賃金、加入する保険などを、原則として最初の面接までにすべて明示する必要があります[6]。2024年4月からは、従事する業務や就業場所の「変更の範囲」も明示事項に加わりました[7]。系列園の多い法人では、入職後に別の園へ異動する可能性があるため、子育て中の人はとくに確かめておきたい項目です。

図3

  • 就業時間と、早番・遅番の時間帯求人票に明示が必要な項目です[6]。シフトの幅と、自分のお迎えの時刻が合うかを確かめます
  • 時間外労働の有無求人票で明示される項目です[6]。行事前の実際の退勤時刻は面接で聞きます
  • 就業場所の変更の範囲系列園への異動がある場合、通勤が長くなる可能性があります[7]
  • 子育て中の職員の人数何人いて、どのクラスを担当しているかで、制度の運用の様子が分かります
  • 短時間勤務や看護等休暇の取得実績「制度あり」だけでなく、ここ数年で実際に使った人がいるかを聞きます
  • 急な休みのときの対応誰がクラスに入り、連絡帳や保護者対応をどう引き継ぐかを聞きます
  • 入職直後の休みの扱い試用期間中に子どもの発熱で休んだ場合の扱いを確認します
  • 休暇の給与の扱い子の看護等休暇などの給与の扱いは園によって違うため、就業規則で確かめます
図3 求人票と面接で確かめたい子育て支援のこと

面接での聞き方:条件ではなく「場面」で聞く

子育て支援について聞くとき、「子育てへの理解はありますか」と聞けば、ほとんどの園は「あります」と答えます。それでは違いが分かりません。次のように、場面を指定して聞いてみてください。

  • 「短時間勤務を使っている先生は、何時から何時まで働いていて、担任は持っていますか」
  • 「お子さんの発熱で朝に休みの連絡が入ったとき、そのクラスにはどなたが入りますか」
  • 「運動会や発表会の前の週は、何時ごろに退勤される先生が多いですか」

具体的な答えが返ってくる園は、子育て中の職員の働き方を把握し、仕組みとして回している可能性が高いといえます。

就業規則は、内定の前に見せてもらえるか聞いておく

制度の細かい扱いは、求人票よりも就業規則や育児休業などの規程に書かれています。短時間勤務を何歳まで使えるか、子の看護等休暇の給与はどうなるか、始業時刻の変更などの制度のうち何を用意しているか。内定の前に「子育てに関わる規程を拝見できますか」と聞いてみてください。すぐに見せてもらえない場合でも、該当する部分の内容を説明してもらえるかを確かめておくと、入職後のずれを減らせます。聞き方に不安がある人は、求人票の見るポイントもあわせて確認しておくと、面接で聞くことを絞りやすくなります。

04子育て中の職場見学で、時間帯ごとに見る点

要点:見学は午前に案内されることが多いですが、子育て中の人にとって大事なのは夕方の様子です。可能なら夕方の時間帯も見せてもらい、シフトの交代や退勤の様子を確かめます。

見学は、制度が実際に回っているかを自分の目で確かめられる貴重な機会です。午前の見学では、子どもたちが活動している明るい時間帯が中心になります。それも大切ですが、子育て中の職員が困るのは、たいてい夕方です。シフトの交代はスムーズか、子育て中の先生は予定どおりに帰れているか。こうした様子は、夕方にしか見えません。

図4

  1. 朝の受け入れ(7時〜9時)早番の人数と、受け入れのあわただしさ。子育て中の職員がどれくらい早番に入っているか
  2. 日中の保育(10時〜12時)クラスの職員の数と、フリーや補助の先生がどのように動いているか
  3. 午睡の時間(13時〜15時)職員が連絡帳や書類を書く時間があるか。休憩を取っている様子があるか
  4. 夕方の交代(16時〜18時)シフトの交代がスムーズか。子育て中の職員が予定どおりに退勤できているか
  5. 職員室や事務室シフト表、行事予定、掲示物から、職員の働き方や役割の分け方を読み取る
図4 見学で時間帯ごとに見ておきたい点

夕方の見学をお願いするときは、「子育て中なので、夕方の時間帯の様子も拝見できるとありがたいです」と理由を添えると、受け入れてもらいやすくなります。難しいと言われた場合は、夕方の職員の人数や、シフト交代の流れを口頭で聞くだけでも参考になります。

職員室に入れてもらえたら、壁の掲示物にも目を向けてみてください。行事の分担表に同じ名前ばかりが並んでいないか、シフト表に「早番のみ」「遅番なし」などの調整の印があるか。案内の言葉よりも、掲示物のほうが日々の働き方を正直に映していることがあります。見学で使えるチェック項目は、園見学のチェックリストにまとめています。

見学で「子育て中」と伝えてもいいのか

子育て中であることを見学や面接で伝えると、不利になるのではと心配する人もいます。けれど、入職したあとに「思っていた働き方と違った」となるほうが、園にとってもあなたにとっても負担が大きくなります。最初から伝えたうえで、それでも歓迎してくれる園のほうが、長く働ける職場である可能性が高いといえます。伝えるときは、「お迎えのため、平日は17時半までの勤務を希望しています」のように、できることとできないことを具体的に伝えるのがこつです。

05候補の園を、4つの観点で並べて比べる

要点:面接と見学を終えたら、分かったことを「制度」「人の余裕」「仕事の進め方」「雰囲気」の4つに分けて書き出します。園ごとに同じ枠で並べると、印象だけで決めずに済みます。

見学から帰った直後は、園舎のきれいさや、案内してくれた先生の感じのよさが強く印象に残ります。もちろんそれも大切な情報ですが、子育て中の働きやすさは、別の観点で確かめる必要があります。候補の園ごとに、次の4つのマスを埋めてみてください。

図5

制度

法律の土台に加えて、どんな上乗せがあるか。給与の扱いや対象の年齢はどうか

求人票と就業規則で確かめる

人の余裕

フリーや補助の先生が何人いて、急な休みのときに誰が入るか

面接で場面を指定して聞く

仕事の進め方

書類や行事の準備が勤務時間内に収まっているか。持ち帰りが前提になっていないか

見学の午睡の時間と夕方に見る

雰囲気

子育て中の職員と、そうでない職員の負担が偏っていないか

シフト表と職員の表情から読み取る

図5 子育て中の働きやすさを比べる4つの観点

4つのマスがすべて埋まる園はなかなかありません。埋まらなかったマスは、内定の前に追加で質問するか、自分にとってどれだけ大事かで判断します。たとえば、パートナーが出張がちで急な休みが多くなりそうなら「人の余裕」を、持ち帰りで体を壊した経験があるなら「仕事の進め方」を重く見る、といった具合です。何を重く見るかは、家庭の事情によって人それぞれ違って構いません。

06相談事例:制度の数より「夕方の職員室」で決めたつぐみさん

要点:ここでは、求人票の制度の数ではなく、夕方の見学で見た様子を決め手にして職場を選んだモデルケースを紹介します。

制度が多い園より、制度が回っている園を選んだ

相談事例(モデルケース)

お名前
つぐみさん(仮名)・37歳
保育士歴
12年目(うちパート3年)
勤務先
認可保育園のパート(週4日) → 社会福祉法人の認可保育園(定員約90名)の正社員、3歳児クラス副担任
家族
夫(会社員・平日の帰宅は21時ごろ)、子ども2人(小学4年生と5歳)
変化
見学した園 3園(うち夕方も見学 2園)、退勤時刻 18時40分ごろ → 17時20分ごろ

編集部職場探しを始めたとき、何を基準にしていましたか。

つぐみさん

正社員に戻りたくて、最初は求人票の制度の数で比べていました。候補の一つは、独自の育児休暇があって、看護休暇も給与が減らないと書いてあって、ここしかないと思っていたんです。もう一つの園は、制度は法律どおりという感じで、正直あまり期待していませんでした。

編集部考えが変わったきっかけは何でしたか。

つぐみさん

相談窓口で候補の園の話をしたときに、「制度があることと、使えることは別なので、できれば夕方も見学させてもらうといいですよ」と言われたんです。保育の現場の夕方がどんなものか分かっている人の言葉だなと思いました。それで、両方の園に16時半からの見学をお願いしました。

編集部夕方の見学で、何が見えましたか。

つぐみさん

制度がたくさんある園は、16時半を過ぎても職員室に先生が何人も残っていて、行事の制作をしていました。子育て中の先生も、そこにいたんです。もう一つの園は、16時半にフリーの先生がクラスに入って、短時間勤務の先生がさっと帰っていきました。職員室のシフト表には、子育て中の先生の遅番が「月2回まで」と書いてあって。驚きました。

編集部入職して、実際の働き方はどうですか。

つぐみさん

1年たちますけど、ほとんど17時20分には園を出られています。下の子が熱を出したときは、子の看護等休暇を時間単位で使って、午後だけ休むこともできました。前のパート先では、休むたびに翌日の空気が重かったので、それがないだけで全然違います。

求人票の制度の数より、夕方の職員室のほうが、ずっと多くを教えてくれました。

つぐみさん(仮名)

つぐみさんは今、3歳児クラスの副担任として働いています。来年度は担任を打診されていて、担任になっても退勤時刻をどう守るか、園長と具体的に相談している最中だそうです。

このケースで決め手になったのは、制度の数ではなく、制度が実際に使われている様子を自分の目で見たことです。求人票では魅力的に見えた園も、夕方の様子からは違う姿が見えました。見学の時間帯を一つ変えるだけで、得られる情報は大きく変わります。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

07理解のある園でも、完ぺきではないと知っておく

要点:一つは、どんなに理解のある園でも、いつでも気がねなく休めるわけではないこと。もう一つは、配慮は伝え方と「お互いさま」の積み重ねで回っていくということです。

1. 「いつでも気がねなく休める園」はない

子育てに理解のある園でも、運動会や発表会の直前、感染症が流行して職員も次々に休む時期などは、休みにくさを感じることがあります。それは園の理解が足りないからではなく、保育という仕事の性質によるものです。理想の園を探し続けるより、「休みにくい時期があっても、仕組みとして支えてくれる園か」を基準にするほうが、現実に合った選び方になります。

また、園の雰囲気は、園長や主任が替わると大きく変わることがあります。見学のときに理解があると感じた園でも、数年後には運用が変わっているかもしれません。入職したあとも、制度の使い方や困っていることを、年に一度の面談などで伝え続けることが、働きやすさを保つことにつながります。

一方で、制度を使ったことを理由に嫌みを言われ続ける、明らかに不利な扱いを受ける、といった場合は別の問題です。総合労働相談コーナーでは、職場のいじめや嫌がらせを含むあらゆる労働問題について、無料・予約不要で相談できます[8]。

2. 配慮は、伝え方と「お互いさま」で回っていく

制度は、使う人と支える人の両方がいて、初めて回ります。休んだ翌日に「昨日はありがとうございました」と一言伝える。子どもの体調が落ち着いている時期には、自分から行事の準備を引き受ける。そうした小さな積み重ねが、次に誰かが休むときの雰囲気をつくっていきます。理解のある園は、最初からあるものではなく、そこで働く人たちが一緒につくっていくものでもあります。

職場選びの前に、今の働き方のどこがつらいのかを整理したい人は、子育て中の保育士が両立に悩んだときの考え方から読んでみてください。候補の園の求人票を手元に置いたまま、面接や見学で何を確かめればいいか迷ったら、ほいくの相談室に聞いてみるのも一つの方法です。応募するかどうかを決めていない段階でも、確かめたいことの整理から一緒に考えます。

よくある質問

面接で子育て支援のことを聞くと、印象が悪くなりませんか?

聞き方次第です。「どれくらい休めますか」と聞くより、「急な休みのときは、どなたがクラスに入りますか」と場面で聞くほうが、働く準備をしている姿勢として受け止めてもらいやすくなります。子育て中であることを前提に、自分ができることも一緒に伝えると、より前向きな印象になります。

夕方の見学をお願いするのは、失礼ではありませんか?

理由を添えてお願いすれば、失礼にはあたりません。夕方はお迎えの対応で忙しい時間帯なので、短い時間で構わないと伝えると、受け入れてもらいやすくなります。難しい場合は、夕方の職員の人数やシフト交代の流れを聞くだけでも参考になります。

入職してすぐでも、子の看護等休暇は使えますか?

2025年4月から、勤続6か月未満の人を労使協定で子の看護等休暇の対象外にする仕組みはなくなりました[1]。入職してすぐでも使えますが、給与の扱いなどは就業規則で確認しておきましょう。子どもの発熱で休みにくいと感じたときは、子どもの発熱で休めないときの対処も参考にしてください。

子育て中の職員が多い園なら、安心できますか?

子育て中の職員が多いことは、一つの目安になります。ただ、子育て中の職員が多いほど、急な休みが重なる日も増えます。人数だけでなく、それをカバーするフリーの先生や補助の人がいるか、シフトの組み方に無理がないかも合わせて確かめてください。

今の園で制度を使いたいと言い出せません。どうすればいいですか?

制度の多くは法律で決まっているもので、使いたいと申し出ること自体は特別なお願いではありません。「来月から、この制度をこの時間帯で使いたい」と、使いたい時期と形を具体的に伝えると、園も準備を進めやすくなります。申し出たことで不利な扱いを受けた場合は、総合労働相談コーナーで相談できます[8]。

求人票に「子育て支援制度あり」と書いていない園は、避けたほうがいいですか?

短時間勤務や子の看護等休暇などは法律で決まっている制度なので、書いていなくても、制度そのものはあるはずです[2]。書いていないことより、実際に使っている職員がいるか、急な休みを支える仕組みがあるかを、面接や見学で確かめるほうが確実です。

参考にした資料

  1. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  2. 厚生労働省「育児・介護休業法のあらまし(令和7年4月1日、10月1日施行対応)」
  3. 厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内
  4. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  5. こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
  6. 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
  7. 厚生労働省「職業安定法施行規則改正|労働条件明示等」
  8. 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

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