新人保育士が向いていないと感じる時に|適性の見極め方と誤解

3歳児クラスの朝の会。20人の前で手遊びを始めたのに、半分の子は立ち歩き、何人かは窓の外を見ている。困っていると、先輩が「はい、お口チャック」と一声かけた。それだけで全員がすっと座る。その瞬間、胸の奥で小さな声がします。「私、保育士に向いてないのかもしれない」。

ピアノがうまく弾けない、大きな声が出ない、子どもがなかなか寄ってこない、叱るのが苦手。新人保育士が「向いていない」と感じるきっかけは、毎日の中にいくつもあります。そして一度そう思うと、うまくいかない場面ばかりが目に入るようになり、その思いはだんだん確信に近づいていきます。

けれども、新人が「向いていない」と感じることの多くは、実は「まだ慣れていない」「その環境が合っていない」ことの言い換えです。この記事では、向き不向きのよくある誤解をほどきながら、自分の適性を見極めるための視点と、クラスや職場を変えるという選択肢までを順に整理します。

この記事でわかること

  • 新人保育士が「向いていない」と感じやすい場面と、その正体
  • 向き不向きについての、よくある5つの誤解
  • 適性を見極めるための4つの視点と、自分でできる書き出し方
  • 「子どもに向いていない」と感じたときの考え方と、環境を変える選択肢

結論

新人保育士が「向いていない」と感じる場面の多くは、ピアノ、手遊び、大勢をまとめる声かけなど、経験を積めば伸びる技術がまだ身についていない場面です。適性を見極めるときは、「子どもとの関わり」「保育の技術」「働き方と体力」「保育観」の4つに分けて考え、経験で伸びるものと、環境を変えれば楽になるものと、自分の価値観に関わるものを区別してください。担当するクラスの年齢や園の規模が変わると、求められる力も大きく変わります。1年目のうちに向き不向きの結論を出す必要はありませんが、心身の不調がある場合は適性を試し続けるより休むことを優先します。

01「向いていない」と感じる瞬間は、たいてい「まだできない」瞬間

要点:新人が「向いていない」と感じるのは、先輩と比べて自分にできないことが見えたときです。その多くは、経験で身につく技術がまだ身についていないだけで、性格や素質の問題ではありません。

新人が「向いていない」と感じる場面を思い出してみてください。朝の会で子どもが集まらない。ピアノで伴奏しながら歌うと、どちらかが止まってしまう。泣いている子をあやしているうちに、ほかの子がけんかを始める。保護者に話しかけられて、うまく答えられない。どれも、先輩なら難なくこなしているように見える場面です。

ここで思い出してほしいのは、目の前の先輩にも1年目があったということです。先輩の「一声で全員が座る」声かけは、何百回もの朝の会で、子どもの反応を見ながら少しずつ磨いてきたものです。同じことを1年目にできないのは、素質がないからではなく、回数がまだ足りないからです。しかも先輩は、そのクラスの子どもたちと毎日過ごし、一人ひとりの性格や、どんな言葉に反応するかを知っています。新人のあなたとは、持っている情報の量がそもそも違うのです。

図1

項目経験で伸びやすいこと環境や価値観に関わること
子どもを集める・まとめる声の出し方、注目を集める手遊び、話す順番25人を一人でまとめるか、少人数で関わるかというクラスの形
ピアノや歌簡単な伴奏、弾き歌いの練習行事でピアノを多く使う園かどうか
保護者とのやりとり1日の様子を短く伝える言い方保護者対応の多さ、園の方針
子どもへの関わり方泣いた子への声かけ、けんかの仲裁一斉保育か、一人ひとりのペースを大切にする保育か
図1 経験で伸びることと、環境や価値観に関わること

左の列は、時間と練習で伸びていくものです。右の列は、自分の努力だけでは変えにくく、クラスや園が変わると楽になることがあるものです。「向いていない」と感じたことを、まずこの2つに分けてみてください。

「慣れていない」と「向いていない」を見分ける問い

見分けるための問いは、とてもシンプルです。「3か月前の自分と比べて、少しでもできるようになっているか」。答えがイエスなら、それは慣れの途中です。伸びる速さは人によって違いますが、伸びているなら向いていないとは言えません。答えがノーで、しかも練習する時間や教わる機会がないなら、それは適性ではなく環境の問題であることが多いものです。

伸びているかどうかは、記憶に頼ると分かりにくいものです。たとえば「朝の会で子どもが座っていられた時間」「1日に先輩へ聞き直した回数」「連絡帳を書き終えるまでの時間」など、数えられるものを一つ選び、月に一度メモしておくと、自分の変化が目に見えるようになります。

02向き不向きについての、よくある5つの誤解

要点:「ピアノが苦手」「大勢の前で話せない」「子どもに好かれない」「叱れない」「要領が悪い」。どれも保育士に向いていない理由として挙がりがちですが、それだけで適性を決めることはできません。

図2

  • 1

    ピアノが苦手だから向いていない

    簡単な伴奏から練習すれば足りる場面は多く、ピアノをほとんど使わない園やクラスもある

  • 2

    大勢の前で話せないから向いていない

    乳児クラスや少人数の園では、一人ひとりとの関わりが中心になる

  • 3

    子どもに好かれないから向いていない

    子どもが寄ってくるまでの時間は人それぞれ。穏やかな関わりを好む子もいる

  • 4

    叱れないから向いていない

    保育で必要なのは叱ることより、危険を止めることと、気持ちを受け止めること

  • 5

    要領が悪いから向いていない

    段取りは経験で身につく。丁寧さは記録や安全確認で大きな強みになる

図2 新人保育士が持ちがちな「向いていない」の誤解

ピアノが苦手でも、保育の仕事はできる

ピアノは、新人が「向いていない」と感じる理由の上位に挙がります。たしかに、朝の歌や行事でピアノを使う園は多くあります。けれども、求められる水準は園によって大きく違い、簡単なコードの伴奏で十分な園もあれば、ピアノをほとんど使わない園もあります。苦手な人の練習方法や、ピアノの負担が少ない職場の探し方はピアノが苦手な保育士の働き方で紹介しています。

クラスの年齢によって、求められる力は大きく違う

保育所では、保育士1人が担当する子どもの数の基準が年齢ごとに決まっていて、乳児はおおむね3人に1人、1・2歳児はおおむね6人に1人、3歳児はおおむね15人に1人、4歳以上児はおおむね25人に1人以上とされています[1]。つまり、4・5歳児クラスでは大勢をまとめる力が、乳児クラスでは一人ひとりの小さな変化に気づく力が、より強く求められます。

3歳以上のクラスで「まとめられない」と悩んでいる人が、乳児クラスに移ったとたん、細やかな観察力を評価されることは珍しくありません。反対に、乳児クラスの静かな時間が苦手で、幼児クラスの活気の中で力を発揮する人もいます。「保育士に向いていない」のではなく、「今のクラスの形が合っていない」可能性も考えてみてください。

叱れないことは、弱点とは限らない

「子どもを叱れない」「先輩のように強く言えない」と悩む新人も多くいます。けれども、保育の場で本当に必要なのは、大きな声で叱ることではありません。危ないことはすぐに止める、友だちを傷つけたときは相手の気持ちを伝える、そして子どもの気持ちをいったん受け止める。この3つができていれば、声の大きさや口調の強さは問題になりません。穏やかに話す保育士のそばで安心して過ごせる子どもも、たくさんいます。「叱れない」を「穏やかに伝えられる」と言い換えたとき、それは弱点ではなく、あなたの保育の個性になります。乳児担当に向いている人の特徴は乳児クラスの担当に向いている人で詳しく扱っています。

03適性を見極める4つの視点

要点:保育士の適性は、「子どもとの関わり」「保育の技術」「働き方と体力」「保育観」の4つに分けて考えると見えやすくなります。どれが合っていないのかによって、取るべき道が変わります。

「向いていない」という言葉は、とても大きな言葉です。その中には、子どもと関わること自体がつらいのか、技術が足りないのか、働き方が体に合わないのか、園の保育の考え方と合わないのかが、ひとまとめに入っています。分けて考えると、本当に合っていないのはどこかが見えてきます。

図3

子どもとの関わり

子どもと一緒にいる時間を、疲れていても「いいな」と思える瞬間があるか

ここが合っていれば土台はある

保育の技術

ピアノ、手遊び、声かけ、書類、段取りなどの技術

経験と練習で伸ばせる

働き方と体力

早番・遅番、立ち仕事、行事前の忙しさに体がついていくか

職場や雇用形態で変えられる

保育観

一斉保育か、子どもの主体性を大切にする保育か、園の方針と自分の考えが合うか

園を変えると変わる

図3 保育士の適性を4つに分けて考える

この中で、保育士を続けるかどうかの土台になるのは「子どもとの関わり」です。疲れていても、子どもが笑った瞬間に「いいな」と思えるなら、保育士としての土台はあります。残りの3つは、経験で伸ばしたり、職場を変えたりすることで、合わせていける部分です。

自分の適性を書き出す5つの問い

次の問いに、1週間かけて少しずつ答えを書いてみてください。答えは短くてかまいません。

  1. この1か月で、子どもと関わっていて「いいな」と思った場面はどんな場面でしたか。
  2. 先輩や保護者から褒められたこと、感謝されたことは何でしたか。
  3. 時間を忘れて取り組めた仕事は何でしたか(製作、記録、環境づくり、行事の準備など)。
  4. 一番つらかった場面は、4つの視点のどれに当たりますか。
  5. その場面は、クラスの年齢や園が変わっても、同じようにつらいと思いますか。

5番目の問いに「たぶん変わる」と答えた人は、保育士に向いていないのではなく、今の環境が合っていない可能性が高いと考えられます。

1番から3番の答えは、あなたの強みの手がかりです。たとえば「泣いている子が、自分の膝で落ち着いた」と書いた人は、安心感を与える関わりが得意なのかもしれません。「壁面の飾りを作っている時間が楽しかった」と書いた人は、環境づくりで力を発揮できる人です。書いたものを読み返し、繰り返し出てくる言葉に印をつけてみてください。その言葉が、次の職場選びや、面談で希望を伝えるときの軸になります。

04「子どもに向いていない」と感じてしまったとき

要点:子どもにいら立ってしまう、かわいいと思えない日がある。そうした気持ちは、多くの場合、疲れや余裕のなさから生まれます。自分を責める前に、休めているかどうかを確かめてください。

保育士の中には、「子どもがかわいいと思えない日がある」「いら立って強い口調になってしまった」ことで、自分は子どもに向いていないと感じる人がいます。保育士なのに、子どもにそう感じるなんて、と自分を責めてしまうのです。

けれども、いら立ちやかわいいと思えない気持ちは、多くの場合、睡眠不足や仕事量の多さで心の余裕がなくなっているときに出てきます。十分に休めた週末明けの月曜日と、行事前の残業が続いた金曜日とで、子どもへの気持ちが違うなら、それは適性ではなく疲れの問題です。

また、すべての子どもを同じようにかわいいと思えないことに悩む人もいます。相性の合う子、合わない子がいるのは、大人どうしの関係と同じで自然なことです。大切なのは、気持ちの差を関わり方の差にしないこと。苦手だと感じる子ほど、その子の好きな遊びや得意なことを一つ見つけて、そこから声をかけてみてください。関わる回数が増えるうちに、見え方が変わっていくことがよくあります。

疲れのサインとして受け止める

子どもに強く言ってしまった日は、「私は保育士失格だ」ではなく、「今週は疲れている」と受け止めてみてください。そのうえで、睡眠時間や持ち帰り仕事の量を見直します。眠れない、食べられない、出勤前に涙が出るといった状態が2週間以上続いている場合は、適性を考えるより先に、医療機関を受診して休むことを優先してください。働く人のための「こころの耳電話相談」(0120-565-455)でも、平日の夜と土日の昼に話を聞いてもらえます[2]。

本当に子どもと関わることがつらいとき

休んでも、環境を変えても、子どもと関わること自体がつらいと感じ続けるなら、そのときは保育以外の仕事を考えてもかまいません。それは失敗ではなく、自分に合う働き方を見つけるための大事な気づきです。保育士の資格や経験は、子どもと直接関わらない仕事でも生かせることがあります。保育の仕事が合わないと感じるサインの整理は、仕事が合わないと感じるときのサインも参考にしてください。

05相談事例:「まとめられない」悩みが「観察できる」強みに変わった

要点:3歳児クラスで「向いていない」と悩んでいた新人が、4つの視点で自分を見直し、2年目に担当するクラスの年齢を変えたことで、自分の強みに気づいたモデルケースです。

一般企業から転職した1年目の迷い

相談事例(モデルケース)

お名前
りほさん(仮名)・27歳
保育士歴
1年目(一般企業で事務職を4年経験したあと、保育士試験に合格して入職)
勤務先
私立の認可保育園(定員約90名)、1年目は3歳児クラス(2人担任)、2年目は0歳児クラス
変化
「向いていない」と思う日 週4日ほど → 月に1〜2日

編集部1年目は、どんなことで悩んでいましたか。

りほさん

3歳児クラスの20人を、全然まとめられなかったんです。先輩が声をかけるとみんな座るのに、私だと誰も見てくれない。ピアノも弾き歌いが苦手で。27歳で転職してきたのに、新卒の子より何もできないって、毎日落ち込んでいました。

編集部4つの視点で書き出してみて、何が分かりましたか。

りほさん

子どもとの関わりのところは、意外とたくさん書けたんですよ。「〇〇くんが、私にだけ家の話をしてくれた」とか。褒められたことの欄には、連絡帳や日誌の書き方が丁寧だって、主任に言われたことを書きました。事務の仕事をしていたからかもしれません。つらかったのは、大勢を一度に動かす場面だけでした。

編集部それで、どうしたのですか。

りほさん

年度末の面談で、主任に「一人ひとりをじっくり見られるクラスで経験を積みたい」と伝えました。向いていないから辞めたい、って言うつもりだったんですけど、書き出したら言いたいことが変わっていたんです。そうしたら、2年目は0歳児クラスになりました。

編集部0歳児クラスでは、どうですか。

りほさん

一人ひとりのミルクの量や、眠りに入るときの癖を記録するのが、すごく合っていました。小さな変化に気づくと、先輩から「よく見てるね」って言ってもらえて。正直、自分がこんなに楽しく働けるとは思っていませんでした。

向いていなかったのは保育士じゃなくて、あのときのクラスの形だったんだと思います。

りほさん(仮名)

りほさんは今も0歳児クラスで働きながら、少しずつピアノの練習も続けています。3歳以上のクラスをもう一度担当するときに備えて、先輩の朝の会を見学させてもらい、声のかけ方をノートに書き留めているそうです。

このケースから持ち帰れるのは、「向いていない」の中身を分けてみると、苦手なのは一部分だけということが多い、という点です。苦手な部分を環境で補い、得意な部分で力を発揮できる場所を探すことは、保育士を続けるための立派な方法です。

※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。

06向いていないと感じたときに取れる、4つの道

要点:「向いていない」と感じたときの道は、辞めることだけではありません。クラスの年齢を変える、園の規模や方針を変える、保育園以外の施設で資格を生かす、保育以外の仕事に移る、という段階があります。

図4

何が合っていないのか?

  1. 保育の技術がまだ足りない今の園で続けながら練習する。先輩の保育を見学し、苦手な技術を一つずつ練習する
  2. クラスの形が合わない年度末の面談で、担当したいクラスの年齢を具体的に伝える
  3. 園の規模や保育観が合わない少人数の小規模保育や、保育方針の違う園への転職を考える
  4. 保育園という職場が合わない学童保育や児童発達支援など、保育士の資格を生かせるほかの施設を考える
  5. 子どもと関わること自体がつらい休んで心身を整えたうえで、保育以外の仕事も選択肢に入れる
図4 「向いていない」と感じたときに考えたい道

担当したいクラスは、強みと一緒に伝える

年度末の面談で担当クラスの希望を伝えるときは、「3歳児クラスがつらいので外してください」と言うより、「一人ひとりの様子を記録して伝えるのが得意なので、乳児クラスで経験を積みたいです」のように、自分の強みと結びつけて伝えると受け止めてもらいやすくなります。すべての希望が通るとは限りませんが、園の側も、職員の得意なことを知っていれば配置を考えやすくなります。希望が通らなかった場合でも、伝えたことは次の年度の面談につながります。

保育園以外にも、資格を生かせる場所がある

保育士の資格が生きる職場は、保育園だけではありません。たとえば放課後児童クラブ(学童保育)では、保育士の資格を持ち、都道府県知事などが行う研修を修了した人が、放課後児童支援員として働くことができます[3]。児童発達支援や放課後等デイサービスでは、児童指導員または保育士を、障害のある子ども10人までに対して2人以上配置することになっています[4]。少人数の子どもとじっくり関わる仕事が合う人にとっては、こうした職場で力を発揮できることもあります。ただし、どの職場にもそれぞれの大変さがあるので、見学で一日の流れを確かめてから考えてください。資格を生かせる仕事の全体像は、保育士の資格を生かせる仕事にまとめています。

適性の相談は、園の外の人にもしてみる

職場の先輩や主任に相談すると、どうしても今の園の基準で話が進みます。養成校の先生や学生時代の友人、保育の現場を知る第三者など、園の外の人にも話を聞いてもらうと、自分の強みを違う角度から見てもらえます。都道府県などが設置する保育士・保育所支援センターでも、保育士の就業に関する相談や職業紹介を行っています[5]。

07結論は急がなくていい、ただし無理に試さなくていい

要点:1年目のうちに、保育士に向いているかどうかの結論を出す必要はありません。ただし、心身を壊してまで適性を確かめ続ける必要もありません。この2つのバランスを覚えておいてください。

1. 適性は、1年目だけでは決まらない

保育の仕事は、四季を一巡してはじめて全体が見えてくる仕事です。4月の慣らし保育、夏のプール、秋の運動会、冬の発表会、3月の進級。どの季節にどんな力が求められるかは、1年を通して経験しないと分かりません。保育所保育指針でも、職員の資質の向上は独立した章として位置づけられていて[6]、保育士は働きながら学び続けることが前提とされています。1年目の今が、あなたの保育士としての完成形ではありません。

2. ただし、体と心を削ってまで試さなくていい

一方で、「向いているか確かめるために、あと1年は頑張る」と決めて、眠れない毎日を続けることはおすすめできません。適性を確かめるのは、心と体が元気なときにしかできないことです。つらさが強いときは、まず休むことを優先し、落ち着いてから考えてください。新人のつらさ全体の整理の仕方は、新人保育士がつらいときの判断基準にまとめています。

一人で考えていると、「向いていない」という言葉ばかりが大きくなっていきます。ほいくの相談室では、転職を決めていない段階でも、自分の強みや合う職場について一緒に整理する相談を受けています。4つの視点の書き出しを、誰かと一緒に見直すだけでも、見え方は変わってきます。

よくある質問

新人保育士が「向いていない」と感じるのは、よくあることですか?

とてもよくあることです。新人の時期は、先輩と比べてできないことが目につきやすく、向いていないと感じるきっかけが毎日のようにあります。その多くは経験で伸びる技術の問題なので、3か月前の自分と比べて伸びているかどうかで考えてみてください。

ピアノが弾けないと、保育士は続けられませんか?

続けられます。求められるピアノの水準は園やクラスによって大きく違い、簡単な伴奏で十分な園や、ピアノをほとんど使わない園もあります。苦手な場合は、面接や見学でピアノを使う場面を確かめると安心です。

子どもをかわいいと思えない日があります。向いていないのでしょうか?

疲れや余裕のなさから、子どもへの気持ちが揺らぐことは誰にでもあります。休めた日とそうでない日で気持ちが違うなら、適性ではなく疲れの問題です。睡眠や仕事量を見直し、不調が続く場合は受診してください。

先輩から「向いていない」と言われました。

一人の言葉だけで、向き不向きを決める必要はありません。言われた場面で何ができていなかったのかを具体的に聞き、経験で伸ばせることなら練習していきましょう。人格を否定する言葉が繰り返される場合は、主任や園の外の相談窓口にも相談してください。

向いていないと思ったら、早く辞めたほうがいいですか?

4つの視点のどこが合っていないかによります。技術やクラスの形の問題なら、続けながら変えられることがあります。子どもと関わること自体がつらく、休んでも変わらない場合は、保育以外の仕事も含めて考えてかまいません。

適性について、誰に相談すればいいですか?

園の主任や先輩に加えて、養成校の先生や、保育の現場を知る第三者など、園の外の人にも相談してみてください。今の園の基準とは違う角度から、あなたの強みを見てもらえます。

参考にした資料

  1. 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第33条第2項
  2. こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
  3. 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準 第10条
  4. 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準 第5条・第66条
  5. こども家庭庁「保育人材の確保のための総合的な対策」令和8年3月版
  6. 保育所保育指針(こども家庭庁掲載)

※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

ほいくの相談室

転職するかは、まだ決めなくていい。保育士の悩みを、まず相談。

1年目の悩みは、1年目だからこそ相談しにくいもの。小さなことからで大丈夫です。

  • 保育士の悩み専門
  • 転職の前提なし
  • LINE・オンラインで全国対応

LINEで相談する(友だち追加)

LINEが使えない方、文章でじっくり伝えたい方は、下のフォームから送ってください。

    相談内容がまとまっていなくても大丈夫です。「何から話せばいいか分からない」の一行からでも受け付けています。送信後、入力したメールアドレスに確認のメールが届きます。 個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。