午睡の見守りを交代した昼休み、スマートフォンで「心療内科」と打ち込んでは、検索結果を開かないまま画面を閉じる。これで三度目だ。夜中の2時に目が覚めて、そのまま朝まで眠れない日が週に何度もある。胃のあたりがずっと重く、内科で検査をしても「特に異常はありませんね」と言われた。
心療内科に行くべきかどうか迷う気持ちには、いくつもの理由が絡んでいます。「この程度で行っていいのか」「行ったら薬を出されるのでは」「園に知られたらどうしよう」「行ったら何かが決定的になってしまいそう」。迷っている間にも、睡眠や食欲、気力は少しずつ削られていきます。そして、つらさが増すほど、病院を探して予約の電話をかける力も残らなくなっていきます。
この記事では、保育士が心療内科に行くべきか迷ったときに確かめたい受診の目安と、心療内科・精神科・内科のどこに相談すればよいか、予約から初診までの流れ、受診前に準備しておくとよいメモをまとめました。受診はゴールではなく、自分の状態を専門家と一緒に確かめるための入り口です。
この記事でわかること
- 心療内科の受診を考えたい、心と体のサイン
- 心療内科・精神科・かかりつけ医の違いと、最初の相談先の選び方
- 予約から初診までの流れと、受診前に準備するメモの中身
- 受診すると職場に伝わるのか、薬は必要かなど、よくある不安の考え方
結論
保育士が心療内科に行くべきか迷っているなら、眠れない、食欲がない、出勤前に動悸や涙が出る、休日も気持ちが晴れないといった状態が2週間以上続いているかを目安に、受診を考えてください。「この程度で」と思う段階で相談するほうが、回復までの道のりが短く済むことがあります。どこに行けばよいか分からなければ、まずかかりつけ医に相談するか、ストレスが関わる体の症状も診る心療内科を選びます。受診したからといって、すぐに休職や退職が決まるわけではありません。薬を使うか、仕事をどうするかは、医師と相談しながら自分で選べます。
01受診を考えたい、心と体のサイン
要点:眠り、食欲、気分、体の症状に変化が出ていて、それが2週間以上続いているなら、受診を考える目安です。一つでも強いサインがあれば、期間を待たずに相談して構いません。
保育士は、自分の体調より子どもの体調を先に気にかける習慣が身についています。そのため、自分の変化に気づくのが遅れがちです。次の項目を、ここ2週間の自分に当てはめてみてください。
図1
- 夜中や明け方に目が覚め、そのあと眠れない睡眠の乱れは、心の疲れが最初に表れやすい変化の一つです
- 食欲がない、または食べすぎが続く体重の増減が目に見えるほどなら、受診を考えます
- 出勤前に動悸、吐き気、腹痛がある内科で異常がないと言われた体の症状は、ストレスが関わっていることがあります
- 休日も気持ちが晴れず、好きなことを楽しめない気分の落ち込みが生活全体に広がっているサインです
- 理由もなく涙が出る、いらいらが抑えられない感情を整える力が弱っている状態です
- 連絡帳や日誌の文章が頭に入ってこない集中力や判断力が落ちているサインです。能力の問題ではありません
- 仕事のミスが増え、自分を強く責めてしまう疲れからくる不注意と、自分を責める考えが重なっています
- 朝、どうしても起き上がれない日がある体が限界を知らせている可能性があります
- お酒や甘いものの量が増えたつらさを紛らわせる行動が増えているサインです
- 消えてしまいたいと考えることがあるすぐに相談が必要です。受診を待たずに、下で紹介する電話窓口へ連絡してください
当てはまる数が多いほど、心と体の負担は大きくなっています。ただ、数が少なくても、最後の項目に当てはまる場合や、一つの症状がとても強い場合は、それだけで受診を考える理由になります。限界に近いときのサインの全体像は、保育士のストレスが限界のときのサインと対処にもまとめています。
シフト勤務の生活で見落としやすい変化
早番と遅番が入れ替わる生活では、眠りのリズムが乱れるのは当たり前だと思い込みがちです。そのため、「眠れないのはシフトのせい」と考えて、心の疲れによる不眠を見過ごしてしまうことがあります。見分けるときの手がかりは、休日の眠りです。シフトに関係のない休日でも眠れない、休日の朝も早く目が覚めてしまう、休日のほうがかえって気分が沈む。こうした変化があるなら、シフトだけでは説明できない疲れが積み重なっているかもしれません。手帳やスマートフォンに、寝た時間と起きた時間、目が覚めた回数を2週間ほど書き留めておくと、受診したときにも役立ちます。
「この程度で行っていいのか」と迷うときこそ
多くの人が、「もっとつらい人が行く場所」と考えて受診をためらいます。けれど、心の不調は、早い段階で相談するほど、生活や仕事への影響を小さく抑えやすいものです。風邪をひいて内科に行くときに、「この程度で」と遠慮する人は少ないはずです。心療内科も同じように、「つらいことがあって、生活に影響が出ている」と感じたら相談してよい場所です。受診して「今は様子を見ましょう」と言われたなら、それも大事な確認になります。
内科で「異常なし」と言われた体の症状
胃の痛み、頭痛、動悸、めまい、下痢。こうした症状で内科を受診し、検査では異常が見つからなかったという保育士は少なくありません。異常がないのは安心材料ですが、症状が続いているなら、ストレスが体に表れている可能性があります。そういうときは、内科の医師に「仕事のストレスが関係していることはありますか」と聞いてみる、心療内科を紹介してもらうといった方法もあります。
02心療内科・精神科・かかりつけ医、どこに相談するか
要点:ストレスが関わる体の症状が中心なら心療内科、気分の落ち込みや不安、不眠など心の症状が中心なら精神科が目安です。迷ったら、かかりつけ医に相談して紹介してもらう方法もあります。
「心療内科」と「精神科」の違いが分からず、どちらに行けばいいのか迷う人は多いものです。実際には、両方の看板を掲げている医療機関もあり、どちらに行っても相談の入り口としては構いません。目安として、次の表を参考にしてください。
図2
| 相談先 | 主に相談しやすい症状 | こんなときに |
|---|---|---|
| 心療内科 | ストレスが関わる体の症状(胃痛、動悸、頭痛など)と、それに伴う気分の不調 | 内科で異常なしと言われた体の症状が続いている |
| 精神科 | 気分の落ち込み、不安、不眠、意欲の低下など心の症状 | 気分の落ち込みや眠れなさが中心で、生活に影響が出ている |
| かかりつけ医 | 体の症状全般。心の不調についても最初の相談先になる | どこに行けばいいか分からない、まず身近な医師に相談したい |
| 働く人向けの相談窓口 | 受診するか迷っている段階の悩み | 受診の前に、誰かに話を聞いてほしい |
「精神科」という言葉に抵抗を感じる人もいるかもしれません。けれど、眠れない、気分が落ち込むといった悩みで受診する人は多く、特別な場所ではありません。名前の印象より、通いやすさや予約の取りやすさで選んで構いません。
通い続けられる医療機関を選ぶ
心の不調は、一度の受診で終わらず、何度か通うことが多いものです。だからこそ、医療機関を選ぶときは、通いやすさを大切にしてください。遅番の日でも間に合う診療時間か、土曜日に診てもらえるか、職場や自宅から無理なく通える場所か。評判だけで遠くの医療機関を選ぶと、通うこと自体が負担になってしまいます。職場の近くを避けたい人は、自宅の最寄り駅の周辺で探すのも一つの方法です。
03予約から初診までの流れ
要点:心療内科は予約制のところが多く、初診の予約が少し先になることもあります。迷っている間に予約だけ入れておき、受診前に症状のメモを準備しておくと、初診で伝え漏らしを防げます。
受診を決めても、実際に予約の電話をかけるまでが一番の山場かもしれません。手順を細かく分けると、一つひとつは小さな行動になります。
図3
通いやすい医療機関を2〜3か所探す
診療時間、場所、予約方法を確かめ、候補をいくつか挙げておきます
電話かWebで初診の予約をする
「初めての受診です。眠れない状態が続いています」と、症状を一言添えて予約します
受診前のメモを作る
いつから、どんな症状があるか、仕事や生活の状況を書き出します
初診を受ける
問診票に記入し、医師の診察を受けます。メモを見ながら話して構いません
今後の進め方を相談する
通院の間隔、薬を使うかどうか、仕事をどうするかを医師と話し合います
予約の電話で伝えること
予約の電話では、細かい事情まで話す必要はありません。「初めて受診したいのですが、予約は取れますか。夜眠れない日が続いていて、仕事のことで気持ちが落ち込んでいます」と伝えれば十分です。電話が負担な人は、Webで予約できる医療機関を選ぶと、かなり気持ちが楽になります。初診の予約が数週間先になると言われたら、ほかの候補にも問い合わせてみてください。待っている間につらさが増した場合は、かかりつけ医に相談することもできます。予約を入れたこと自体が、もう一歩を踏み出した証拠です。受診の日までは、睡眠や食事の様子をメモしながら過ごしてください。
初診では、どんなことを聞かれるか
初診では、まず問診票に、今の症状、いつから続いているか、生活の様子などを記入することが多いです。そのあと医師の診察で、睡眠や食欲、気分の変化、仕事や家庭の状況、これまでにかかった病気などを聞かれます。うまく話せなくても大丈夫です。医師は、話しにくいことを少しずつ聞き取ることに慣れています。初診はほかの受診より時間がかかることがあるため、時間に余裕のある日を選ぶと安心です。
初診のあと、通院はどう進むか
初診のあとの進み方は、症状や医療機関によって違います。おおまかな流れを知っておくと、「一度行ったら終わりではないのか」「いつまで通うのか」という不安が少し軽くなります。下は一つの例です。
図4
- 初診症状と生活の様子を伝え、今の状態を医師と確かめる。通院の間隔や、治療の進め方の説明を受ける
- 2回目以降の受診前回からの眠りや気分の変化を伝え、治療の進め方を調整する。メモを続けていると伝えやすい
- 様子を見ながら通う時期体調に合わせて通院の間隔が変わることがある。仕事の調整について相談することもある
- 落ち着いてきた時期症状が安定してきたら、通院の間隔や治療の終わり方を医師と相談する
通院の期間は人それぞれで、短く済む人もいれば、しばらく通い続ける人もいます。大切なのは、自分の判断だけで通院や薬をやめないことです。気になることがあれば、次の受診のときに医師に相談してください。
04受診前に準備しておきたいメモ
要点:初診の時間は限られていて、緊張すると伝えたいことを忘れてしまいがちです。症状、期間、仕事の状況、聞きたいことを一枚のメモにまとめておくと、医師に今の状態が伝わりやすくなります。
図5
- 1
いつから
「9月の運動会のあとから」など、変化に気づいた時期と、きっかけになった出来事
- 2
どんな症状
眠れない、食欲がない、動悸がするなど。回数や時間帯も書けると伝わりやすい
- 3
仕事の状況
担当クラス、勤務時間、早番や遅番の回数、持ち帰りの有無、職場の人間関係
- 4
生活の変化
休日の過ごし方、お酒やカフェインの量、家族との関係の変化
- 5
困っていること
「朝起きられない」「子どもの前で涙が出そうになる」など、生活で一番困っている場面
- 6
聞きたいこと
仕事を続けてよいか、休んだほうがよいか、薬について不安なことなど
メモは、きれいに書く必要はありません。たとえば「9月半ばから、週4日は夜中の2時に目が覚める。朝は食べられない。担任は1歳児、早番が週2回。休日も園のグループの通知が気になる。聞きたいこと:仕事は続けていいか」といった、箇条書きで十分です。メモを医師に見せてもいいので、話すのが苦手な人ほど役に立ちます。
受診の当日に持っていくもの
当日は、保険証や資格確認書など健康保険の資格が確かめられるもの、ほかの病院で薬をもらっている人はお薬手帳、そして症状のメモを持っていきます。内科などから紹介を受けた場合は、紹介状も忘れずに持参してください。問診票の記入に時間がかかることがあるため、予約の時刻より少し早めに着くようにすると、落ち着いて受付を済ませられます。
05受診すると職場に伝わる?よくある不安の考え方
要点:受診したことを職場に伝えるかどうかは、自分で決められます。薬を使うか、仕事を休むかも、医師と相談しながら選ぶものです。不安は、初診のときに医師にそのまま伝えて構いません。
職場に知られないか
受診したことを職場に伝えるかどうかは、自分で決めて構いません。休む必要があり、診断書を提出する場合には、園に伝えることになります。また、職場で受けるストレスチェックについては、本人の同意なく結果を事業者に提供することは禁止されており、面接指導の申出などを理由とする不利益な取扱いも禁止されています[1]。職場の制度を使ったからといって、それだけで不利に扱われることはありません。
薬を飲まなければいけないのか
受診したら必ず薬を出されるのでは、と心配する人もいます。治療の方法は、症状や本人の希望を踏まえて医師と相談して決めるものです。薬に不安があるなら、「できれば薬を使わずに様子を見たい」「仕事中に眠くなると困る」と、初診のときに伝えてください。不安を伝えたうえで、医師の説明を聞いて選べばよいのです。
受診したら、休まなければいけないのか
医師から休養を勧められることはありますが、その場で休職や退職が決まるわけではありません。働きながら通院する人もいれば、有給休暇で数日休んで様子を見る人もいます。休むことになった場合の進め方は、休職か退職かを考えるときの判断を参考にしてください。受診は、自分の選択肢を増やすための行動です。
同僚や保護者に会わないか心配なとき
保育士は、地域の保護者や子どもと顔を合わせる機会が多い仕事です。園の近くの医療機関に通うと、待合室で知っている人に会うのでは、と気になる人もいるでしょう。気になる場合は、園の地域から少し離れた場所や、自宅とは反対方向の駅の近くで探すのも一つの方法です。また、費用は医療機関や受ける検査によって違うため、予約の電話のときに初診でかかる費用の目安を聞いておくと、当日の不安が一つ減ります。
06相談事例:3か月迷って、初診の予約を入れた日
要点:ここでは、内科で異常なしと言われた体の不調を抱えながら受診を迷っていた保育士が、心療内科を受診し、働き方を調整して通院を続けたモデルケースを紹介します。
「異常なし」のあとに、行き先があった
相談事例(モデルケース)
- お名前
- さよさん(仮名)・29歳
- 保育士歴
- 7年目(相談当時)
- 勤務先
- 企業内保育所(定員約30名)、0歳児の担当
- 家族
- 夫と二人暮らし
- 変化
- 夜中に目が覚める日 週5日 → 週1日ほど/受診を迷っていた期間 約3か月 → 予約から初診まで5日
編集部受診を迷っていたころは、どんな状態でしたか。
胃がずっと痛くて、内科で検査もしたんです。でも異常なしで。それなのに夜中に目が覚めて、朝は食べられない。0歳児の担当なので、ミルクや午睡で気を張りっぱなしで、休憩中も頭が休まりませんでした。心療内科って、もっとつらい人が行くところだと思っていたんです。
編集部予約を入れたきっかけは何でしたか。
夫に「内科で異常がないなら、ほかに理由があるんじゃない?」って言われて。それで、こころの耳のLINE相談に一度送ってみたんです。症状を書いたら、受診を考えてみてはどうかと返ってきて。誰かに言ってもらえて、やっと動けました。Webで予約できる心療内科を探して、5日後の土曜日に予約しました。
編集部初診はどうでしたか。
症状をメモにして持っていきました。緊張して全然話せなかったので、メモを渡して、先生がそれを見ながら質問してくれて。「胃の痛みも睡眠も、今の働き方と関係がありそうですね」って言われたとき、気のせいじゃなかったんだって、ほっとしました。
編集部その後、働き方は変わりましたか。
先生と相談して、まず有給で1週間休みました。そのあと園長に、延長保育の担当を当面外してもらえないか相談したんです。通院は月に2回くらい。休憩の時間は、スマートフォンを見ずに目を閉じることにしました。
異常なしって言われた時点で、行き先がなくなった気がしていました。でも、ちゃんと次の行き先があったんです。
さよさん(仮名)
さよさんは、受診から3か月ほどで夜中に目が覚める日が週に1日ほどに減り、胃の痛みも気にならない日が増えました。今も月に1回のペースで通院しながら、0歳児の担当を続けています。
さよさんのケースで注目したいのは、受診をためらっていた3か月の間に、症状が少しずつ重くなっていたことです。「もっとつらくなったら行こう」と待つより、迷っている段階で相談したほうが、仕事を続けながら回復する道を選びやすくなります。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
07受診について、伝えておきたい限界と支え
要点:受診は大切な一歩ですが、一度の受診ですべてが解決するわけではありません。医師との相性や回復のペースには個人差があり、職場の負担は治療だけでは変わりません。受診する力も残っていないときは、電話やLINEの窓口を先に使ってください。
1. 合わないと感じたら、医療機関を変えてもいい
初診で話しにくさを感じた、説明が自分には合わなかった。そう感じることもあります。心の不調の治療は、医師との信頼関係が大切です。通い続けるのがつらいと感じたら、その気持ちを医師に伝えるか、別の医療機関を受診することも考えて構いません。ただ、症状が重いときに通院をやめてしまうのは避けたいので、変えるときは次の受診先を決めてからにしてください。
2. 通院しても、職場の負担そのものは変わらない
受診して眠れるようになり、気持ちが少し落ち着いても、不調のきっかけになった職場の負担がそのまま残っていれば、また同じ状態に戻ってしまうことがあります。持ち帰りの書類、偏った行事の担当、休憩が取れない毎日。治療と並行して、負担を減らすための相談も進めてください。何をどう伝えればよいかは、仕事を減らしてほしいときの伝え方で具体的に紹介しています。治療は自分を整えるもの、職場への相談は環境を整えるもの。この両方がそろって、回復は長続きします。
3. 予約の電話もかけられないほどつらいときは
病院を探す気力もない、予約の電話をかけることすら難しい。そんなときは、まず電話やLINEの窓口を使ってください。働く人の悩みを受け付ける「こころの耳電話相談」(0120-565-455)は、平日17時〜22時、土日10時〜16時に受け付けています[2]。LINEで相談できる「こころの耳SNS相談」もあります[3]。「消えてしまいたい」と感じるほどつらいときは、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)に今すぐ電話してください[4]。
医療機関や公的な窓口のほかにも、悩みを話せる場所はあります。相談先の選び方は、メンタル不調のときの相談先や職場の外の第三者に相談したいときにまとめています。ほいくの相談室でも、受診するかどうか迷っている段階で、仕事のつらさを整理するお手伝いをしています。
よくある質問
心療内科と精神科、どちらに行けばいいか分かりません。
ストレスが関わる胃痛や動悸などの体の症状が中心なら心療内科、気分の落ち込みや不安、不眠が中心なら精神科が目安です。両方を掲げている医療機関もあり、どちらも相談の入り口としては構いません。迷ったら、かかりつけ医に相談して紹介してもらう方法もあります。
仕事を休まずに受診できますか?
遅番の日の午前中や、土曜日、夕方遅くまで診療している医療機関を選べば、仕事を休まずに受診できることもあります。ただ、初診は時間がかかることがあるため、可能なら有給休暇を使って時間に余裕のある日に予約するのが安心です。
受診したら、診断名がついてしまうのが怖いです。
受診したからといって、必ず診断名がつくわけではありません。今の状態を確かめ、どう過ごせばよいかを相談することが受診の目的です。不安な気持ちは、初診のときに医師にそのまま伝えてください。
家族に反対されて受診できません。
家族は心配から受診をためらわせることがあります。眠れない日数や食欲の変化など、具体的な症状をメモにして見せると、状態が伝わりやすくなります。家族に知られずに相談したいときは、こころの耳のメール相談のように、自分のタイミングで使える窓口もあります[5]。
通院しながら働くとき、仕事で気をつけることはありますか?
通院の日に早番や遅番が重ならないよう、シフトの希望を早めに伝えておくと続けやすくなります。体調の波があるうちは、行事の係など負担の大きい役割を一時的に減らしてもらえないか、医師の意見も踏まえて園に相談してください。無理をして通院が途切れることのないよう、通院の予定を優先して構いません。
受診したことを、園に伝える必要はありますか?
伝えるかどうかは自分で決められます。働き方の配慮をお願いしたい場合や、休む必要があって診断書を提出する場合には、伝えたほうが話が進みやすくなります。伝える範囲や言い方に迷うときは、医師にも相談してみてください。
参考にした資料
- 確かめよう労働条件「ストレスチェックってな〜に?」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
- こころの耳「働く人の『こころの耳SNS相談』」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」電話相談
- こころの耳「働く人の『こころの耳メール相談』」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。