入職して3か月。歓迎会で園長に「長く一緒にやっていこうね」と言われたことを思い出すたびに、胸が痛みます。仕事の進め方も、職員同士の空気も、面接で聞いていた話とは違っていた。それでも、こんなに早く辞めたら、次の園はもう雇ってくれないのではないか。履歴書に「3か月で退職」と書く自分を想像するだけで、足がすくみます。
すでに2回、3回と転職している人の悩みは、また少し違います。「次で4園目。今度こそ長く続けないと、もう後がない」。そう思うほど、今の園の小さな違和感から目をそらし、無理を重ねてしまうこともあります。
この記事では、保育士がすぐ辞めたり、転職回数が多かったりすると本当に不利になるのかを、採用する側の目線から整理しました。不利を小さくする伝え方の組み立て方と例文、短期で辞める前に確かめたいお金と制度の注意点もまとめています。
この記事でわかること
- すぐ辞める・転職回数が多いと、保育士の転職で不利になるのか
- 採用する園が短期離職で確かめたいこと
- 不利を小さくする退職理由の組み立て方と例文
- 短期で辞める前に確かめたいお金と制度
結論
保育士がすぐ辞めたり転職回数が多かったりすると、書類や面接で理由を聞かれることは増えますが、それだけで採用されないとは限りません。採用する園がいちばん気にしているのは「うちでもすぐ辞めてしまわないか」という点で、在籍期間の短さそのものより、辞めた理由と、次は続けられる根拠を説明できるかを見ています。退職理由を事実で短く伝え、そこから学んだことと応募先を選んだ理由をつなげれば、不利は小さくできます。ただし、雇用保険の加入期間が短いと失業手当を受けられない場合があるなど、お金の面の影響は辞める前に確かめておきましょう。
01すぐ辞めると不利なのか:採用する園が見ていること
要点:短期離職や転職回数の多さは、確かに質問されやすくなります。ただ、採用する園が知りたいのは「なぜ短かったのか」と「うちでは続けられるのか」の2点で、ここに答えられれば不利は小さくなります。
保育の現場は、全国的に人手が足りない状態が続いています。2026年7月の保育士の有効求人倍率は2.80倍で、全職種の平均1.15倍の2倍以上でした[1]。園にとって、保育士を採用したい気持ちは強いのです。
それでも短期離職が気にされるのは、保育士の採用と育成には手間がかかるからです。新しく入った職員が園のやり方を覚え、子どもや保護者との関係をつくるまでには時間がかかります。年度の途中で担任が抜ければ、クラス編成を組み直し、ほかの職員に負担が回ります。採用する側は、そうした経験があるからこそ「この人はうちで続けてくれるか」を慎重に見ています。
辞める人自体は、決して珍しくありません。少し前のデータですが、保育所の常勤保育士の離職率は9.3%(公営5.9%、私営10.7%)でした(平成29年の社会福祉施設等調査)[2]。園長や主任も、職員が入れ替わる経験は何度もしています。だからこそ、短期離職の「事実」より、その「中身」を聞きたいと考えているのです。
図1
- 1
辞めた理由
本人の努力では避けにくい事情だったのか、くり返しそうな理由なのか
- 2
くり返しの有無
同じような理由で、何度も短く辞めていないか
- 3
振り返りの深さ
前の職場の経験から、何を学んだと言えるか
- 4
応募先との相性
この園を選んだ理由が、前の退職理由とつながっているか
「何か月なら大丈夫」という決まりはない
「3か月はまずい」「1年いれば大丈夫」といった線引きを聞くことがありますが、何か月なら不利にならないという決まりはありません。同じ3か月の退職でも、「面接で聞いていた勤務時間と実際がまったく違った」場合と、「なんとなく合わなかった」場合とでは、受け止められ方が大きく違います。期間の長さを気にするより、説明の中身を整えることに力を使ったほうが、結果につながります。
面接で実際に聞かれやすい質問
短期離職や転職回数について、面接ではおおむね次のような質問を受けます。どれも意地悪で聞いているのではなく、上の4つを確かめるための質問です。
- 前の園は、なぜ短い期間で退職されたのですか
- 退職する前に、園の誰かに相談はしましたか
- うちの園でも同じことが起きたら、どうしますか
- 長く働くために、職場に求めることは何ですか
4つの質問に、それぞれ2〜3文で答えられるよう準備しておくと、面接で頭が真っ白になるのを防げます。特に3つ目の「同じことが起きたら」は、多くの人が準備していない質問です。「まず担任同士で共有し、それでも難しければ1か月以内に主任に相談します」のように、具体的な行動で答えられると、続けられる根拠として伝わります。
02気にされやすい辞め方、気にされにくい辞め方
要点:同じ短期離職でも、理由がはっきりしていて、くり返していないなら、それほど気にされません。気にされやすいのは、理由があいまいなまま、同じような短期離職が続いている場合です。
図2
| 項目 | 気にされやすい | 気にされにくい |
|---|---|---|
| 辞めた理由 | 「合わなかった」だけで説明が終わる | 労働条件の違い、体調、家庭の事情など事情がはっきりしている |
| 回数と間隔 | 毎回1年未満で、似た理由が続いている | 長く勤めた園があり、短い在籍は一度だけ |
| 話し方 | 前の園の悪口や、人のせいにする言い方 | 事実を短く述べ、自分の反省点にも触れている |
| 次への準備 | 応募先のことをほとんど調べていない | 見学や質問で、前回の反省を確かめている |
| 離職中の期間 | 何をしていたか説明できない | 療養、家族の事情、学び直しなど理由がある |
表の右側に入っていれば、短期離職そのものを過度に心配する必要はありません。左側に当てはまる項目があっても、話し方と次への準備は今から変えられます。変えられないのは過去の在籍期間だけで、その意味づけは、これからの説明次第です。
短期離職の理由は、4つのタイプに分けられる
短く辞めた理由は、たいてい次の4つのどれかに当てはまります。タイプによって、伝えるときに力点を置く場所が違います。
図3
聞いていた条件と違った
残業や持ち帰り、勤務時間、担当が求人や面接の説明と違っていた
事実を具体的に
人間関係でつまずいた
特定の人との関係や、相談できない雰囲気に耐えられなかった
学んだことと確かめたこと
心身の不調
体調を崩し、続けることが難しくなった
回復と今の状態
希望とのずれ
保育方針や園の規模、働き方が自分に合わなかった
次に求めることを明確に
聞いていた条件と違った場合は、事実をそのまま伝えて問題ありません。法律上も、明示された労働条件が事実と違う場合、働く人はすぐに労働契約を解除できるとされています[3]。2024年4月からは、求人の段階で業務内容や就業時間、時間外労働の有無、固定残業代の内訳などを示すルールも整理されました[4]。「こう聞いていたが、実際はこうだった」と具体的に話せば、多くの採用担当者は事情を理解します。
人間関係でつまずいた場合は、相手の非難にならないよう気をつけます。「主任が厳しかった」ではなく、「質問や相談がしにくい環境で、確認不足が増えてしまった。今回は見学で職員同士の声のかけ方を確かめた」のように、自分が何を学び、どう確かめたかに重心を置きます。
心身の不調が理由なら、くわしい病名まで話す必要はありません。「体調を崩して退職し、今は回復して医師からも勤務に支障はないと言われています」のように、今の状態を中心に伝えます。
希望とのずれは、言い方を誤ると「どこでも同じことを言いそう」と受け取られやすいタイプです。「大規模園で行事中心の保育を経験し、一人ひとりとじっくり関われる小規模の環境で働きたいと考えた」のように、ずれの中身と次に求めるものを具体的にすると、応募先を選んだ理由として伝わります。
03短期離職・転職回数を伝えるときの組み立て方
要点:伝え方は「事実 → 自分がしたこと → 学んだこと → 応募先を選んだ理由」の順に組み立てます。1分ほどで話せる長さにまとめ、前の園を責める言葉は使いません。
図4
- 事実いつ、どんな理由で辞めたのかを一文で述べる
- 自分がしたこと辞める前に相談した、改善を試みたなど、とった行動を伝える
- 学んだことその経験から、職場選びで何を確かめるべきかが分かったかを話す
- 応募先を選んだ理由学んだことと、応募先の特徴をつなげる
この順番には理由があります。最初に事実を短く言い切ると、聞き手は「何か隠しているのでは」と身構えずに済みます。次に自分がとった行動を伝えると、すぐに投げ出したのではないことが伝わります。そして最後に応募先を選んだ理由へつなげることで、話が「過去の言い訳」ではなく「これからの話」で終わります。
例文1:入職3か月で、条件の違いを理由に辞めた場合
例:「前の園には4月に入職し、6月末に退職しました。面接では持ち帰りの仕事はないと伺っていましたが、実際には週案や制作を毎日家で行う状態が続き、園長にも相談しましたが変わりませんでした。この経験から、応募の段階で業務の分担を具体的に確かめる大切さを学びました。貴園では見学の際に、書類の時間がシフトに組まれていることを確かめられたため、長く働けると考えて応募しました。」
例文2:1年未満で、人間関係を理由に辞めた場合
例:「前の園は11か月で退職しました。職員の間で相談しにくい雰囲気があり、確認できないまま進めてしまうことが増えて、保育に集中できなくなったためです。自分から声をかける工夫が足りなかったという反省もあります。今回は見学で、保育中に職員同士が声をかけ合っている様子を見て、ここなら分からないことをその場で確かめながら働けると感じました。」
例文3:転職回数が多く、今回が4園目の場合
例:「これまで3つの園で働いてきました。最初の園では4年間、乳児クラスを中心に担当しました。その後の2園は、いずれも1年前後で退職しています。振り返ると、どちらも見学をせずに入職を決め、入ってから働き方の違いに気づいたことが原因でした。今回は2回見学させていただき、勤務時間と行事の分担を書面で確かめたうえで応募しています。」
例文はあくまで型です。自分の言葉に置き換え、声に出して1分前後に収まるかを確かめてください。
避けたい言い方と、言い換えの例
同じ事実でも、言葉の選び方で印象は大きく変わります。たとえば「前の園はブラックでした」は、聞き手に事情が伝わらないうえ、「うちのことも外でそう言うのでは」と思わせてしまいます。「休憩が取れない日が週に3日あり、相談しても変わりませんでした」のように、評価の言葉を事実の言葉に置き換えてください。「人間関係が最悪で」も、「相談できる相手が見つけられず、確認不足が増えてしまいました」と言い換えると、自分の振り返りとして伝わります。反対に、自分を責めすぎる言い方も控えます。「私の力不足で」とだけ話すと、同じことがまた起きると受け取られかねません。面接での退職理由の伝え方は退職理由を面接で伝えるときの例文にもまとめています。
履歴書では、短い在籍も省かずに書く
短い在籍の園を履歴書から省きたくなる気持ちは分かりますが、書かずにいると、あとで分かったときに信頼を失うおそれがあります。職歴はすべて書き、退職理由の欄は「一身上の都合により退職」で十分です。詳しい事情は面接で話せば足ります。転職回数が多い場合の履歴書の工夫は転職回数が多いときの履歴書の書き方で紹介しています。
04短期で辞める前に確かめたい、お金と制度
要点:短期で辞めると、失業手当を受けられなかったり、有給休暇がまだ付与されていなかったりと、お金の面で不利になることがあります。辞める前に一度、次の項目を確かめてください。
図5
- 雇用保険の加入期間原則として離職日以前2年間に通算12か月以上の被保険者期間がないと、基本手当を受けられません[5]
- 退職理由が特定受給資格者などに当たらないか労働条件が事実と著しく違った場合などは、扱いが変わることがあります[6]
- 過去5年の自己都合退職の回数給付制限は原則1か月ですが、3回目以上などの場合は3か月になります[7]
- 有給休暇の付与入職から6か月継続勤務するまでは、原則として年休が付与されていません[8]
- 健康保険の任意継続退職日までに継続して2か月以上の被保険者期間があることが条件です[9]
- 借り上げ社宅や住宅手当国の宿舎借り上げ支援は、原則として一人1回限りです[10]
- 入職時に受けた貸付や支度金一定期間働くことが返還免除の条件になっていないかを確かめます
いちばん影響が大きいのは雇用保険です。自己都合で退職した場合、基本手当を受けるには、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上必要です。特定受給資格者や特定理由離職者にあたる場合は、離職日以前1年間に通算6か月以上でも受給できます[5]。明示された労働条件が事実と著しく違った場合や、上司・同僚からの著しい冷遇や嫌がらせを受けた場合などは特定受給資格者の例とされ[6]、体力の不足や心身の不調などによる離職は、特定理由離職者に含まれることがあります[11]。
また、正当な理由のない自己都合退職の給付制限は、2025年4月1日以降の離職であれば原則1か月です。ただし、離職日から遡って5年間に、正当な理由のない自己都合退職で2回以上受給資格の決定を受けている場合(今回が3回目以上)は3か月になります[7]。転職回数が多い人ほど、辞める前に確かめておきたい点です。失業手当の受け取り方の全体像は退職後の失業保険の手続きにまとめています。
ブランクから復職するときに就職準備金の貸付を受けた人も注意が必要です。潜在保育士向けの就職準備金は、再就職後2年間の実務従事で返還が免除される仕組みです[12]。2年たたずに辞める場合の扱いは、貸付を受けた都道府県の窓口に確かめてください。
離職票の退職理由が、実際と違っていたら
実際には労働条件の違いや退職勧奨で辞めたのに、離職票に「自己都合」と書かれていることがあります。その場合は、ハローワークで異議を申し出て事情を説明できます。必要に応じて証拠を出し、事業主都合や特定理由離職者への変更が認められれば、給付制限はかかりません[13]。求人票、労働条件通知書、実際の勤務表、園とのやりとりのメモなどは、辞める前から手元に残しておくと役に立ちます。
05相談事例:4園目を前に、辞め方と伝え方を見直した
要点:短期離職が2回続いた人が、4園目への応募の前に理由の共通点を見つけ、伝え方と園の選び方を変えたモデルケースです。
「回数」ではなく「選び方」を変えた
相談事例(モデルケース)
- お名前
- さとみさん(仮名)・29歳
- 保育士歴
- 8年目(これまでに3園)
- 勤務先
- 株式会社が運営する認可保育園(定員約50名)、3歳児クラス担任・入職10か月
- 変化
- 書類選考の通過 5園中1園 → 3園中3園
編集部相談に来たとき、どんな状況でしたか。
3つ目の園に入って10か月で、また辞めたくなっていました。最初の園は4年いたんですけど、2つ目が1年3か月、今の園が10か月。辞める前に次を決めようと思って5つ応募したら、書類で4つ落ちたんです。やっぱり回数が多いからだって、正直かなり落ち込んでいました。
編集部相談では、どんなことを言われましたか。
最初にはっきり「転職回数を少なく見せる方法はないです」って言われました。そこは変えられない、と。ちょっとショックでしたけど、ごまかしを勧められなかったぶん、この人の話は信じていいなって思えたんです。そのうえで「理由の並べ方なら、一緒に整理できます」と言ってもらいました。
編集部整理してみて、何が分かりましたか。
2つ目も3つ目も、見学をしないで入職を決めていたんです。求人票の「持ち帰りなし」を信じて、入ってみたら制作も週案も家でやる園で。2回とも同じ失敗をしていたことに、書き出すまで気づきませんでした。
編集部4園目の選び方は、どう変えたのですか。
応募する前に必ず2回見学して、書類の時間がシフトに入っているかを自分の目で確かめました。労働条件も書面で出してもらって。面接では、さっきの「見学しないで決めていた」という反省をそのまま話しました。1分くらいで言えるように、家で何回も練習して。
回数は変えられないけど、次の一回の選び方は変えられるんだって思えたんです。
さとみさん(仮名)
さとみさんは3つの園に応募し、書類選考はすべて通過、2つの園から内定を得ました。選んだのは、見学のときに保育中の書類時間の分担表を見せてくれた園です。入職から1年半がたった今も、3歳児クラスの担任を続けており、家で書類をする日は月に1〜2日ほどになったそうです。
このケースで大事なのは、さとみさんが過去の回数を隠そうとせず、短期離職の共通点を「自分の選び方の問題」として見つけたことです。共通点が分かれば、次に確かめることが決まります。それが面接での説得力にもつながりました。
※相談で多く寄せられる状況をもとに再構成したモデルケースです。特定の個人ではなく、数値は一例です。
図6
書類選考の通過
応募前の見学
退職理由を話す時間
入職後の家での書類作業
06経歴より先に守ってほしいもの
要点:短期離職を気にするあまり、心身の不調やハラスメントを我慢し続けるのは本末転倒です。一方で、短期離職が続いているなら、辞める前に一度立ち止まり、理由の共通点を確かめる価値があります。
1. 体と心を守ることが、いちばん先
「ここで辞めたら履歴書に傷がつく」と思うと、限界を超えても働き続けてしまう人がいます。けれども、眠れない、出勤前に涙が出る、食事がのどを通らないといった状態が続いているなら、経歴のことより体を優先してください。受診して休むことは、逃げではありません。労働条件やハラスメントの問題で悩んでいるときは、労働条件相談「ほっとライン」(0120-811-610、平日17時〜22時、土日祝9時〜21時。無料・匿名可)に電話で相談できます[14]。気持ちのつらさを聞いてほしいときは、「こころの耳電話相談」(0120-565-455)も使えます[15]。
2. 「次こそ長く」と思い詰めすぎない
転職回数が多い人ほど、「次は何があっても辞めない」と自分に誓いがちです。その気持ちは大切ですが、誓いが強すぎると、入職後に違和感があっても相談できず、限界まで我慢してしまいます。長く続けるために必要なのは我慢ではなく、入る前に確かめることと、入ってから早めに相談することです。たとえば入職後の3か月は、2週間に1回、気になったことを手帳に書き出し、同じことが2回続いたら主任や園長に話す、と決めておく。小さな違和感のうちに言葉にできれば、大きな「辞めたい」に育つ前に手を打てます。
3. 短期離職が続くときは、辞める前に共通点を探す
3回目、4回目の退職を考えているなら、辞める前に、これまでの退職の理由を並べて共通点を探してみてください。見学をしていなかった、給与だけで決めていた、園の規模がいつも同じだった。共通点が見つかれば、次の園選びで何を変えればいいかが分かります。今の園を辞めるべきかどうか自体に迷っているなら、保育士が転職するべきかの判断基準で一度立ち止まって整理するのも一つの方法です。
短期離職の説明は、一人で考えるとどうしても言い訳のように感じてしまいます。保育の現場を知っている第三者と一緒に、事実と学びを分けて整理すると、自分では気づかなかった共通点が見えることもあります。短期離職の説明を、言い訳に聞こえない形に整える作業は、ほいくの相談室でも一緒に進められます。転職するか決めきれていない段階で話してもらってかまいません。
よくある質問
試用期間中に辞めても大丈夫ですか?
試用期間中でも、退職すること自体はできます。期間の定めのない雇用なら、申し入れから2週間で雇用は終了するとされています[16]。ただし、試用期間だからといって引き継ぎが不要になるわけではないので、就業規則を確かめ、できるだけ早めに園長に相談してください。
短期間で辞めた職場は、履歴書に書かなくてもいいですか?
書かないことはおすすめしません。あとで分かったときに、短期離職そのものより「隠していた」ことのほうが信頼を損ねます。職歴はすべて書き、事情は面接で簡潔に説明するほうが、結果的に不利を小さくできます。
転職回数は何回から「多い」と見られますか?
何回からという決まりはありません。年齢や経験年数とのバランス、それぞれの在籍期間、辞めた理由に共通点があるかによって受け止められ方は変わります。回数を気にするより、それぞれの退職理由と、今回の応募先を選んだ理由をつなげて話せるように準備するほうが効果的です。
新卒1年目ですぐ辞めると、もう保育士として働けませんか?
そんなことはありません。1年目で辞めた経験があっても、その後に長く働いている保育士はたくさんいます。大切なのは、何が合わなかったのかを整理し、次の園選びに生かすことです。1年目で辞める迷いについては新人保育士がすぐ辞めるのは迷惑かという悩みも参考にしてください。
面接で短期離職を正直に話したら、厳しく質問されました。
厳しい質問は、採用する側が「次は続けられるか」を確かめたいというサインでもあります。事実と学んだことを落ち着いて話し、応募先で確かめたことを具体的に伝えられれば十分です。それでも責めるような言い方が続く園なら、入職後の雰囲気を知る材料として受け止めてもよいでしょう。
短期で辞めたあと、数か月働いていない期間があります。
体調の回復、家族の事情、次の職場選びのための見学や学び直しなど、理由を一言で説明できれば、それだけで大きく不利になることは多くありません。何もしていなかったと感じる期間でも、「次は合う園を選ぶために、見学を重ねていました」のように、実際にしたことを振り返ってみてください。
参考にした資料
- こども家庭庁「保育士有効求人倍率(R8.7)」(出典:厚労省 職業安定業務統計)
- 厚労省「保育士の現状と主な取組」(2020年8月24日 検討会参考資料1)
- 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(厚生労働省)
- 厚生労働省 求職者向けリーフレット(2024年4月)
- ハローワーク「基本手当について」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- ハローワーク「よくあるご質問(雇用保険について)」
- 厚生労働省 FAQ「年次有給休暇とはどのような制度ですか…」
- 協会けんぽ「任意継続」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- ハローワーク「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」
- こども家庭庁「令和8年度 保育関係予算の概要」
- 確かめよう労働条件Q&A「退職勧奨後、離職票に自己都合退職と記載されました…」
- 確かめよう労働条件「労働条件相談ほっとライン」
- こころの耳「働く人の『こころの耳電話相談』」
- e-Gov法令検索「民法」
※制度や数値は記事の更新時点で公的機関の資料により確認しています。最新の情報は各リンク先でご確認ください。